社畜冒険者の異世界変態記

ぐうたら怪人Z

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第七話 ある社畜冒険者の新人教育 四日目

③! エレナさんとイチャイチャ※

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 さて、その後はつつがなく食事も終わり。

「ねーねー、クロダ君、そろそろさー」

「そろそろ……なんですか?」

 聞き返す私に、エレナさんはすり寄りながら続ける。

「んんー、分かってるくせにー。
 こういうことしたいから、こんな奥まった席についたんでしょ?」

 言いながら、私の股間を擦ってくるエレナさん。
 私もお返しに彼女の胸を揉みながら、

「そんなにしたいんですか?」

「んぅっ…もう、クロダ君だってやりたいくせにー」

 お互いに座る椅子をすぐ隣にまで寄せて、密着しあう私達。
 服の上から彼女の身体を弄って、ハリの良い肢体の感触を味わう。

「んふふふふ、くすぐったいよー、もう……んん?」

「どうしました?」

 エレナさんの視点が明後日の方向に固まる。
 つられて私もそちらを向くと、そこにはリアさんが居た。

「……彼女が何か?」

「ん、ほら、よく見てよあの子」

「………?」

 今、リアさんはちょうど接客中だった。
 相手は私の見知った壮年の男性、セドリックさん。
 特に変わった様子は――いや。

「むむ」

 立ち位置で上手く隠しているが、セドリックさんの左手がリアさんのスカートの中に入り込んでいる。

 私達の席以外からでは、死角になって見えないだろう。

「ここってお触り有りのお店なんだっけ?」

「いえ、そんなことは無かったはずですが…」

 私は<屈折視>を使ってリアさんのスカートの中を覗いてみる。
 純白の下着に包まれた程よい肉付きのお尻を、男の手が鷲掴みにしている様子が見て取れた。

 「…ちょっと、あんた…客だからってこんなこと……」

 「まあまあ、固いこと言いっこなしだよ、リアちゃん」

 <感覚強化>で彼らの会話を盗み聞きする。
 リアさんは睨みつけているようだが、セドリックさんはどこ吹く風。
 彼女のお尻を揉み続けている。

「これ、止めてあげた方がいいのかな?」

「うーむ、どうでしょうかね?」

 リアさんが本気で嫌がっているのであれば止めに入ることに異論はないが、そういうプレイである可能性も捨てきれない。
 事実、彼女がその気になれば手を跳ね除けたり助けを呼んだりくらいできそうなものだが、そうはせずにセドリックさんの弄りを受け入れている。

