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9章 ユニコーンロリと女神の邂逅
262話 不気味な魔王戦
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【速報・安保理決議即決、国連軍+各国の軍が出発 全世界の戦力を現魔王ミズチへ】
【マジ!?】
【まぁ魔王が来たってことで注目されてたし】
【少し前からこの配信が国連でも生中継ですからね……】
【ちょうちょ配信が?】
【ちょうちょ配信が】
【精神汚染されてない……?】
【されてるよ?】
【草】
【まーた世界にちょっとおかしいのが広まる……】
【ちょっとか、これ……?】
【で、周辺住民の即時避難だと】
【元から周辺は避難してたが?】
【ついでにユズちゃん家の住所も完全にバレてるけどな】
【草】
【草】
【さすがに緊急事態だから……】
【違うぞ ユズちゃんの住んでる県そのものから避難指示だぞ】
【残ってるダンジョン化がここだけの時点で予告はされてたけどまた急だな】
【ふぁっ!?】
【規模やばない??】
【民間人巻き込まれたらやばいし】
【上空、もう戦闘機とか飛びまくってるしな】
【魔王軍がポップしたからね……】
【魔王軍が地上に出て来るんなら大規模な戦闘になるし】
【確かに】
【最悪は合衆国軍の使った、ダンジョンごと破壊する新兵器使用するらしい 安保理で承認されたっぽい】
【マジかよ】
【効果は1年前に使用されて確認済みだしな……】
【それまでにユズちゃんたちが脱出できれば良いんだが】
【ユズワールドを拠点とした迎撃戦か……】
【興奮してきたな!】
【草】
【えぇ……】
【ユズちゃんたち、もしお家が無傷で戻っても、お引っ越しね……】
【あの畑はどうなるのか……】
「――きゅいぃぃぃぃ!!!」
ちゅいいいん。
おまんじゅうの角――に巻きついたチョコの先から、細長い光が宙をなぎ払う。
「チョコ、それ、熱くない?」
「ぴ」
「大丈夫なんだ」
「ぴ」
「え? おいしい?」
「ぴ」
どうやらへっちゃららしいチョコ。
……1メートルくらいに伸びてるけど平気なんだ……スライムってすごいね。
ウニみたいになるし、細長くなるし……まさに不定型だ。
「……ひぅう……」
「? エリーさん?」
「ひぅっ!? ……い、いえ、何でもございません……」
そんな2匹を見ているエリーさんの顔が真っ青。
なんでだろ……おまんじゅうたちが怖いのかな。
先輩2匹だから?
【ぺろぺろ】
【●REC】
【エリーちゃんの怯え顔で得られる栄養素がある】
【分かる】
【興奮する】
【分かる】
「……人間様からものすごい量の魔力が……いえ、助かりはしますけど……」
「? なんで?」
「それは……その……」
真っ青だったのが真っ赤になるエリーさん。
エリーさんって結構気分の上下、激しいよね。
まるで理央ちゃんみたいだ。
【えっち】
【すごくえっち】
【いいよね……】
【いい……】
【何がって、多分確実に俺たちからの劣情を感じてて、それでいて無垢なユズちゃんには言えないっていう羞恥心でね……】
【分かる】
【すごくよく分かる】
【さらにそれがサキュバスなのにってのが】
【純情サキュバス……】
【男子サイテー】
【ならインキュバスたちは映さなくて良いな?】
【それはそれ】
【これはこれ】
【あの胸板とブーメランパンツは大切なの!!】
【草】
【ばかばっか】
【あの、この配信、全世界】
【大丈夫大丈夫、みんなミラーに分散してるから】
【コメント量とラグが増えすぎてきたら分裂を繰り返したらえらいことになっとる】
【まぁ、かのロリ女神たちの配信に比べたら何十分の一だし……】
【魔王と何度も戦闘してるあの配信と比べるか普通?】
【草】
【まぁ、似たようなもんだし……】
【そうそう、視聴者層は案外似てるから】
「ほーら♥ がんばって♥」
「がんばれ♥ がんばれ♥」
「ああ……その鱗が可憐だ……」
「疲れ切った君と夜を共にしたい……」
「「「わおーん!!」」」
「「「にゃーん!!」」」
お母さんと僕にテイムされている人たちによる、総攻撃。
その勢いはすさまじく――おまんじゅうのレーザーにワイバーンさんたちの強力なブレス。
