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1.反乱
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今日の仕事は反乱鎮圧の同行。
本来、騎士団からの指名は麗華様だったが、アレク殿下が「危ないところには行かせられない」との事で私に回ってきたものだ。
「本日はよろしくお願いします」
騎士団の皆様はあからさまにお荷物が来たというような反応。
まぁこんなことは麗華様が来てからは日常茶飯事だ。
「…あぁ、よろしく」
まだかろうじて騎士団長は挨拶を返してくれる
それに少し元気になりながらも反乱の戦地へ向かう。
戦場は隣国との境界にある境の森。
戦場は怪我人でいっぱいだった。
「聖女様!怪我人に治癒をお願いします!」
「は、はい!」
戦場につき私は怪我をしている人達に治癒魔法をかけ続けた。
治癒魔法は魔力と同時に聖力も消費されていく。
聖力は消費されすぎると意識を失いかけ、最悪の場合は生命力も削られる。
「聖女様!ここはもういいんで戦場での治癒をお願いします!」
「……」
「聖女様!!」
「…は、はい!!」
「はぁ、戦場で治癒を、」
「はい!」
意識が途切れるのを感じたがらも私は戦場へ足を運ぶ。
戦場の中心に行く途中にも倒れている人がいたので治癒魔法をかけながら行く。
崖の方にも倒れている人がたくさんいる。
「大丈夫ですか?」
「……」
意識が途切れてきているということは重症ということ、治癒の中でも中位のものでないと助けることは出来ない。
今の私にはそんな力残っていないけど……。
「今助けますから…!」
その人に中位治癒をかける。
「…ん、。」
その人の意識が戻ったのを確認したと同時に私は崖に向かって落ち、そして意識を失った…。
その頃、森の反対側では…。
「殿下!」
「なんだ。少しぐらいいいじゃないか!
……ん?おい!リチャ、あそこに誰か倒れてないか?」
「あぁ、行くぞ!」
本来、騎士団からの指名は麗華様だったが、アレク殿下が「危ないところには行かせられない」との事で私に回ってきたものだ。
「本日はよろしくお願いします」
騎士団の皆様はあからさまにお荷物が来たというような反応。
まぁこんなことは麗華様が来てからは日常茶飯事だ。
「…あぁ、よろしく」
まだかろうじて騎士団長は挨拶を返してくれる
それに少し元気になりながらも反乱の戦地へ向かう。
戦場は隣国との境界にある境の森。
戦場は怪我人でいっぱいだった。
「聖女様!怪我人に治癒をお願いします!」
「は、はい!」
戦場につき私は怪我をしている人達に治癒魔法をかけ続けた。
治癒魔法は魔力と同時に聖力も消費されていく。
聖力は消費されすぎると意識を失いかけ、最悪の場合は生命力も削られる。
「聖女様!ここはもういいんで戦場での治癒をお願いします!」
「……」
「聖女様!!」
「…は、はい!!」
「はぁ、戦場で治癒を、」
「はい!」
意識が途切れるのを感じたがらも私は戦場へ足を運ぶ。
戦場の中心に行く途中にも倒れている人がいたので治癒魔法をかけながら行く。
崖の方にも倒れている人がたくさんいる。
「大丈夫ですか?」
「……」
意識が途切れてきているということは重症ということ、治癒の中でも中位のものでないと助けることは出来ない。
今の私にはそんな力残っていないけど……。
「今助けますから…!」
その人に中位治癒をかける。
「…ん、。」
その人の意識が戻ったのを確認したと同時に私は崖に向かって落ち、そして意識を失った…。
その頃、森の反対側では…。
「殿下!」
「なんだ。少しぐらいいいじゃないか!
……ん?おい!リチャ、あそこに誰か倒れてないか?」
「あぁ、行くぞ!」
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