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知り合いが増える。修羅場も増える。
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「え・・・誰?」
驚いてビクッと反応するアミルカ。
俺だって驚いている。突然ここに現れたこともだが、何やら出しているオーラが不穏であることにだ。
ドロシーの後ろの方ではザイルとクリフが「アチャー」と言った風に顔をしかめていた。
何やら変な誤解をしているのだなと察し、俺は説明することにした。
「彼女はアミルカ。今日やってきたばかりの冒険者で道に迷っていたから、ちょっとした縁があってギルドまで案内しにきたんだ」
ちょっとした縁についてはわざわざ説明しなくてもいいだろう。
「ちょっとした縁って何ですか?迷っていたところをナンパでもしたんですか?」
しかしドロシーは食ってかかってきた。
えぇ、なんて面倒くさい・・・
まさか彼女にこんな一面があろうとは。
「おいアミルカじゃねーか!このヤローやっとこさ来やがったな」
そこに不穏な雰囲気をぶち壊す男の大きな声が轟いた。
のっしのっしと体を揺らすように歩いてくる、ザイルよりやや小さいがそれでも十分に巨漢といえる男がこちらにやってくる。どうやらアミルカがはぐれた仲間で、ギルドで待っていたようだ。
た、助かった・・・
「ごめん!私、また迷子になっちゃって・・・」
アミルカがペコペコと大男に謝る。
「この人が・・・ショウさんが私をここまで案内してくれたの」
そう言って俺を紹介するアミルカ。俺は軽く頭を下げた。
「そうか。仲間が世話になったな。よく迷うやつなんだが、この町は広くて入り組んでるから、今度こそ再会は難しいかもと諦めてたんだわ」
冗談なのか本気なのか、大男は笑いながらそう言った。
この大男によってすっかり場の空気が変わったので、ドロシーもいつの間にかこの場から離れていた。なんか理不尽な気がするが、一応後でフォローでもしておくか・・・などと考えていると
「へぇ、いい男じゃないか・・・」
突然、耳元で女の囁き声がした。
「!?」
俺は思わずその場から一瞬で距離を取り、ドウダヌキに手を添える。俺がいたその場には女が立っていた。
気配がしなかった。誰だあの女?
「あぁ、ごめんね。驚かせちゃったね。私はどうも気配を消して行動するのが癖になっちゃってサ」
女は何やら気だるげな話し方で謝ってきた。
よく見てみると思わず寒気がしそうなほどの、綺麗な金髪の絶世の美人がそこにいた。キアラに勝るとも劣らない、見とれてしまうほどの美人・・・ そしてまたよく見ると、耳が尖っていて長い。
「エルフか・・・?」
その特徴から、俺は彼女がエルフという種族であることに気が付いた。
エルフという種族は中々希少である。しかも普段は森の中で暮らすという性質をもっているので、なおのこと人里でこうして出会うことは少ない。
「そう、私はエルフ・・・私のことはローザと呼んで。アミルカともどもどうぞよろしくね」
アミルカの仲間だというローザは、思わず見とれそうなほどの美しいと思える微笑みを浮かべて俺に手を差し出してきた。
「ショウだ。よろしく」
俺も自己紹介し、差し出された手を握る。
握った彼女の手からは、何か底の知れないような強さみたいなものを感じた。
ごくりと唾を飲む。
元々森で暮らすエルフは、狩りをするからというのと、人間など外敵から身を隠したりすることが多いので、気配を断つのが得意だと聞いたことがある。黒の森でもダークエルフという種族と交戦したことがあるが、戦場を何度も経験した俺でも、身を隠した彼らの気配を察知することは難しい。実に恐ろしい敵であった。
そして、今さっきのローザの接近も、俺は全く察知することができなかった。恐ろしい・・・彼女がその気になれば、俺は死んでいたかもしれなかった。
最近たるんでいるのかもしれない・・・もう少し勘を磨かなければと俺は反省する。
「あれだけ初対面の人間にこっそり近づくなって言ったろーがよ、ローザ。警戒されてんじゃねーかよ、ったく」
大男が呆れたように言った。
全くもってそうだ。心臓に悪い。
「驚かせて悪かったな。俺はドレッド・・・このパーティーのリーダーをしてる」
そう言って今度は大男、ドレッドが手を差し出してくる。その手を握ると、かなりの怪力の持ち主かなと感覚でなんとなく察した。
「これから俺たちはこの町で滞在することになる。また何度か顔合わせることもあるだろうが、よろしく頼むわ」
「ああ」
アミルカ達とはこれで別れることになった。
何やら不思議な縁だが、またもこのオールヨークに知り合いが増えた。思い入れがまた一つ強くなった。
去るようなことになるとき、寂しいことになるから、出来るだけそういうのは増やさないって決めたんだけどな・・・
複雑な気分になりながら、本来の目的の本を買いに戻ろうとすると、戻ってきたドロシーと、今度はザイルとクリフも交じって絡まれた。
「ショウさん、あの女のことナンパしたんですか!?」
