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第三十一話 エレナ、散華
③! 彼女は堕ちました
しおりを挟む色々あった後、イネス達は最初の部屋へと帰ってきた。
目を伏せ、悲しげな表情を作りながらエレナへと語りかける。
「とうとうここまで来てしまいましたね……」
「来たくて来たわけじゃないんだけどねー。
いい加減帰っていい?」
そんなイネスへ、呆れ顔になって答えるエレナ。
「クリ潰しまでされてその態度――アタシの認識が甘かったことを認めましょう」
「いやいやー、本当もういっぱいいっぱいなんだって、ボクも。
痛みはないけど、なんか身体も敏感になってるし」
「普通、頭ぶっ壊れて“あー、うー”とか言うだけのオブジェクトになっておかしくないんですけどねー。
どんだけ丈夫なんですか、アナタのメンタル」
「んー、今まで気づかなかったけど、ボクって大分凄い?」
「スゴイスゴイ。
流石はキョウヤに選ばれただけあります。
自分を壊そうとした相手を前にして余裕ぶれるあたり、恐怖感とか麻痺してません?」
「いやー照れちゃうなぁ」
「しかしそんなこと言いつつ、背中が冷や汗でびっしょりなのを見過ごすイネスさんでは無いのでした」
「うぐっ」
まあやせ我慢であろうとここまで貫き通せるなら立派なものだ。
割と真面目に尊敬の念を抱きかけている。
「それはさておき。
アナタを公衆便女に堕としてやる企画を続けますよ。
とはいえアタシもいつまで暇ってわけじゃないので、次でラストです」
「……うわーい。
これで帰れるー」
その宣言に、エレナが喜ぶ。
心底嫌そうな顔をして。
「無事に帰らせてあげるつもりなんて毛頭ありませんけどね!
次にアナタが向かう場所こそ正真正銘の魔窟。
サ●コパスな変態共が集結する、ウィンガストの恥部」
「そ、そんなとこあるんだ、この街に」
慄く彼女の顔に気をよくし、イネスは力強く告げる。
「その名は――“黒の焔亭”!」
「…………あー」
なんだか驚いたような納得いったようなそうでもないような、微妙な返答をされた。
「イネスさん的にも、あそこってそういう認識なんだ?」
「そりゃそうでしょうよ。
アソコにいる連中、やってること完璧に犯罪ですよ?
被害者を完堕ちさせてるから立件されてないだけで」
「そんなことは――まあ、うん、そうか」
エレナも思い当たるところは多いようで、否定はされなかった。
「つうか、あいつら何で“味方面”してんですかね?
ローラとか、セドリックのせいで人生どん底にまで落とされたってのに」
「一応、本人反省してる(?)みたいだし」
「その割に、今でも女の子に手を出したり孕ませたりしてるみたいですけど」
「……そだね」
弁護のしようがないようだった。
実際、真っ黒にもほどがある人物だ。
「そこの店長に至っては、これまで何百人の女性を肉便器に堕としてきたことか。
あいつ、大陸のあっちゃこっちゃの街で専用便器を備えてるみたいですよ」
「うわぁ」
それだけヤって何故官憲に掴まらないのか。
悍ましいまでの手腕である。
「でもまあ、それ言ったらクロダ君だって同じようなもんじゃないの?」
「誠ちゃんはいいんですよ、誠ちゃんだから。
堕とされた女だって、誠ちゃん相手なら幸せでしょう」
「んー、なんか極まってるねぇ、イネスさんも。
人のことサイ●パス扱いしてる場合じゃなさそうだよ?」
「お? なんですか、文句ありますか?
自分がキチ●イだからって●イコパス相手にサイコパ●っつって何が悪いんですか?」
「自覚あるんだ……こりゃ性質が悪い」
エレナは諦めたように嘆息した。
しかしすぐ顔を上げると、
「んー、でもボク何度もその店行ってるしなぁ。
今更手を出されたりするかなー?」
「そこはご安心を。
“封域”使ってアイツらのなけなしの理性を吹き飛ばしておきますから」
「そんなんやるなら別にどこだって関係ないよね!?」
「何言ってんですか!
