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葛藤中
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解散後、翌日からの検査のために休養すると言って、シュウとフローラは同じ部屋に籠った。
本来二人とも別々の部屋が用意されていたが、フローラが別は嫌だと言って同じ部屋になった。これに関してはシュウも「その方が良い」と言い、おまけに「出来れば少し他の人と離れた部屋を希望したい」などと言ったため、察しの良い者達は「あっ・・・(察し)おたのしみするつもりなのね」と思い、当のフローラも「あぁ、そうか。いよいよシュウ様はこれまで溜め込んでいた分、自分とおたのしみするつもりなのだ」とふしだらなことを考えて期待していた。
「・・・あのシュウ様。本当にこの屋敷の人達の全員分の身体検査をするんですか?」
夜になり、屋敷内が静けさに包まれる頃になると、フローラはソワソワしながら、とりあえず雰囲気づくりのとっかかりのためにどうでも良いことを質問してみた。
「えぇ、もちろん。このスライムは捨て置けない存在ですから、万が一のことがあっては困ります」
そう言ってチャポン、と中身のスライムが音を立てるようにシュウが小瓶を揺らす。
「けれどもシュウ様は凄いです。親子の症状の原因についてすぐに気付き、実際に解決してみせたのですから。それだけでなく、スライムの特性についても短期間でああも細かく調べ上げるなんて・・・」
「ふふ、まぁこの子とは熱く濃い蜜月の時を過ごしましたからね。大体のことはわかりましたよ。もちろん、まだまだ知りたいことはありますがね・・・」
「ううぅぅ・・・シュウ様・・・ここ数日スライムばかりでしたから、今からでも私のことも少しは相手をして欲しいです」
恨めしそうに言うフローラに、シュウは苦笑いを浮かべる。
ルーシエに対し感情を爆発させた辺りからして、構ってやれてないストレスがそこそこ限界まで来ていることを察していた。
(思ったより・・・いや、まるで予想だにしなかったレベルの甘えん坊(?)だ)
「共に地獄へ」。
この言葉とともにフローラと逃避行をすると決めたシュウだが、彼女によって比喩ではなく本当に地獄の一端を見せつけられるのではないかという考えが少しだけ頭をよぎった。
従順な雰囲気を出しているが、定期的に餌を上げないと暴れるタイプかも?と考えてしまう。
「ねぇ、シュウ様・・・今日はもう休むだけで本当に何もしないんですか・・・?」
シュウが考え事をしていると、フローラがしなだれかかって甘えるような声でそう言った。遠まわしにおたのしみしようというお誘いである。
フローラは当初ゆっくり雰囲気づくりをしようとしたが、いよいよ限界が来てもどかしくなり、ぐいっと迫る方向に舵を切った。
シュウは情欲が強い。
数日性欲を発散していない上に、こうして美少女であるフローラに積極的に迫られれば、いつもならあっと言う間に押し倒しておたのしみしてしまうところだろう。
フローラもそのことはわかっていてシュウに問うている。
しかし・・・
「フローラ・・・女性にそこまで言わせてしまって申し訳ありませんが、今日は・・・いえ、ヤりたいのはやまやまなんですけどね・・・」
シュウは歯切れ悪く、渋面しながらそう答える。
「何故ですか?もう私じゃ駄目なんですか?スライムの良さに目覚めてしまったのですか!?」
ドンッ
納得のいかないフローラがそう言って迫り、ついにはタックルするようにシュウをベッドに押し倒してしまう。
「ふ、フローラ・・・やめてください。今だけは駄目なんです」
シュウはしどろもどろになりながらフローラを押しのけようとするが、どうやらフローラは身体強化の魔法を使ったのか、鍛え抜かれたシュウの力でも彼女を引きはがすことは出来なかった。
「スライムに寝取られたというのなら、私が寝取り返してやります」
フローラはペロリと小さく舌なめずりをして、頬を紅潮させながらシュウをねっとりとした目線で見下ろす。淫靡な空気が流れ、最初に断ったシュウも雰囲気に飲まれて呼吸を荒くする。
「駄目ですフローラ・・・今だけは本当に・・・!」
聞き分けの無いフローラにシュウはそう言うが、それでも抵抗するのは言葉だけでほとんど体はフローラを受け入れようとしていた。
シュウ成分をたっぷりお預けくらっていたフローラの迫力により、もはや従来と立場が逆である。
「万が一寝取られたら、しっかり寝取り返せるように私も殿方を喜ばせる術をいろいろと勉強してきたのです。すぐに飽きられないようにカードは小出しにしていくつもりでしたが、もう一気に使い切ってしまいますね」
「えっ!な、なんだって・・・ど、どんなものだろう・・・(ゴクリ)」
好奇心からシュウが完全に抵抗を止め、フローラと影が重なろうとしていた・・・その時