 「リアちゃんも気持ちいい、私だっていい気分、ほら、Win-Winの関係ってやつじゃないか」

 「なによその勝手な解釈…!」

 セドリックさんは腕を動かし、今度はリアさんの股間を弄りだした。

 「……んっ……ふぅっ……やめなさいよ……気持ち、悪い…」

 「そう言われてもねぇ。
 下の口は随分と気持ちよさそうだよ?」

 言葉通り、リアさんのパンツには染みができ始めている。
 セドリックさんの指で感じ始めたということか。

 「ほぅら、もっと気持ちよくなりなさい」

 「んんっ……いやぁ……あぅっ……ダメって言ってるでしょ……」

 口ではまだ否定しているが、リアさんは身体をくねらせながら快楽に耐えている。
 傍から見て、セドリックさんの責めに感じてしまっているのは明白だった。

「んー、あの子、普通に受け入れちゃってるんだけど…
 あのおじさんの愛人か何かだったりするの?」

「いえ、そういう関係ではなかったと記憶しています」

「じゃあ気持ち良ければ誰でもいいのかなぁ?
 んんー、なんかイメージじゃないけど」

 エレナさんは眉をひそめながら、リアさんの様子を見ている。
 私は彼女の胸を揉みながら、質問してみる。

「エレナさんは違うんですか?」

「あんっ……んー、ボクはクロダ君一筋だよ?」

「……ジャンさんやコナーさんはどうしたんですか」

「んっ……じゃあ三筋ってことで」

 いたずらっぽく笑うエレナさん。
 なかなかの小悪魔っぷりである。
 ジャンさんとコナーさんは苦労しそうだ。

 私はエレナさんのスカートを捲り、尻と太ももを揉む。
 下半身のハリも素晴らしい。
 いつもながら、手に返ってくる弾力が癖になってくる。

 ちなみに今日の彼女は青白ストライプの縞パンツだ。

「んんっ……なぁに?
 クロダ君もお尻触りたいんだ?」

「リアさん達を見ていたらむらむらと来まして」

「んふふふ、いいよー、いっぱい触ってね……あんっ」

 エレナさんは自分からお尻を動かして、私に擦り付けてくる。
 こそばゆい感覚が実に良い。

 「あぅうっ……ちょっ、と……こんなとこで……」

 「ふふふ、こんなところで――なんなのかな?」

 向こうは向こうで楽しんでいるようだ。
 いつの間にやらリアさんの制服が肌蹴て、おっぱいが丸出しになっていた。
 セドリックさんはその美しい曲線を持つ胸に吸い付いている。

 「は、あ、あぁあっ……ダメ……ほんと、ダメ……」

 嫌がりつつも、抵抗する素振りは見せないリアさん。
 顔も赤く染めて、快楽を味わっている様子。

「んんー、なんかクロダ君、リアちゃんの方ばっか見てなーい?
 ボクの方もちゃんと見てよー」

 エレナさんが口をとがらせて不満を言ってきた。
 むむ、これは失礼なことをしてしまった。

「すみません、他の人の痴態というのもそそられまして」

「もー、変態なんだからー」

 エレナさんはブラウスのボタンを外し、胸元を開いておっぱいを露わにした。

「じゃじゃーん!
 ねーねー、ボクのおっぱいだってあの子に負けてないでしょ?」

「勿論ですよ」

 エレナさんの胸は単純な大きさこそ小さいものの、カップ数ではリアさんを超えるトランジスタグラマー。
 形・ハリ共に文句のつけようがない美乳である。
 彼女の背が低いことが主な理由なのだが――低身長であることを結構気にしているようなので決して口にはしない。

 私はエレナさんの乳首をコロコロと擦ってやる。

「あぅうっ……んふふー、あの子みたいにしゃぶりついてもいいんだよー?」

 そう言うと、エレナさんはおっぱいを私の顔に向けてせり出してきた。
 近くで見れば、これまた絶景。
 私は彼女の言葉に素直に従い、胸を舐めていく。

「んんっ……あっあっあっあっ……気持ち、良い…」

 幸せそうに喘ぐエレナさん。
 その声を聴くだけで、イチモツが勃ってくる。

 「あぁああ……んんぅうう……だめぇ……ああっ……だめぇえ……」

 リアさん達も盛り上がっているようだ。
 未だ拒絶の言葉を口にはしているものの、完全に形だけ――惰性で呟いているだけといった様子。
 寧ろ自分のおっぱいをセドリックさんに押し付けているようにすら見える。

「んぁあ……あぅっ……クロダくぅん……ああんっ……」

 「はぅううっ……だめぇ……あっあっあっあんっ……だめだからぁ……」

 二人の嬌声が耳を楽しませる。
 口の中ではエレナさんのおっぱいがプルンプルンと弾んでいた。

 一応念を押しておくが、リアさん達の会話が聞こえるのは私が<感覚強化>を使っているからだ。
 他のお客に彼女の喘ぎ声は聞こえていないだろう。
 エレナさんの方も、大きな声を出さないように配慮している。
 まあ、私は他の客に聞かせても全然構わないのだが。

 「んぁあっ……ああっ…………んんっ!?」

 リアさんの声色が変わる。
 見れば、セドリックさんはおっぱいに吸い付くのを止め、彼女の頭を掴んで自分の股間近くへ持って行った。
 リアさんの顔の前には、そそり立ったセドリックさんのイチモツがある。