普通の人間が理性を失うのと、あのサイコ●ス共が理性を失うのとでは、次元が違いますよ。
信じられます!? アイツら、あれでまだ普段はセーブしてるんですよ!?」
「マジか」
「マジですよ。
そんなわけなんで、今度こそグッバイです、エレナ。
もしまた会うことがあったら、今度は同志として迎え入れてあげてもいいですよ?」
「今迎え入れてもらっちゃ、だめー?」
「だめー♪」
上目遣いに可愛らしく尋ねてきたので、こちらも満面の笑顔を作って返してやる。
「じゃあ早速逝って貰いましょうか――という、その前に」
「ん?」
訝し気にこちらを見るエレナ。
そんな彼女へ微笑みかけながら、
「万に一つのことを考えて、ここいらで“壊れて”おきましょうか」
「――え」
彼女の表情が固まる。
何を言ってるのか分からないから、ではなく。
イネスの意図を正確に理解してしまったためだろう。
「ほらぁ、今までのパターンが今回も発動する可能性も無きにしも非ずじゃないですか。
何度も同じ展開繰り返すのはワンパターン過ぎると思いません?」
「そ、そうかな?
ボク、そういうの好きだよ!
天丼はギャグの基本っていうし!」
「アハハハハ、アナタが置かれてる状況はもうギャグじゃなくなってるんですよねー♪
だ・か・ら。
もしまた手を出されなかったとしても普通の生活に戻れないようにさせて貰います」
「いやいやいやいや、それ、当初の目的と違うんじゃないかな、かな?
ボクを男達に輪姦させたいんでしょ!?」
「うーん、そうなんですけどー。
“無事に帰れる”可能性を残しておくも、ねぇ?
そんなわけでほら、股開いて開いて!」
“命令”する。
その言葉に従い、エレナはその場で座り、イネスに対して股を開いて見せた。
ミニのプリーツスカートが捲れ、彼女の秘部が露わになった。
ちなみに面倒だったので下着は着けさせていない。
「やっぱり綺麗な色形してますねー。
今から崩しちゃうわけですけど。
まあ、形だけはちゃんと戻してあげますから、安心して下さいねー」
「……こ、これから、どうするの?」
「んふふふ、声が上擦ってますよ。
ほらほら、リラックスリラックス。
さっきまで見せてた余裕はどこいったんですか?」
「…………」
にこやかに話しかけるも、反応しない。
どうやらこちらの本気はちゃんと伝わっているようだ。
少し安心する。
「で、どうする?って質問の答えですけど。
今更、凝ったことはしませんよ。
ただ、アナタのまんこに私の腕をぶち込んであげるだけです」
「――――!!?
ま、待って――」
「待たなーい♪」
言うが早いか、イネスはエレナの膣口へ、その腕を無理やり差し入れた。
余り濡れていないようだが、そこは“勇者”として鍛えられた力で無理やり捻じ込む。
前腕の中ほどまで、一気に侵入させる。
「い、ぎぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいっ!?!!?!!?」
喉が張り裂けんばかりの絶叫。
だがイネスはため息を吐いて、
「これくらいなんだっていうんですか。
さっき入れたバイブの方がよっぽど太かったですよ?
本当に“酷い目”を見るのは、ここからなんですからね?」
言って、膣内へ挿れた手を動かす。
まずは軽く開いて閉じてを繰り返し。
「いひっ!!? うぎぃいいいいっ!!?」
さらに周囲を掻き混ぜる。
「おごぉっ!!? おぐぁああっ!!!」
そうしているうちに、コリっとした箇所が手に当たる。
「むむ、これが子宮口ですね!」
「ふーっ…ふーっ…ふーっ…お、お、お願い、も、許し、て」
「許しても何も、まだ始まってすらいませんよ。
ほい、挿入ー、と」
指先で狭い子宮口を無理やりこじ開け、その中へと手を突き込む。
「こふっ!!? あ、か、か、あ、あ――!」
「暖かーい♪
ここで赤ちゃんが育つんですねー。
いや、人体の神秘♪」
神秘解明のため、とりあえず“中”を掻き毟ってみる。
「おっ!! ほっ!! おっ!! おぉぉおおおおっ!!!!」
ぷしゃぁあああ――という音と共に、エレナの股間から黄色い液体。
失禁したようだ。
「あー、汚いですねぇ。
私の着てるローブ、かなりの値打ち物なんですよ?
