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フラグその6 竜騎士の再来?
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それはショウが10歳のときだった。
騎士団は定期的に「黒の森」において魔物の討伐を行っていた。人里に近い浅層にある程度魔物が出てくるようになると、領民に被害が出ることがあるので、定期的に魔物の討伐を行って浅層の魔物を減らしておく必要があるためだ。
ショウは父から許可を貰ってはいなかったが、こっそりと騎士団に交じりこの討伐に参加していた。もちろん見ているだけではなく、実際に剣を振るっている。一応は護衛として目を光らせていた騎士がそばについていたが、そえでも騎士から見てもショウの強さは本物だとそのときから既に実感していた。実際に護衛として手を貸す局面も訪れることがなかった。
ショウは10歳にして既に戦場に馴染んでいた。
同世代の友達は近くにはいなかった。アーヴィガ達幼馴染は遥か遠方ですぐには会えないし、会える周期も数か月単位。同世代の友達らしい友達がいなかったために、彼はあろうことか遊び場を戦場と決めた。
だがそんな異常なことすらしっくりきてしまうほど、ショウは戦場に相応しい気質を既に持っていたのだ。
「・・・これは?」
黒の森での討伐を終えて引き上げる際、ショウは隊列から少し離れて用を足そうとしたときにあるものを見つけた。
それはドラゴンの幼体であった。まだドラゴンは背丈がショウの体の膝までしかないような小ささで、今は寒さに震えているかのように縮こまっている。
ドラゴンは大昔は数多く存在していたとされるが、今は劇的に数を減らし、魔物の領域とされる黒の森においても神出鬼没とされるほど希少は存在であった。騎士団の人間も見たことのある者はほとんどいないらしい。
そんなドラゴンの幼体など見たことあるはずもないショウは大変驚き興奮を隠せなかった。すぐに騎士団に見せようと思ったが、ここで思いとどまる。
ーーこの子が殺されてしまうのではないか?
それは当然であった。ドラゴンは非常に強力な魔物で、もし出会ってしまえば討伐はおろか生きて逃げ伸びることさえ可能かわからない。騎士団でも万が一ドラゴンの存在が確認されたなら、ただちに撤退するように徹底されている。気性の荒い騎士団ですら背を向けるドラゴンとはどれほど恐ろしい存在なのだろうーー最初に話を聞いたときはショウはそう思ったことを思い出した。
いま目の前にいるドラゴンは子供・・・それも赤ん坊に近い状態なのだろう。だからショウが近づいても襲ってはこない。敵意は無いのだ。それどころか縮こまって震えているし、もしかしたらこのまま放っておいたら死ぬのではないか?
そう考えたショウは、ドラゴンを抱えて持って帰ることにした。
騎士団とは合流せず、忍び込むようにルーデル邸へと持ち帰り、ドラゴンを自室に匿った。
これは子供ゆえの判断だった。ショウがもう少し成長していたら、こんな決断は下さなかったかもしれない。
しかし目を瞑り寒さで凍えるように縮んで震えるドラゴンを見たとき、ショウは何となくそれと自分を重ねたのかもしれない。自分と同じようにどこか孤独であると。
ドラゴンの暖を取ると、縮こまらせていた体を楽にするようになった。ショウに襲ってはこなかった。
それどころか懐いてくる。ショウは友達が出来たようで嬉しかった。
しかし、匿い続けるには食べる量があまりに多かった。体も数週間でみるみると膨らんだ。
ショウは自ら狩りをして食べ物を与えていたが、隠しきれるはずもなく、ついに見つかることになった。
「ほぅ、ドラゴンですか」
ショウがいないときは大きなクローゼットに押し込んでいたドラゴンだったが、気配を察したオミトがこれを発見した。敵意がなかったのでショウが帰ってくるまでそのままにし、彼が戻ってきたら詰めることになった。
「犬や猫とは違うんですよこれは」
オミトはショウを正座させ説教をした。
他のメイドたちは怖がって近寄ってもこないので二人きりだ。
「ごめん、つい・・・」
「つい、で連れてきていい存在じゃないんですがね・・・全く、どこにいたんですかこれは」
