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激白の赤い花
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「金じゃないんなら、俺はどうすればいいんだ?」
ソーアの要求しているものがわからず、俺は聞いた。
「その話の前に、まず踏まなければならない段階というものがある」
段階?何のことだ?
何故かソーアは顔を逸らして赤らめていた。ナンデ?
ソーアはすぅーっと深呼吸をして、また俺の顔を正面から見据えてきた。
一体どうしたというのだろう。
「ショウは・・・今日の一件で、ルーデル家からは除籍になるし、キアラとの婚約も解消されたのだよな・・・?」
思わずうぐっとなる。嫌なことを思い出させてくれる。
「正確には婚約破棄だな。俺の粗相による・・・な。除籍の方は、まぁ、そうなるだろうな」
世間的にはそういうことになっている。悔しいことだが。
「だったら、ショウは今フリーということだな」
ん?流れ変わったな。
「まぁ・・・そうだな」
婚約者がいた状態から、青天の霹靂でフリーになってしまった。それどころか今度は結婚すらできるか怪しい身の上だ。
・・・なんだか思い出したら気分が暗くなってきた。
どうしてソーアはこんなことを言ってくるのだろう。もうやめて欲しい俺のライフはとっくにゼロだ。
「なら、私はキアラはもちろん、もう誰にだって気兼ねしなくて良いというわけだ・・・」
「は?」
最後のソーアの言葉は声量がやや小さく、俺に言ったというより、何やら自分に言い聞かせたような感じだった。
気兼ねしないとは?ん?・・・それって、あれ、もしかして?
「ショウ」
ソーアの言葉を意味を考えるより先に、彼女に俺の名前を呼ばれてビクッと反応してしまった。
ソーアはこれまでとはまた違う、張り詰めたような空気を発していた。俺も思わず思考を停止させて彼女の言葉を待つだけになってしまう。
「私はショウが好きだ」
「----っ!」
俺はソーアの言葉を聞いて、息が止まりそうなほどの衝撃を受けた。
流れ的に「あれ?もしかして」というような考えが先ほど一瞬頭をちらついたが、現実のものになるとやはりかなり驚く。そういう対象として見たことはなかったし、見られているとも意識したことがなかったからだ。
「家のことやキアラのことがあってずっと言えなかった。昔からずっとショウのことが好きだ。愛している」
正面から熱い気持ちを伝えてくるソーア。
ソーアを見ていて、俺はこれまでに彼女に抱いてなかった感情を抱こうとしていた。
・・・俺ってやはりちょろいのか?
ソーアの要求しているものがわからず、俺は聞いた。
「その話の前に、まず踏まなければならない段階というものがある」
段階?何のことだ?
何故かソーアは顔を逸らして赤らめていた。ナンデ?
ソーアはすぅーっと深呼吸をして、また俺の顔を正面から見据えてきた。
一体どうしたというのだろう。
「ショウは・・・今日の一件で、ルーデル家からは除籍になるし、キアラとの婚約も解消されたのだよな・・・?」
思わずうぐっとなる。嫌なことを思い出させてくれる。
「正確には婚約破棄だな。俺の粗相による・・・な。除籍の方は、まぁ、そうなるだろうな」
世間的にはそういうことになっている。悔しいことだが。
「だったら、ショウは今フリーということだな」
ん?流れ変わったな。
「まぁ・・・そうだな」
婚約者がいた状態から、青天の霹靂でフリーになってしまった。それどころか今度は結婚すらできるか怪しい身の上だ。
・・・なんだか思い出したら気分が暗くなってきた。
どうしてソーアはこんなことを言ってくるのだろう。もうやめて欲しい俺のライフはとっくにゼロだ。
「なら、私はキアラはもちろん、もう誰にだって気兼ねしなくて良いというわけだ・・・」
「は?」
最後のソーアの言葉は声量がやや小さく、俺に言ったというより、何やら自分に言い聞かせたような感じだった。
気兼ねしないとは?ん?・・・それって、あれ、もしかして?
「ショウ」
ソーアの言葉を意味を考えるより先に、彼女に俺の名前を呼ばれてビクッと反応してしまった。
ソーアはこれまでとはまた違う、張り詰めたような空気を発していた。俺も思わず思考を停止させて彼女の言葉を待つだけになってしまう。
「私はショウが好きだ」
「----っ!」
俺はソーアの言葉を聞いて、息が止まりそうなほどの衝撃を受けた。
流れ的に「あれ?もしかして」というような考えが先ほど一瞬頭をちらついたが、現実のものになるとやはりかなり驚く。そういう対象として見たことはなかったし、見られているとも意識したことがなかったからだ。
「家のことやキアラのことがあってずっと言えなかった。昔からずっとショウのことが好きだ。愛している」
正面から熱い気持ちを伝えてくるソーア。
ソーアを見ていて、俺はこれまでに彼女に抱いてなかった感情を抱こうとしていた。
・・・俺ってやはりちょろいのか?
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