 「さ、リアちゃん、今度は私を気持ちよくしてね」

 「……また、勝手なこと言って……んぐぅっ!?」

 セドリックさんは、リアさんの口の中に無理やり自分の愚息を突き挿れた。

 「私のちんこの味をしっかり味わうんだよ」

 「んんんっ……うぐっ……んむぅっ……んんーっ……」

 イマラチオを始めるセドリックさん。
 リアさんは苦しそうな声を漏らす――が。

 「んぅっ……んぐっ……れろっ……ふぅうっ……ちゅぱっ……れろれろっ……」

 「はは、リアちゃんもその気になってきたみたいだね。
 なかなかいい舌遣いじゃないか」

 苦悶の声を出したのは最初だけ。
 すぐに自分からセドリックさんの肉棒を舐め始めた。

「すごいねー、あの子。
 あんな美味しそうにおじさんのちんぽしゃぶっちゃって」

 その様子を見て、エレナさんが感想を漏らす。
 私も同感だ。

 「ぺろぺろっ……れろっ……んんっ……ちゅぱっ……はぅうっ……ぺろっ……」

 「いいよいいよ、リアちゃんも積極的だな。
 そんなに吸い付いてくるなんて、私も嬉しいよ」

 セドリックさんの言う通り、リアさんのフェラは激しさを増していく。
 始めは彼女の頭を押さえつけていたセドリックさんの手も、既に離れていた。
 彼に強制されるまでもなく、リアさんはフェラを続ける。