あまりの展開にオミト自身も呆れ返った。オミトも若いときは戦場を駆け巡った。それは数十年に及んだが、それでもドラゴンの姿を見たことなど数回しかなかった。もちろん、見かけたそのときは例外なく逃げていた。実際に剣を向けなくても、その戦闘力が高すぎて自分には敵わないというのがわかったからである。
しかしその恐ろしいドラゴンを、まさか自分の仕える人間が拾ってくるなんて夢にも思うまい。それも幼体を。
ドラゴンはその圧倒的な力ゆえに、子孫を多くは残さない。だからこそ自分の子は人目になど到底触れさせないような場所に置き、常に寄り添って大事に大事に育てるという。
だが目の前にいるドラゴンとは別のドラゴンが発見されたという報告は上がっていない。
もしかしたらこのドラゴンの親はもう既に死んでいるが、近くにはいないのかもしれないとオミトは考えた。もし近くにいるなら血眼で子を探しているはずだからである。ならば万が一にも親が察する前に、この場でこの幼体を処分すれば・・・とオミトは思ったが
「殺さないで!ちゃんと俺が世話をするから!」
気丈で赤ん坊のとき以外、見せたことのない涙を滲ませて訴えるショウを姿を見て、迷った。
判断をトウシに委ねようとはそのときは考えなかった。間違いなく殺せと言うからである。だが、散々悩んだ末に、オミト自身はショウの意向に沿おうと決めた。
「ところで、その子の名前は何というのですか?」
諦めた顔で、溜め息交じりにオミトは問うた。
「名前・・・?」
「名前です。ショウ様の家族なのでしょう?」
ハッと気づいたような顔をしたショウ。すっかり忘れていたらしい。
ペットを飼ったことがないショウにはあるいはその発想自体が無かったのかもしれない。
「今、名づけてはどうですか?素敵なやつを」
「・・・そうだなぁ・・・」
ショウは少し考える素振りを見せてから
「ドラゴンだから・・・ドーラ」
「うわぁ・・・」
安直過ぎるなぁとオミトは思ったが、かくしてドラゴンはドーラと名づけられ、ショウの近くにいることができるようになった。
食事の席でドーラを事を報告した際、当主トウシは口にしていたワインを噴き出して驚いたが、すぐに冷静になって「殺せ!」と言った。しかしそれを
「殺してしまえば、子を探している親ドラゴンの恨みを買うかもしれません」
というオミトの言葉によって黙らされた。
ドラゴンの子を置いておくリスクもあるが、親に恨まれたときのリスクのほうが計り知れないかもしれない・・・そうトウシは考えた。
それに、今でこそドラゴンは希少で気高くも恐ろしい力を持つ魔物と認知されているが、大昔にはドラゴンに乗って戦っていた「竜騎士」というものが存在していたという記録が残っている。
飼いならせないわけではないのだろう、と結局はトウシもドーラのことを認めたのだ。
こうしてショウとドーラは公認の家族となることができた。
ドーラはその後もすくすくと成長し、ショウと同じ部屋に住むことはできなくなり、庭に専用の小屋を与えられることになったが、それも数年で納まらなくなるほど体は大きくなった。
そしてショウが15歳になる頃には、ドーラは基本的には外を飛び回り、笛で読んだらやってくるというような関係になった。ドラゴンとしての本能もあったのだろうが、育ちざかりなのか常に飛んで獲物(魔物)を見つけて食べてまわっているようだ。
それと、ショウの何倍も大きくなったドーラは、ショウを乗せて飛べるようにもなっていた。ショウはたまに気分が晴れないときがあると気晴らしにドーラに乗せてもらったりした。
後は婚約者であるキアラがルーデル家に遊びにきたときにも一緒に乗って飛んでみせたが、普段は無表情なキアラも、このときばかりは少し驚いた顔をしたのがショウは楽しかった。
人に慣れたと思われたドーラだったが、ショウがいないときに彼以外が近寄ろうとすると拒否をした。人に、ではなく、あくまでショウにだけ慣れているということらしい。
その様に「まさに竜騎士の再来」だとオミトは思った。もちろんショウは戦場にドーラを連れて行くことは絶対にしなかったが、ドーラは黒の森を餌場にして毎日魔物を狩っているので結局は討伐に貢献しているので結果は同じかもしれない。
ショウとドーラが仲良くしている様は当然領民も目にするし、特にそれに対しての箝口令を敷いたことはなかったが、領民が他の地域でそれを話しても誰もそれを信じることはなかったので、結局その話が広まることはなかった。
