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第一話 ある社畜冒険者の一日 アフターファイブ編
③ ローラさんの魔法店※
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お店に着いた時には両腕の感覚が無くなっていた。
「あの、大丈夫ですか?
先程から息が大分荒いですけれど…」
「ハァ……ハァ……お気遣いなく……ハァ…
こ、この荷物は……ハァ……どちらへ置けば…?……ハァ…」
私は<魔法使い>なので、確かに他の冒険者に比べて腕力は無いのだが。
それでも女性が運んでいた荷物を持ってこれ程息が上がるとは……情けない。
「あ、はい、そちらのカウンターへ置いておいてください」
「…わ、分かりました」
最後の力を振り絞って荷物をカウンターへ運ぶ。
「……ふぅー」
荷物を置いて、息をつく。
「すみません、ここまで運んで頂いて。
そちらのテーブルで少し休んでいて下さい。
何か飲み物を持ってきましょうか?」
「……では、お茶をお願いします」
お気遣いなく、と言いたいところだったが、疲労がそれを許さなかった。
情けなさと申し訳なさでいっぱいになりながらも、椅子に腰を下ろし、一息入れながら店内を見渡す。
ローラさんの魔法店は個人経営のお店で、余り良い言い方ではないがこじんまりとした店舗だ。
その小さめな店内には多くの棚が設置されており、様々なポーションやアクセサリ等のマジックアイテムが所狭しと置かれている。
また、このお店はローラさんの自宅も兼ねており、店の奥の扉がローラさんの私室に繋がる。
「………ん?」
私は気づいてしまった。
ローラさんは今、お茶を沸かしながら、カウンターの向こうで持ってきた荷物をひょいひょいと持ち上げて棚に仕舞っている。
…今思えば、先程の私は左右のバランスを考えず、不安定な姿勢で荷物を持ってはいなかっただろうか。
しっかりとした持ち方だったなら、こんなに疲労しなくて済んだのでは?
「…私の悪癖だ…」
ちょっとしたことであっても、想定していない事態が起こるとすぐ取り乱し、適切な対処ができなくなる。
ついさっきやらかしてしまった、リアさんの件でもそう。
何とか治したいと思ってはいるのだが、どうにも生来の性分のようで、まるで改善の兆しが無い。
「…まあ、今後の課題ということで」
とりあえず今はそれを考えるのを止めよう。
そんなことより、重要なことがある。
「…………」
私は、カウンターの向こうでお茶の用意をしている、ローラさんの後ろ姿をじっと見る。
ローラ・リヴェリさん。
年の頃は私より少し下で、25歳。
リアさんに比べると背は少し高く、大体160にギリギリ届いていない位かと思われる。
物腰丁寧で、いつも柔和な表情を浮かべている、ご近所でも評判の美人さんだ。
髪は鮮やかな黒色で、それを腰にまで伸ばしたストレートロングヘア。
髪質には艶があり、最早それだけで芸術品といっても良い。
さらに、彼女が着るシックなデザインのロングスカートドレスは、彼女の淑女としての雰囲気をより補強する。
また、スカートからチラリと見える彼女の脚は、グレイのタイツに覆われており、それもまた大人の色気を醸し出す。
そんなローラさんを目当てにこの店へ通う冒険者も多いと聞く。
中にはプロポーズをした者もいるそうだが、彼女はそれを全て断ってきた。
……彼女には愛する夫がいたからだ。
夫が『いた』。
そう、彼女は未亡人である。
仲睦まじい夫婦だったと聞いているが、私がウィンガストへ来る1年前――今から2年程前に旦那さんは病気でお亡くなりになったらしい。
本人は否定しているが、ローラさんがいつも黒いドレスを着ているのは、喪服の意味も込めているのだと思う。
2年経った今でも、彼女は亡き夫を愛しているのだろう。
「あ、お茶は冷たい方がいいですよね?」
「はい、助かります」
ローラさんが呪文を呟くと、彼女の身体が淡く光を帯びた。
恐らくは物を冷却する魔法を使用し、お茶を冷やしているのだろう。
魔法店を経営していることから分かるとは思うが、彼女は魔法のスキルが使える。
<魔法使い>の冒険者が扱うような強力な魔法は無理らしいが。
ローラさんの魅力は、その肢体にもある。
とにもかくにも、彼女の身体を表現するならば、豊満の一言に尽きる。
Fカップを超えかねない(目算)その胸は、その巨大さだけで一つの武器。
そして、胸が大きければ、当然お尻も大きい。
男が彼女と道ですれ違えば、そのどちらかに――或いは両方に目をやってしまうに違いない。
それだけ大きければ、垂れ等の形崩れが心配になってくるところだが、彼女の肢体にはそれが無い。
恐ろしいことに、そして男にとっては理想的なことに、大きさと美しさを両立しているのだ。
さらには、お腹等のへっこむべきところはしっかりへっこみ、美麗なくびれまでも形成している。
ドレス越しですら、彼女の豊満な肉体はその存在をしっかりアピールしてくる。
いや、薄いドレスを纏うことで、さらに淫猥さを増しているとも言える。
そんなことを考えていると、ローラさんがお茶を持ってきてくれた。
「はい、どうぞ」
「ご厚意痛み入ります」
受け取って、一気に飲む。
「ふー」
美味い。
程よい冷たさで喉越しも良い。
荷物持ちの疲れが取れていく気すらした。
……ん?
「あのローラさん。
このお茶、ひょっとして体力回復のポーションが入っていますか?」
疲れが取れた気になったのではなく、実際に疲れが取れている。
まだ少し残っていた腕の痺れが、みるみる無くなるのを感じる。
「分かりました?
隠し味に少し入れてみたんです」
微笑みながら、ローラさん。
「ありがとうございます、大分身体が楽になりました」
「いえいえ。今日のお礼です。
……あ、お礼と言えば、クロダさんはアイテムを買いたいのでしたね」
「おっと、そうでした。では……」
必要な備品とその数量をローラさんに伝える。
「分かりました。
今、持ってきますね」
今回ローラさんに頼んだのは、ポーション各種と護符の類、それから…
「鉄製と銀製の矢……えっと、何処だったでしょうか…」
「在庫、ありませんか?」
「いえ、あるにはあるんです。
でも余り注文されることが少ない商品ですから…」
ローラさんのお店は、置いている商品の関係から<魔法使い>の客が多い。
魔法の発動を手助けてしてくれる杖や魔法の効果を上昇させる護符、筋力の低い者でも装備できるローブ系防具等、多様な<魔法使い>向けのアイテムが販売されている。
冒険者全般が使うポーション等のアイテムも置いてあるが、この辺りのアイテムは別にローラさんのお店でなくても売っているところは多いのだ。
となれば必然的にお客からの需要も<魔法使い>が使用するアイテムに偏ることになり、それ以外のアイテムを取り扱う頻度は少なくなる。
私が頼んだ矢など、その最たるものだ。
私は<魔法使い>のくせに矢を主武装としている。
矢を使う<魔法使い>が居ないわけでも無いのだが、かなり少数派だ。
矢を武装とする冒険者は<弓兵>と<盗賊>がほとんどで、矢が欲しければその職業向けのお店へ行くのが普通だ。
…普通なのだが、私は買い物の度にあちらこちらのお店へ行くのが面倒なため、少々無理を言ってローラさんに矢の発注もしている。
「んっ…と、確かこの辺りの箱に……」
そう言いながらローラさんは、腰位の高さにある棚を調べ始めた。
余程棚の奥に置いてあるのか、彼女は上半身を棚に突っ込んでいる。
すると、どうなるか。
「……ほぅ」
思わず声を出してしまう。
彼女は今、前屈みになってお尻を突き出したような姿勢をしている。
彼女の大きなお尻が、薄いドレスに包まれた美しいお尻が、これでもかという程強調される。
「……ふーむ」
何気ない足取りで、私は彼女の真後ろに近寄った。
「見つかりませんか?」
「ごめんなさい……でもここにあるのは間違いないんです。
もう少しお時間を頂けますか?」
私の質問に、前かがみな姿勢のまま律儀に答えを返すローラさん。
「いえいえ、別段急いでいるわけでもありませんから。
ゆっくりお探し下さい」
そう言いながら、私は目の前の巨尻を眺める。
でかい。
スカートに包まれたそれは、圧倒的な存在感を示している。
彼女が棚の奥をアレコレ調べるたびに、フリフリと左右に揺れるおまけ付き。
ここまで来れば、中身がどうなっているのか気になるところだ。
私は早速<屈折視>を―――使わない。
その代わりに、彼女のスカートをゆっくりと捲りあげる。
「……えーと、……んーと」
作業に夢中になっているのか、彼女は気づいた素振りを見せない。
私は露わになった彼女のお尻を改めて凝視する。
灰色のタイツ越しに見える下着は、黒のショーツ。
華美な装飾の無いシンプルな下着だが、生地には絹が用いられており、高級な代物であることは一目でわかる。
直接に至近からよく観察しても、彼女の大きなお尻に形崩れは見られず、美しさを維持していた。
「………」
彼女の股間に顔を近づけ、匂いを嗅ぐ。
一日身に着けていたからだろう、そこからは汗と尿と、そして何より男を引寄せる雌の香が、確かに溢れ出ていた。
このまま押し倒したくなる気をぐっと抑え、一旦顔を話す。
「………では」
そして、両手でローラさんのお尻を触る。
「………え?」
何かに気付いたように、ローラさんが声を上げた。
しかし、そんな些末事はお構いなしに、私は彼女の尻を触り続けた。
タイツの質感と、お尻の柔らかさのコラボレーションが非常に心地よい。
ただ触っているだけで、無上の喜びを男に与えてくれる。
良い。実に良い尻である。
「……あ、あの、クロダさん…?」
「どうしました。
ああ、矢の入った箱は見つかりましたか?」
「い、いえ、それはまだなんですけれど……でも、その……」
「おっと、まだでしたか。
では、そのまま続けて下さい。
なに、私のことはお気になさらず」
目的の箱はまだ見つけられていないようだ。
余りお仕事の邪魔をするのも悪いだろう。
しかしそれはそれとして、私はローラさんの柔らかさをより堪能するために、お尻を揉みしだき始めた。
「やっ! ちょっ……クロダ、さん…!」
ローラさんからの抗議が聞こえる。
ただ、彼女はその姿勢を変えなかった。
ならば、私が手を止める必要はないだろう。
強く揉むことで、お尻の柔らかさと弾力をより楽しめるようになった。
お尻の形がぐにぐにと、私の望むように変わる様も心地良く、男の征服感を刺激する。
そのまましばし、この感触を味わうことにした。
「……も、もう……いい加減、にっ……んっ……しないと……
お、怒り…ますよ……あっ…」
なおも抗議らしきものを口にするローラさんだが、声に艶が混じってきた。
そして、姿勢は相変わらず前かがみで、私にお尻を突き出したまま。
だが、確かにもうそろそろいいだろう。
私は彼女のお尻から手を放す。
「……はぁぁ……」
彼女は軽く――安堵したようにも、残念なようにも感じられる――息を吐いた。
それを確認した後に、私は手を彼女の脚の付け根に潜り込ませ、中指でクリトリスの辺りを擦る。
「……はぁあっ!?…んんっ…!」
途端に、彼女が嬌声を上げた。
「…あっ……く、クロダさん…んっ…そ、こは……あんっ……」
「どうしました?