「ねぇねぇ、クロダ君もしゃぶって欲しい?」

 そんなリアさんを見て、エレナさんが私の耳に息を吹きかけながら提案してきた。

「そんなこと言って、エレナさんの方こそフェラしたいんじゃないんですか?」

「んふふふ、そうなのー。
 早くクロダ君のちんぽ味わいたいのー」

 エレナさんは私をからかうように笑った。

「ふふ、仕方がないですね」

 つられて私も微笑む。
 そしてズボンから自分のイチモツを取り出した。
 無論のこと、既にギンギンに勃起している。

「んんー、クロダ君のちんぽ好きー」

 すぐにエレナさんは私の股間へと屈みこみ、息子を口に含んできた。
 こそばゆい感覚が背筋を走る。

「好きなのは私の棒だけですか?」

「れろれろっ……はむっ……んんー?
 んふふふ、クロダ君も好きだよー。
 クロダ君の全部が好き」

 嬉しいことを言ってくれる。
 例え建前だとしても、女性に好きと言われて良い気がしない男などいないだろう。

「……んんむっ……れろれろっ……ちゅぱちゅぱっ……んふぅっ……」

 エレナさんは私の亀頭を口に含むと、口全体を使って扱いてくれる。
 膣とは違う感触から得られる快楽に、私は昂っていく。

 「んむ、んむぅっ……ちゅぱっ……んんっ……れろっ……」

 「うんうん、リアちゃんその調子だよ。
 もう今にもイってしまいそうだ」

 セドリックさんの方はもうそろそろ射精しそうだ。
 それを知ってか知らずか、リアさんは一心不乱に彼のイチモツに吸い付いている。

 「はむぅっ……んふっ……れろれろっ……ぺろっ……」

 「よし、そろそろイクよ!
 リアちゃん、全部飲んでね!」

 セドリックさんはリアさんの頭を再度掴み、肉棒を彼女の口の奥まで突き込んだ。

 「お、おおっ! 出るっ!!」

 「ん、んぐっ!? ん、んんんんんんんっ!!」

 ぐいっぐいっと腰を押し付け、リアさんの喉に精液を注ぎ込んでいるセドリックさん。
 顔を歪める彼女だが、しっかりと飲み込んでいるようだ。

「……エレナさん、私も出しますよ」

「ん、んんっ……いいよ、クロダ君……れろれろっ……たくさんちょうだいっ……ちゅぱっ……」

 エレナさんの口が一層強く私のモノを扱いてくる。
 私の射精感は一気に高まり、絶頂へと導かれた。

「イきます、エレナさん!」

「ん、んんっ……んぅうううっ!」

 私もまた、彼女の喉奥へと精液を解き放った。
 結構な勢いで射精しているのだが、エレナさんは懸命に精液を飲み込んでいる。

「んんっ……んっんっんっんっ……んんん……ん、ごちそうさま」

「お粗末様でした」

 …この返答はやや場違いだろうか。

「んふふふふ、濃いザーメンたくさん出すよねー、クロダ君って。
 んんんっ……喉に粘ついちゃってるよ?」

「それはすみませんでした。
 大丈夫ですか?」

「んん、大丈夫だよー。
 もっと飲みたいくらい」

「では、もう一度しましょうか?」

「ん、口で飲んでもいいんだけどさー」

 エレナさんは、私の太ももに向かい合うような形で座る。
 ちょうど対面座位のような姿勢だ。

「ボク、下の口でキミのザーメンが飲みたいんだよね」

 すりすりと、私のイチモツに自分の股間を擦り付けるエレナさん。
 下着の感触に、私の肉棒がむくむくと再び勃起しだす。

「なるほど、では――」

 本番を始めようとする私達に、リアさん達の会話が聞こえてきた。

 「どうだったかな、リアちゃん。
  私のザーメンの味は」

 「……どうも、こうも、苦いし粘っこいし……もう、最悪…!」

 セドリックさんを睨みつけるリアさん。
 そうは言いつつも、リアさんはセドリックさんの精液を一滴残らず飲み干している。

 「ははは、手厳しいなリアちゃんは。
  こいつは次で名誉挽回してやらないと」

 「……つ、次って何よ?」

 「何って、ナニだよ。
  リアちゃんだってまだ満足しちゃいないだろう?」

 セドリックさんは手をリアさんのスカートの中に滑り込ませる。
 途端にリアさんが嬌声を上げた。

 「あ、あぁぁあああっ!」

 「ほら、リアちゃんのここは洪水だ。
  欲しいんだろう?
  ちんこをここに突っ込んで欲しいんだろう?」

 「んんぅっ……そ、そんなわけ……ああぅっ」

 セドリックさんは立ち上がり、空いている方の腕でリアさんの腰に手をまわす。

 「さて、ちょっとトイレを借りようか。
  催してきてしまってね。
  リアちゃんも一緒に来てくれるだろう?」

 「ちょ、ちょっと……あんっ……引っ張らないで……あぅうっ……」

 彼に連れられるような形で、二人は店のトイレに入っていった。

「……エレナさん」

 その様子を見て、私はエレナさんに声をかけた。

「んー?
 なーに、クロダ君、二人がしてるところ見たいの?」

「はい、かなり興味がそそられます」

 エレナさんはすぐに私の意を汲んでくれたようだ。
 なんともありがたい。

「……もー、クロダ君はほんとーにスケベなんだから。
 仕方ないなぁ、付き合ったげるよ」

「ありがとうございます」

「うんうん、感謝するように」

 エレナさんの了解を得て、私達は二人の痴態を見物するために一旦店の外に出た。



 というわけで、ここは人通りの少ない路地にある黒の焔亭の裏側。
 絶好の覗き見スポットである。

「んー、ここからならトイレの中を見れるわけ?」

「はい、ばっちりですよ」

 トイレの窓が中を見るのに丁度良い場所にあるのだ。
 ただ、ここは男用トイレなので、基本的には一部の特殊な方以外には何のメリットも無い。
 今回は事情が少し異なるが。

「……なんでこんな場所知ってるのか聞いていい?」

「そこはまあ、この店の常連ですから」

「……やっぱりここって怪しい店なんじゃないかなぁ」

「そんなことはありませんよ」

 店長はウェイトレスに手を出しているが、お客とウェイトレスがあれこれすることはそう多くない。
 ……たぶん。

「さてと、では早速」

「躊躇なくいくねー」

 私は<屈折視>も駆使して窓からトイレの中を覗き見た。
 そこには――

 「あっあっあっあっあっ! んんぅうううっ!」

 「ははは、いいぞー。
  リアちゃんのまんこが私のちんこをグングン締め付けてくる!」

 セドリックさんがリアさんを抱きかかえるような姿勢――俗に駅弁と言われる体勢で、二人はセックスしていた。
 あれ程渋る仕草をしていたリアさんだったが、いざセックスが始まってしまえばノリノリのようだ。
 セドリックさんの腕から落ちないように、しっかりと彼の身体に抱きついている。