そういう悪い子には――こうだ!」
力任せに、内側から子宮を握る。
「んんんんんんんんんんんん――――――っ!?!!?!?!!」
声にならない悲鳴。
「どうですか、エレナ?
流石に誠ちゃんもこんなプレイしてくれなかったでしょう。
あの人、女の子が死にかねない真似はしませんからね♪」
「あっ――――かっ――――はっ――――」
呼びかけても、エレナは口をパクパク動かすのみ。
目や口は見開き、涙や涎、鼻水が零れ。
視線は定まらず、唇は小刻みに震えている。
その様子に、イネスは満足げに頷くと、
「それでは“オペ”を始めますよ。
アナタの子宮を直接改造して、四六時中イキ続ける身体にしてあげます」
手に“魔力”を込める。
「――お”っ!!!?!!? お”っ!!!! お”っ!!!! お”っ!!!! お”っ!!!! お”っ!!!!」
それに反応して、エレナの身体が跳ねた。
改造というのは、比喩ではない。
イネスは本気で、彼女の肢体を“おかしく”してやるつもりだ。
「今までの平穏な日常にグッバイ♪
いってらっしゃい新たな世界へ♪
ではでは、エレナさん――」
すっと、笑顔を消す。
酷薄な表情へ返ると、
「サヨナラ」
――――お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
はい、こんにちは、黒田誠一です。
なんとも中途半端なところでバトンタッチされた感がありますね。
「……バトンタッチ?」
自分の思考に、自分で突っ込む。
私は一体何を考えているんだ。
「疲れている、のか?」
そう自嘲してから、頭を振った。
この程度で疲れる、など。
そんなことを言っては、毎日のように戦いに明け暮れている陽葵さん達に失礼だ。
私はそれをただ見ているだけなのだから。
ちなみに今日の<次元迷宮>探検は今しがた終わったところだ。
ここに来てテンポが上がっている。
皆、目的地が近くなりモチベーションが高まっているのだ。
特に陽葵さんは素晴らしい。
“自分の父親に会える”というのもカンフル剤になっているのかもしれない。
もっとも、そのせいでかなり体力的には無理をしており、迷宮から帰ってきてすぐに倒れてしまったのだが。
家に帰る気力も無いようだったので、今日はセレンソン商会の一室を借りてそのまま就寝してしまった。
閑話休題。
で、今私が何をしているのかと言えば、久方ぶりに“黒の焔亭”へ顔を出そうと通りを歩いているのである。
最近は陽葵さん達に付きっ切りで仕事しているため、ほとんど店に行けていない。
そろそろ店長の顔が見たくなってきたのだ。
「――と、考え事をしている最中に」
到着してしまった。
夜も大分更け、客足も遠のく頃合いだが幸いにしてまだ店はやっていた。
「御免ください」
言って、ドアをくぐる。
やはりというか、店内には客が誰も居ない。
ウェイトレス――ジェーンという名の、金髪でグラマラスな女性だ――が一人暇そうにしているだけだ。
「あらぁ、クロダ?
見ての通りもう店じまい寸前だから、大したモノ出せないわよ」
「いえいえ、頂けるだけで有難いですよ。
夜分に申し訳ありません」
ジェーンさんの言葉にお辞儀で返す。
「しかし従業員の方も居ないとは珍しいですね」
「ミーシャは昨日店長の御遣い行ったまま帰ってこないのよね。
カマルも数日前から姿を消してるけど――まあ、あいつは魔族だし。
おかげで忙しいったら。
リアやシエラが居れば楽なんだけど」
リアさんはこちらの事情でしばらくお休みを頂いている。
ちなみにシエラさんはセドリックさんに孕まされ、現在産休中だ。
2人が居なくなった補充として新たに従業員を雇ったはずなのだが、そのどちら共居なくなるとは――何やらエロの匂いがするな。
後で行方を探ってみよう。
「それで、店長はどちらでしょう?」
「ああ、ちょっと前から店の奥に引きこもってるわ。
セドリックさんと一緒にね」
「ということは?」
「ま、そういうことなんでしょうね」
意味ありげな顔で言う。
「どうする?