そこ、とはどこのことですか?」
下着の上から陰核を擦り続けながら、ローラさんの質問に聞き返す。
「……そ、こは……はぁんっ……だめ、ぇ……んぅぅ……」
「駄目?
一体、何が駄目なんでしょう?」
彼女の答えは要領を得ない。
そして私は空いている方の手で、ショーツが食い込んでいる彼女の割れ目をなぞる。
「はぁあん…!」
甘い声を響かせるローラさん。
今までの行為で十分に昂っていたようで、下着とタイツを介してなお、彼女の膣が濡れているのが分かった。
そのまま、彼女の性器に刺激を与え続ける。
「あぁ……ん、はぁああ……」
もうローラさんから抗議は無かった。
彼女は足を小刻みに震わせながら、私の責めに身を委ねている。
「ああぁ、あんっ…ああんっ…はぁああぁ…!」
私の手が彼女の股間を往復する度に、喘ぎ声がどんどん強くなっていく。
性器から溢れた愛液は、私の指を濡らす程になった。
気を良くした私は、さらに激しく彼女を責めたてる。
「ああぁぁああんぅ!…あんっあっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ!」
くちゃくちゃと音を立てて、私の指が彼女を弄る。
彼女の脚は快感でがくがくと揺れ、今にも倒れこみそうだが――手で棚にしがみ付き、必死で姿勢を維持しようとしている。
「……そろそろか」
私は一旦擦るのを止める。
最初こそ当てずっぽうでクリトリスの場所を探っていたが、今や彼女の陰核は膨れ上がっている。
下着の上から触っても、その場所はしっかりと把握できた。
そのクリトリスを、私は思い切り抓る。
「……っ!?」
彼女の動きが一瞬止まった。
その直後。
「あああぁぁぁぁああああああああああ!!?」
一際甲高い声が上がる。
不安定に揺れていた脚をピンと伸ばし、太ももで私の手をぎゅうぎゅうと挟みながら、彼女は絶頂した。
「っっっっ!!……っっっっ!!」
声も無くしばし痙攣した後、ふっとローラさんの身体から力が抜ける。
「おっと?」
私は慌てて支えようとしたが、元々上半身を棚に乗せていたため、床に倒れるようなことは無かった。
「はーっ…はーっ…はーっ…はーっ…」
荒く息をつくローラさん。
私と話ができるほどの余裕は無いようだ。
「……さて、と」
ローラさんの方はひと段落ついた。
ただ、私の方はまだまだである。
むしろ始まってすらいない。
ベルトを外してズボンのチャックを開け、愚息を取り出す。
リアさんへの覗き行為からこちら、私の興奮は高まり続け、イチモツは自分でも驚く程ギンギンに勃起していた。
「では失礼して」
私はローラさんのタイツを破り、ショーツを無理やり降ろした。
直接彼女の性器が現れるやいなや、蒸れて濃くなった雌の香が私の鼻を刺激する。
「…クロダさん、何を……」
私の行為に反応するローラさん。
とはいえ、今更何をもクソもあったものではない。
「これから何をされるのか…ですか?
もう、貴方自身十分想像できているでしょう。
今度は、私も楽しませてもらいます」
私は少しの間、露わになった彼女の性器を凝視する。
今までの責めにより彼女の股間はびちょびちょに濡れているのが、見るだけで分かった。
濡れそぼった彼女の性器は、男の侵入を今か今かと待ちわびているようですらある。
「ま、待ってください…私、今、イッたばかりで…」
ローラさんが何やら言ってくるが、こんな状況で我慢などできるわけがない。
私は彼女の膣へ――鮮やかなピンク色をした花弁の中心へ、自らの男性器を一気に挿入した。
「んひあぁあああああ!?」
再び、ローラさんは喘ぎ声を上げる。
彼女の膣は程よい柔らかさで私の性器を迎え入れた。
そして周囲のヒダが適度に私を締め付ける。
ようやく訪れた自身への快楽に、私の男性器はさらに硬さを増した。
「相も変わらず、いい身体だ」
思わず声に出してしまう。
さらに快感を貪るため、ピストン運動を始める。
「ああっ!…あっ!…あひっ!…い、イッたばかりだから…あっ!…お願い、優しくして…あんっ!…下さい…あぁんっ!」
私の動きに合わせてローラさんの嬌声が響く。
そして声が響くたびに、彼女の膣は私の男根を締めてくる。
私はさらに激しく、腰をローラさんに叩きつけた。
「あぁああっ!…あぁあ!…は、激しっ…んぁああ!…ああぁぁあああ!」
「いいですよ、よく締まってきます」
激しく扱えば扱う程、彼女の身体は私へ快感を提供してくれた。
私は彼女の尻をパァンと叩く。
「んひぃぃいいい!?」
痛みを感じたのか、快感を感じたのか分からないが、それに合わせて今まで以上の叫び声を上げるローラさん。
私への締め付けも叩いた瞬間さらに強くなった。
味を占めたので、さらに2,3度引っ叩いた。
「あひぃっ!?…あぁっ!?…んぁああっ!?」
叩くたびに叫びが艶を帯びてくる。
どうやら、感じてくれているようだ。
ぎゅっ、ぎゅっ、と締め付けてくる刺激も堪らない。
ピストンを早める。
「ああぁっ!…ああんっ!…ああぁっ!…ああぁっ!」
「気持ちいいですよ。
ローラさんももっと感じて下さい」
ローラさんの腰をさらに強く掴み、ガンガンと突き立てる。
「あんっ!…あんっ!…すご、いぃっ!…んああっ!…あぁんっ!」
自分もかなり高まってきた。
そろそろ一度目の射精を…とも考えたが、その前に一つ思いついたことがある。
私は一旦、腰を止めた。
「はぁぁ…ん…………?