それは全方位に向けて放たれ、空飛ぶヘビさんたちの攻撃を寄せ付けない。
『………………………………』
――そんな戦況を、さっきから1歩引いたところでじっと眺めているだけな魔王さんが不気味だけど……おまんじゅうの攻撃でも届かない場所だし、今は無視だ。
【どんどんミズチたちが堕ちていく】
【すげぇ】
【理央様たち、すでに半分突破】
【しゅごい】
【ていうか何層まで行ったらユズちゃんたちを?】
【さぁ……?】
【あのときはエリーちゃんが召喚してくれたけど……】
【そんな余裕、無さそうだしなぁ】
「――ユズ様!」
「おう! 捕まってろ!」
ぐぃん。
僕たちの体への重力がズレる。
【で、ユズちゃんはさらがらドラゴンライダーと】
【ワイバーンライダーな】
【ユズちゃんっていう核を守るためにワイバーンの機動力とエリーちゃんによる戦況判断】
【いざというときはあのブラックホールも可】
【あの、それ、自爆……】
【まぁさっきみたいに逃げられるし……】
【そんなにうまく行くか?】
【行かないとやばいんだよ】
【それな】
ぐるんぐるんと回る世界。
僕の頭も右に左に傾く。
けども、おまんじゅうたちはしっかりと抱きしめる。
今の僕は、固定砲台。
おまんじゅうたちと攻撃するのだけに集中するんだ。
【そして……ほら、ユズちゃんの表情をごらん?】
【草】
【ああ……ちょうちょしてるね……】
【ちょうちょだね……】
【お口は閉じてるから真剣だね】
【えらいね】
【かしこいね】
【草】
【真剣なのにちょうちょでおなかいたい】
【※多分世界で今、最大の攻撃をしている顔です】
【草】
【草】
【けどユズちゃんの魔力よく持つな】
【ほら、この空間って魔力がすごいらしいし】
【あー】
【じゃあ夜までに勝負をつけなきゃな!】
【ああ、そうだな!】
【ユズちゃん、8時頃からうとうとしてくるからな】
【タイムリミットは明確だぞ、気を付けよう!】
【草】
【草】
【ああ、悲しきはおこちゃま】
【魔力はあっても体力がね……】
【集中力がね……】
【まぁ、もう何日も戦ってるし……】
【マジ!?】
【まぁ魔王が来たってことで注目されてたし】
【少し前からこの配信が国連でも生中継ですからね……】
【ちょうちょ配信が?】
【ちょうちょ配信が】
【精神汚染されてない……?】
【されてるよ?】
【草】
【まーた世界にちょっとおかしいのが広まる……】
【ちょっとか、これ……?】
【で、周辺住民の即時避難だと】
【元から周辺は避難してたが?】
【ついでにユズちゃん家の住所も完全にバレてるけどな】
【草】
【草】
【さすがに緊急事態だから……】
【違うぞ ユズちゃんの住んでる県そのものから避難指示だぞ】
【残ってるダンジョン化がここだけの時点で予告はされてたけどまた急だな】
【ふぁっ!?】
【規模やばない??】
【民間人巻き込まれたらやばいし】
【上空、もう戦闘機とか飛びまくってるしな】
【魔王軍がポップしたからね……】
【魔王軍が地上に出て来るんなら大規模な戦闘になるし】
【確かに】
【最悪は合衆国軍の使った、ダンジョンごと破壊する新兵器使用するらしい 安保理で承認されたっぽい】
【マジかよ】
【効果は1年前に使用されて確認済みだしな……】
【それまでにユズちゃんたちが脱出できれば良いんだが】
【ユズワールドを拠点とした迎撃戦か……】
【興奮してきたな!】
【草】
【えぇ……】
【ユズちゃんたち、もしお家が無傷で戻っても、お引っ越しね……】
【あの畑はどうなるのか……】
「――きゅいぃぃぃぃ!!!」
ちゅいいいん。
おまんじゅうの角――に巻きついたチョコの先から、細長い光が宙をなぎ払う。
「チョコ、それ、熱くない?」
「ぴ」
「大丈夫なんだ」
「ぴ」
「え? おいしい?」
「ぴ」
どうやらへっちゃららしいチョコ。
……1メートルくらいに伸びてるけど平気なんだ……スライムってすごいね。
ウニみたいになるし、細長くなるし……まさに不定型だ。
「……ひぅう……」
「? エリーさん?」
「ひぅっ!? ……い、いえ、何でもございません……」
そんな2匹を見ているエリーさんの顔が真っ青。
なんでだろ……おまんじゅうたちが怖いのかな。
先輩2匹だから?
