戦隊ヒロイン16

うかかなむらる

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第79話『それぞれの未来 真実』

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 あいたんは、自分の武器を、仲間たちに向けた。
き「ちょっと。何考えてんの。」
ど「それの攻撃力は、お前が一番分かってるだろ!?」
ら「……やれ。」
き「はぁ!?」
ど「何言ってるんだ!?」
ら「ほら、早くやれよ。」
らっくんは、あいたんに自分の武器を向けた。
あ「もうやめたい。私、悪者なんて向いてないの。みんなだってそう。マロンちゃんもバナナくんもライチくんも、みんな、良い人。……だから、新割者会には向いてないんだよ。」
き「……っ。」
ケンカーズ4が飛んでいる周辺が、一気に光に包まれた。妖精たちが、ケンカーズ4の下に走っていく。ケンカーズ4は、落下してきた。元の姿に戻って。
チ「……。」
グ「……っ!!」
オ「……!」
ス「……マロンちゃんだ……。」
 それから、みんなで気を失っているケンカーズ4を事務所に連れて帰った。病院に連れていくわけにもいかない。妖精界にも帰れない。妖精界と人間界の門を使うには、色々と許可を取らないといけないらしい。
ス「……菊池きくちマロンちゃん。中学の時の、部活の後輩。」
は「な、何部?」
ス「美術部。マロンちゃんは、絵描きさんになりたかったのよ。」
チ「彼は、木村きむらバナナ……。わたくしが通っていた道場の同期です。すごく強かったですよ、彼は。」
オ「らっくんは、阿部あべライチくん。高校の時の、生徒会の子。あ、僕も生徒会だったんだよね。その時の後輩くん。」
冬「オレンジ、生徒会だったの。」
オ「うんそう。僕もびっくり。……阿部くんはね、生徒会長になりたかったんだ。」
グ「……。」
グレープは、アルパカタイプの妖精の姿に戻った、あいたんの頭を撫でた。
グ「……。」
オ「……あいたんは、グレープの元カノだよ。」
け「も、元カノ!?」
オ「大学の時の彼女。柏木かしわぎラズベリー。グレープの事が大好きだったよね。」
グ「うん……俺も……好きだった……すごく……。」
みんな知り合いだったんだ。これまで、ケンカーズ4が人間の姿で活動してたから、気付かなかっただけで。知り合いが敵だったって知ったら……きっとショックだよね。
グ「……なんで……。」
 ケンカーズ4は、なかなか目を覚まさない。
ス「日が暮れちゃうね。」
チ「ここに放置、は色々と危険ですよね。」
グ「……うん。」
オ「お家に連れて帰ってもいい?」
冬「うん。いいよ。」
夏「泊まらせてあげましょう。」
チ「ありがとうございます。」
は「マロンちゃんはうちだね。」
ス「いいの?ありがとう。」
明「……グレープは?」
グ「……うん……お願いします……。」
明「いいよ。」
各自、帰宅した。


*本日の主要人物*
・池田はる
・きいちゃん(菊池マロン)
・どどん(木村バナナ)
・あいたん(柏木ラズベリー)
・らっくん(阿部ライチ)
・佐藤ストロベリー
・伊藤チェリー
・高橋グレープ
・渡辺オレンジ
・谷口夏湖
・田中明乃
・中村冬音
・田中賢大
(・宮下翔悟)
(・高畑翼)
(・中村武雪)

☆次回☆
菊池マロンは何故きぃちゃんになったのか。



To be continued…
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