クロダさん…?」
何故止めたのか。
そう言いたげな彼女に、私は告げる。
「少し疲れましたので、ローラさんの方で動いて下さい」
「……え…?」
茫然とした声で聞き返してくる彼女。
しかし、逡巡は僅かだった。
「……はぁあ……んぅ、こう…です、か……あぁあ……」
先程の私の動きに比べればゆっくりだが、彼女の腰が前後に動き始める。
勿論、流石にこの程度で疲れる程、私は貧弱ではない。
女性側が快楽の貪るよう動く様を眺めてみたいと思ったから、提案したまでである。
「…ああぁあん…はぁあっ、ああぁああ…あぁぁああ…」
次第にローラさんは、前後だけでなく、上下左右にも尻を艶めかしく動かしてきた。
少しでも私の性器を味わいたがるその姿は、思った通り良い趣向であった。
「…はぁあん…んぁああ…あ、あぁぁあん」
少しでも多くの快感を貪ろうと、ローラさんは尻を振り続ける。
……そろそろいいか。
「良くできました。
ご褒美です」
私は再びピストン運動を始めた。
「ああぁっ!…はぁあっ!…こ、これぇえ…!…これぇ、いいぃい!」
悦びの声を上げるローラさん。
「あっ!…はぁっ!…んぁっ!…あんっ!」
私の腰の動きに合わせて、彼女も自分の尻を私にぶつけてくる。
先程よりさらに大きな快感が私に流れ込む。
「あっ!…あっ!…あっ!…あっ!!」
ローラさんの動きはより激しくなる。
私も負けじと、腰を強くローラさんへぶつけていく。
「あぁっ!…んっ!…い、イくっ!…あっ!…イきますっ!…あぁあっ!」
「いいですよ。
存分にイって下さい」
私の方も、そろそろ射精が我慢できなくなってきた。
共に絶頂への階段を上がっていく。
「………ん?」
そんなところで、私はあることに気付く。
そういえば、ずっと目の前にあったにも関わらず、まだそこを責めていなかった。
「はぁんっ!…んんんぁあっ!…ああっ!…ああっ!!」
ローラさんの嬌声を聞きながら、私は人差し指を口にくわえ、唾液で十分に濡らす。
早くしないと、このまま彼女は絶頂してしまいそうだ。
私は濡れた人差し指を彼女の尻穴へ、ぐいっと全部挿し込んだ。
「んぃいいいいいっ!?」
別種の刺激から、それまでとは異なる声を出すローラさん。
「んぉおっ!? 何か入っ、てっ!? い、イく!? イくぅぅぅぅううううううう!!?」
膣からの快感と、尻穴からの刺激とが相まって、一気に果てるローラさん。
同時に膣がぎゅうぎゅうと私の性器を締め付ける。
「私もイきますよ、ローラさん!」
その締め付けに従って、私も絶頂に達した。
今まで溜まっていた分、びゅるびゅると精液が迸り、それは余すことなく彼女の膣に、子宮に注ぎ込まれていく。
ついでに、彼女の肛門に挿した指もぐりぐりと中をかき乱すように動かす。
「おぉぉおおっ!? 熱いぃっ!? お尻ぃっ!? ぐりぐりってぇっ!? んぁああああああぁあああ!」
自分自身理解していないであろう単語を口走りつつ、ローラさんは絶頂を味わっていた。
がくがくと全身が痙攣している。
膣は未だに私のイチモツを締め付け続け、精液を最後の一滴まで搾り取っていく。
さらに彼女の括約筋によって、尻穴に入っている指もまた、痛い程の強い刺激を受けていた。
そんな絶頂が十数秒続いた後。
「はぁあぁあああ……はーっ…ふーっ…はーっ…はーっ…」
1度目の絶頂を迎えた時と同様、ローラさんの全身からは力が抜けていた。
私は性器を膣から抜き、彼女が倒れこまないように注意しながら、棚から彼女を抱き起こす。
彼女は棚へ上半身を突っ込んでいたので、棚から引き抜く、という表現の方が近いかもしれない。
「んんぅ……クロダ、さん…」
未だ夢見心地といった体の彼女と、目を合わせる。
今気づいたが、行為中は全くローラさんの顔を見れていなかった。
体勢的に見ようと思っても無理だったわけなのだけれども。
その潤んだ瞳は美しく、そして淫猥さを感じさせた。
私は彼女を抱き寄せ、唇にキスをする。
「ふぅ、ん……ふぁ……」
彼女の息が私の唇を包む。
そのまま舌をローラさんの口の中に潜り込ませ、彼女の口内を味わう。
「…ん……んん……」
ローラさんもまた、自分の舌を私の舌に絡めてきた。
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、私とローラさんの接吻は続く。
彼女の幸せそうな顔が私の視界いっぱいに映る。
「……ん……ふぅ……?」
数十秒、或いは数分のキスの後、私はローラさんから口を離した。
彼女の顔をもっと見ていたくもあったが…
「……終わり、ですか…?」
「そう、ですね」
少し残念そうに言うローラさんに、頷く私。
そして私は彼女をカウンターの上に押し倒した。
「……え?……え、え…?」
何故か、不思議そうな声を出すローラさん。
彼女がそんな反応をしている間に、上着を脱がしにかかる。
「あ、あの、クロダさん、終わったのでは…?」
「ええ、終わりましたよ。キスの時間は」
これからはまたセックスの時間だ。
「だって、さっきイって…」
「まだまだ足りません」
私の股間はまだまだ萎えていない。
今もなおいきり立ったままなのだ。
そうこう会話している内に、ローラさんの上着を肌蹴させることに成功。
彼女の大きな胸と、それを包む黒いブラジャーが姿を現した。
ショーツと同じく、シンプルだが高級さを感じさせる代物だ。
「あ、あのですね。
クロダさん、明日もお仕事でしょう?
夜も遅いですし、そろそろお休みに…」
「明日は休日なんです」
私の返答に、ローラさんは少し言葉が詰まったようだ。
ブラのホックを外し、おっぱいを露わにさせる。
大きな胸がブラを外したことでタプンと揺れる。
その先端にはピンク色の乳首が鎮座している。
「あー、でも、私は明日お仕事ありますので、できれば…」
「明日はお客が少ない日でしょう。
常連ではハーヴィーさんやケリーさん、セドリックさんが来る位ですか。
その方々も、来店は迷宮探索が終わった帰り――夕方以降ですし。
ご新規さんが来ることもあるでしょうが、午前中は臨時休業の張り紙を出しておけば問題ありませんよ」
「…何でうちの客入りをきっちり把握できているんでしょう?」
「お付き合いを始めて長いですからね」
そう言いながら、ローラさんの胸を鷲掴みにする。
「ひゃんっ」
ローラさんの可愛らしい声を聞きながら、おっぱいをこねくり回す。
柔かい。
物凄く柔らかい感触。
さっきまでは尻を撫で尽していたが、柔らかさの観点ならおっぱいの勝利である。
だがローラさんのおっぱいは柔らかいだけではない。
その柔らかさの中にも張りがあり、揉む度にプルンプルンと動くその様は、見るだけで私を興奮させる。
「は、あぁ…で、でも…んん…急にお休みするのは…」
そんなことを言いつつも、ローラさんの乳首はぷっくりと立っている。
身体は正直なものだ。
胸を揉んでいた手を乳首に移動させ、そのままその突起を掴む。
「はぁんっ」
ローラさんの口から甘い声が漏れる。
私は、彼女の乳首を手のひらでコロコロと転がしたり、指先でコリコリと引っかいたりと、弄んでいく。
「あ、あぁっ……あんっ……そこ触られる、とっ……あぁあんっ…」
快感に堪えかねて、もじもじと全身を動かすローラさん。
それをしり目に、散々手で弄った彼女の乳首を、今度は口でしゃぶり出す。
舌で丹念に舐め、乳をねだる様にちゅうちゅうと吸う。
「はっ、ん…あ、あ、あ、あ、あっ…やめ、ぇ……はあぁぁ…」
ローラさんの手が、私の頭を抱きしめてきた。
まるで、私から離れたくないかのように。
私は歯で乳首を挟み、カリっと噛んだ。
「んぅぅうっ!?」
ビクっとローラさんの全身が揺れる。
私は乳首から口を離し、恍惚とした彼女の顔を見つめながら、言う。
「止めますか?」
ローラさんはふいっと私から顔を背けながら、
「……あの…あと、一回だけなら、いいです…」
私の提案を受け入れるのだった。
さて、ここまで来れば、彼女のことが大体お分かり頂けたと思う。
ローラさんは、自分から誘うことこそ無いものの、いざ男から求められればそれを拒否できない女性なのだ。
この世界に来てから1年、本当に私は公私共に彼女のお世話になり続けている。
全く持って彼女には足を向けて眠れない。
私は彼女を抱きかかえ、愛液で濡れ濡れになった彼女の膣に、自らの男性器をぶち込んだ。
「ああああぁあんっ!」
ローラさんの嬉しそうな嬌声を聞きながら、私は腰を動かし続けるのであった。
結局この日は。
「ああぁっ! イくイくイくイくイくイっちゃうぅぅうううっ!」
さらに場所を寝室に変えつつ。
「ま、たぁ……イく、のおっ!……イ、くぅううんっ!!」
回数をこなしていき。
「…もぅ……ああぁっ……ゆる、し、て…くだ……あぁああんっ!」
明け方が近づき。
「……だ、めぇ……ん、あぁあっ……コワ、れ、ちゃう……お、おぉおおっ!」
彼女が動かなくなるまで。
「…お、おぉ……はひぃ……お、お……んおおっ!……」
私はローラさんの身体を堪能し続けたのだった。
第一話 完
後日談。
というか、次の日の話。
「………おはようございます」
「おはようございます、ローラさん」
まだ寝不足といった表情で挨拶してくるローラさんに、私も同じ挨拶を返す。
昨日の疲れがまだ取れていないようだ。
それでも身なりはしっかり整えてから顔を出すあたり、彼女の几帳面さが分かる。
「…すみません、もう夕方…ですね」
「大分お疲れのようでしたからね、仕方ありませんよ」
さらに言えば疲れさせた張本人は私である。
「それでその…クロダさんは、何故店のカウンターに…?」
「いえ、昨日は臨時休業にすれば…等と言ってしまいましたが、確かに急な休業は良いことではありませんからね。
及ばずながら、お手伝いさせて頂きました」
疲労困憊で動けなくなっていたローラさんに代わり、店番をやらせて頂いた、ということだ。
もうここに通い詰めて長い。
店のどこに何があるかは、ほぼ把握できている。
それに、実を言えば今回が初めてというわけでも無い。
セックスした次の日、ローラさんは決まって動けなくなるので、その度に店番を代らせて貰っている。
「またそんなことやって頂いたんですか!