「んー、真っ最中だねー」

「そうですね、いいタイミングで来れました」

 リアさんは制服の上を再び脱いでおり、おっぱいは丸出し。
 その露わになった胸を、セドリックさんは時には揉み、時には舐めて、味わい尽くしている模様。

「んん、クロダ君、ボクもあんな風にして欲しいな」

「いいですよ」

 上目遣いに私を見つめながら、エレナさんが懇願してきた。
 断る理由などどこにもない。
 私がエレナさんを抱きかかえると、挿入しやすいようにパンツをずらす。

「あんっ♪」

 エレナさんの膣はもう十分に濡れていた。
 私は愚息を取り出すと、彼女の中へと挿入していく。

「あ、あぁああああああ……すっごい深い……」

「エレナさんの中も、暖かくて気持ちいいですよ」

「んふふふふ……んぅっ……嬉しいな……あんっ……」

 さらに悦楽に浸るため、私は腰を振り始める。
 私が動きやすくなるよう、エレナさんは私の体に脚を絡めてきた。

 彼女の膣から伝わる刺激が、実に良い、素晴らしい。
 身長と同様にエレナさんの膣は小さめなのだが、それが強い膣圧を生み出してる。

「んっんっんっんんんっ! あんっあんっあんっあんっ!」

 窮屈さを感じる程の膣内が、私の肉棒がぎゅうぎゅうと締めつけてくる。
 私はいっそう深く、強く、彼女の中を抉るように腰を突き動かした。

「んぅうっあっあっあっあっ! はげし、いっ…ああぁんっあっあっああっあっ! もっとぉ! ああぁあんっ!」

 彼女の欲求に応えるよう、ピストンを激しくしていく。
 私のイチモツが受ける快感も、比例して上がっていった。

 一方でトイレの中にいる二人の行為も続いている。

 「あひっんんっあぅっあぅっあぅっあぅ! あ、ああぁぁああっ!」

 「気持ちいいだろう、リアちゃん!
  ここ突かれるの、気持ちいいんだろう!?
  ほら、どうなんだい!?」

 「あっあっあっあっあっあっ! 気持ちよくなんかっ!
  あっああっああっあっああっあぅうっ! 無いぃ……あぁんっ!」

 「素直じゃないなぁ、君は!
  こんなに愛液を垂れ流して、気持ち良くないなんて嘘つくなんてね!」

 確かに、リアさんの膣口がびしょびしょに濡れているのは見るだけでも分かることだ。
 顔だって気持ちよさそうに蕩けている。
 セドリックさんによって快感を受けている事実をどうしても受け入れたくないらしい。
 しかしセドリックさんの方はそれを認めさせたいようで、腰振りをより大きくしだした。

 「んぁぁあああっ! あっあっあっあっあっあっ! 激し、過ぎっ!
  ああぅっあうっあうっあうっあうっあうっ! 止めてぇっ!」

 「そう簡単に腰は止められんよ!
  ……くぅうう、いいねぇ、どんどん締めてくるじゃないか。
  もう、イキそうだよ!」

 おっと、セドリックさんはもう絶頂してしまうのか。
 こちらもタイミングを合わせるため、少し早いが動きにスパートをかける。

「あんっあんっあんっあんっあん! ちょっと、クロダ君!?
 あうっああんっんんうっあうっあんっ! どうしたの急に……んんぅっ!」

「いえ、中の二人と一緒に絶頂しようかと思いましてね」

「そんなの気に……あっあっあっあっあっ! しなく、たって…あぅうっんっんっんんっんっ!」

「申し訳ありません、やってみたくなったのです」

 エレナさんはもっとじっくり楽しみたかったのだろう。
 まあ、一度の絶頂で終わるわけでも無いので、もう少しだけ私の我儘に付き合って貰いたい。

「ほんと…あぅっくぅっううっあんっ…エッチなんだから、クロダ君は…あんっあんっあんっ!」

 彼女は私に強くしがみ付くと、自らも腰を振り始めた。
 二人のピストンによる相乗効果で、一気に絶頂へと駆けのぼっていく。
 エレナさんの協力には、頭が下がるばかりだ。

