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8章 「ユズワールド」脱出と、新顔2匹/人と
231話 【速報・えっちなお姉さん、尊死したはずの魔族だった】
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「……はれ? ひなたちゃん……? あやさんに、優さん……」
なんだかすごく眠いから溶けそうだったけども、理央ちゃんはともかく、他の人の声が聞こえる?
なんで?
「ゆずきちゃん、魔力切れ?」
「んー、違うかなぁ……」
なぜか防具を身につけているひなたちゃんが、僕の目の前でしゃがんでる。
なんでだろ。
「眠いの?」
「眠いの」
「そっかぁ」
「そうなんだよ……」
「大変だねぇ」
「だから寝ていい?」
【各自ユズワールドに厳戒態勢!】
【ひなたちゃんとのロリロリもやばそうだな】
【この2人でしゃべっててもやっぱやばそうで草】
【草】
【真面目に脳が焼かれるからな……】
「それはダメー。 ねぼすけさんは怒られちゃうよ」
「そっかぁ」
「ほら、ゆずきちゃん」
頭を撫で撫でしてくるひなたちゃん。
「起きてー、起きてー」
「んー……」
「起きるよーゆずきちゃーん」
「んぅー……」
【かわいい】
【かわいい】
【ロリの楽園か……】
【ロリがロリを撫でている……!】
【ユズちゃんが甘えてる】
【何この天国】
「……あれ?」
二度寝を諦めると、頭がすっきりするよね。
「……ここ、ダンジョンだっけ」
「そうだよ?」
「……なにっ!?」
「柚希さんが……こんなに早く……ひなたさんの撫で撫でで……!?」
【草】
【草】
【あやちゃんと月岡が驚愕している】
【そらそうよ……】
ごしごし目をこすると、だんだんと思い出してくる寝る前のこと。
「……なんでみんなが?」
「来たんだよー?」
「来てくれたんだぁ」
「そうだよー」
僕の頭を撫でながら笑顔のひなたさん。
そっか、来てくれたんだ。
……ん?
「……優さん、私たち……」
「うん……この前の俺たちの努力は、なんだったんだろうね……はぁ……」
顔を上げると、なんだかため息ついてるあやさんに優さん。
……なんで?
【おお、もう……】
【かわいそう】
【かわいそう】
【朗報・月岡の配信どころか掲示板からすらアンチ消滅】
【みんなでかわいそう連呼してて草】
【草】
【そらそうよ……】
【ユズワールドに振り回されててなぁ……】
【あ、月岡のメンバー、ごっそり増えてる】
【草】
【アンチが応援したくなるほどか……】
「……柚希先ぱーい!!」
「あ、理央ちゃん」
横から気配があったから、さっと体をずらした――ところに、ずざざっと理央ちゃんがスライディング。
「……何で避けるんですか!? 私、嫌われてるんですか!?」
「理央ちゃん、防具つけてるじゃん……痛いじゃん……」
この子、制服でも突撃してくるけど、たまに鞄ごと突撃して来ておなかにぐぇってなるからなぁ……。
理央ちゃんの周りで砂ぼこりがもくもくしてる。
……あー、うん、目が覚めてきた。
僕たち、確かすっごい数のモンスターたちに囲まれてたんだった。
【理央様……】
【いくら何でも向こう見ずすぎますわ……】
【ていうか今、ユズちゃんが避けなかったら……】
【ま、まあ、ユズちゃん、レベル高いらしいし……】
【ダンジョンの中だし何とかなるでしょ……きっと……】
【※この中でユズちゃんとユズねぇだけ武装してません】
【あっ】
【草】
【ユズねぇはそもそも民間人、ユズちゃんもテイマーだからって防具、後回しにしてたもんねぇ……】
【そもそも今着てるの、普段着だしねぇ……】
「……なんでみんなが?」
「ユズ様」
ふわり。
なんだかいい香りがするから振り向いた先には、片方の膝をついて頭を下げてる……長い髪の毛が地面に広がってる……人が。
人?
や、羽もあるし。
「すんっ」
それに、
「……あのときのお兄さん?」
だよね?