【ぺろぺろ】
【●REC】
【エリーちゃんの怯え顔で得られる栄養素がある】
【分かる】
【興奮する】
【分かる】
「……人間様からものすごい量の魔力が……いえ、助かりはしますけど……」
「? なんで?」
「それは……その……」
真っ青だったのが真っ赤になるエリーさん。
エリーさんって結構気分の上下、激しいよね。
まるで理央ちゃんみたいだ。
【えっち】
【すごくえっち】
【いいよね……】
【いい……】
【何がって、多分確実に俺たちからの劣情を感じてて、それでいて無垢なユズちゃんには言えないっていう羞恥心でね……】
【分かる】
【すごくよく分かる】
【さらにそれがサキュバスなのにってのが】
【純情サキュバス……】
【男子サイテー】
【ならインキュバスたちは映さなくて良いな?】
【それはそれ】
【これはこれ】
【あの胸板とブーメランパンツは大切なの!!】
【草】
【ばかばっか】
【あの、この配信、全世界】
【大丈夫大丈夫、みんなミラーに分散してるから】
【コメント量とラグが増えすぎてきたら分裂を繰り返したらえらいことになっとる】
【まぁ、かのロリ女神たちの配信に比べたら何十分の一だし……】
【魔王と何度も戦闘してるあの配信と比べるか普通?】
【草】
【まぁ、似たようなもんだし……】
【そうそう、視聴者層は案外似てるから】
「ほーら♥ がんばって♥」
「がんばれ♥ がんばれ♥」
「ああ……その鱗が可憐だ……」
「疲れ切った君と夜を共にしたい……」
「「「わおーん!!」」」
「「「にゃーん!!」」」
お母さんと僕にテイムされている人たちによる、総攻撃。
その勢いはすさまじく――おまんじゅうのレーザーにワイバーンさんたちの強力なブレス。
それは全方位に向けて放たれ、空飛ぶヘビさんたちの攻撃を寄せ付けない。
『………………………………』
――そんな戦況を、さっきから1歩引いたところでじっと眺めているだけな魔王さんが不気味だけど……おまんじゅうの攻撃でも届かない場所だし、今は無視だ。
【どんどんミズチたちが堕ちていく】
【すげぇ】
【理央様たち、すでに半分突破】
【しゅごい】
【ていうか何層まで行ったらユズちゃんたちを?】
【さぁ……?】
【あのときはエリーちゃんが召喚してくれたけど……】
【そんな余裕、無さそうだしなぁ】
「――ユズ様!」
「おう! 捕まってろ!」
ぐぃん。
僕たちの体への重力がズレる。
【で、ユズちゃんはさらがらドラゴンライダーと】
【ワイバーンライダーな】
【ユズちゃんっていう核を守るためにワイバーンの機動力とエリーちゃんによる戦況判断】
【いざというときはあのブラックホールも可】
【あの、それ、自爆……】
【まぁさっきみたいに逃げられるし……】
【そんなにうまく行くか?】
【行かないとやばいんだよ】
【それな】
ぐるんぐるんと回る世界。
僕の頭も右に左に傾く。
けども、おまんじゅうたちはしっかりと抱きしめる。
今の僕は、固定砲台。
おまんじゅうたちと攻撃するのだけに集中するんだ。
【そして……ほら、ユズちゃんの表情をごらん?】
【草】
【ああ……ちょうちょしてるね……】
【ちょうちょだね……】
【お口は閉じてるから真剣だね】
【えらいね】
【かしこいね】
【草】
【真剣なのにちょうちょでおなかいたい】
【※多分世界で今、最大の攻撃をしている顔です】
【草】
【草】
【けどユズちゃんの魔力よく持つな】
【ほら、この空間って魔力がすごいらしいし】
【あー】
【じゃあ夜までに勝負をつけなきゃな!】
【ああ、そうだな!】
【ユズちゃん、8時頃からうとうとしてくるからな】
【タイムリミットは明確だぞ、気を付けよう!】
【草】
【草】
【ああ、悲しきはおこちゃま】
【魔力はあっても体力がね……】
【集中力がね……】
【まぁ、もう何日も戦ってるし……】
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