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超絶気まずい再会
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「えっと・・・」
アミルカの姿が目に入ったとき、俺は思わず「何でここに?」と声をかけそうになってしまった。
何故ならもう二度と会えないんだろうなと思っていたから。それがまた24時間も経過していないうちから再会である。俺でなくても言葉を失うだろう。
「こちら、冒険者代表のショウです」
ロクフェルがまず俺のことをアミルカに紹介した。「うん、知ってる」って声が聞こえてきそうだった。
次に彼は俺の方を向いてアミルカの紹介をし出した。何この茶番みたいなの。
「ショウ。紹介しよう。彼女はアミルカ=ソリーニン・・・我がアルス教団の誇る『聖女』様だ」
ロクフェルの紹介に、俺は思わず「聖女様だぁ?」なんてリアクションを返してしまいそうになった。アミルカを見ると白い装束に身を包み、確かに教団の人間だという感じがする。
聖女とは、世界にも数人しかいないという「癒しのスペシャリスト」だと俺は聞いている。
アルス教団が手厚く保護するほどの人材で、聖女にかかれば通常ならどんな名医にも治せないような病や怪我であっても、治すことが出来るのだと言われていた。しかし実際に聖女を俺はこれまで見たことはない。ランドールではそもそも聖女が足を踏み入れたことすらないと聞く。ランドールに限らず聖女は極めて多忙で、今だ一度も地を踏んでいない国は他にもたくさんらしい。
そんなわけで、聖女とやらは会うことはおろか、拝むことも同じ地に足を踏み入れることすら難しいとされているわけだが・・・アミルカが聖女だとした場合、抱きしめたりキスしてしまったりした俺はどうなるんだ?天罰が下るのか?
「信じられないかもしれないが、彼女はれっきとした聖女様だよ。死人の種について大規模な作戦を決行する際には、万が一に備えて聖女様に待機していただく必要があるんだ」
俺が目の前に聖女がいることに驚愕し、半信半疑になっているとロクフェルは思っているかのようだった。残念ながら少しだけ違うんだよな。
「基本的には安全のために聖騎士団によって保護され、冒険者の誰とも顔を合わせることはないだろうが、一応は聖女様のことを認識してもらいたくてね。そんなことは万が一にもないだろうが、有事の際には冒険者に聖女様の身を護ってもらうことになるかもしれない。だからリーダーの君にだけは紹介しようと思ったんだ」
「万が一にもないだろうがね」ロクフェルは再度強調した。
俺は困惑しながらもアミルカの顔をさりげなく覗き込んだ。俯いたその顔は真っ赤になっており、目にはうっすら涙。そして何やら汗をかいているようにも見える。
別れが別れだけに気まずいのだろうか・・・どうやらアミルカも俺のことは知らなかったようだ。
「あ」
そこで俺は初めて気づいた。アミルカの護衛として横に立つ男の存在に。
ドレッドだった。
彼は無表情を装ってはいるが、俺は気付いた。ドレッドの口角がやや上がっていることに。
もしかして・・・お前達は知っていたのかーー!?
アミルカの姿が目に入ったとき、俺は思わず「何でここに?」と声をかけそうになってしまった。
何故ならもう二度と会えないんだろうなと思っていたから。それがまた24時間も経過していないうちから再会である。俺でなくても言葉を失うだろう。
「こちら、冒険者代表のショウです」
ロクフェルがまず俺のことをアミルカに紹介した。「うん、知ってる」って声が聞こえてきそうだった。
次に彼は俺の方を向いてアミルカの紹介をし出した。何この茶番みたいなの。
「ショウ。紹介しよう。彼女はアミルカ=ソリーニン・・・我がアルス教団の誇る『聖女』様だ」
ロクフェルの紹介に、俺は思わず「聖女様だぁ?」なんてリアクションを返してしまいそうになった。アミルカを見ると白い装束に身を包み、確かに教団の人間だという感じがする。
聖女とは、世界にも数人しかいないという「癒しのスペシャリスト」だと俺は聞いている。
アルス教団が手厚く保護するほどの人材で、聖女にかかれば通常ならどんな名医にも治せないような病や怪我であっても、治すことが出来るのだと言われていた。しかし実際に聖女を俺はこれまで見たことはない。ランドールではそもそも聖女が足を踏み入れたことすらないと聞く。ランドールに限らず聖女は極めて多忙で、今だ一度も地を踏んでいない国は他にもたくさんらしい。
そんなわけで、聖女とやらは会うことはおろか、拝むことも同じ地に足を踏み入れることすら難しいとされているわけだが・・・アミルカが聖女だとした場合、抱きしめたりキスしてしまったりした俺はどうなるんだ?天罰が下るのか?
「信じられないかもしれないが、彼女はれっきとした聖女様だよ。死人の種について大規模な作戦を決行する際には、万が一に備えて聖女様に待機していただく必要があるんだ」
俺が目の前に聖女がいることに驚愕し、半信半疑になっているとロクフェルは思っているかのようだった。残念ながら少しだけ違うんだよな。
「基本的には安全のために聖騎士団によって保護され、冒険者の誰とも顔を合わせることはないだろうが、一応は聖女様のことを認識してもらいたくてね。そんなことは万が一にもないだろうが、有事の際には冒険者に聖女様の身を護ってもらうことになるかもしれない。だからリーダーの君にだけは紹介しようと思ったんだ」
「万が一にもないだろうがね」ロクフェルは再度強調した。
俺は困惑しながらもアミルカの顔をさりげなく覗き込んだ。俯いたその顔は真っ赤になっており、目にはうっすら涙。そして何やら汗をかいているようにも見える。
別れが別れだけに気まずいのだろうか・・・どうやらアミルカも俺のことは知らなかったようだ。
「あ」
そこで俺は初めて気づいた。アミルカの護衛として横に立つ男の存在に。
ドレッドだった。
彼は無表情を装ってはいるが、俺は気付いた。ドレッドの口角がやや上がっていることに。
もしかして・・・お前達は知っていたのかーー!?
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