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しおりを挟む早朝、サイクロプスは昨日と全く同じ位置だ、寝てる。
100mまで近づいたら姿が見えてきた。
身体の大きさは奈良の大仏ぐらいある
肌の色は青い、目は一つ、ツノ1つ
ラッキーな事に上向きで寝てる、座ってたら諦めてた。
アルス「C級の私が、S級を見る事になるなんて…」
あり得ない…とんだ安請け合いである。
俺は皆んなをその場に残して一人で歩いて行く。
アルスがメルちゃんを連れて行けと言ったが断固拒否する、
メルちゃんにはみんなを守ってもらう。
忍び足でゆっくりとサイクロプスに近づく、
この大きな口なら俺は丸呑みされるよな…
そっと触ってスリープを唱える……0.5秒…
一応、スリープとテイムを同時に掛けてみる…miss…はぁ…
俺は、腰布づたいにお腹に登ってみた
呼吸でお腹が膨らんだり、しぼんだりしている。
必死に前進して胸元にたどり着くと
もう一度試すしてみる…miss…
はぁ、やっぱり体内に入らないと効かないのか…
覚悟はしてたんだけどな…
アルス「あっ、触った…ヒィよじ登ってる…
もう見てられないよ…早く戻ってきてよユージ、
もう無理だよ…あ、アイツなにやってんの!!!
気は確かなの?自分で口の中に入って…もうやめて~
はぁ…出て来た…今度は両手で
まぶたを持って…無理矢理こじ開けて…
ヒィっ!眼球に両手をついて…わああああああ…捕まった…」
アルスはここで気ぜつする。
どれくらい時間がたっただろう…
風が気持ちいい
どこだろうここは?空?はっ!ユージは?
俺「アルス~やっと気がついた~あはは
ほら~サイクロプスだよ(笑)」
俺たちは、サイクロプスの手の中で
優しく包まれ安全な所まで移動してる所だった。
俺「口の中にまで入ったのにmissだったからさぁ
直接眼球触ってやったら、やっと使役出来てさぁ(笑)
一か八かで賭けに勝ったよ!
ハイリスクハイリターンだね、あははは」
アルスに思いっきり殴られた
スライムの皆んなと鳥たちが楽しそうにしてる。
アルス「グスングスン(泣)
死んだと思っだよ~バガ~」
号泣してる
俺「いや~何だか知らないけど
死んでも次があるさって
覚悟決めたら何でもやれたよ(笑)」
アルス「次って何だよ?お前本当にバカなんだから」
初日に泊まった河原で降ろしてもらう。
鳥たちを直列に最大限エリアを伸ばして
元来た道を帰るように指示をする、
エリアを外れ使役マークが消えて
そのまま帰って行くのを俺たちはずっとながめてた
アルス『あれ?なんだかサイクロプス
最初に見た時と顔の印象が違う?』
何となく、ここでもう一泊しようとなった。
二人共そのまま町に戻りたくなかった、
ゆっくりと休憩したかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日の帰り道はあまり話をしなかった
でもずっと手を握ってた。
この旅は何度も死にかけた濃密な時間だった
この人生を充実出来てるなって感傷に浸ってた。
モンスター界隈は騒然としていた
この森の主S級モンスターが動いたのだ。
その影響の大津波は各方面で大騒動を起こしていた
森の中を逃げ惑うモンスター達…
幸いにも町まではモンスターは押し寄せなかったが
森に重大な事が起こったらしいとの報告が相次ぎ
冒険者に緊急依頼が出ている。
こんな大事になってるとは知らずに俺達は帰路についた
パセリさんに報告を済ませた時にその事を知った。
アルスと顔を見合わせ
うん、この事は黙っておこうと暗黙の了解をした。
アルスに旅の間に狩った素材を渡した
相当な物だ、S級の素材は当分の間
表に出さない事にした。
(サイクロプスのコレは渡さなくてもいいかな、ゴミになるかもだし)
アルスは、彼氏の元に帰って行った
森の出来事は町に持ち込まない、
慣れない俺は、失恋したような悲しい気持ちになった。
俺はやっとヨモギさんの店に着いた、
ヨモギさんが飛び出てきて泣きながら抱きついて来た。
ヨモギ「心配したんだからね、なかなか帰ってこないし
森が変だと言うし、ピーちゃんだけ帰って来るし…」
俺「え!ピーちゃん」ボーちゃんも大喜びだ
今日はいっぱい報告あるから
ヨモギさんに、今回の事をどこまで話すか迷いながら家に入った。
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