 「ぬぅう、そろそろだ!
  イクよ、リアちゃん!」

 「んぅっんっあっあっあんっ! は、早く…あっあっあっ…終わらせ、なさいよ!
  んんぅっあっおっおおっああぁあんっ!」

 「うん、出すぞ!
  リアちゃんの中に全部出す!」

 「――え?」

 一瞬だけ、リアさんが正気を取り戻す。

 「ちょ、ちょっと…あんっあっあんっ! 待って…あぅぅうううっ!
  中とか、あっあっ…冗談でしょっ!? んんぅっ!」

 「冗談なものか。
  きっちり君の膣に吐き出してあげるからね!」

 「ああぅうっ! う、嘘…あんっああぁっあぅうっ!
  子供ができちゃったら……んんんっんぁあっあぅっああっあっ! ど、どうすんのっ…あぅうっ!」

 「はっはっは、いいじゃないか。
  元気な子を産みなさい」

 快楽の波に流されつつも抗議するリアさんだが、セドリックさんはどこ吹く風。
 まあ、彼は律儀な人なので、子供ができてもしっかり面倒みてくれるだろう。

 「や、やだぁっ! あっあっあっあっ! あんたの、子供なんて…んぁあっあぅっおうっおっおぅっ!
  産みたくないぃいいいっ! ああ、あぁあああっ!」

 「そうは言っても、今更止められないよ。
  うーん、リアちゃんと私の子か……どんな風に育つか今からわくわくするね」

 リアさんは、セドリックさんの手から逃れようと身体をばたつかせる。
 しかし、セドリックさんは彼女の身体をしっかりホールドして逃がさない。
 彼の腰のグラインドが最高潮に達する。
 そろそろ射精する頃合いだろう。

「エレナさん、私ももう…!」

「んっんっんっんっ! うん、来てっ!
 あっあっあぁあっあんっ! ボクの中に全部出してっ! んぁあっあぅうっあんっあぅっ!」

 エレナさんの腕と脚が、よりいっそう強く私に絡みついてくる。
 私もまた、改めて彼女をがっしり抱き抱えた。
 これなら万一にもイチモツが彼女の膣から外れることは無い。

「いいんですかエレナさん、全部中に出してしまいますよ!
 子供、孕んでしまうかもしれないんですよっ!」

 少し、セドリックさんの言動を真似てみる。

「うん、産むからぁっ! あっあっあっ! ボク、元気な赤ちゃん産むからぁっ! あぅうっあうっあぅっああぅっ!
 クロダ君の精子、ボクに注ぎ込んでぇっ! あっああぁあっあぁあんっ!」

 そう言ってくれるのならば遠慮はいるまい。
 ……普段から遠慮何て微塵もしていないだろうという突っ込みはご容赦願いたい。

 エレナさんから与えられる快楽で私は最高潮に達し、その勢いのまま彼女の一番深い部分へ己の精を放出した。

「イキますよっ! 受け止めて下さい!」

「んぁああっ! ああぁぁあああああああああっ!!」

 「ほぅら、リアちゃんの子宮に流し込むよっ!」

 「いや、いやぁああああああああっ!!?」

 二組が同時に絶頂する。
 びくんびくんと、二人の女性は身体を震わせた。

「ああ、あぁぁああ……はーっ…はーっ…はーっ…
 んふふふふ、熱いのがいっぱぁい……」

 うっとりとした表情で自分のお腹をさするエレナさん。

 「……う、あ、はぁぁあああ……はぁっ…はぁっ…はぁっ…
  んぐっ…本当に出したぁ……子供、できちゃうぅ……はぁっ…はぁっ…」

 リアさんは涙目になる、恨みがましくセドリックさんを見ている。
 随分と対照的な二人である。

 「いやぁ、良かったよ、リアちゃん。
  君の身体は最高だ」

 「………はぁっ…はぁっ…あっそ、じゃ、終わりにしましょ…はぁっ…」

 セドリックさんから解放されたリアさんは、便器にしなだれかかり、肩で息をしている。

 「ははは、厳しいなぁリアちゃんは。
  私達はこんなに深い仲になったんだから、もっと素直になってもいいんだよ?」

 「あ、あんたが無理やりしてきたんでしょ!?
  あんたなんて店の客以外の何者でも無いっての!!」

 「むう、リアちゃんは強情だなぁ」

 言いながら、セドリックさんは懐からポーションを取り出して一気に飲み干す。
 ローラさんのお店で定期的に購入しているものだ。

 「……何飲んでんの?」

 「これかい? これは特製の滋養強壮剤――ぶっちゃけると精力剤でね。
  いやぁ、若い頃はこの程度じゃ萎えなかったんだが、最近はこれが無いと全然やれなくなっちゃって」