ごめんなさい、私が起きられなかったばっかりに」
「謝るのはこちらの方です。
店主であるローラさんの許可も得ず、差し出がましい真似をしてしまい…
ああ、売買の記録はしっかり付けておきましたので、後でご確認下さい」
言って、記録簿をローラさんに渡す。
無断でこんな真似をしてしまった以上、仕事のミスや不正な拝領等が無かったことを彼女に証明せねばならない。
――ちなみに、こういうやり取りも毎度の如く行っている。
「ああ、はい…………謝るのは、昨日のことに関してでは無いんですね…」
最後にぼそっと付け加えるローラさん。
はて、私は昨日ローラさんに何か失礼を働いたのだろうか?
心当たりは無いのだが、自分では気づかないところで彼女に不快な思いをさせてしまったのかもしれない。
「申し訳ありません、どうにも私は気が利かず…
お気に障ったことがあったのなら、ご指摘頂けませんでしょうか」
「ほ、本気で言ってるんですか…?」
「…? はい、すみません」
「………いえ、いいです、もう」
疲れたような口調で話を終わらせたローラさん。
疲労はまだまだ色濃いようである。
「そうだ、起きてからまだ何も口に入れていないのでしょう?
軽い軽食を用意しておきましたので、如何ですか」
私はローラさんを連れ、お店のリビングに移動した。
「…これ、クロダさんが作ったんですか?」
「はい、簡単なものばかりで恐縮ですが…」
置いてあった有り合わせの物で、サンドイッチやベーコンエッグ、サラダ等を作ってみた。
一人暮らしが長いので、この程度の食事ならどうにか作れる。
「今、飲み物を用意しますね」
「…何から何までありがとうございます」
飲み物を取りに行くため、台所へ向かう。
そんな私の背後から、ローラさんが何事か呟いた。
「昨日みたいなことをしなければ、素敵な人なのに…」
「……?
何か言いました?」
「い、いえ、何でも…」
ローラさんに飲み物を出してから、また店番に戻る。
「こんにちは……と、なんだ、今日はクロダ君が店番かい?」
「こんにちは、セドリックさん……ローラさんではなくて申し訳ありません」
扉を開いて入ってきたのはセドリック・ジェラードさん。
ややお年を召した男性で、ローラさんの旦那さんが存命の時からこの店を利用していたという、古株の常連さんだ。
「何、今更君らのことについてアレコレ言う程、私は野暮じゃないよ」
「……? そうですか」
何かニュアンスの違いを感じるが、セドリックさんは特に気にする様子も無い。
「で、いつもの欲しいんだが、あるかな?」
「少々お待ち下さい」
お店の棚を探して、セドリックさんがいつも購入しているポーションを数本取り出す。
このポーション、怪我を治す類のものではなく、滋養強壮用。
現代世界的に言えば、強力なドリンク剤といったところだ。
「こちらでよろしかったでしょうか」
「ああ、そうそうこれこれ」
間違っていなかったようだ。
商品を渡して代金を頂く。
「はは、もう慣れたもんだね、君も。
いつもの、で通じちゃうんだもんな」
「セドリックさんのお相手は何度かしましたからね、流石に覚えていますよ」
「いやいや、意外と出来ない奴が多いんだよ、世の中」
セドリックさんと世間話に興じていると、パタパタとこちらへ来る足音が聞こえる。
おそらく、ローラさんだ。
「クロダさん、お客さんですか……っあ、セドリックさん」
予想通り、奥からローラさんが顔を出した。
食事が済んだからか、顔の色が良くなっている。
「すみません、今いつものポーションを用意しますね」
慌てて、先程の私と同じように棚を探り出すローラさん。
私が言うより先に、セドリックさんが制止した。
「ああ、結構結構。
クロダ君にやってもらったよ」
「え? クロダさん、場所分かったんですか?」
セドリックさん用のポーションは他のポーションを纏めている場所とは別の所に保管している。
ローラさんは、私がその場所を把握していないと思ったのだろう。
「ははは、ローラさんがやるより手際が良かったんじゃないか?」
「セドリックさん、そのようなことは止めて下さい。
ローラさんが気を悪くしてしまいます」
「おっとそうか、失敬失敬。
奥さんにへそ曲げられると辛いわな」
………ん?
何か今、致命的な勘違いを聞いた気がする。
「あの、セドリックさん、私とクロダさんはまだそういう関係では…」
「おおっと、これはまた失敬。
まだ、だったんだね」
ローラさんがとっさに訂正するものの、勘違いを続行されている様子のセドリックさん。
「じゃ、年寄りはさっさと退散しよう。
お二人共、お幸せに」
朗らかに微笑みながら――まるで二人の門出を祝福するかのような笑みを浮かべ、セドリックさんは帰って行った。
残された私達の間に、気まずい空気が流れる。
「ど、どうしましょう。
絶対、絶対セドリックさん誤解していました…」
……確かに。
セドリックさんは、私とローラさんが恋人同士か何かなんだと思い込んでしまったようだ。
こんな勘違いをされては、ローラさんも迷惑だろう。
「大丈夫です。
セドリックさんには私が後できっちり、私とローラさんの間にそういう関係は微塵も無いのだということを説明しておきますから」
「………」
おや。
何だろうか、私が誤解解消を請け負った途端に、空気が冷たくなったような…?
「エエ、ソウデスネ。ソウシテクダサイ」
片言の台詞を喋ってくる。
一体何が彼女をそうさせるのか。
「えー……と、そうだ、ローラさん。
昨日頼んだ矢の方は結局どこにあるのでしょう?」
空気に耐え切れず、咄嗟に話題転換を試みる。
実際問題としても、昨日は色々あって手に入らなかったので、今日中に矢を仕入れておかねば明日からの仕事に差しさわりがある。
「あ、そうでしたね。
今持ってきます」
そう言うとローラさんは、昨日と同じ棚を昨日と同じ様に探し始める。
となれば当然、姿勢も昨日と同じになる。
こちらに尻を突き出した、前屈み。
「………ふむ」
近寄って、尻をよく観察する。
昨日も堪能したが、何度見てもいいものだ。
ロングスカートを履いていても、淫猥さがよく出ている。
「………」
私の股間がむくむくと膨れ上がる。
またローラさんに欲情してしまったらしい。
「んーと……確かこの箱で良かったはず」
どうやら目的物が見つかったようだ。
ならば、我慢する必要も無いだろう。
私はローラさんの尻をがしっと掴む。
「ひゃんっ!?
ちょ、クロダさん…!?」
「すみません、また劣情を催してしまいまして」
「劣情って……昨日、散々やりましたよね?」
「それはそうなんですが、私の股間はもうこんななのですよ」
言いながら、ズボンを下げて性器を取り出し、ローラさんの尻に擦り付ける。
「ふあっ!?……何でもうこんなに大きく…?」
「ローラさんがいやらしい身体をしているのが悪いのですよ。
それに…」
ローラさんの尻穴を――服を着ているので、大体の目星だが――親指でぐりぐりと弄る。
「んぅっ……そこ、はぁ……」
私の指に、敏感に反応するローラさん。
「昨日はこちらの穴を余り使いませんでしたからね。
今日はこちらをメインにしようかと」
「そ、そんな……んっ……まだ、お店が……あっんっ……」
「今日はもうお客は来ませんよ。
そうでしょう?」
まあ、もし来客があったならば、少し中断して対応すればいいだけのこと。
私が親指にぐいっと力を入れると、スカート越しにも関わらず、尻穴へ指が少し押し入る。
「んんっ、あぁぁあああ!?」
ローラさんの嬌声を聞きながら、私はにこりと笑った。
「さて、今日も存分に楽しみましょう」
内容を割愛して結果だけ述べると、日が変わる前にはちゃんと帰宅した。
後日談 完
「あの、大丈夫ですか?