「ショウさん!あのパーティーはなんなんすか!?まさかあっちと組むってんじゃねーでしょーね!?」
「お前ら揃いも揃ってめんどくせーぞ!!」
驚いてビクッと反応するアミルカ。
俺だって驚いている。突然ここに現れたこともだが、何やら出しているオーラが不穏であることにだ。
ドロシーの後ろの方ではザイルとクリフが「アチャー」と言った風に顔をしかめていた。
何やら変な誤解をしているのだなと察し、俺は説明することにした。
「彼女はアミルカ。今日やってきたばかりの冒険者で道に迷っていたから、ちょっとした縁があってギルドまで案内しにきたんだ」
ちょっとした縁についてはわざわざ説明しなくてもいいだろう。
「ちょっとした縁って何ですか?迷っていたところをナンパでもしたんですか?」
しかしドロシーは食ってかかってきた。
えぇ、なんて面倒くさい・・・
まさか彼女にこんな一面があろうとは。
「おいアミルカじゃねーか!このヤローやっとこさ来やがったな」
そこに不穏な雰囲気をぶち壊す男の大きな声が轟いた。
のっしのっしと体を揺らすように歩いてくる、ザイルよりやや小さいがそれでも十分に巨漢といえる男がこちらにやってくる。どうやらアミルカがはぐれた仲間で、ギルドで待っていたようだ。
た、助かった・・・
「ごめん!私、また迷子になっちゃって・・・」
アミルカがペコペコと大男に謝る。
「この人が・・・ショウさんが私をここまで案内してくれたの」
そう言って俺を紹介するアミルカ。俺は軽く頭を下げた。
「そうか。仲間が世話になったな。よく迷うやつなんだが、この町は広くて入り組んでるから、今度こそ再会は難しいかもと諦めてたんだわ」
冗談なのか本気なのか、大男は笑いながらそう言った。
この大男によってすっかり場の空気が変わったので、ドロシーもいつの間にかこの場から離れていた。なんか理不尽な気がするが、一応後でフォローでもしておくか・・・などと考えていると
「へぇ、いい男じゃないか・・・」
突然、耳元で女の囁き声がした。
「!?」
俺は思わずその場から一瞬で距離を取り、ドウダヌキに手を添える。俺がいたその場には女が立っていた。
気配がしなかった。誰だあの女?
「あぁ、ごめんね。驚かせちゃったね。私はどうも気配を消して行動するのが癖になっちゃってサ」
女は何やら気だるげな話し方で謝ってきた。
よく見てみると思わず寒気がしそうなほどの、綺麗な金髪の絶世の美人がそこにいた。キアラに勝るとも劣らない、見とれてしまうほどの美人・・・ そしてまたよく見ると、耳が尖っていて長い。
「エルフか・・・?」
その特徴から、俺は彼女がエルフという種族であることに気が付いた。
エルフという種族は中々希少である。しかも普段は森の中で暮らすという性質をもっているので、なおのこと人里でこうして出会うことは少ない。
「そう、私はエルフ・・・私のことはローザと呼んで。アミルカともどもどうぞよろしくね」
アミルカの仲間だというローザは、思わず見とれそうなほどの美しいと思える微笑みを浮かべて俺に手を差し出してきた。
「ショウだ。よろしく」
俺も自己紹介し、差し出された手を握る。
握った彼女の手からは、何か底の知れないような強さみたいなものを感じた。
ごくりと唾を飲む。
元々森で暮らすエルフは、狩りをするからというのと、人間など外敵から身を隠したりすることが多いので、気配を断つのが得意だと聞いたことがある。黒の森でもダークエルフという種族と交戦したことがあるが、戦場を何度も経験した俺でも、身を隠した彼らの気配を察知することは難しい。実に恐ろしい敵であった。
そして、今さっきのローザの接近も、俺は全く察知することができなかった。恐ろしい・・・彼女がその気になれば、俺は死んでいたかもしれなかった。
最近たるんでいるのかもしれない・・・もう少し勘を磨かなければと俺は反省する。
「あれだけ初対面の人間にこっそり近づくなって言ったろーがよ、ローザ。警戒されてんじゃねーかよ、ったく」
大男が呆れたように言った。
全くもってそうだ。心臓に悪い。
「驚かせて悪かったな。俺はドレッド・・・このパーティーのリーダーをしてる」
そう言って今度は大男、ドレッドが手を差し出してくる。その手を握ると、かなりの怪力の持ち主かなと感覚でなんとなく察した。
「これから俺たちはこの町で滞在することになる。また何度か顔合わせることもあるだろうが、よろしく頼むわ」
「ああ」
アミルカ達とはこれで別れることになった。
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去るようなことになるとき、寂しいことになるから、出来るだけそういうのは増やさないって決めたんだけどな・・・
複雑な気分になりながら、本来の目的の本を買いに戻ろうとすると、戻ってきたドロシーと、今度はザイルとクリフも交じって絡まれた。
「ショウさん、あの女のことナンパしたんですか!?」
「ショウさん!あのパーティーはなんなんすか!?まさかあっちと組むってんじゃねーでしょーね!?」
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