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抗戦する意味を失う
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国外追放・・・
まさかの予想だにしない展開に絶句してしまう。
「本来ならば王族に手を出した段階で死罪に値するものの、王太子の慈悲により処刑を免れ、国外追放となるという運びです」
慈悲をかける予定の王太子は失禁して今なお茫然としている。
我に返ったら怒りのあまり慈悲の取り消しなんて無いだろうな?
「俺が処刑や監獄行きではなく、国外追放なら騎士団が大人しくしていると?」
ランドール国内にて一生監獄で暮らすよりは国外追放のほうが俺も遥かに良い暮らしが送れるだろう。国内に不当に留めておけば、それはいずれ騎士団の暴発に繋がることにもなりかねない。処刑となんて比較するまでもない。
だが、目の届かない国外追放にしたとしてそれで騎士団の溜飲が下がるかどうかは全く別の話だ。
「そこなのですが、どうか騎士団の方々に大人しくしていただけるように一筆したためてくれませんか」
「はぁ?」
何を言ってるんだコイツは?心底馬鹿を見るような目でラプスを見てしまう。
「国の混乱を望まないために、どうか自制してくれと、それだけで良いのです」
ラプスは俺の視線に怯むことなく、言ってのけた。
この物言いに呆れて何も言えないが、何も言えないほど呆れるのはこの茶番劇そのものだから今さらだ。
「その馬鹿が考えたどうしようもない台本に、どうして俺が協力してやらなきゃいけねぇのさ。俺は別に処刑でも懲役でも受けたっていいんだぜ。どうでも良くなることだってあるんだ」
そう言って俺はまたドウダヌキに手をかける。
ビクッと部屋にいる全員の体が動いた。
今回はブラフじゃない。いい加減イライラが限界に達しようとしている。あまりにふざけた話をするようなら、今度は本当に暴れたっていいくらいだ。何しろ今目の前でスカして話をしてきているラプスは、別に斬っても構わないと思う対象なのだ。
「もちろん、協力していただければそれなりの見返りはありますよ」
「ほぉ?」
ここまで人をコケにしておきながら、クソみたいな茶番劇に交じれば見返りを用意するという。
決めた。ここで金だとかふざけた見返りを提案してこようものなら、一発このラプスとやらをぶん殴ってやろうか。
「囚人奴隷」
「あ?」
「貴方が協力的なら、黒の騎士団にいる囚人奴隷全員に恩赦を与えましょう」
「・・・なに?」
囚人奴隷。それはルーデル領地にある『ラーシュビーツ刑務所』の囚人から、こちらの判断で選び徴用した者達のことだ。騎士団の1割弱にあたる団員がこの囚人奴隷だったりする。
罪人でも一定の条件さえあれば中央の許可の元に囚人奴隷としてある程度の自由を与え、活用出来るのが辺境伯の権利である。だが、それはあくまで中央の許可の元での話なのだ。
前例はほとんどないが、中央の判断一つで刑期を終えていない囚人奴隷は、再び刑務所に収監されることになる。
「もしご協力いただけない場合は、残念ですが全員再収監ということにさせていただきます」
ニタリとラプスは笑いながら言った。
俺がここで首を縦に振らなければ、中央の権限で騎士団の囚人奴隷の自由を奪うと。
対象はルーデル家で家令として重宝しているオミトも該当する。
結婚の決まったやつ、既に家庭を持ったやつ、引退して自分の店を持ったやつ、いろいろな囚人奴隷が領地にはいた。領主が監督する上で認められる制度なので、俺は全員の顔も近況も知っていた。
俺の判断によってその全員が生活を奪われ、再び監獄に送られるというのか。
「えげつねぇことしやがる・・・」
思わずそう洩らすと、ラプスは意地の悪い笑みを浮かべる。
「こちらは正当な権利を行使するだけですよ。むしろ恩赦で全員を放免する分、とても良い話だと思うのですが」
それについてはまったくもってその通りだ。
「ひどい冤罪をかけておきながらそれかよ。俺一人が大損じゃねぇか。そんな俺がそれを飲むとでも?」
「飲みますよ。貴方はそういう人でしょう?誰よりも領民のことを、騎士団のことを考えている」
わかった風なことを言うラプスに苛立つが、どうにも言う通りにするしかなさそうだ。
ラルス王太子、ルーデル家長男リュート、婚約者にしてルーベルト公爵令嬢のキアラ、宰相の息子ラプス、このメンバーが口裏合わせて俺を貶めてきた以上、逃げ出す術はない。王太子もいて、挙句にキアラが俺に襲われたと言えばもうそれだけで裁判なんぞ何の意味もないだろう。もしキアラに手を出さずとも、そのときは他の何かしらの方法で俺を追い落としにかかったのだろうなと思う。
明確に俺を追い落とす目的を持ち、彼らはこの茶番狂言を展開した。
その網にかかった段階で、俺に逃げ場などなかったのだ。あがいて徹底抗戦するか、大人しく受け入れるか。
徹底抗戦するという選択肢を囚人奴隷を盾にすることで封じたことで、俺は完全に受け入れるしか選択の余地がない。
「わかったよ。言う通りにすればいいんだろ」
俺は降参の意を示す。
「やれやれ、今日は人生最良の日になるかもしれないと思ったのに、なんて日だい・・・」
情けなくてついそう洩らしてしまう。こんなしょうもない罠にかかり、本当に情けない。
それはもういい。終わったことだ。だが、最後に俺はどうしてもやりたいことがあった。
「なぁ、キアラ」
俺はキアラの方を向く。キアラの顔は完全な無表情だった。
「俺を裏切って、陥れて、いま一体どんな気持ちだ?どうしてこんなことをした?」
返ってくる答えがなんであれ、したかった質問を俺はした。
まさかの予想だにしない展開に絶句してしまう。
「本来ならば王族に手を出した段階で死罪に値するものの、王太子の慈悲により処刑を免れ、国外追放となるという運びです」
慈悲をかける予定の王太子は失禁して今なお茫然としている。
我に返ったら怒りのあまり慈悲の取り消しなんて無いだろうな?
