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別れ
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それから春がおわり夏がきて、秋そして冬、クリスマス・イブの日。
私は.また意識を失った。
そして春と同じ所の戻ってきたのだ。
夜になり町は、クリスマス一色になっている。
屋上へ行くにも寒く防寒するような物も
今、近くにはない。
だけど,私の足は屋上へむかった、まるで何かによばれているかのように、、、走った。
屋上につくと、見たことのあるフードえかぶった人が立っていた。
「、、、何してるの」
そういうとフードの人はこっちを向いて「あ、千夏だ」そう颯だ。
また会えた、そのいっしんで颯の方へ走っていった。まるで、出会った頃とは真逆だ。
「こら!千夏は走っちゃダメでしょ」
「え?」
「喘息もってて、今日発作おきて運ばれてきのに」
「なんで知ってるの……」
「先生に聞いた、は運ばれてる所みちゃったから」
あぁ、見られていたのか……
私の事は秘密にしていたのに
私の病気は家族と学校の先生、親友のみ知っている
いや、あと1人いるか、その子はもういないけど
「そういう颯こそこんな所にいていいの?」
「今日が最後だからね」
「え、それどういう意味」
颯は明日、生きるか死ぬかの手術らしい。
あの春から、ずっと今日の為に準備もしてきていたのに1ヶ月前いきなり発作におそわれ、ずっと止まらなかったから今日あるはずだった手術はなくなり、代わりに明日その手術があると颯はいう。
「でも、生きる可能性もあるすでしょ。」
颯は首を振る。そんなしかない少ししかない可能性は信じないとでも言うふうに
「なら、なんで」
「治る可能性があるならそれかけないと」
「矛盾してる」
颯は笑って「そうかもね。」とそういった。
私は颯のその笑顔にすごく腹がたった。
どうして、死ぬかもしれないのにそう笑っていられるのか、わけがわからなかった。
「そんな悲しそうな顔しないで」
「颯のせい」
「ねぇ、千夏。君は生まれかわったら何になりたい?」
「なにいきなり」
颯は遠くの星をながめながらこういった
「僕は生まれ変わったら元気な体で天気のいい空の下でおもいっきり体を働かしたい。」
あぁ、颯だからこその願いだと私はおもった。
私はなんだろ、ただふつうがいいな。
もしくはすごい非現実なところにいきたいな。
「千夏は?」
「私はまだ分からない」
私はまだ、颯みたいに切実な願いじゃないから、今はまた分からないと答えた。
「そっか、じゃまた今度教えて」
「うん。また今度」
「じゃ千夏はもうもどらないと」
「えっなんで」
「看護師さんにバレちゃうよ?」
颯にそう言われ私、何も言わないでここに来たことを思い出した。
「……わかった、戻る。明日ちゃんと生きてよね」
「……」
颯は何も言わず、少し笑っただけだった。
私はそんな颯に少し悲しくなりながら屋上を後にした。
次の日の朝
なんだか病院内が慌ただしい感じがした
「何かあったんですか?」
「昨日、屋上でね…」
看護師さんはそれだけ言って何も言ってくれなかった
私は昨日、屋上という単語で嫌な想像しか出来なくて変な汗が出てきた。
「ねぇそれって颯……だったりしないよね」
「え、千夏ちゃん知り合いなの?」
「うん、昨日屋上で話してた」
そういうと看護師さんは言いにくそうに「颯くんの病室に行く……?」と言った
私は考える余裕もなくすぐに「うん」と答え、看護師さんと共に颯の病室へ向かった
「……颯」
颯の病室に行くとそこには医者と看護師がベットを囲んでいてその隣には泣いている颯の両親だと思う人達がいた。
その光景を見て颯を見るまでもなく嫌な想像が当たってしまったと確信した。
「……君は」
颯のお母さんが私に気づいて話しかけてくれた
「颯の…」
そう言いかけた時、私は颯の何なのだろう。
友達なのか知り合いなのかどっちか分からず直ぐに答えられなかった。
「友達?」
「…はい」
「そう、颯にも友達がいたのね
颯はね、生まれた時からずっと病院にいたから……」
颯のお母さんが泣きながらそう言っているのを見て私も泣いてしまった。
親友と思っていた子の死でも泣かなかった私が
たった2日しかも屋上で数時間しか会ってない颯が私にとってすごく大切な存在になっていたことを今改めて感じた。
「……そうだ、これ颯が持っていたの。
多分君宛の手紙、良ければ読んで貰ってあげて」
「……ありがとうございます」
その手紙を受け取り私は自分の病室へ戻った
その手紙には
【千夏へ
これは千夏が病室に帰った後に書いた手紙です。
書こうと思ったら後ろから千夏の声がしたから幻聴かと思ったのに本当にいるからちょっと焦ったよ
僕はたった2日、数時間しか会えなかったけど千夏のことが好きになっていたんだ。
もちろん恋愛として……初恋だね。
でもその気持ちは直接伝えないと決めました
僕はもう無理だと自分でわかっていたから、
千夏が来る前も少し発作みたいになってたんだ。
千夏が来たら嬉しくてそんなこと忘れてたけど……
だから千夏が生きてねって言ってくれた時何も言えなくてごめん。
千夏はこれから病気に負けず素敵な人生を歩んでね
僕はきっと生まれ変わって千夏にもう1回会いに行くから!!笑