2人が来るまで、ワタシとしてる?」
「おや、仮にも仕事中ではないのですか」
「ワタシをちんぽ無しじゃ生きていけなくした男が、そんなこと言うの?」
「それもそうですね」
仕込んだのは店長だが、“最初”を頂いたのは私だ。
あれはまだウィンガストに来たばかりの頃だったか。
…………。
「……なかなか来ないですね」
あれから一時間ばかり経過したというのに、店長達はまだ戻っていない。
「やはりこちらから出向きましょうか」
余程良い“相手”なのだろうか。
話によると夕方頃からずっととのことなので、下手すれば5時間近くぶっ通しということになる。
並大抵の女性なら――いや、かなりの性豪な女性であっても、それだけの時間あの2人の相手をすれば、どうにかなってしまっていることだろう。
「これは、是非拝見しにいかねば!」
そんな光景を鑑賞しない手はない。
私はささっと服装を整えると、
「ではジェーンさん、少し席を外します」
ウェイトレスに挨拶する。
少し、では済まないかもしれないが。
とはいえ、
「お、お――おお、お――おおおお――」
股から白濁した液を垂れ流しながら倒れているジェーンさんには、伝わらなかったかもしれない。
放心した彼女は一旦置いて、私は店奥の廊下へと足を踏み入れる。
「……む」
すると早速“聞こえて”きた。
「あぅっ!! はぅっ!! んおっ!! おぉおっ!! んぅぅううっ!!」
激しい。
絶叫のような喘ぎが鼓膜を震わせる。
相当“愉しんで”いるようだ。
「ここですね」
一つの扉の前に立つ。
声はここから聞こえてきた。
「では失礼」
鍵は<念動>でさくっと解除。
そっとノブを捻り、ドアを開ける。
中から、雄の粟臭い臭いと、女性の甘酸っぱい匂いがむわっと漂ってきた。
そこで見た光景は――
「よーし! イケ!! イケっ!! イケっ!!」
“相手”を駅弁のような姿勢で抱きかかえ、ひたすら腰を打ち付けるゲルマン店長。
「ほぅら、ココ、気持ちいだろう?」
“相手”の尻穴に腕を突っ込み、内側から責め立てているセドリックさん。
そして、
「んほぉおおおおおおっ!!
イクッ!! イクッ!! イキますっ!!
またイクぅうううううううううううっ!!!!!」
金色の髪を振り乱し。
豊満な胸やお尻を揺らしながら、ヨガリ続ける女性が一人。
「……まさか」
――それは予想だにしなかった人物。
五勇者の一人、イネス・シピトリアだった。
私の幼馴染、駒村葵でもあるその女性が、いつもの三つ編みを解き、艶めかしい姿で肢体をくねらせている。
「おいテメェっ!!」
私が呆然としていると、店長が怒鳴りだした。
「何、“人の言葉”を喋ってやがる!!
テメェは“何”だ!? 言ってみろ!!」
言って、さらに腰を激しくグラインドしだした。
「んほぉぉおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
葵さんの膣が、ビチャビチャと愛液を噴き出す。
その様子から、彼女が正気でないことは明らかだった。
「言え!! ほら、言えよ!!
自分が“何者”なのか、言ってみろ!!」
「おひっ!! おひっ!! おひっ!! おひぃいいいいいっ!!!!
言いますっ!! 言いますぅうううっ!!!」
だらしなく涎を垂らしながら、葵さんが店長に答える。
「アタ、シ――アタシ、は、“豚”ですぅうううっ!!!
雄にお仕えして、精を注がれることしか能がない、“雌豚”なんですぅうううっ!!!」
「そうだっ!! テメェは雌豚だっ!!
豚が人の言葉を喋るか!?
豚には豚に相応しい鳴き声があるだろうが!!!!」
「ぴぁああああああああああああっ!!??!??」
店長が、目の前にあるたわわな胸のその先端に噛みついた。
噛み切るような勢いで乳首を責められ、葵さんの声色が変わる。
「ごめっ、ごめんなさいっ!! ごめんなさいっ!!!
あ、あ、あ、あ、あ、あ、あああああああっ!!! 千切れるぅううううっ!!!」
「謝る前にするべきことがあんだろ!!!」
凄む彼に促され、
「――ぶ、ぶひぃいいいいいっ!!!
ぶひっ!! ぶひっ!! ぶひっ!! ぶひぃいいいいいいいっ!!!」
葵さんが、豚の鳴き声を上げ始めた。
「おう、そうだ! それだ!