「俺が処刑や監獄行きではなく、国外追放なら騎士団が大人しくしていると?」
ランドール国内にて一生監獄で暮らすよりは国外追放のほうが俺も遥かに良い暮らしが送れるだろう。国内に不当に留めておけば、それはいずれ騎士団の暴発に繋がることにもなりかねない。処刑となんて比較するまでもない。
だが、目の届かない国外追放にしたとしてそれで騎士団の溜飲が下がるかどうかは全く別の話だ。
「そこなのですが、どうか騎士団の方々に大人しくしていただけるように一筆したためてくれませんか」
「はぁ?」
何を言ってるんだコイツは?心底馬鹿を見るような目でラプスを見てしまう。
「国の混乱を望まないために、どうか自制してくれと、それだけで良いのです」
ラプスは俺の視線に怯むことなく、言ってのけた。
この物言いに呆れて何も言えないが、何も言えないほど呆れるのはこの茶番劇そのものだから今さらだ。
「その馬鹿が考えたどうしようもない台本に、どうして俺が協力してやらなきゃいけねぇのさ。俺は別に処刑でも懲役でも受けたっていいんだぜ。どうでも良くなることだってあるんだ」
そう言って俺はまたドウダヌキに手をかける。
ビクッと部屋にいる全員の体が動いた。
今回はブラフじゃない。いい加減イライラが限界に達しようとしている。あまりにふざけた話をするようなら、今度は本当に暴れたっていいくらいだ。何しろ今目の前でスカして話をしてきているラプスは、別に斬っても構わないと思う対象なのだ。
「もちろん、協力していただければそれなりの見返りはありますよ」
「ほぉ?」
ここまで人をコケにしておきながら、クソみたいな茶番劇に交じれば見返りを用意するという。
決めた。ここで金だとかふざけた見返りを提案してこようものなら、一発このラプスとやらをぶん殴ってやろうか。
「囚人奴隷」
「あ?」
「貴方が協力的なら、黒の騎士団にいる囚人奴隷全員に恩赦を与えましょう」
「・・・なに?」
囚人奴隷。それはルーデル領地にある『ラーシュビーツ刑務所』の囚人から、こちらの判断で選び徴用した者達のことだ。騎士団の1割弱にあたる団員がこの囚人奴隷だったりする。
罪人でも一定の条件さえあれば中央の許可の元に囚人奴隷としてある程度の自由を与え、活用出来るのが辺境伯の権利である。だが、それはあくまで中央の許可の元での話なのだ。
前例はほとんどないが、中央の判断一つで刑期を終えていない囚人奴隷は、再び刑務所に収監されることになる。
「もしご協力いただけない場合は、残念ですが全員再収監ということにさせていただきます」
ニタリとラプスは笑いながら言った。
俺がここで首を縦に振らなければ、中央の権限で騎士団の囚人奴隷の自由を奪うと。
対象はルーデル家で家令として重宝しているオミトも該当する。
結婚の決まったやつ、既に家庭を持ったやつ、引退して自分の店を持ったやつ、いろいろな囚人奴隷が領地にはいた。領主が監督する上で認められる制度なので、俺は全員の顔も近況も知っていた。
俺の判断によってその全員が生活を奪われ、再び監獄に送られるというのか。
「えげつねぇことしやがる・・・」
思わずそう洩らすと、ラプスは意地の悪い笑みを浮かべる。
「こちらは正当な権利を行使するだけですよ。むしろ恩赦で全員を放免する分、とても良い話だと思うのですが」
それについてはまったくもってその通りだ。
「ひどい冤罪をかけておきながらそれかよ。俺一人が大損じゃねぇか。そんな俺がそれを飲むとでも?」
「飲みますよ。貴方はそういう人でしょう?誰よりも領民のことを、騎士団のことを考えている」
わかった風なことを言うラプスに苛立つが、どうにも言う通りにするしかなさそうだ。
ラルス王太子、ルーデル家長男リュート、婚約者にしてルーベルト公爵令嬢のキアラ、宰相の息子ラプス、このメンバーが口裏合わせて俺を貶めてきた以上、逃げ出す術はない。王太子もいて、挙句にキアラが俺に襲われたと言えばもうそれだけで裁判なんぞ何の意味もないだろう。もしキアラに手を出さずとも、そのときは他の何かしらの方法で俺を追い落としにかかったのだろうなと思う。
明確に俺を追い落とす目的を持ち、彼らはこの茶番狂言を展開した。
その網にかかった段階で、俺に逃げ場などなかったのだ。あがいて徹底抗戦するか、大人しく受け入れるか。
徹底抗戦するという選択肢を囚人奴隷を盾にすることで封じたことで、俺は完全に受け入れるしか選択の余地がない。
「わかったよ。言う通りにすればいいんだろ」
俺は降参の意を示す。
「やれやれ、今日は人生最良の日になるかもしれないと思ったのに、なんて日だい・・・」
情けなくてついそう洩らしてしまう。こんなしょうもない罠にかかり、本当に情けない。
それはもういい。終わったことだ。だが、最後に俺はどうしてもやりたいことがあった。
「なぁ、キアラ」
俺はキアラの方を向く。キアラの顔は完全な無表情だった。
「俺を裏切って、陥れて、いま一体どんな気持ちだ?どうしてこんなことをした?」
返ってくる答えがなんであれ、したかった質問を俺はした。
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