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ゴウキ・ファミリー
ファミリーの門出・・・しかし
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クレア達が王都に戻ってきている頃、ゴウキ達は「疾風の牙」の連中が立ち退いた物件の下見にやってきていた。
「・・・結構大きいな」
ゴウキは唯一実際に物件を見たことがあるはずだったが、それでも改めて近くに来て見てみると4人のパーティーが拠点とするにはいささか大きすぎる気がした。元娼館なので一室一室がバス付で広いと言っても、それにしてもちょっと分不相応に広すぎるのではとゴウキは感じて怯んでしまう。
「ひぇ~・・・目茶苦茶広いじゃん」
物件を隅々まで見て回ったスミレが感嘆して言った。
「ゴウキ先輩・・・ここって元は娼館なんですよね?そういうところを選んだってことは・・・その、いろいろ準備が良くて良いですよね」
「え、何が?」
リノアが何だか顔を赤らめて良くわからないことを言っている。
「作りがしっかりしてる・・・かなりいい建物だと思う。俺だって、この建物を切り倒そうと思ったら一太刀では無理かもしれない・・・」
「絶対やめてくれ」
デニスは壁や柱をじろじろ見ながら怖いことを言った。
「ここが格安なんだろ?それじゃここでいいじゃん」
スミレの言葉に、ゴウキ以外の他の二人が頷いた。
ゴウキと時を同じくしてスミレ達は違う物件も見つけていたが、そのどれよりもこの物件は素晴らしい。
「そうだな。なら、ここにしようか」
満場一致でゴウキ・ファミリーの拠点がここに決まった。
ゴウキはまたも新しい一歩を踏み出すことになったのだ。
「とりあえず引っ越しは今度やるとして、まずはディックに正式にここに決めたってことを伝えに行かないとな」
ゴウキがそう言ったときだった。
「おぅ、物件が決まったようで何より何より」
フォースギルドのマスターであるセシルがいつの間にかやってきていた。
場所が違いからすぐに来られるところではあるのだが、どうしてこんなところにいるのかゴウキが首を傾げていると
「物件も決まったってことで、早速取り掛かってほしい仕事があるんだ。いよいよ忙しくなってきたぞお前達!」
有無を言わせぬ迫力で、セシルはゴウキ達をフォースギルドへ戻るよう促した。
結局ゴウキ・ファミリーの面々が新しい拠点が見つかった喜びに浸ることは、そう長くは出来なかった。
「・・・結構大きいな」
ゴウキは唯一実際に物件を見たことがあるはずだったが、それでも改めて近くに来て見てみると4人のパーティーが拠点とするにはいささか大きすぎる気がした。元娼館なので一室一室がバス付で広いと言っても、それにしてもちょっと分不相応に広すぎるのではとゴウキは感じて怯んでしまう。
「ひぇ~・・・目茶苦茶広いじゃん」
物件を隅々まで見て回ったスミレが感嘆して言った。
「ゴウキ先輩・・・ここって元は娼館なんですよね?そういうところを選んだってことは・・・その、いろいろ準備が良くて良いですよね」
「え、何が?」
リノアが何だか顔を赤らめて良くわからないことを言っている。
「作りがしっかりしてる・・・かなりいい建物だと思う。俺だって、この建物を切り倒そうと思ったら一太刀では無理かもしれない・・・」
「絶対やめてくれ」
デニスは壁や柱をじろじろ見ながら怖いことを言った。
「ここが格安なんだろ?それじゃここでいいじゃん」
スミレの言葉に、ゴウキ以外の他の二人が頷いた。
ゴウキと時を同じくしてスミレ達は違う物件も見つけていたが、そのどれよりもこの物件は素晴らしい。
「そうだな。なら、ここにしようか」
満場一致でゴウキ・ファミリーの拠点がここに決まった。
ゴウキはまたも新しい一歩を踏み出すことになったのだ。
「とりあえず引っ越しは今度やるとして、まずはディックに正式にここに決めたってことを伝えに行かないとな」
ゴウキがそう言ったときだった。
「おぅ、物件が決まったようで何より何より」
フォースギルドのマスターであるセシルがいつの間にかやってきていた。
場所が違いからすぐに来られるところではあるのだが、どうしてこんなところにいるのかゴウキが首を傾げていると
「物件も決まったってことで、早速取り掛かってほしい仕事があるんだ。いよいよ忙しくなってきたぞお前達!」
有無を言わせぬ迫力で、セシルはゴウキ達をフォースギルドへ戻るよう促した。
結局ゴウキ・ファミリーの面々が新しい拠点が見つかった喜びに浸ることは、そう長くは出来なかった。
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