だが、あるとき空の散歩を終えてルーデル邸近くに着陸したときだ。
「あぁ、そういえばその子がいたのね。ショウには」
突然その場に現れたエーペレスに、何故かショウは恐怖を抱いた。
「素敵だわ。これはきっと計画の成功間違いなしね」
そう言ってエーペレスは不適に笑った。
騎士団は定期的に「黒の森」において魔物の討伐を行っていた。人里に近い浅層にある程度魔物が出てくるようになると、領民に被害が出ることがあるので、定期的に魔物の討伐を行って浅層の魔物を減らしておく必要があるためだ。
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ショウは10歳にして既に戦場に馴染んでいた。
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だがそんな異常なことすらしっくりきてしまうほど、ショウは戦場に相応しい気質を既に持っていたのだ。
「・・・これは?」
黒の森での討伐を終えて引き上げる際、ショウは隊列から少し離れて用を足そうとしたときにあるものを見つけた。
それはドラゴンの幼体であった。まだドラゴンは背丈がショウの体の膝までしかないような小ささで、今は寒さに震えているかのように縮こまっている。
ドラゴンは大昔は数多く存在していたとされるが、今は劇的に数を減らし、魔物の領域とされる黒の森においても神出鬼没とされるほど希少は存在であった。騎士団の人間も見たことのある者はほとんどいないらしい。
そんなドラゴンの幼体など見たことあるはずもないショウは大変驚き興奮を隠せなかった。すぐに騎士団に見せようと思ったが、ここで思いとどまる。
ーーこの子が殺されてしまうのではないか?
それは当然であった。ドラゴンは非常に強力な魔物で、もし出会ってしまえば討伐はおろか生きて逃げ伸びることさえ可能かわからない。騎士団でも万が一ドラゴンの存在が確認されたなら、ただちに撤退するように徹底されている。気性の荒い騎士団ですら背を向けるドラゴンとはどれほど恐ろしい存在なのだろうーー最初に話を聞いたときはショウはそう思ったことを思い出した。
いま目の前にいるドラゴンは子供・・・それも赤ん坊に近い状態なのだろう。だからショウが近づいても襲ってはこない。敵意は無いのだ。それどころか縮こまって震えているし、もしかしたらこのまま放っておいたら死ぬのではないか?
そう考えたショウは、ドラゴンを抱えて持って帰ることにした。
騎士団とは合流せず、忍び込むようにルーデル邸へと持ち帰り、ドラゴンを自室に匿った。
これは子供ゆえの判断だった。ショウがもう少し成長していたら、こんな決断は下さなかったかもしれない。
しかし目を瞑り寒さで凍えるように縮んで震えるドラゴンを見たとき、ショウは何となくそれと自分を重ねたのかもしれない。自分と同じようにどこか孤独であると。
ドラゴンの暖を取ると、縮こまらせていた体を楽にするようになった。ショウに襲ってはこなかった。
それどころか懐いてくる。ショウは友達が出来たようで嬉しかった。
しかし、匿い続けるには食べる量があまりに多かった。体も数週間でみるみると膨らんだ。
ショウは自ら狩りをして食べ物を与えていたが、隠しきれるはずもなく、ついに見つかることになった。
「ほぅ、ドラゴンですか」
ショウがいないときは大きなクローゼットに押し込んでいたドラゴンだったが、気配を察したオミトがこれを発見した。敵意がなかったのでショウが帰ってくるまでそのままにし、彼が戻ってきたら詰めることになった。
「犬や猫とは違うんですよこれは」
オミトはショウを正座させ説教をした。
他のメイドたちは怖がって近寄ってもこないので二人きりだ。
「ごめん、つい・・・」
「つい、で連れてきていい存在じゃないんですがね・・・全く、どこにいたんですかこれは」
あまりの展開にオミト自身も呆れ返った。オミトも若いときは戦場を駆け巡った。それは数十年に及んだが、それでもドラゴンの姿を見たことなど数回しかなかった。もちろん、見かけたそのときは例外なく逃げていた。実際に剣を向けなくても、その戦闘力が高すぎて自分には敵わないというのがわかったからである。