女の人の匂いになってるけど、その中にあのときの匂いも混じってるもん。
「え?」
「? お兄さん? って、だれ?」
「……あのときのって……」
「え、でも、どう見ても……」
「――さすがはユズ様。 その通りでございます」
顔を上げたお姉さん。
「やっぱり」
【?】
【は?】
【??】
【え、どゆこと?】
【わからん】
【お兄さん??】
「ワタシは――当時の肉体の姿は男性でしたが――少々前に、ユズ様を襲撃した魔族です」
「そうなんだぁ」
【えぇ……】
【朗報・えっちなお姉さん、変身もできる】
【しかも男女関係ない】
【やばくない?】
【やばいぞ】
【あの、あのときの魔族って確か、最初はツノとか羽とか隠してたよね……?】
【普通の、いや、イケメンショタって感じだったよね……?】
【あっ】
【!?】
【もしかして:やろうと思えば人類社会に溶け込める】
【やばすぎない??】
【ことごとく人類にアンチの性能してる存在で草枯れる】
「……優さん! やっぱりこの人悪い人です!! やっつけましょう!! ほら! 早く!!」
「……理央さん……君という人は……」
【えぇ……】
【理央様……】
【幻滅しましたわ】
【あんまりですわ!】
【草】
【理央様??】
【手のひら返し早すぎない??】
【だからいつまでも意識されないのですわ!!!】
【草】
【お嬢様方からも総スカンで草】
【いやまあ、特大の情報だし……】
「ゆずきちゃん、こっち来て!」
「ひなたさんの盾の後ろへ!」
「え? なんで?」
元お兄さんなお姉さん――なんかすごいカッコしてる――に向け……、いきなり剣を向けてる優さんに、きゃんきゃん騒いでる理央ちゃん。
ひなたちゃんとあやさんがすぐ後ろまで来て手招きしてる。
「柚希さん!」
「あ、教官さん」
「その存在は非常に危険です! 姿形を変え、人を惑わし、情報を攪乱する……見聞きしたものを信じてはいけません!!」
走ってきて、がばっと抱きかかえてきたお姉さん。
鎧がごつごつ痛いけども――なんでそんなに焦ってるんだろ。
「?」
「とにかく下がります! ほら?」
「? なんで?」
「何ででもです!!」
【悲報・ユズちゃん、警戒心ゼロ】
【むしろマイナス行ってない?】
【草】
【ユズちゃん……さすがにそれはないよ……】
【でもユズちゃんだよ?】
【そっかぁ……】
【草】
なんだかすごく眠いから溶けそうだったけども、理央ちゃんはともかく、他の人の声が聞こえる?
なんで?
「ゆずきちゃん、魔力切れ?」
「んー、違うかなぁ……」
なぜか防具を身につけているひなたちゃんが、僕の目の前でしゃがんでる。
なんでだろ。
「眠いの?」
「眠いの」
「そっかぁ」
「そうなんだよ……」
「大変だねぇ」
「だから寝ていい?」
【各自ユズワールドに厳戒態勢!】
【ひなたちゃんとのロリロリもやばそうだな】
【この2人でしゃべっててもやっぱやばそうで草】
【草】
【真面目に脳が焼かれるからな……】
「それはダメー。 ねぼすけさんは怒られちゃうよ」
「そっかぁ」
「ほら、ゆずきちゃん」
頭を撫で撫でしてくるひなたちゃん。
「起きてー、起きてー」
「んー……」
「起きるよーゆずきちゃーん」
「んぅー……」
【かわいい】
【かわいい】
【ロリの楽園か……】
【ロリがロリを撫でている……!】
【ユズちゃんが甘えてる】
【何この天国】
「……あれ?」
二度寝を諦めると、頭がすっきりするよね。
「……ここ、ダンジョンだっけ」
「そうだよ?」
「……なにっ!?」
「柚希さんが……こんなに早く……ひなたさんの撫で撫でで……!?」
【草】
【草】
【あやちゃんと月岡が驚愕している】
【そらそうよ……】
ごしごし目をこすると、だんだんと思い出してくる寝る前のこと。
「……なんでみんなが?」
「来たんだよー?」
「来てくれたんだぁ」
「そうだよー」
僕の頭を撫でながら笑顔のひなたさん。
そっか、来てくれたんだ。
……ん?
「……優さん、私たち……」
「うん……この前の俺たちの努力は、なんだったんだろうね……はぁ……」
顔を上げると、なんだかため息ついてるあやさんに優さん。
……なんで?
