国外追放者、聖女の護衛となって祖国に舞い戻る

はにわ

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違和感と予感

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あれからしばらくしてゲルハルトと村長、その他協力者の手により彼らは捕らえられ、施設は解体されたらしい。
捕らえた人物たちは記憶を抜き取った後、地下牢に捕らえられ続けているとか。

それから3年が経過し、8歳を迎えた。
その間も力の開花は全くないし、ノラン一族のことを調べようにも村の何処にも資料は残されていなかった。
生き残りが本当にいないのかとゲルハルトに聞くも、首を横に振られたので見つかっていないのだと思う。


「ばあちゃん、遅くなったけど来た」


今日はヨーゼフの誕生日で、俺や先生たちが亡くなった日でもある。
またこうしてこの場にいられるのもそうだが、こうしてばあちゃんのお墓参りが出来るとも思っていなかった。
本当はお互いに生きた状態で再会したかったけれど。


「今日も華やかだな、もうゲルハルト来たのか?」


色とりどりの花が左右に置かれ、墓石も綺麗になっている。
雑草も生えてないし。


「先生たちのお墓もお参りしてたな」


「ご主人、イヴが亡くなってからずっとお墓参りしてたよ。どんなに忙しくてもここにあるイヴに会いに来てたよ」


足元に座り込んだジョゼが俺の顔を見上げながら尻尾を大きく左右に振り、口角を上に上げた。


「イヴが転生したと分かった後には、無理やり時間作っては転生したイヴにも会いにいっていたけどね」
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