自分の身の程ってもんをしっかり理解しやがれ!!」
「ぶひぃぃいいいいいいいっ!!
ぶひぃいいいいいいいいいいいんっ!!!」
喘ぎの代わりに豚の真似事をしだす葵さん。
勇者としてはおろか、人としてのプライドすらかなぐり捨てている。
「よしっ!! じゃあそのままイケっ!! もっかいイケっ!!」
葵さんの細い腰が掴まれ、剛直を激しくピストンされる。
「ぶひっ!! ぶひっ!! ぶひっ!!
ぶひぁああああああああああああああああっ!!!」
再度、噴き出す愛液。
透明な液体がシャワーのように流れ出る。
「おらっ!! テメェの大好きなザーメンだ!!
感謝しろよっ!!」
「ぶひぃぃいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!」
店長がイチモツを膣の奥にまで叩き込んだ。
その状態で、二人の動きが止まる。
一秒、二秒――数秒経ったところで、葵さんの股から白い液体が漏れ始める。
子宮に収まりきらなかった精液だ。
ドロドロの粘液が、床を汚していく。
見れば、その部屋の床は一面ビチョビチョだった。
葵さんの愛液と、店長達の精液で。
「――ぶ、ぶひっ――ぶひっ――ぶっ――ぶぶっ――」
白目を剥いて気をやりながら、それでも豚真似を止めない彼女。
調教がしっかり行き届いているようだ。
「まだまだ終わりじゃないよぉ?
もっとヨガり狂おうね?」
ここで、店長へ責め手を譲っていたセドリックさんが口を開いた。
葵さんの肛門に差し入れていた腕が動き出す。
余程大きく動いているのだろう、彼女の腹がぼこぼこと膨れた。
しかし――
「――ぶっ――ぶ、ぶぶっ――ぶ、ひっ――ぶっ――ぶ――」
腹部が蠢動してしまうまでに腸内をこねくり回されているというのに、葵さんに大した反応はなかった。
店長がぽりぽりと頭を掻き、
「あー、こりゃ完璧にイっちまってんなぁ。
ま、散々ヤっちまったし、仕方ねぇか」
どうやらこれ以上は無理と判断したらしい。
膣から男性器を引き抜くと、葵さんの身体を床に放り捨てた。
「――ぶひっ」
落ちた衝撃で、鳴き声を出す彼女。
理性は無くなっていると言うのに、店長の教えは守っている。
「続きは明日だな。
今日はお開きにしようぜ。
この部屋も掃除せにゃならんし。
セドリック、お前も少しは手伝えよ?」
「いや、まだだ!
まだ終わってないよ!」
片付けを始めようとする店長を、セドリックさんが止める。
「まだ、私には――コレがある!」
そう言って彼が持ち出したのは、3つの瓶。
血のように赤い液体が入った瓶だった。
「ちょっと前に購入した薬でね。
女性を発情させる薬さ」
「……お前はまた変なモンを。
ローラの件で散々後悔したってのに」
「ろ、ローラさんは関係ないだろう、ローラさんは!!」
痛いところ突かれたようで、どもるセドリックさん。
だがすぐに気を取り直し、
「とにかく、これを使えばまだまだ愉しめるはずさ!」
「本当かねぇ?」
「本当本当!
この薬を確か1滴で女性を絶頂させるとか」
「おいおい、流石に1滴は嘘だろ。
どんな毒薬だ、そりゃ」
店長が冷静にツッコミを入れる。
「そ、それもそうか。
あー、じゃあ、1瓶だったかな?
うん、1瓶で女性を絶頂させるんだった、間違いない!」
「ほー、そりゃ強力な媚薬だなぁ」
「……もしかして信じていないね、店長?」
「いや、信じちゃいるぜ?
俺の流儀に反するってだけでな。
男ならイチモツ一本で女を堕とせねぇと」
「そりゃ店長やクロダ君ほどのツワモノならそうなんだろうけどねぇ。
私みたいなのは、道具も使わなけりゃやってられないよ」
肩を竦めるセドリックさん。
確かに、店長並みのセックステクニックを求められては立つ瀬がない。
「まあ、やってみればいいんじゃね?」
「突き放した言い方だねぇ……いいけども。
さささ、たーんと召し上がれ」
葵さんの頭を抱えて口を開け、瓶の中身をその中へ注いでいく。
一本、二本、三本と、次々に赤い液体が彼女の口に入っていった。
「さぁ、これでまた遊べ――」
「ぴぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっ!!!?!?!?!?!?!!」
「――のわぁっ!?」
突如、葵さんの身体が跳ねた。
「ぴぃいいいいいいいいいいいいっ!!!!!