先程から息が大分荒いですけれど…」
「ハァ……ハァ……お気遣いなく……ハァ…
こ、この荷物は……ハァ……どちらへ置けば…?……ハァ…」
私は<魔法使い>なので、確かに他の冒険者に比べて腕力は無いのだが。
それでも女性が運んでいた荷物を持ってこれ程息が上がるとは……情けない。
「あ、はい、そちらのカウンターへ置いておいてください」
「…わ、分かりました」
最後の力を振り絞って荷物をカウンターへ運ぶ。
「……ふぅー」
荷物を置いて、息をつく。
「すみません、ここまで運んで頂いて。
そちらのテーブルで少し休んでいて下さい。
何か飲み物を持ってきましょうか?」
「……では、お茶をお願いします」
お気遣いなく、と言いたいところだったが、疲労がそれを許さなかった。
情けなさと申し訳なさでいっぱいになりながらも、椅子に腰を下ろし、一息入れながら店内を見渡す。
ローラさんの魔法店は個人経営のお店で、余り良い言い方ではないがこじんまりとした店舗だ。
その小さめな店内には多くの棚が設置されており、様々なポーションやアクセサリ等のマジックアイテムが所狭しと置かれている。
また、このお店はローラさんの自宅も兼ねており、店の奥の扉がローラさんの私室に繋がる。
「………ん?」
私は気づいてしまった。
ローラさんは今、お茶を沸かしながら、カウンターの向こうで持ってきた荷物をひょいひょいと持ち上げて棚に仕舞っている。
…今思えば、先程の私は左右のバランスを考えず、不安定な姿勢で荷物を持ってはいなかっただろうか。
しっかりとした持ち方だったなら、こんなに疲労しなくて済んだのでは?
「…私の悪癖だ…」
ちょっとしたことであっても、想定していない事態が起こるとすぐ取り乱し、適切な対処ができなくなる。
ついさっきやらかしてしまった、リアさんの件でもそう。
何とか治したいと思ってはいるのだが、どうにも生来の性分のようで、まるで改善の兆しが無い。
「…まあ、今後の課題ということで」
とりあえず今はそれを考えるのを止めよう。
そんなことより、重要なことがある。
「…………」
私は、カウンターの向こうでお茶の用意をしている、ローラさんの後ろ姿をじっと見る。
ローラ・リヴェリさん。
年の頃は私より少し下で、25歳。
リアさんに比べると背は少し高く、大体160にギリギリ届いていない位かと思われる。
物腰丁寧で、いつも柔和な表情を浮かべている、ご近所でも評判の美人さんだ。
髪は鮮やかな黒色で、それを腰にまで伸ばしたストレートロングヘア。
髪質には艶があり、最早それだけで芸術品といっても良い。
さらに、彼女が着るシックなデザインのロングスカートドレスは、彼女の淑女としての雰囲気をより補強する。
また、スカートからチラリと見える彼女の脚は、グレイのタイツに覆われており、それもまた大人の色気を醸し出す。
そんなローラさんを目当てにこの店へ通う冒険者も多いと聞く。
中にはプロポーズをした者もいるそうだが、彼女はそれを全て断ってきた。
……彼女には愛する夫がいたからだ。
夫が『いた』。
そう、彼女は未亡人である。
仲睦まじい夫婦だったと聞いているが、私がウィンガストへ来る1年前――今から2年程前に旦那さんは病気でお亡くなりになったらしい。
本人は否定しているが、ローラさんがいつも黒いドレスを着ているのは、喪服の意味も込めているのだと思う。
2年経った今でも、彼女は亡き夫を愛しているのだろう。
「あ、お茶は冷たい方がいいですよね?」
「はい、助かります」
ローラさんが呪文を呟くと、彼女の身体が淡く光を帯びた。
恐らくは物を冷却する魔法を使用し、お茶を冷やしているのだろう。
魔法店を経営していることから分かるとは思うが、彼女は魔法のスキルが使える。
<魔法使い>の冒険者が扱うような強力な魔法は無理らしいが。
ローラさんの魅力は、その肢体にもある。
とにもかくにも、彼女の身体を表現するならば、豊満の一言に尽きる。
Fカップを超えかねない(目算)その胸は、その巨大さだけで一つの武器。
そして、胸が大きければ、当然お尻も大きい。
男が彼女と道ですれ違えば、そのどちらかに――或いは両方に目をやってしまうに違いない。
それだけ大きければ、垂れ等の形崩れが心配になってくるところだが、彼女の肢体にはそれが無い。
恐ろしいことに、そして男にとっては理想的なことに、大きさと美しさを両立しているのだ。
さらには、お腹等のへっこむべきところはしっかりへっこみ、美麗なくびれまでも形成している。
ドレス越しですら、彼女の豊満な肉体はその存在をしっかりアピールしてくる。
いや、薄いドレスを纏うことで、さらに淫猥さを増しているとも言える。
そんなことを考えていると、ローラさんがお茶を持ってきてくれた。
「はい、どうぞ」
「ご厚意痛み入ります」
受け取って、一気に飲む。
「ふー」
美味い。
程よい冷たさで喉越しも良い。
荷物持ちの疲れが取れていく気すらした。
……ん?
「あのローラさん。
このお茶、ひょっとして体力回復のポーションが入っていますか?」
疲れが取れた気になったのではなく、実際に疲れが取れている。
まだ少し残っていた腕の痺れが、みるみる無くなるのを感じる。
「分かりました?
隠し味に少し入れてみたんです」
微笑みながら、ローラさん。
「ありがとうございます、大分身体が楽になりました」
「いえいえ。今日のお礼です。
……あ、お礼と言えば、クロダさんはアイテムを買いたいのでしたね」
「おっと、そうでした。では……」
必要な備品とその数量をローラさんに伝える。
「分かりました。
今、持ってきますね」
今回ローラさんに頼んだのは、ポーション各種と護符の類、それから…
「鉄製と銀製の矢……えっと、何処だったでしょうか…」
「在庫、ありませんか?」
「いえ、あるにはあるんです。
でも余り注文されることが少ない商品ですから…」
ローラさんのお店は、置いている商品の関係から<魔法使い>の客が多い。
魔法の発動を手助けてしてくれる杖や魔法の効果を上昇させる護符、筋力の低い者でも装備できるローブ系防具等、多様な<魔法使い>向けのアイテムが販売されている。
冒険者全般が使うポーション等のアイテムも置いてあるが、この辺りのアイテムは別にローラさんのお店でなくても売っているところは多いのだ。
となれば必然的にお客からの需要も<魔法使い>が使用するアイテムに偏ることになり、それ以外のアイテムを取り扱う頻度は少なくなる。
私が頼んだ矢など、その最たるものだ。
私は<魔法使い>のくせに矢を主武装としている。
矢を使う<魔法使い>が居ないわけでも無いのだが、かなり少数派だ。
矢を武装とする冒険者は<弓兵>と<盗賊>がほとんどで、矢が欲しければその職業向けのお店へ行くのが普通だ。
…普通なのだが、私は買い物の度にあちらこちらのお店へ行くのが面倒なため、少々無理を言ってローラさんに矢の発注もしている。
「んっ…と、確かこの辺りの箱に……」
そう言いながらローラさんは、腰位の高さにある棚を調べ始めた。
余程棚の奥に置いてあるのか、彼女は上半身を棚に突っ込んでいる。
すると、どうなるか。
「……ほぅ」
思わず声を出してしまう。
彼女は今、前屈みになってお尻を突き出したような姿勢をしている。
彼女の大きなお尻が、薄いドレスに包まれた美しいお尻が、これでもかという程強調される。
「……ふーむ」
何気ない足取りで、私は彼女の真後ろに近寄った。
「見つかりませんか?」
「ごめんなさい……でもここにあるのは間違いないんです。
もう少しお時間を頂けますか?」
私の質問に、前かがみな姿勢のまま律儀に答えを返すローラさん。
「いえいえ、別段急いでいるわけでもありませんから。
ゆっくりお探し下さい」
そう言いながら、私は目の前の巨尻を眺める。
でかい。
スカートに包まれたそれは、圧倒的な存在感を示している。
彼女が棚の奥をアレコレ調べるたびに、フリフリと左右に揺れるおまけ付き。
ここまで来れば、中身がどうなっているのか気になるところだ。
私は早速<屈折視>を―――使わない。
その代わりに、彼女のスカートをゆっくりと捲りあげる。
「……えーと、……んーと」
作業に夢中になっているのか、彼女は気づいた素振りを見せない。
私は露わになった彼女のお尻を改めて凝視する。
灰色のタイツ越しに見える下着は、黒のショーツ。
華美な装飾の無いシンプルな下着だが、生地には絹が用いられており、高級な代物であることは一目でわかる。
直接に至近からよく観察しても、彼女の大きなお尻に形崩れは見られず、美しさを維持していた。
「………」
彼女の股間に顔を近づけ、匂いを嗅ぐ。
一日身に着けていたからだろう、そこからは汗と尿と、そして何より男を引寄せる雌の香が、確かに溢れ出ていた。
このまま押し倒したくなる気をぐっと抑え、一旦顔を話す。
「………では」
そして、両手でローラさんのお尻を触る。
「………え?」
何かに気付いたように、ローラさんが声を上げた。
しかし、そんな些末事はお構いなしに、私は彼女の尻を触り続けた。
タイツの質感と、お尻の柔らかさのコラボレーションが非常に心地よい。
ただ触っているだけで、無上の喜びを男に与えてくれる。
良い。実に良い尻である。
「……あ、あの、クロダさん…?」
「どうしました。
ああ、矢の入った箱は見つかりましたか?」
「い、いえ、それはまだなんですけれど……でも、その……」
「おっと、まだでしたか。
では、そのまま続けて下さい。
なに、私のことはお気になさらず」
目的の箱はまだ見つけられていないようだ。
余りお仕事の邪魔をするのも悪いだろう。
しかしそれはそれとして、私はローラさんの柔らかさをより堪能するために、お尻を揉みしだき始めた。
「やっ! ちょっ……クロダ、さん…!」
ローラさんからの抗議が聞こえる。
ただ、彼女はその姿勢を変えなかった。
ならば、私が手を止める必要はないだろう。
強く揉むことで、お尻の柔らかさと弾力をより楽しめるようになった。
お尻の形がぐにぐにと、私の望むように変わる様も心地良く、男の征服感を刺激する。
そのまましばし、この感触を味わうことにした。
「……も、もう……いい加減、にっ……んっ……しないと……
お、怒り…ますよ……あっ…」
なおも抗議らしきものを口にするローラさんだが、声に艶が混じってきた。
そして、姿勢は相変わらず前かがみで、私にお尻を突き出したまま。
だが、確かにもうそろそろいいだろう。
私は彼女のお尻から手を放す。
「……はぁぁ……」
彼女は軽く――安堵したようにも、残念なようにも感じられる――息を吐いた。
それを確認した後に、私は手を彼女の脚の付け根に潜り込ませ、中指でクリトリスの辺りを擦る。
「……はぁあっ!?…んんっ…!」
途端に、彼女が嬌声を上げた。
「…あっ……く、クロダさん…んっ…そ、こは……あんっ……」
「どうしました?