しかしその恐ろしいドラゴンを、まさか自分の仕える人間が拾ってくるなんて夢にも思うまい。それも幼体を。
ドラゴンはその圧倒的な力ゆえに、子孫を多くは残さない。だからこそ自分の子は人目になど到底触れさせないような場所に置き、常に寄り添って大事に大事に育てるという。
だが目の前にいるドラゴンとは別のドラゴンが発見されたという報告は上がっていない。
もしかしたらこのドラゴンの親はもう既に死んでいるが、近くにはいないのかもしれないとオミトは考えた。もし近くにいるなら血眼で子を探しているはずだからである。ならば万が一にも親が察する前に、この場でこの幼体を処分すれば・・・とオミトは思ったが
「殺さないで!ちゃんと俺が世話をするから!」
気丈で赤ん坊のとき以外、見せたことのない涙を滲ませて訴えるショウを姿を見て、迷った。
判断をトウシに委ねようとはそのときは考えなかった。間違いなく殺せと言うからである。だが、散々悩んだ末に、オミト自身はショウの意向に沿おうと決めた。
「ところで、その子の名前は何というのですか?」
諦めた顔で、溜め息交じりにオミトは問うた。
「名前・・・?」
「名前です。ショウ様の家族なのでしょう?」
ハッと気づいたような顔をしたショウ。すっかり忘れていたらしい。
ペットを飼ったことがないショウにはあるいはその発想自体が無かったのかもしれない。
「今、名づけてはどうですか?素敵なやつを」
「・・・そうだなぁ・・・」
ショウは少し考える素振りを見せてから
「ドラゴンだから・・・ドーラ」
「うわぁ・・・」
安直過ぎるなぁとオミトは思ったが、かくしてドラゴンはドーラと名づけられ、ショウの近くにいることができるようになった。
食事の席でドーラを事を報告した際、当主トウシは口にしていたワインを噴き出して驚いたが、すぐに冷静になって「殺せ!」と言った。しかしそれを
「殺してしまえば、子を探している親ドラゴンの恨みを買うかもしれません」
というオミトの言葉によって黙らされた。
ドラゴンの子を置いておくリスクもあるが、親に恨まれたときのリスクのほうが計り知れないかもしれない・・・そうトウシは考えた。
それに、今でこそドラゴンは希少で気高くも恐ろしい力を持つ魔物と認知されているが、大昔にはドラゴンに乗って戦っていた「竜騎士」というものが存在していたという記録が残っている。
飼いならせないわけではないのだろう、と結局はトウシもドーラのことを認めたのだ。
こうしてショウとドーラは公認の家族となることができた。
ドーラはその後もすくすくと成長し、ショウと同じ部屋に住むことはできなくなり、庭に専用の小屋を与えられることになったが、それも数年で納まらなくなるほど体は大きくなった。
そしてショウが15歳になる頃には、ドーラは基本的には外を飛び回り、笛で読んだらやってくるというような関係になった。ドラゴンとしての本能もあったのだろうが、育ちざかりなのか常に飛んで獲物(魔物)を見つけて食べてまわっているようだ。
それと、ショウの何倍も大きくなったドーラは、ショウを乗せて飛べるようにもなっていた。ショウはたまに気分が晴れないときがあると気晴らしにドーラに乗せてもらったりした。
後は婚約者であるキアラがルーデル家に遊びにきたときにも一緒に乗って飛んでみせたが、普段は無表情なキアラも、このときばかりは少し驚いた顔をしたのがショウは楽しかった。
人に慣れたと思われたドーラだったが、ショウがいないときに彼以外が近寄ろうとすると拒否をした。人に、ではなく、あくまでショウにだけ慣れているということらしい。
その様に「まさに竜騎士の再来」だとオミトは思った。もちろんショウは戦場にドーラを連れて行くことは絶対にしなかったが、ドーラは黒の森を餌場にして毎日魔物を狩っているので結局は討伐に貢献しているので結果は同じかもしれない。
ショウとドーラが仲良くしている様は当然領民も目にするし、特にそれに対しての箝口令を敷いたことはなかったが、領民が他の地域でそれを話しても誰もそれを信じることはなかったので、結局その話が広まることはなかった。
だが、あるとき空の散歩を終えてルーデル邸近くに着陸したときだ。
「あぁ、そういえばその子がいたのね。ショウには」
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