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8章 「ユズワールド」脱出と、新顔2匹/人と
257話 魔王さんが来るらしい
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「では、教官様たち、ひなた様たちも」
「ゆずきちゃんと一緒がいいー!」
「すぐに会えますから……ほら」
「むー……」
【かわいい】
【かわいい】
【ひなたちゃんが攻勢を強めている】
【なんかスイッチ入っちゃったっぽいもんね】
【それもまた良し】
――しゅいんっ。
みんなが地上へ戻っていく。
「……静かになっちゃったね」
「もう私たちだけだものねぇ」
ぽつんと一軒家、そしてその主の僕たち。
その周りにはモンスターさんたちと魔族さんたちがたくさん居るけども、やっぱり人間が居ないってのはちょっと寂しい気がする。
「……あ、僕たちも魔族とかだから、今、この空間って……」
「あら、そうねぇ。 まるで地上侵攻を企てる悪い人たちみたいねぇ」
「お、お姉様!? ご冗談でもそのようなことは!! ほら、今ので各国軍のデフコンが一気に!!! ああ、連合艦隊の動きが!!」
「そこまで分かるんだね」
「分かってしまうから恐ろしいのでユズ様お止めくださいませ!!」
「だって、ダメだよお母さん」
「あらあら♪」
【草】
【エリーちゃんが被害担当に】
【かわいそう】
【かわいそう】
【え!? ユズワールドをたったの1人で抑えろと!?】
【なんて過酷すぎる役目なんだ……】
【草】
【ねぇ、おやびんは?】
【「飛び疲れたしヒマだから」ってさっきから寝てるよ】
【草】
【あの役立たずbotめ……】
【ま、まあ、ぶっ放したりしないだけマシだから……】
【完全に厄介者扱いで草】
【ユニコーンたちは?】
【尊さの過剰摂取でセミファイナルしたまま寝てるのをシルバースライムが引きずり回してるよ】
【草】
【もしかして:下剋上狙い】
【ほほえましいね!】
【けどさ ユズちゃんが理央様たちと離れてる状況って】
【おいやめろ】
【やめて】
【こないで】
【いやいやこれまでの元凶なエリーちゃんがおいたわしくなってるんだから……】
「さぁ、それではおふたりも――――――――総員警戒せよ」
ばさっ。
エリーさんが、いきなり羽を広げる。
「え?」
「あら?」
ゆるゆるしてた空気が、一瞬できゅってなる。
みんなから、ものすごい恐怖の感情が流れ込んできている。
ばさばさばさっ。
僕たちの周囲で、いっせいに飛び立つ音。
「おやびん!」
「おう! お前ら、ユズを護るぞ!」
「? えっと、何が」
「恐らくは今代の魔王――でしょうか。 それが、こちら目がけてとんでもない速さで――完全に目をつけられています。 回避は、不可能かと」
【えっ】
【またぁ!?】
【今度こそエリーちゃん以外の魔族が】
【魔王だってよ】
【ひぇぇ】
エリーさんが腕を振ると、いっせいに僕たちを取り囲んで外へ魔法を準備しだしている肌色面積の多い人たち。
「へへっ……ダメそうなら腹出して命だけは助けてもらおうぜ」
「おやびん!」
「生存に全振りなとこかっこいいですぜおやびん!」
【草】
【あの、今大ピンチ】
【てかまだ来るのかよ!?】
【ああ、ユズちゃんの良い匂い、異世界にまで届いてるってエリーちゃん、前言ってたし……】
【え? 魔王? ロリ女神たちがぷち転がしたはずじゃ】
【異世界はたくさんあるらしいし、魔王もいくらでもいるんだろ】
【そんなぁ】
【ユズちゃんたちだけになったこのタイミングで……】
【良くも悪くもダンジョン化の中だ、今すぐにこっちにもどうこうってわけじゃないだろうが】
【親衛隊たちが脱出したあとなのは良いことか悪いことか】
【良いことだろ 脱出前だったら、みんな漏らしてるぞ】
【女の子いっぱいいたからそれはそれで……】
【野郎もたくさん居たぞ?】
【それはそれで……】
【草】
【えぇ……】
【とにかく動ける奴は再装備だぞ】
【ダンジョンに出現するってことは、外にも……だろうしな】
【もー! せっかくユズちゃんが助かったって思ったのに】
【魔王相手ならどうにかならない?】
【どうだろうなぁ】
【ユズちゃんたち、ライフラインない状態で2泊だからなぁ】
【しかも昨日も一昨日も魔力使ってたし】
【最悪エリーちゃんたちに抱えて逃げてもらえば】
【いやいやこの空間だぞ!?】
【あー】
【まぁリストバンドで救護班の医務室には転送できるから】
【ユズちゃんたちががんばった分、俺たちもがんばらなきゃな】
――――――――ぶぅん。
一気に――壁と天井が、消える。
それはまるで、おとといに突入したときみたいな感じで。
【!?】
【まぁたこの空間……?】
【カラフルに、全方向に広がる謎空間】
【第2ラウンドですねぇ】
【ユズちゃんたち大丈夫!?】
【ユズちゃんとユズねぇが】
【まーた魔力切れor体力切れで寝ちゃわない??】
【草】
【ああ、その問題があったな……】