 ポーションは効果覿面のようで、萎んでいたセドリックさんの肉棒があっという間に勃起してきた。
 彼はリアさんに向き直り、晴れ渡った笑顔で告げる。

 「さ、それじゃ二回戦目行ってみようか」

 「なっ!? ふざけないでよっ! なんでこれ以上あんたとなんか…!」

 「……うーん、まだリアちゃんには自覚が足りてないみたいだね」

 セドリックさんは残念そうに少し肩をすくませる。

 「はぁっ? 自覚って何のことよ?」

 「そりゃ勿論、“肉便器”としての自覚だよ」

 「―――え?」

 彼の言葉に虚を突かれたのか、リアさんがきょとんと返事をした。

 「君はねぇ、肉便器として素晴らしい素質の持ち主なんだ。
  男を誘惑するその身体に、男を求めてしまうその本能……世の男の悦ばせるために産まれた、と言ってもいい」

 「――え、え?」

 まだセドリックさんの言葉を理解できない様子のリアさん。

 「だというのに、君自身にまだその自覚が無いんだね。
  自分が精液専用の便器に過ぎないという自覚が」

 「――け、喧嘩売ってんの、あんた……あぁあああっ!?」

 セドリックさんに殴りかかろうとしたリアさんだが、彼に股間を弄られて身体を仰け反らした。

 「クリトリスをちょっと擦ってやっただけでこの有様だ。
  身体の方は肉便器としてほとんど完成しているんだがね」

 「あっあっあっあっ……やめっ……あぅっあぅっああっ……」

 「うーむ、これは私がしっかり教育してやらなくちゃならないな」

 リアさんの股間から手を離すと、セドリックさんは彼女の尻を掴んだ。
 二人は今、後背位のような姿勢になっている。

 「な、何するつもりよ…」

 「言っただろう、リアちゃんが正しい肉便器になれるよう教育するんだよ。
  なぁに、まだまだ夜は長い。
  たっぷりじっくり教えてあげるから、大船に乗ったつもりでいなさい」

 「……!?
 や、お願い、許し――」

 リアさんの言葉が終わるより早く。
 セドリックさんはイチモツを彼女に突き立てたのだった。

 「あひぃいいいいいいっ!!?」

 再び彼女の口から嬌声が上がりだした。
 ふむ、このままセドリックさんの教育を見物するのもいいか――?

「ねぇねぇ、クロダ君」

 悩む私にエレナさんが話しかけてきた。

「こんなとこじゃなくてさ、ちゃんとしてベッドの上で続き、しよ?」

 エレナさんとしては、路地でのセックスだけだと味気ないようだ。
 もっとあの二人を見ていたい気持ちもあるが、ここまで付き合ってくれた彼女の要望を飲むことにしよう。

「分かりました。
 では、私の家に行きましょうか」

「んー……偶にはボクのとこに来ない?」

「は? いえ、それは…」

 ジャンさんやコナーさんに私達のことがばれてしまうかもしれない。

「んん、ボク達、もう十分深い仲になったでしょ? だめかなぁ…?」

 どうもエレナさん、初めて会った頃に私が『何度も会っていない女性の部屋に、男が一人で入るわけにはいかない』と言ったことを気にしている模様?
 その言葉はそのままの意味で言ったわけではないのだが……これだけ長く付き合ってきたのだから、彼女の部屋へ行くのも礼儀というものか。