ぴぃいいいいいっ!!! ぴぃいいいいいいいいいいいいいっ!!!!」
床から飛び跳ねるような勢いで身体をガクガクと震わせる葵さん。
店長とセドリックさんはその様子を驚くような目で見ている。
「おい!! なんだこりゃあ!?」
「あー……やっぱり1滴だったんじゃないかなぁ。
1滴飲ませるだけで十分だったんだよ、きっと」
「何淡々と言ってやがる!
じゃあ何か!? 1滴で絶頂させちまうような劇薬を、3瓶分も飲ませたってか!!」
「そういうことになるねぇ、ハハハ」
「笑ってる場合じゃねぇ、どうすんだコレ!?」
2人が相談している間にも、葵さんの動きは止まらない。
人から出る液体全てを垂れ流し、表情も身体も硬直させ、ブルブルと痙攣している。
「ぴぃいいいいいいいいっ!!!!
ぴぃいいいっ!! ぴぃいいいいいっ!!!! ぴぃいいいいいいい――――」
と、そこで一旦止まり、
「――あひゃ。
あひゃっ――あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ――!!」
今度は笑い出した。
壊れたような――いや、本当に壊れたのだろう――笑みを浮かべ、笑い続ける。
“液体”はなお葵さんの身体から溢れ、床を汚し続けている。
「ちっ、仕方ねぇな――!」
「ど、どうするつもりだい、店長!?」
「決まってらぁ!!」
ゲルマン店長は壊れた葵さんへ圧し掛かると、彼女の女性器へ自らの剛直を挿し入れる。
「あひゃっ――あっ! あぁぁぁああああああああああああっ!!!!!!」
「うおっ!? こんな状態だってのにすげぇ締め付けだ!!
こりゃ気を抜くとすぐ果てちまいそうだぜ!」
「何やってんだい、君は!?」
「コイツをなぁ、もう身体が動かせなくなるくらい、イキ尽くさせんだよぉ!!」
「なるほどそうか!」
セドリックさんも合点がいったらしい。
彼もまた葵さんへ詰め寄り、その肢体を責めだした。
胸を捏ね、乳首を抓り、尻穴を穿る。
「あ”っ!! あ”っ!! あ”っ!! あ”っ!! あ”っ!! あ”っ!!」
狂ったような喘ぎが響く。
果たして店長の目論見通り行くのだろうか?
ともあれ、こうなってしまったら。
「私も手伝った方がいいですかね」
こんな自分でも少しくらい役立てられることもあるだろう。
そう思って部屋に踏み入ろうとすると――
「おや?」
――腕が引っ張られた。
誰かに掴まれたかのように。
いや、“かのように”ではなく、実際に掴まれていた。
誰がやったのかと言えば、
「おや、エレナさんではないですか」
私に傍らに、いつの間にかミニスカート姿の小柄な女性――エレナさんが立っていたのだ。
こんなところでどうしたのだろう?
「ふーっ……ふーっ……ふーっ……ふーっ……ふーっ……」
不思議に思う私だったが、エレナさんは何も答えず。
ただ妙に色っぽい呼吸を繰り返すだけだった。
肩を上下するたびに後ろで結えた髪が揺れ、実に艶めかしい。
「あの、エレナさん?」
「……く、クロダ君」
ようやく、彼女が口を開く。
「あ、あのね、ボク、今までイネスさんに掴まっちゃっててさ」
「なんと!?」
そうだったのか!?
まさか葵さんが、無関係な人に手を出してくるなんて!?
……いや、美咲さんの依り代として選ばれたエレナさんを無関係と呼んでいいかは怪しいところか。
「一応、最後の最後で店長さん達に助けてもらえたんだけど」
「ええ!? まさか葵さんを倒したのですか!?」
彼女は仮にも五勇者の一人。
世界を救った英雄だ。
当然、その強さも並外れており、生半可な――いや、一流と呼ばれる戦士であっても、葵さんに勝つことなど不可能のはず。
それを店長とセドリックさんが……?