【ユズねぇはまだしも、ユズちゃん、ほんっと起きないからなぁ……】
【ま、まあ、その場合はさっさとリストバンドor無理そうなら即降伏で……?】
「ゆずきちゃんと一緒がいいー!」
「すぐに会えますから……ほら」
「むー……」
【かわいい】
【かわいい】
【ひなたちゃんが攻勢を強めている】
【なんかスイッチ入っちゃったっぽいもんね】
【それもまた良し】
――しゅいんっ。
みんなが地上へ戻っていく。
「……静かになっちゃったね」
「もう私たちだけだものねぇ」
ぽつんと一軒家、そしてその主の僕たち。
その周りにはモンスターさんたちと魔族さんたちがたくさん居るけども、やっぱり人間が居ないってのはちょっと寂しい気がする。
「……あ、僕たちも魔族とかだから、今、この空間って……」
「あら、そうねぇ。 まるで地上侵攻を企てる悪い人たちみたいねぇ」
「お、お姉様!? ご冗談でもそのようなことは!! ほら、今ので各国軍のデフコンが一気に!!! ああ、連合艦隊の動きが!!」
「そこまで分かるんだね」
「分かってしまうから恐ろしいのでユズ様お止めくださいませ!!」
「だって、ダメだよお母さん」
「あらあら♪」
【草】
【エリーちゃんが被害担当に】
【かわいそう】
【かわいそう】
【え!? ユズワールドをたったの1人で抑えろと!?】
【なんて過酷すぎる役目なんだ……】
【草】
【ねぇ、おやびんは?】
【「飛び疲れたしヒマだから」ってさっきから寝てるよ】
【草】
【あの役立たずbotめ……】
【ま、まあ、ぶっ放したりしないだけマシだから……】
【完全に厄介者扱いで草】
【ユニコーンたちは?】
【尊さの過剰摂取でセミファイナルしたまま寝てるのをシルバースライムが引きずり回してるよ】
【草】
【もしかして:下剋上狙い】
【ほほえましいね!】
【けどさ ユズちゃんが理央様たちと離れてる状況って】
【おいやめろ】
【やめて】
【こないで】
【いやいやこれまでの元凶なエリーちゃんがおいたわしくなってるんだから……】
「さぁ、それではおふたりも――――――――総員警戒せよ」
ばさっ。
エリーさんが、いきなり羽を広げる。
「え?」
「あら?」
ゆるゆるしてた空気が、一瞬できゅってなる。
みんなから、ものすごい恐怖の感情が流れ込んできている。
ばさばさばさっ。
僕たちの周囲で、いっせいに飛び立つ音。
「おやびん!」
「おう! お前ら、ユズを護るぞ!」
「? えっと、何が」
「恐らくは今代の魔王――でしょうか。 それが、こちら目がけてとんでもない速さで――完全に目をつけられています。 回避は、不可能かと」
【えっ】
【またぁ!?】
【今度こそエリーちゃん以外の魔族が】
【魔王だってよ】
【ひぇぇ】
エリーさんが腕を振ると、いっせいに僕たちを取り囲んで外へ魔法を準備しだしている肌色面積の多い人たち。
「へへっ……ダメそうなら腹出して命だけは助けてもらおうぜ」
「おやびん!」
「生存に全振りなとこかっこいいですぜおやびん!」
【草】
【あの、今大ピンチ】
【てかまだ来るのかよ!?】
【ああ、ユズちゃんの良い匂い、異世界にまで届いてるってエリーちゃん、前言ってたし……】
【え? 魔王? ロリ女神たちがぷち転がしたはずじゃ】
【異世界はたくさんあるらしいし、魔王もいくらでもいるんだろ】
【そんなぁ】
【ユズちゃんたちだけになったこのタイミングで……】
【良くも悪くもダンジョン化の中だ、今すぐにこっちにもどうこうってわけじゃないだろうが】
【親衛隊たちが脱出したあとなのは良いことか悪いことか】
【良いことだろ 脱出前だったら、みんな漏らしてるぞ】
【女の子いっぱいいたからそれはそれで……】
【野郎もたくさん居たぞ?】
【それはそれで……】
【草】
【えぇ……】
【とにかく動ける奴は再装備だぞ】
【ダンジョンに出現するってことは、外にも……だろうしな】
【もー! せっかくユズちゃんが助かったって思ったのに】
【魔王相手ならどうにかならない?】
【どうだろうなぁ】
【ユズちゃんたち、ライフラインない状態で2泊だからなぁ】
【しかも昨日も一昨日も魔力使ってたし】
【最悪エリーちゃんたちに抱えて逃げてもらえば】
【いやいやこの空間だぞ!?】
【あー】
【まぁリストバンドで救護班の医務室には転送できるから】
【ユズちゃんたちががんばった分、俺たちもがんばらなきゃな】
――――――――ぶぅん。
一気に――壁と天井が、消える。
それはまるで、おとといに突入したときみたいな感じで。
【!?】
【まぁたこの空間……?】
【カラフルに、全方向に広がる謎空間】
【第2ラウンドですねぇ】
【ユズちゃんたち大丈夫!?】
【ユズちゃんとユズねぇが】
【まーた魔力切れor体力切れで寝ちゃわない??】
【草】
【ああ、その問題があったな……】
【ユズねぇはまだしも、ユズちゃん、ほんっと起きないからなぁ……】
【ま、まあ、その場合はさっさとリストバンドor無理そうなら即降伏で……?】
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