そこ、とはどこのことですか?」
下着の上から陰核を擦り続けながら、ローラさんの質問に聞き返す。
「……そ、こは……はぁんっ……だめ、ぇ……んぅぅ……」
「駄目?
一体、何が駄目なんでしょう?」
彼女の答えは要領を得ない。
そして私は空いている方の手で、ショーツが食い込んでいる彼女の割れ目をなぞる。
「はぁあん…!」
甘い声を響かせるローラさん。
今までの行為で十分に昂っていたようで、下着とタイツを介してなお、彼女の膣が濡れているのが分かった。
そのまま、彼女の性器に刺激を与え続ける。
「あぁ……ん、はぁああ……」
もうローラさんから抗議は無かった。
彼女は足を小刻みに震わせながら、私の責めに身を委ねている。
「ああぁ、あんっ…ああんっ…はぁああぁ…!」
私の手が彼女の股間を往復する度に、喘ぎ声がどんどん強くなっていく。
性器から溢れた愛液は、私の指を濡らす程になった。
気を良くした私は、さらに激しく彼女を責めたてる。
「ああぁぁああんぅ!…あんっあっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ!」
くちゃくちゃと音を立てて、私の指が彼女を弄る。
彼女の脚は快感でがくがくと揺れ、今にも倒れこみそうだが――手で棚にしがみ付き、必死で姿勢を維持しようとしている。
「……そろそろか」
私は一旦擦るのを止める。
最初こそ当てずっぽうでクリトリスの場所を探っていたが、今や彼女の陰核は膨れ上がっている。
下着の上から触っても、その場所はしっかりと把握できた。
そのクリトリスを、私は思い切り抓る。
「……っ!?」
彼女の動きが一瞬止まった。
その直後。
「あああぁぁぁぁああああああああああ!!?」
一際甲高い声が上がる。
不安定に揺れていた脚をピンと伸ばし、太ももで私の手をぎゅうぎゅうと挟みながら、彼女は絶頂した。
「っっっっ!!……っっっっ!!」
声も無くしばし痙攣した後、ふっとローラさんの身体から力が抜ける。
「おっと?」
私は慌てて支えようとしたが、元々上半身を棚に乗せていたため、床に倒れるようなことは無かった。
「はーっ…はーっ…はーっ…はーっ…」
荒く息をつくローラさん。
私と話ができるほどの余裕は無いようだ。
「……さて、と」
ローラさんの方はひと段落ついた。
ただ、私の方はまだまだである。
むしろ始まってすらいない。
ベルトを外してズボンのチャックを開け、愚息を取り出す。
リアさんへの覗き行為からこちら、私の興奮は高まり続け、イチモツは自分でも驚く程ギンギンに勃起していた。
「では失礼して」
私はローラさんのタイツを破り、ショーツを無理やり降ろした。
直接彼女の性器が現れるやいなや、蒸れて濃くなった雌の香が私の鼻を刺激する。
「…クロダさん、何を……」
私の行為に反応するローラさん。
とはいえ、今更何をもクソもあったものではない。
「これから何をされるのか…ですか?
もう、貴方自身十分想像できているでしょう。
今度は、私も楽しませてもらいます」
私は少しの間、露わになった彼女の性器を凝視する。
今までの責めにより彼女の股間はびちょびちょに濡れているのが、見るだけで分かった。
濡れそぼった彼女の性器は、男の侵入を今か今かと待ちわびているようですらある。
「ま、待ってください…私、今、イッたばかりで…」
ローラさんが何やら言ってくるが、こんな状況で我慢などできるわけがない。
私は彼女の膣へ――鮮やかなピンク色をした花弁の中心へ、自らの男性器を一気に挿入した。
「んひあぁあああああ!?」
再び、ローラさんは喘ぎ声を上げる。
彼女の膣は程よい柔らかさで私の性器を迎え入れた。
そして周囲のヒダが適度に私を締め付ける。
ようやく訪れた自身への快楽に、私の男性器はさらに硬さを増した。
「相も変わらず、いい身体だ」
思わず声に出してしまう。
さらに快感を貪るため、ピストン運動を始める。
「ああっ!…あっ!…あひっ!…い、イッたばかりだから…あっ!…お願い、優しくして…あんっ!…下さい…あぁんっ!」
私の動きに合わせてローラさんの嬌声が響く。
そして声が響くたびに、彼女の膣は私の男根を締めてくる。
私はさらに激しく、腰をローラさんに叩きつけた。
「あぁああっ!…あぁあ!…は、激しっ…んぁああ!…ああぁぁあああ!」
「いいですよ、よく締まってきます」
激しく扱えば扱う程、彼女の身体は私へ快感を提供してくれた。
私は彼女の尻をパァンと叩く。
「んひぃぃいいい!?」
痛みを感じたのか、快感を感じたのか分からないが、それに合わせて今まで以上の叫び声を上げるローラさん。
私への締め付けも叩いた瞬間さらに強くなった。
味を占めたので、さらに2,3度引っ叩いた。
「あひぃっ!?…あぁっ!?…んぁああっ!?」
叩くたびに叫びが艶を帯びてくる。
どうやら、感じてくれているようだ。
ぎゅっ、ぎゅっ、と締め付けてくる刺激も堪らない。
ピストンを早める。
「ああぁっ!…ああんっ!…ああぁっ!…ああぁっ!」
「気持ちいいですよ。
ローラさんももっと感じて下さい」
ローラさんの腰をさらに強く掴み、ガンガンと突き立てる。
「あんっ!…あんっ!…すご、いぃっ!…んああっ!…あぁんっ!」
自分もかなり高まってきた。
そろそろ一度目の射精を…とも考えたが、その前に一つ思いついたことがある。
私は一旦、腰を止めた。
「はぁぁ…ん…………?