「そうですね、お言葉に甘えさせて頂きます」

「んふふ、やったー♪」

 エレナさんは顔を綻ばせて、私の腕にしがみついてきた。
 腕に彼女の胸の感触が広がる。
 ……悪い気はしない。

「それでは、参りましょうか」

「うん……んふふふふ、ねぇクロダ君、ボク達って身体の相性ぴったりだと思わない?」

 歩き出す前に、エレナさんが質問を投げかけてくる。

「……まあ、そうですね」

 彼女のハリのある身体は実に気持ちが良い。
 この弾力の良さ、他の女性では早々味わえない。
 彼女も、私の責めで気持ち良くなってくれているようではある。

「うんうん、キミの変態っぷりにちゃんとついていけるのもボクくらいだろうし」

「……否定はできません」

 ローラさんを始めとして、なんだかんだとついてきてくれる女性はいるが、ここまで積極的に動いてくれるのは彼女くらいだ。

「ん、今日チンピラに絡まれたときにそういうフリをしたけどさ……
 ねぇ、ボク達、本当に恋人同士になっちゃわない?」

「――え。あ、いや、それは」

 二の句が継げなくなる。
 彼女の顔から、いつもの小悪魔チックな笑みが消えていたからだ。
 代わりに、真摯な輝きを瞳に宿している――ように見えた。

「………」

「………」

 じっと見つめあう、私とエレナさん。
 彼女の目から、視線を外せない。

 その均衡を崩したのは、エレナさんの方だった。

「……アハハハ、冗談だよ、冗談!
 まさかクロダ君、本気にしちゃった?」

「あ、ああ、そうでしたか」

 彼女の笑い方がいつもと違うことに、私は気が付いてあげた方がいいのだろうか。

 …………駄目だな。
 私はここぞというところで決断できない。
 ギルド長との話し合いでもそうだった。
 保留してばかりでは結果は出ないというのに。

「うん、それじゃ行こうよ」

「はい、しっかりエスコートしますよ」

 先程の話には二人とも触れず、私達はその場を後にした。

 「も、もうやだぁぁああああああっ!!
  誰かぁああああっ!!」

 背後にリアさんの喘ぎ声を聞きながら。


 第七話 完




 後日談。
 というか次の日の朝。
 ……そう言えばこの始まり方も久しぶりである。

 私はいつものように陽葵さんを迎えに、リアさんの家を訪ねていた。
 約束通りリアさんの朝食も作るため、少々いつもより早い時間だ。

 ……今日のリアさんは、もう昨日までのリアさんでは無いのではないかという淡い期待感も胸に。

「ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ!」

 ――胸に、していたのだが。
 私を出迎えたのは、家の前でサンドバックに拳を打ち込んでいるリアさんだった。
 いつも通り……いや、いつもに増して好戦的な姿である。

「……おはようございます」

「ふんっ! ふんっ!……あ、クロダ、おはよ。
 どうしたのこんな早くに?」

「いえ、リアさんの朝食をご用意しようとですね」

「ああ、そんなこと言ったっけね」

 私の挨拶に気づくとリアさんはサンドバック叩きをやめ、こちらを振り向く。

 今の彼女は、動きやすさを重視したタンクトップにスパッツ姿。
 タンクトップが汗に濡れて身体に張り付き、おっぱいの形が丸見えである。
 いや、眼福眼福。

「……どこ見てんの?」

「いえいえ、何でもありません」

 咄嗟に明後日の方向を向く私。
 いかん、今日の彼女は攻撃性が高い。

「……まあいいや。
 あ、そうだ。
 ちょっとあたしシャワー浴びてくるからさ、悪いんだけどこのサンドバック片づけておいてくれない?」

「はい、それ位でしたらお安い御用です」

「ありがと、お願いね」

 そう言うとリアさんは身を翻して家の中に入っていった。
 ……スパッツが食い込んで、彼女のお尻が描く美しい曲線を露わにしている。
 これを見れた代金と思えば、サンドバックの後片付けなど造作もない。

「さて、と……」

 私は家の軒先に吊るしてあるサンドバックに手をやり――

「……ん?」

 ――違和感に気づいた。
 このサンドバック、一般的なものに比べるとどうも重さがおかしい?
 感触もなんだか違う……そう、まるで肉のような。

「……肉」

 そこで私はあることに気づいた。
 気づいてしまった。
 まさか、いくらリアさんでもそんな……いや、リアさんだからこそ。

「――てりゃあっ!!」

 手刀一閃。
 予感を確かめるために、サンドバックの布地を手で切り裂く。
 これが妄想であったならば、リアさんに土下座で謝れば済むこと。

「―――!!」

 しかして、サンドバックの中から現れたのは……

「……せ、セドリックさーーーーん!!!!?」

 手足が比喩でなく“折り畳まれ”、体中に打痕が入り、顔が2倍近く腫れ上がった、セドリックさんの姿だった……


 ―――不思議なことに、命に別状はなかったことを付け加えておく。



 後日談 完
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