「んー、倒したっていうか、あの2人を前にしたら、イネスさんの方から降伏したというか。
なんか、逆らえなくなっちゃった感じ?」
「……ああ」
事情を把握できた。
葵さんはこれまでの人生、六龍によって弄ばれ続けてきた。
そのせいで、雄に絶対服従する調教されてしまったのだ。
再会してからは大分なりを潜めていたものの、店長達がその性質を暴いたのだろう。
流石、雌に対する嗅覚が半端じゃない。
「ともあれ、無事で何よりです」
「ん、んんー、あんまり無事じゃない、かな?」
「え?」
そう言うと、エレナさんは履いているスカートを捲りあげてきた。
露わになった彼女の股間は――
「びしょ濡れですね」
「う、うん」
彼女の股間は、びちゃびちゃに濡れていた。
一応ショーツも履いているが、ほとんど意味をなしていない。
次から次へと溢れ出る“愛液”を、まるで防げていないのだ。
「い、イネスさんに散々ヤられて――さっきからずっと、愛液が止まらないの」
「そう、でしたか……」
言われて見てみれば、廊下のあちこちに“水たまり”ができていた。
全て、ここへ来るまでにエレナさんが流した愛液の跡、というわけか。
「ん、いつまで、経っても、止まる気配がなくって――
頭、も、結構、くらくらしちゃって」
そこで、エレナさんが抱き着いてきた。
彼女の柔らかさが伝わってくる。
「お願い――クロダ君のおちんぽで、ボクのまんこに蓋をしてくれない、かな?」
「……いいのですか?
すぐに治療所へ行った方が――気恥ずかしいようでしたら、ローラさんに頼むという手もありますし」
「休んで、体調が落ち着いたらそうするつもり、だったんだけど。
なんか、ダメっぽい感じ」
会話している間にも、エレナさんは雌汁を流し続けている。
ここまで来ると、脱水症状も心配だ。
「たぶん、何回かイけば、気分だけでも落ち着くんじゃないかなって」
「……分かりました」
そういうことであれば、仕方あるまい。
まずは彼女を抱く必要がある。
私はすぐに愚息を取り出すと――幸い、葵さんのこともあって準備は万端だ――エレナさんを抱きかかえ、その秘部へと突き込んだ。
「あ、あぁぁぁあああああっ!!
来たっ!! 来たぁあああああっ!!!
すごぉおおおいっ!!!」
嬉しそうに喘ぎだすエレナさん。
それほど喜んでもらえると、男冥利に尽きる。
彼女の下の口も、私の息子を捕らえて離さない。
よっぽど、コレが恋しかったようだ。
「ではヤりますよ、エレナさん。
徹底的にイかせ尽くして差し上げます」
「うんっ――うんっ――いっぱい、して!
いっぱい精子注いで、ボクを孕ませちゃって!!」
涙目で懇願してくる。
ならばこちらも全力で応えねば。
私は腰を全力で動かし始める。
「あっ!! ああっ!! あああっ!!
すごいよぉ!! ボクもうイクっ!!!」
「おや、もうイってしまうのですか?」
「敏感になってるのっ!! イっちゃう!!
すぐイ――イクぅぅぅうううううううっ!!!!」
ガクガク震えだすエレナさん。
ほとんど挿入しただけでイったようなものだ。
「……どうです、少しは気が晴れましたか?」
「ふーっ……ふーっ……ま、まだまだ全然足りない……
もっと、もっといっぱいシテ、クロダ君っ――!!」
「承知しました」
というわけで、私はエレナさんの治療のため、精一杯お相手することになったのであった。
「お”う”っ!! お”う”っ!! お”う”っ!! お”う”っ!! お”う”っ!!」
すぐ隣では、葵さんが犯されてたりもするわけだが。
しかし彼女とて五勇者の一人、この程度のことで参ったりはしないはず。
明日になれば、また元気な姿を見せてくれるだろう。
と、そう判断して――
「あぁあああっ!!! イクっ!! イクイクイクイクイクぅうううっ!!!!」
「んお”お”お”お”お”お”お”お”お”お”お”!!!!」
――私は二つの喘ぎ声を聞きながら、夜を過ごしたのであった。
第三十一話 完
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青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
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