クロダさん…?」
何故止めたのか。
そう言いたげな彼女に、私は告げる。
「少し疲れましたので、ローラさんの方で動いて下さい」
「……え…?」
茫然とした声で聞き返してくる彼女。
しかし、逡巡は僅かだった。
「……はぁあ……んぅ、こう…です、か……あぁあ……」
先程の私の動きに比べればゆっくりだが、彼女の腰が前後に動き始める。
勿論、流石にこの程度で疲れる程、私は貧弱ではない。
女性側が快楽の貪るよう動く様を眺めてみたいと思ったから、提案したまでである。
「…ああぁあん…はぁあっ、ああぁああ…あぁぁああ…」
次第にローラさんは、前後だけでなく、上下左右にも尻を艶めかしく動かしてきた。
少しでも私の性器を味わいたがるその姿は、思った通り良い趣向であった。
「…はぁあん…んぁああ…あ、あぁぁあん」
少しでも多くの快感を貪ろうと、ローラさんは尻を振り続ける。
……そろそろいいか。
「良くできました。
ご褒美です」
私は再びピストン運動を始めた。
「ああぁっ!…はぁあっ!…こ、これぇえ…!…これぇ、いいぃい!」
悦びの声を上げるローラさん。
「あっ!…はぁっ!…んぁっ!…あんっ!」
私の腰の動きに合わせて、彼女も自分の尻を私にぶつけてくる。
先程よりさらに大きな快感が私に流れ込む。
「あっ!…あっ!…あっ!…あっ!!」
ローラさんの動きはより激しくなる。
私も負けじと、腰を強くローラさんへぶつけていく。
「あぁっ!…んっ!…い、イくっ!…あっ!…イきますっ!…あぁあっ!」
「いいですよ。
存分にイって下さい」
私の方も、そろそろ射精が我慢できなくなってきた。
共に絶頂への階段を上がっていく。
「………ん?」
そんなところで、私はあることに気付く。
そういえば、ずっと目の前にあったにも関わらず、まだそこを責めていなかった。
「はぁんっ!…んんんぁあっ!…ああっ!…ああっ!!」
ローラさんの嬌声を聞きながら、私は人差し指を口にくわえ、唾液で十分に濡らす。
早くしないと、このまま彼女は絶頂してしまいそうだ。
私は濡れた人差し指を彼女の尻穴へ、ぐいっと全部挿し込んだ。
「んぃいいいいいっ!?」
別種の刺激から、それまでとは異なる声を出すローラさん。
「んぉおっ!? 何か入っ、てっ!? い、イく!? イくぅぅぅぅううううううう!!?」
膣からの快感と、尻穴からの刺激とが相まって、一気に果てるローラさん。
同時に膣がぎゅうぎゅうと私の性器を締め付ける。
「私もイきますよ、ローラさん!」
その締め付けに従って、私も絶頂に達した。
今まで溜まっていた分、びゅるびゅると精液が迸り、それは余すことなく彼女の膣に、子宮に注ぎ込まれていく。
ついでに、彼女の肛門に挿した指もぐりぐりと中をかき乱すように動かす。
「おぉぉおおっ!? 熱いぃっ!? お尻ぃっ!? ぐりぐりってぇっ!? んぁああああああぁあああ!」
自分自身理解していないであろう単語を口走りつつ、ローラさんは絶頂を味わっていた。
がくがくと全身が痙攣している。
膣は未だに私のイチモツを締め付け続け、精液を最後の一滴まで搾り取っていく。
さらに彼女の括約筋によって、尻穴に入っている指もまた、痛い程の強い刺激を受けていた。
そんな絶頂が十数秒続いた後。
「はぁあぁあああ……はーっ…ふーっ…はーっ…はーっ…」
1度目の絶頂を迎えた時と同様、ローラさんの全身からは力が抜けていた。
私は性器を膣から抜き、彼女が倒れこまないように注意しながら、棚から彼女を抱き起こす。
彼女は棚へ上半身を突っ込んでいたので、棚から引き抜く、という表現の方が近いかもしれない。
「んんぅ……クロダ、さん…」
未だ夢見心地といった体の彼女と、目を合わせる。
今気づいたが、行為中は全くローラさんの顔を見れていなかった。
体勢的に見ようと思っても無理だったわけなのだけれども。
その潤んだ瞳は美しく、そして淫猥さを感じさせた。
私は彼女を抱き寄せ、唇にキスをする。
「ふぅ、ん……ふぁ……」
彼女の息が私の唇を包む。
そのまま舌をローラさんの口の中に潜り込ませ、彼女の口内を味わう。
「…ん……んん……」
ローラさんもまた、自分の舌を私の舌に絡めてきた。
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、私とローラさんの接吻は続く。
彼女の幸せそうな顔が私の視界いっぱいに映る。
「……ん……ふぅ……?」
数十秒、或いは数分のキスの後、私はローラさんから口を離した。
彼女の顔をもっと見ていたくもあったが…
「……終わり、ですか…?」
「そう、ですね」
少し残念そうに言うローラさんに、頷く私。
そして私は彼女をカウンターの上に押し倒した。
「……え?……え、え…?」
何故か、不思議そうな声を出すローラさん。
彼女がそんな反応をしている間に、上着を脱がしにかかる。
「あ、あの、クロダさん、終わったのでは…?」
「ええ、終わりましたよ。キスの時間は」
これからはまたセックスの時間だ。
「だって、さっきイって…」
「まだまだ足りません」
私の股間はまだまだ萎えていない。
今もなおいきり立ったままなのだ。
そうこう会話している内に、ローラさんの上着を肌蹴させることに成功。
彼女の大きな胸と、それを包む黒いブラジャーが姿を現した。
ショーツと同じく、シンプルだが高級さを感じさせる代物だ。
「あ、あのですね。
クロダさん、明日もお仕事でしょう?
夜も遅いですし、そろそろお休みに…」
「明日は休日なんです」
私の返答に、ローラさんは少し言葉が詰まったようだ。
ブラのホックを外し、おっぱいを露わにさせる。
大きな胸がブラを外したことでタプンと揺れる。
その先端にはピンク色の乳首が鎮座している。
「あー、でも、私は明日お仕事ありますので、できれば…」
「明日はお客が少ない日でしょう。
常連ではハーヴィーさんやケリーさん、セドリックさんが来る位ですか。
その方々も、来店は迷宮探索が終わった帰り――夕方以降ですし。
ご新規さんが来ることもあるでしょうが、午前中は臨時休業の張り紙を出しておけば問題ありませんよ」
「…何でうちの客入りをきっちり把握できているんでしょう?」
「お付き合いを始めて長いですからね」
そう言いながら、ローラさんの胸を鷲掴みにする。
「ひゃんっ」
ローラさんの可愛らしい声を聞きながら、おっぱいをこねくり回す。
柔かい。
物凄く柔らかい感触。
さっきまでは尻を撫で尽していたが、柔らかさの観点ならおっぱいの勝利である。
だがローラさんのおっぱいは柔らかいだけではない。
その柔らかさの中にも張りがあり、揉む度にプルンプルンと動くその様は、見るだけで私を興奮させる。
「は、あぁ…で、でも…んん…急にお休みするのは…」
そんなことを言いつつも、ローラさんの乳首はぷっくりと立っている。
身体は正直なものだ。
胸を揉んでいた手を乳首に移動させ、そのままその突起を掴む。
「はぁんっ」
ローラさんの口から甘い声が漏れる。
私は、彼女の乳首を手のひらでコロコロと転がしたり、指先でコリコリと引っかいたりと、弄んでいく。
「あ、あぁっ……あんっ……そこ触られる、とっ……あぁあんっ…」
快感に堪えかねて、もじもじと全身を動かすローラさん。
それをしり目に、散々手で弄った彼女の乳首を、今度は口でしゃぶり出す。
舌で丹念に舐め、乳をねだる様にちゅうちゅうと吸う。
「はっ、ん…あ、あ、あ、あ、あっ…やめ、ぇ……はあぁぁ…」
ローラさんの手が、私の頭を抱きしめてきた。
まるで、私から離れたくないかのように。
私は歯で乳首を挟み、カリっと噛んだ。
「んぅぅうっ!?」
ビクっとローラさんの全身が揺れる。
私は乳首から口を離し、恍惚とした彼女の顔を見つめながら、言う。
「止めますか?」
ローラさんはふいっと私から顔を背けながら、
「……あの…あと、一回だけなら、いいです…」
私の提案を受け入れるのだった。
さて、ここまで来れば、彼女のことが大体お分かり頂けたと思う。
ローラさんは、自分から誘うことこそ無いものの、いざ男から求められればそれを拒否できない女性なのだ。
この世界に来てから1年、本当に私は公私共に彼女のお世話になり続けている。
全く持って彼女には足を向けて眠れない。
私は彼女を抱きかかえ、愛液で濡れ濡れになった彼女の膣に、自らの男性器をぶち込んだ。
「ああああぁあんっ!」
ローラさんの嬉しそうな嬌声を聞きながら、私は腰を動かし続けるのであった。
結局この日は。
「ああぁっ! イくイくイくイくイくイっちゃうぅぅうううっ!」
さらに場所を寝室に変えつつ。
「ま、たぁ……イく、のおっ!……イ、くぅううんっ!!」
回数をこなしていき。
「…もぅ……ああぁっ……ゆる、し、て…くだ……あぁああんっ!」
明け方が近づき。
「……だ、めぇ……ん、あぁあっ……コワ、れ、ちゃう……お、おぉおおっ!」
彼女が動かなくなるまで。
「…お、おぉ……はひぃ……お、お……んおおっ!……」
私はローラさんの身体を堪能し続けたのだった。
第一話 完
後日談。
というか、次の日の話。
「………おはようございます」
「おはようございます、ローラさん」
まだ寝不足といった表情で挨拶してくるローラさんに、私も同じ挨拶を返す。
昨日の疲れがまだ取れていないようだ。
それでも身なりはしっかり整えてから顔を出すあたり、彼女の几帳面さが分かる。
「…すみません、もう夕方…ですね」
「大分お疲れのようでしたからね、仕方ありませんよ」
さらに言えば疲れさせた張本人は私である。
「それでその…クロダさんは、何故店のカウンターに…?」
「いえ、昨日は臨時休業にすれば…等と言ってしまいましたが、確かに急な休業は良いことではありませんからね。
及ばずながら、お手伝いさせて頂きました」
疲労困憊で動けなくなっていたローラさんに代わり、店番をやらせて頂いた、ということだ。
もうここに通い詰めて長い。
店のどこに何があるかは、ほぼ把握できている。
それに、実を言えば今回が初めてというわけでも無い。
セックスした次の日、ローラさんは決まって動けなくなるので、その度に店番を代らせて貰っている。
「またそんなことやって頂いたんですか!