【おお、もう……】
【かわいそう】
【かわいそう】
【朗報・月岡の配信どころか掲示板からすらアンチ消滅】
【みんなでかわいそう連呼してて草】
【草】
【そらそうよ……】
【ユズワールドに振り回されててなぁ……】
【あ、月岡のメンバー、ごっそり増えてる】
【草】
【アンチが応援したくなるほどか……】
「……柚希先ぱーい!!」
「あ、理央ちゃん」
横から気配があったから、さっと体をずらした――ところに、ずざざっと理央ちゃんがスライディング。
「……何で避けるんですか!? 私、嫌われてるんですか!?」
「理央ちゃん、防具つけてるじゃん……痛いじゃん……」
この子、制服でも突撃してくるけど、たまに鞄ごと突撃して来ておなかにぐぇってなるからなぁ……。
理央ちゃんの周りで砂ぼこりがもくもくしてる。
……あー、うん、目が覚めてきた。
僕たち、確かすっごい数のモンスターたちに囲まれてたんだった。
【理央様……】
【いくら何でも向こう見ずすぎますわ……】
【ていうか今、ユズちゃんが避けなかったら……】
【ま、まあ、ユズちゃん、レベル高いらしいし……】
【ダンジョンの中だし何とかなるでしょ……きっと……】
【※この中でユズちゃんとユズねぇだけ武装してません】
【あっ】
【草】
【ユズねぇはそもそも民間人、ユズちゃんもテイマーだからって防具、後回しにしてたもんねぇ……】
【そもそも今着てるの、普段着だしねぇ……】
「……なんでみんなが?」
「ユズ様」
ふわり。
なんだかいい香りがするから振り向いた先には、片方の膝をついて頭を下げてる……長い髪の毛が地面に広がってる……人が。
人?
や、羽もあるし。
「すんっ」
それに、
「……あのときのお兄さん?」
だよね?
女の人の匂いになってるけど、その中にあのときの匂いも混じってるもん。
「え?」
「? お兄さん? って、だれ?」
「……あのときのって……」
「え、でも、どう見ても……」
「――さすがはユズ様。 その通りでございます」
顔を上げたお姉さん。
「やっぱり」
【?】
【は?】
【??】
【え、どゆこと?】
【わからん】
【お兄さん??】
「ワタシは――当時の肉体の姿は男性でしたが――少々前に、ユズ様を襲撃した魔族です」
「そうなんだぁ」
【えぇ……】
【朗報・えっちなお姉さん、変身もできる】
【しかも男女関係ない】
【やばくない?】
【やばいぞ】
【あの、あのときの魔族って確か、最初はツノとか羽とか隠してたよね……?】
【普通の、いや、イケメンショタって感じだったよね……?】
【あっ】
【!?】
【もしかして:やろうと思えば人類社会に溶け込める】
【やばすぎない??】
【ことごとく人類にアンチの性能してる存在で草枯れる】
「……優さん! やっぱりこの人悪い人です!! やっつけましょう!! ほら! 早く!!」
「……理央さん……君という人は……」
【えぇ……】
【理央様……】
【幻滅しましたわ】
【あんまりですわ!】
【草】
【理央様??】
【手のひら返し早すぎない??】
【だからいつまでも意識されないのですわ!!!】
【草】
【お嬢様方からも総スカンで草】
【いやまあ、特大の情報だし……】
「ゆずきちゃん、こっち来て!」
「ひなたさんの盾の後ろへ!」
「え? なんで?」
元お兄さんなお姉さん――なんかすごいカッコしてる――に向け……、いきなり剣を向けてる優さんに、きゃんきゃん騒いでる理央ちゃん。
ひなたちゃんとあやさんがすぐ後ろまで来て手招きしてる。
「柚希さん!」
「あ、教官さん」
「その存在は非常に危険です! 姿形を変え、人を惑わし、情報を攪乱する……見聞きしたものを信じてはいけません!!」
走ってきて、がばっと抱きかかえてきたお姉さん。
鎧がごつごつ痛いけども――なんでそんなに焦ってるんだろ。
「?」
「とにかく下がります! ほら?」
「? なんで?」
「何ででもです!!」
【悲報・ユズちゃん、警戒心ゼロ】
【むしろマイナス行ってない?】
【草】
【ユズちゃん……さすがにそれはないよ……】
【でもユズちゃんだよ?】
【そっかぁ……】
【草】
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