コンコン
と、二人の空気を打ち破るように、部屋の扉をノックされる音が響いたのであった。
本来二人とも別々の部屋が用意されていたが、フローラが別は嫌だと言って同じ部屋になった。これに関してはシュウも「その方が良い」と言い、おまけに「出来れば少し他の人と離れた部屋を希望したい」などと言ったため、察しの良い者達は「あっ・・・(察し)おたのしみするつもりなのね」と思い、当のフローラも「あぁ、そうか。いよいよシュウ様はこれまで溜め込んでいた分、自分とおたのしみするつもりなのだ」とふしだらなことを考えて期待していた。
「・・・あのシュウ様。本当にこの屋敷の人達の全員分の身体検査をするんですか?」
夜になり、屋敷内が静けさに包まれる頃になると、フローラはソワソワしながら、とりあえず雰囲気づくりのとっかかりのためにどうでも良いことを質問してみた。
「えぇ、もちろん。このスライムは捨て置けない存在ですから、万が一のことがあっては困ります」
そう言ってチャポン、と中身のスライムが音を立てるようにシュウが小瓶を揺らす。
「けれどもシュウ様は凄いです。親子の症状の原因についてすぐに気付き、実際に解決してみせたのですから。それだけでなく、スライムの特性についても短期間でああも細かく調べ上げるなんて・・・」
「ふふ、まぁこの子とは熱く濃い蜜月の時を過ごしましたからね。大体のことはわかりましたよ。もちろん、まだまだ知りたいことはありますがね・・・」
「ううぅぅ・・・シュウ様・・・ここ数日スライムばかりでしたから、今からでも私のことも少しは相手をして欲しいです」
恨めしそうに言うフローラに、シュウは苦笑いを浮かべる。
ルーシエに対し感情を爆発させた辺りからして、構ってやれてないストレスがそこそこ限界まで来ていることを察していた。
(思ったより・・・いや、まるで予想だにしなかったレベルの甘えん坊(?)だ)
「共に地獄へ」。
この言葉とともにフローラと逃避行をすると決めたシュウだが、彼女によって比喩ではなく本当に地獄の一端を見せつけられるのではないかという考えが少しだけ頭をよぎった。
従順な雰囲気を出しているが、定期的に餌を上げないと暴れるタイプかも?と考えてしまう。
「ねぇ、シュウ様・・・今日はもう休むだけで本当に何もしないんですか・・・?」
シュウが考え事をしていると、フローラがしなだれかかって甘えるような声でそう言った。遠まわしにおたのしみしようというお誘いである。
フローラは当初ゆっくり雰囲気づくりをしようとしたが、いよいよ限界が来てもどかしくなり、ぐいっと迫る方向に舵を切った。
シュウは情欲が強い。
数日性欲を発散していない上に、こうして美少女であるフローラに積極的に迫られれば、いつもならあっと言う間に押し倒しておたのしみしてしまうところだろう。
フローラもそのことはわかっていてシュウに問うている。
しかし・・・
「フローラ・・・女性にそこまで言わせてしまって申し訳ありませんが、今日は・・・いえ、ヤりたいのはやまやまなんですけどね・・・」
シュウは歯切れ悪く、渋面しながらそう答える。
「何故ですか?もう私じゃ駄目なんですか?スライムの良さに目覚めてしまったのですか!?」
ドンッ
納得のいかないフローラがそう言って迫り、ついにはタックルするようにシュウをベッドに押し倒してしまう。
「ふ、フローラ・・・やめてください。今だけは駄目なんです」
シュウはしどろもどろになりながらフローラを押しのけようとするが、どうやらフローラは身体強化の魔法を使ったのか、鍛え抜かれたシュウの力でも彼女を引きはがすことは出来なかった。
「スライムに寝取られたというのなら、私が寝取り返してやります」
フローラはペロリと小さく舌なめずりをして、頬を紅潮させながらシュウをねっとりとした目線で見下ろす。淫靡な空気が流れ、最初に断ったシュウも雰囲気に飲まれて呼吸を荒くする。
「駄目ですフローラ・・・今だけは本当に・・・!」
聞き分けの無いフローラにシュウはそう言うが、それでも抵抗するのは言葉だけでほとんど体はフローラを受け入れようとしていた。
シュウ成分をたっぷりお預けくらっていたフローラの迫力により、もはや従来と立場が逆である。
「万が一寝取られたら、しっかり寝取り返せるように私も殿方を喜ばせる術をいろいろと勉強してきたのです。すぐに飽きられないようにカードは小出しにしていくつもりでしたが、もう一気に使い切ってしまいますね」
「えっ!な、なんだって・・・ど、どんなものだろう・・・(ゴクリ)」
好奇心からシュウが完全に抵抗を止め、フローラと影が重なろうとしていた・・・その時
コンコン
と、二人の空気を打ち破るように、部屋の扉をノックされる音が響いたのであった。
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