ごめんなさい、私が起きられなかったばっかりに」
「謝るのはこちらの方です。
店主であるローラさんの許可も得ず、差し出がましい真似をしてしまい…
ああ、売買の記録はしっかり付けておきましたので、後でご確認下さい」
言って、記録簿をローラさんに渡す。
無断でこんな真似をしてしまった以上、仕事のミスや不正な拝領等が無かったことを彼女に証明せねばならない。
――ちなみに、こういうやり取りも毎度の如く行っている。
「ああ、はい…………謝るのは、昨日のことに関してでは無いんですね…」
最後にぼそっと付け加えるローラさん。
はて、私は昨日ローラさんに何か失礼を働いたのだろうか?
心当たりは無いのだが、自分では気づかないところで彼女に不快な思いをさせてしまったのかもしれない。
「申し訳ありません、どうにも私は気が利かず…
お気に障ったことがあったのなら、ご指摘頂けませんでしょうか」
「ほ、本気で言ってるんですか…?」
「…? はい、すみません」
「………いえ、いいです、もう」
疲れたような口調で話を終わらせたローラさん。
疲労はまだまだ色濃いようである。
「そうだ、起きてからまだ何も口に入れていないのでしょう?
軽い軽食を用意しておきましたので、如何ですか」
私はローラさんを連れ、お店のリビングに移動した。
「…これ、クロダさんが作ったんですか?」
「はい、簡単なものばかりで恐縮ですが…」
置いてあった有り合わせの物で、サンドイッチやベーコンエッグ、サラダ等を作ってみた。
一人暮らしが長いので、この程度の食事ならどうにか作れる。
「今、飲み物を用意しますね」
「…何から何までありがとうございます」
飲み物を取りに行くため、台所へ向かう。
そんな私の背後から、ローラさんが何事か呟いた。
「昨日みたいなことをしなければ、素敵な人なのに…」
「……?
何か言いました?」
「い、いえ、何でも…」
ローラさんに飲み物を出してから、また店番に戻る。
「こんにちは……と、なんだ、今日はクロダ君が店番かい?」
「こんにちは、セドリックさん……ローラさんではなくて申し訳ありません」
扉を開いて入ってきたのはセドリック・ジェラードさん。
ややお年を召した男性で、ローラさんの旦那さんが存命の時からこの店を利用していたという、古株の常連さんだ。
「何、今更君らのことについてアレコレ言う程、私は野暮じゃないよ」
「……? そうですか」
何かニュアンスの違いを感じるが、セドリックさんは特に気にする様子も無い。
「で、いつもの欲しいんだが、あるかな?」
「少々お待ち下さい」
お店の棚を探して、セドリックさんがいつも購入しているポーションを数本取り出す。
このポーション、怪我を治す類のものではなく、滋養強壮用。
現代世界的に言えば、強力なドリンク剤といったところだ。
「こちらでよろしかったでしょうか」
「ああ、そうそうこれこれ」
間違っていなかったようだ。
商品を渡して代金を頂く。
「はは、もう慣れたもんだね、君も。
いつもの、で通じちゃうんだもんな」
「セドリックさんのお相手は何度かしましたからね、流石に覚えていますよ」
「いやいや、意外と出来ない奴が多いんだよ、世の中」
セドリックさんと世間話に興じていると、パタパタとこちらへ来る足音が聞こえる。
おそらく、ローラさんだ。
「クロダさん、お客さんですか……っあ、セドリックさん」
予想通り、奥からローラさんが顔を出した。
食事が済んだからか、顔の色が良くなっている。
「すみません、今いつものポーションを用意しますね」
慌てて、先程の私と同じように棚を探り出すローラさん。
私が言うより先に、セドリックさんが制止した。
「ああ、結構結構。
クロダ君にやってもらったよ」
「え? クロダさん、場所分かったんですか?」
セドリックさん用のポーションは他のポーションを纏めている場所とは別の所に保管している。
ローラさんは、私がその場所を把握していないと思ったのだろう。
「ははは、ローラさんがやるより手際が良かったんじゃないか?」
「セドリックさん、そのようなことは止めて下さい。
ローラさんが気を悪くしてしまいます」
「おっとそうか、失敬失敬。
奥さんにへそ曲げられると辛いわな」
………ん?
何か今、致命的な勘違いを聞いた気がする。
「あの、セドリックさん、私とクロダさんはまだそういう関係では…」
「おおっと、これはまた失敬。
まだ、だったんだね」
ローラさんがとっさに訂正するものの、勘違いを続行されている様子のセドリックさん。
「じゃ、年寄りはさっさと退散しよう。
お二人共、お幸せに」
朗らかに微笑みながら――まるで二人の門出を祝福するかのような笑みを浮かべ、セドリックさんは帰って行った。
残された私達の間に、気まずい空気が流れる。
「ど、どうしましょう。
絶対、絶対セドリックさん誤解していました…」
……確かに。
セドリックさんは、私とローラさんが恋人同士か何かなんだと思い込んでしまったようだ。
こんな勘違いをされては、ローラさんも迷惑だろう。
「大丈夫です。
セドリックさんには私が後できっちり、私とローラさんの間にそういう関係は微塵も無いのだということを説明しておきますから」
「………」
おや。
何だろうか、私が誤解解消を請け負った途端に、空気が冷たくなったような…?
「エエ、ソウデスネ。ソウシテクダサイ」
片言の台詞を喋ってくる。
一体何が彼女をそうさせるのか。
「えー……と、そうだ、ローラさん。
昨日頼んだ矢の方は結局どこにあるのでしょう?」
空気に耐え切れず、咄嗟に話題転換を試みる。
実際問題としても、昨日は色々あって手に入らなかったので、今日中に矢を仕入れておかねば明日からの仕事に差しさわりがある。
「あ、そうでしたね。
今持ってきます」
そう言うとローラさんは、昨日と同じ棚を昨日と同じ様に探し始める。
となれば当然、姿勢も昨日と同じになる。
こちらに尻を突き出した、前屈み。
「………ふむ」
近寄って、尻をよく観察する。
昨日も堪能したが、何度見てもいいものだ。
ロングスカートを履いていても、淫猥さがよく出ている。
「………」
私の股間がむくむくと膨れ上がる。
またローラさんに欲情してしまったらしい。
「んーと……確かこの箱で良かったはず」
どうやら目的物が見つかったようだ。
ならば、我慢する必要も無いだろう。
私はローラさんの尻をがしっと掴む。
「ひゃんっ!?
ちょ、クロダさん…!?」
「すみません、また劣情を催してしまいまして」
「劣情って……昨日、散々やりましたよね?」
「それはそうなんですが、私の股間はもうこんななのですよ」
言いながら、ズボンを下げて性器を取り出し、ローラさんの尻に擦り付ける。
「ふあっ!?……何でもうこんなに大きく…?」
「ローラさんがいやらしい身体をしているのが悪いのですよ。
それに…」
ローラさんの尻穴を――服を着ているので、大体の目星だが――親指でぐりぐりと弄る。
「んぅっ……そこ、はぁ……」
私の指に、敏感に反応するローラさん。
「昨日はこちらの穴を余り使いませんでしたからね。
今日はこちらをメインにしようかと」
「そ、そんな……んっ……まだ、お店が……あっんっ……」
「今日はもうお客は来ませんよ。
そうでしょう?」
まあ、もし来客があったならば、少し中断して対応すればいいだけのこと。
私が親指にぐいっと力を入れると、スカート越しにも関わらず、尻穴へ指が少し押し入る。
「んんっ、あぁぁあああ!?」
ローラさんの嬌声を聞きながら、私はにこりと笑った。
「さて、今日も存分に楽しみましょう」
内容を割愛して結果だけ述べると、日が変わる前にはちゃんと帰宅した。
後日談 完
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