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ゴウキ・ファミリー
なんだか恥ずかしい
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「いや、これはちょっと・・・だいぶ恥ずかしいんだが・・・」
ゴウキ達は椅子駕籠に乗らされ、王城までの道を運ばれていた。
護衛兵が何十人と付き、目立つ椅子駕籠に座らされて大通りの進むゴウキ達には、当然ながら幾十幾百もの視線が集まる。
「ゴウキ様達は国賓待遇ですからね。でも、これくらいのことじゃ驚いてはいられませんよ」
先を歩いているムハンが振り返ってそう言った。
これ以上に何かあるのだろうか?ゴウキはもう恥ずかしくてすぐにでも降りたい気持ちでいっぱいだったし、実際にスミレは「こんな目立つものになんか乗れるか!アタシは忍者だぞ!!」と何故か忍者であることをふりかざして椅子駕籠を拒否しようとしたものの、「これはレジプス王家からのご厚意なのです。今度良い関係を築くためにも、今日のところは辛抱頂いたほうが」というムハンの言葉に丸め込まれ、今に至る。
「一体何をしたらこうなるんだ?どういう話になっているんだ?」とゴウキがムハンに聞いても、「すぐにわかりますよ」としか返さず、ただただゴウキはなすが儘にされるのであった。
「・・・まだかよ・・・まだ王城とやらには着かないのかよ・・・」
今度のレジプス王家の付き合いに関わってくることだけに大人しくするしかないと諦めたスミレは、ただただ今のこの状況がすぐにでも終わることをぶつぶつ言いながら願っていた。
「不特定多数の人に見られまくるなんて、少し恥ずかしいです」
新聞に思いっきり顔載せしておきながら、そんなことを言うリノア。意外と余裕そうだ。
「・・・うぅ・・・」
物凄く居心地悪そうにしているのはデニス。
他人と話すことも苦手だが、人に注目されまくるのも苦手だ。口を堅く閉ざしているが、こみあげてくる吐き気と格闘してのことだった。
思い思いに椅子駕籠に揺られ続けたゴウキ達は、ようやく王城の方までたどり着くと安堵の溜め息を洩らした。
「おぉ、これは・・・」
ゴウキは王城を見て感嘆の声を上げる。
大きさこそバルジ王国の王城のそれに少し劣るが、建造物としての贅の凝らし方は明らかにレジプス王城の方に軍配が上がっていた。
高価な塗料、凝ったデザイン、城外の至るところに置かれているオブジェ・・・ 明らかにバルジ王城よりも金がかかっているのが見て取れた。ゴウキは冒険者として他国へ渡ったこともあったが、それでもここまで金がかけてあると一目でわかるほどの建造物を見たのは初めてのことだった。
「これより国王陛下がお会いになられます」
ムハンの言葉に、ゴウキは目を丸くした。
「え?本当に会うのかよ?しかもいきなり・・・?」
国王って普通は会うのに物凄く時間がかかるんじゃないの?一体どうなってるんだ?とゴウキは混乱するのであった。
ゴウキ達は椅子駕籠に乗らされ、王城までの道を運ばれていた。
護衛兵が何十人と付き、目立つ椅子駕籠に座らされて大通りの進むゴウキ達には、当然ながら幾十幾百もの視線が集まる。
「ゴウキ様達は国賓待遇ですからね。でも、これくらいのことじゃ驚いてはいられませんよ」
先を歩いているムハンが振り返ってそう言った。
これ以上に何かあるのだろうか?ゴウキはもう恥ずかしくてすぐにでも降りたい気持ちでいっぱいだったし、実際にスミレは「こんな目立つものになんか乗れるか!アタシは忍者だぞ!!」と何故か忍者であることをふりかざして椅子駕籠を拒否しようとしたものの、「これはレジプス王家からのご厚意なのです。今度良い関係を築くためにも、今日のところは辛抱頂いたほうが」というムハンの言葉に丸め込まれ、今に至る。
「一体何をしたらこうなるんだ?どういう話になっているんだ?」とゴウキがムハンに聞いても、「すぐにわかりますよ」としか返さず、ただただゴウキはなすが儘にされるのであった。
「・・・まだかよ・・・まだ王城とやらには着かないのかよ・・・」
今度のレジプス王家の付き合いに関わってくることだけに大人しくするしかないと諦めたスミレは、ただただ今のこの状況がすぐにでも終わることをぶつぶつ言いながら願っていた。
「不特定多数の人に見られまくるなんて、少し恥ずかしいです」
新聞に思いっきり顔載せしておきながら、そんなことを言うリノア。意外と余裕そうだ。
「・・・うぅ・・・」
物凄く居心地悪そうにしているのはデニス。
他人と話すことも苦手だが、人に注目されまくるのも苦手だ。口を堅く閉ざしているが、こみあげてくる吐き気と格闘してのことだった。
思い思いに椅子駕籠に揺られ続けたゴウキ達は、ようやく王城の方までたどり着くと安堵の溜め息を洩らした。
「おぉ、これは・・・」
ゴウキは王城を見て感嘆の声を上げる。
大きさこそバルジ王国の王城のそれに少し劣るが、建造物としての贅の凝らし方は明らかにレジプス王城の方に軍配が上がっていた。
高価な塗料、凝ったデザイン、城外の至るところに置かれているオブジェ・・・ 明らかにバルジ王城よりも金がかかっているのが見て取れた。ゴウキは冒険者として他国へ渡ったこともあったが、それでもここまで金がかけてあると一目でわかるほどの建造物を見たのは初めてのことだった。
「これより国王陛下がお会いになられます」
ムハンの言葉に、ゴウキは目を丸くした。
「え?本当に会うのかよ?しかもいきなり・・・?」
国王って普通は会うのに物凄く時間がかかるんじゃないの?一体どうなってるんだ?とゴウキは混乱するのであった。
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