じゃさようなら。
またね
天堂 颯】
颯……私も好きだったよ
私は.また意識を失った。
そして春と同じ所の戻ってきたのだ。
夜になり町は、クリスマス一色になっている。
屋上へ行くにも寒く防寒するような物も
今、近くにはない。
だけど,私の足は屋上へむかった、まるで何かによばれているかのように、、、走った。
屋上につくと、見たことのあるフードえかぶった人が立っていた。
「、、、何してるの」
そういうとフードの人はこっちを向いて「あ、千夏だ」そう颯だ。
また会えた、そのいっしんで颯の方へ走っていった。まるで、出会った頃とは真逆だ。
「こら!千夏は走っちゃダメでしょ」
「え?」
「喘息もってて、今日発作おきて運ばれてきのに」
「なんで知ってるの……」
「先生に聞いた、は運ばれてる所みちゃったから」
あぁ、見られていたのか……
私の事は秘密にしていたのに
私の病気は家族と学校の先生、親友のみ知っている
いや、あと1人いるか、その子はもういないけど
「そういう颯こそこんな所にいていいの?」
「今日が最後だからね」
「え、それどういう意味」
颯は明日、生きるか死ぬかの手術らしい。
あの春から、ずっと今日の為に準備もしてきていたのに1ヶ月前いきなり発作におそわれ、ずっと止まらなかったから今日あるはずだった手術はなくなり、代わりに明日その手術があると颯はいう。
「でも、生きる可能性もあるすでしょ。」
颯は首を振る。そんなしかない少ししかない可能性は信じないとでも言うふうに
「なら、なんで」
「治る可能性があるならそれかけないと」
「矛盾してる」
颯は笑って「そうかもね。」とそういった。
私は颯のその笑顔にすごく腹がたった。
どうして、死ぬかもしれないのにそう笑っていられるのか、わけがわからなかった。
「そんな悲しそうな顔しないで」
「颯のせい」
「ねぇ、千夏。君は生まれかわったら何になりたい?」
「なにいきなり」
颯は遠くの星をながめながらこういった
「僕は生まれ変わったら元気な体で天気のいい空の下でおもいっきり体を働かしたい。」
あぁ、颯だからこその願いだと私はおもった。
私はなんだろ、ただふつうがいいな。
もしくはすごい非現実なところにいきたいな。
「千夏は?」
「私はまだ分からない」
私はまだ、颯みたいに切実な願いじゃないから、今はまた分からないと答えた。
「そっか、じゃまた今度教えて」
「うん。また今度」
「じゃ千夏はもうもどらないと」
「えっなんで」
「看護師さんにバレちゃうよ?」
颯にそう言われ私、何も言わないでここに来たことを思い出した。
「……わかった、戻る。明日ちゃんと生きてよね」
「……」
颯は何も言わず、少し笑っただけだった。
私はそんな颯に少し悲しくなりながら屋上を後にした。
次の日の朝
なんだか病院内が慌ただしい感じがした
「何かあったんですか?」
「昨日、屋上でね…」
看護師さんはそれだけ言って何も言ってくれなかった
私は昨日、屋上という単語で嫌な想像しか出来なくて変な汗が出てきた。
「ねぇそれって颯……だったりしないよね」
「え、千夏ちゃん知り合いなの?」
「うん、昨日屋上で話してた」
そういうと看護師さんは言いにくそうに「颯くんの病室に行く……?」と言った
私は考える余裕もなくすぐに「うん」と答え、看護師さんと共に颯の病室へ向かった
「……颯」
颯の病室に行くとそこには医者と看護師がベットを囲んでいてその隣には泣いている颯の両親だと思う人達がいた。
その光景を見て颯を見るまでもなく嫌な想像が当たってしまったと確信した。
「……君は」
颯のお母さんが私に気づいて話しかけてくれた
「颯の…」
そう言いかけた時、私は颯の何なのだろう。
友達なのか知り合いなのかどっちか分からず直ぐに答えられなかった。
「友達?」
「…はい」
「そう、颯にも友達がいたのね
颯はね、生まれた時からずっと病院にいたから……」
颯のお母さんが泣きながらそう言っているのを見て私も泣いてしまった。
親友と思っていた子の死でも泣かなかった私が
たった2日しかも屋上で数時間しか会ってない颯が私にとってすごく大切な存在になっていたことを今改めて感じた。
「……そうだ、これ颯が持っていたの。
多分君宛の手紙、良ければ読んで貰ってあげて」
「……ありがとうございます」
その手紙を受け取り私は自分の病室へ戻った
その手紙には
【千夏へ
これは千夏が病室に帰った後に書いた手紙です。
書こうと思ったら後ろから千夏の声がしたから幻聴かと思ったのに本当にいるからちょっと焦ったよ
僕はたった2日、数時間しか会えなかったけど千夏のことが好きになっていたんだ。
もちろん恋愛として……初恋だね。
でもその気持ちは直接伝えないと決めました
僕はもう無理だと自分でわかっていたから、
千夏が来る前も少し発作みたいになってたんだ。
千夏が来たら嬉しくてそんなこと忘れてたけど……
だから千夏が生きてねって言ってくれた時何も言えなくてごめん。
千夏はこれから病気に負けず素敵な人生を歩んでね
僕はきっと生まれ変わって千夏にもう1回会いに行くから!!笑
じゃさようなら。
またね
天堂 颯】
颯……私も好きだったよ
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