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リベンジの話の時間だ
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(嘘っ!?本当に!!?)
ライルはサーラを組み伏せ、ゆっくりと顔を近づける。
サーラはライルから逃れようと腕に力を入れるが、全く解ける感じがしない。
剣を振ればサーラがライルに負けることはそうそうないが、腕力では完全に圧倒されていることをまざまざと思い知らされ、サーラの顔が恐怖で歪む。
ライルは本当にサーラを犯そうとしている。
そう気づいたサーラは必死に声を張り上げるものの、ライルの張った遮音の結界によりそれは誰にも届かない。
サーラに気分を出させようと炊いたお香は、当然ながらライルにも作用している。
シュウへの怒りもあるが、この香の効果によってライルは思考がぶっ飛んでしまっていた。
いろいろと条件が重なった結果、冷静なライルならば流石にもう少し躊躇するだろう手段に出てしまったのだ。
「安心していいよサーラ。僕に任せて」
両腕を拘束しておきながら「安心していいよ」などと言われ、一体何を安心すれば良いのか。滅茶苦茶だが、今のライルがそのことに気付く余裕はない。
そしてその言葉はより一層サーラに恐怖を与えることになる。
「助けて!助けてシュウ!!」
半狂乱になったサーラがこの場に現れるはずもないシュウの名を叫ぶ。
自身の貞操の危機に直面した状況で、なおもシュウの名を出すサーラにライルは堪えようのないほどの怒りが沸き、痣が出来るほど強くサーラの腕を握りしめる。
「そんなに好きなのかい?なら、僕が今夜シュウさんのことを上書きしてあげるよ」
サーラの口からこれ以上シュウの名が出てしまえば、今以上に冷静でいることが難しくなる。
そう判断したライルは、まずサーラの唇を奪うことにした。
(抜きんでた美貌の割に、これまで浮いた話を聞いたことがなかったサーラ。きっと初心であるに違いない)
何者にも染まっていないだろうサーラを自分色に染める快感に、レーナのときとはまだ違った興奮をライルは抱いていた。
サーラは何度もシュウの名を叫ぶ。
その口がライルによって塞がれ・・・ようとしたそのときだった。
ドゴォォォォォォン
突然、部屋の扉が破られた。
「なっ・・」
ライルが驚愕して入口の方に顔を向けると、そこには昼間に交戦したレイがいた。
「リベンジの話の時間だ」
そしてその後ろから現れるディオン。
彼はライル達の現状をちらりと見て、小さくフッと笑いながら
「ノックをするべきだったかな?」
と言いつつ、片手を挙げて合図をする。
瞬間、レイは昼間に見せたそれを同じ高速の飛び蹴りをライルに見舞った。
「ぐはぁ!?」
丸腰どころか、サーラを拘束するために完全に両手の塞がっていたライルは、今度はろくに反応することが出来ずに完全無防備の状態でレイの飛び蹴りを横っ腹に受けることになる。
ドォゴォォォォン
蹴りを食らったライルは宿屋の薄い壁を二度に渡って突き破り、二軒隣の部屋まで吹っ飛ばされる。
「イヤーッ!」
「アイエェェェェ!?」
その部屋では他の宿泊客のカップルがお楽しみしようとしたところであり、蹴りを食らって吐血するボロボロのライルが突入してきたことでパニックになった。
「ぐっ、がはっ・・・!」
戦闘状態ではなく、それどころか服を脱ぐ行為すらしようとしていたライルは、当然ながら一切の防具を身に着けていなかった。ガードすることも叶わず、レイの攻撃をもろに受けてしまったライルは、肋骨をいくらか折ってしまうことになった。
昼間と違い、絶対的に不利な状況でライルはレイと対峙することになってしまった。
ライルはサーラを組み伏せ、ゆっくりと顔を近づける。
サーラはライルから逃れようと腕に力を入れるが、全く解ける感じがしない。
剣を振ればサーラがライルに負けることはそうそうないが、腕力では完全に圧倒されていることをまざまざと思い知らされ、サーラの顔が恐怖で歪む。
ライルは本当にサーラを犯そうとしている。
そう気づいたサーラは必死に声を張り上げるものの、ライルの張った遮音の結界によりそれは誰にも届かない。
サーラに気分を出させようと炊いたお香は、当然ながらライルにも作用している。
シュウへの怒りもあるが、この香の効果によってライルは思考がぶっ飛んでしまっていた。
いろいろと条件が重なった結果、冷静なライルならば流石にもう少し躊躇するだろう手段に出てしまったのだ。
「安心していいよサーラ。僕に任せて」
両腕を拘束しておきながら「安心していいよ」などと言われ、一体何を安心すれば良いのか。滅茶苦茶だが、今のライルがそのことに気付く余裕はない。
そしてその言葉はより一層サーラに恐怖を与えることになる。
「助けて!助けてシュウ!!」
半狂乱になったサーラがこの場に現れるはずもないシュウの名を叫ぶ。
自身の貞操の危機に直面した状況で、なおもシュウの名を出すサーラにライルは堪えようのないほどの怒りが沸き、痣が出来るほど強くサーラの腕を握りしめる。
「そんなに好きなのかい?なら、僕が今夜シュウさんのことを上書きしてあげるよ」
サーラの口からこれ以上シュウの名が出てしまえば、今以上に冷静でいることが難しくなる。
そう判断したライルは、まずサーラの唇を奪うことにした。
(抜きんでた美貌の割に、これまで浮いた話を聞いたことがなかったサーラ。きっと初心であるに違いない)
何者にも染まっていないだろうサーラを自分色に染める快感に、レーナのときとはまだ違った興奮をライルは抱いていた。
サーラは何度もシュウの名を叫ぶ。
その口がライルによって塞がれ・・・ようとしたそのときだった。
ドゴォォォォォォン
突然、部屋の扉が破られた。
「なっ・・」
ライルが驚愕して入口の方に顔を向けると、そこには昼間に交戦したレイがいた。
「リベンジの話の時間だ」
そしてその後ろから現れるディオン。
彼はライル達の現状をちらりと見て、小さくフッと笑いながら
「ノックをするべきだったかな?」
と言いつつ、片手を挙げて合図をする。
瞬間、レイは昼間に見せたそれを同じ高速の飛び蹴りをライルに見舞った。
「ぐはぁ!?」
丸腰どころか、サーラを拘束するために完全に両手の塞がっていたライルは、今度はろくに反応することが出来ずに完全無防備の状態でレイの飛び蹴りを横っ腹に受けることになる。
ドォゴォォォォン
蹴りを食らったライルは宿屋の薄い壁を二度に渡って突き破り、二軒隣の部屋まで吹っ飛ばされる。
「イヤーッ!」
「アイエェェェェ!?」
その部屋では他の宿泊客のカップルがお楽しみしようとしたところであり、蹴りを食らって吐血するボロボロのライルが突入してきたことでパニックになった。
「ぐっ、がはっ・・・!」
戦闘状態ではなく、それどころか服を脱ぐ行為すらしようとしていたライルは、当然ながら一切の防具を身に着けていなかった。ガードすることも叶わず、レイの攻撃をもろに受けてしまったライルは、肋骨をいくらか折ってしまうことになった。
昼間と違い、絶対的に不利な状況でライルはレイと対峙することになってしまった。
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