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7章 ダンジョン化と異界と、テイム
216話 【朗報・ユズちゃんとおやびん、なかよし】
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「そういうことするよなぁ……人間も俺たちと同じか……」
「僕たちはしょせん、小賢しく生きる生物ですからねぇ」
おやびんさんとのグチは続く。
「世知辛いよなぁ」
「世知辛いですよねぇ」
【世知辛いのじゃあ】
【人間もモンスターも、数が集まれば同じか】
【まぁむしろ知性が無くて暴力の世界の方がそういうのは厳しい印象だし】
【あー】
【まさに蛮族】
【それはどっちが?】
【魔力という暴力で蹂躙するモンスター、科学という暴力で蹂躙する人間 どっちもだよ】
【世知辛いのじゃー】
【「――――――誰ですかその人どうして私たちと親衛隊すり抜けて柚希先輩に接触してよくもまぁそんな戯れ言を抜かしたんですかていうかどうやって連絡ああ固定電話ですかこんな田舎だから未だに連絡網とかでクラス全員に電話先が乗ってるのいけないんですね明日学校に文句言いますそれはそれとしてよりにもよってずっと貧乏暮らしで有名だった柚希先輩にたかるとか恥知らずよくもまあぬけぬけとちょっと親衛隊のみなさん聞き取りをお願いしますすぐにお願いします場合によっては捕まっても良いので私自身で鉄けむむむむむ」】
【「りおちゃん酸欠になっちゃうー! きゅうごはんさーん!!」】
【今度は理央さんのメンタルが……】
【ひぇっ】
【おこおこ理央様】
【めっちゃ低い声で1分くらいかかる呪詛を放ち始めた理央様】
【ひぇぇ】
【もしかして:理央様、怖い】
【ユズちゃん関係は本気でマズそう】
【あ、親衛隊たちの顔つきがいきなり変わった】
【こわいよー】
【あの、全員の目からハイライトが】
【みーんな無表情になってるぅ……】
【いきなり数百人の学生たちが修羅になってモンスターを刈り始めてる……】
【攻略スピードが、ぐっと上がってるぅ……】
【もしかして:親衛隊もやばい】
【そのようだな……】
【ああ、ユズちゃんに汚染された人たちだからね……】
【どう見てもヤンキーなでかいやつまで、奇声上げながらモンスター倒してるし……】
【え? そいつ、見た目に反して後方支援組だったんだけど】
【ああ……武器も防具も装備していないな】
【なのに……】
【……素での拳で、中上級モンスターを……?】
【しかも、走る速度も初心者どころじゃ……】
【えぇ……】
【もしかして:ユズちゃんを利用しようとした愚か者への怒りでダンジョン適性ポップした】
【えぇ……】
【いやいや……】
【でも、ユズちゃんなら……】
【ありえる……?】
【ユズワールドがダンジョン全体に広がっているのなら……】
【草】
【あの、ダンジョン適性、後天的に生やす方法があるとしたら、それこそ大発見なんですけど……】
【まーた公務員さんたちの睡眠時間が】
【しょうがないよ、ユズちゃんとその仲間たちが動いてるんだもん】
【ユズワールドだからね】
【草】
「なんだよぉ、バカで悪いかよぉ……俺様は自然派なんだよぉ」
「分かりますぅ……ちょっとでもぼーっとしてるとからかわれますもん……」
【一方で、おやじんさんとグチの言い合いが止まらないユズちゃん】
【ユズちゃん……ストレス溜まってたんだね……】
【げんきだして】
【みんな、そんなユズちゃんが好きなんだよ】
「そうだよなぁ、ちょっと好き勝手してたらバカとかマヌケとか……」
「ひどいですよねぇ……」
【え?】
【??】
【ちょっと??】
【???】
【配信中、声かけられるとき以外はずっとふらふらちょろちょろぽんやりしてたユズちゃんが何だって???】
【年下のひなたちゃんにも心配されてたユズちゃんが何だって???】
【あやちゃんを保母さんみたいにさせてたユズちゃんが何だって????】
【理央様にちょうちょ具合まで完璧に把握されてるちょうちょが何だって?】
【物理的にちょうちょになってるちょうちょが何だって?】
【草】
【否定材料は見当たらないみたいだね】
【そらそうよ……】
【まぁでもユズちゃんの気持ちは分かるし、もうちょっとちょうちょ呼びは控えてあげよ?】
【え、でも今物理的にちょうちょになってるんだけど】
【草】
【ユズちゃんが傷つくからほどほどにな?】
【だな】
【ユズちゃんの気持ち、私は分かる 頭悪いと、ナチュラルに友達からもバカにされるんだよ】
【それくらいは分かるんだよね、バカでも】
【うん】
【みんなももうちょっと優しくね さすがにユズちゃんみたいに危なっかしいのはちゃんと声かけてあげなきゃダメだけど】
【だよね】
【私たちの中でも、いつも見ててあげなきゃいけない対象だもんね】
【いくら俺たちだって、守るべきものくらいは分かるもんな】
【草】
【お前たちはユズちゃんの仲間じゃなかったのかよ!?】
【え、だって、私から見てもユズちゃん、危なっかしい子供だし……】
【うん、俺たちの中でも、さらに保護しなきゃって対象だし……】
【知ってる? 子供だって動物はかわいいって思うんだよ?】
【草】
【ちなみに何歳?】
【え、来年中学生】
【5年生】
【8歳】
【草】
【ああ……同級生に同情されるもお世話しないと危険な子扱いされてるユズちゃん……】
「にしてもこれ、旨いな」
「コーヒーって言うんです。 お酒も無くなっちゃいましたしインスタントですけど」
「悪いなもらっちまって。 あれ? お前、なんか分裂してね?」
「やですねぇ、人間は分裂なんてしませんよ?」
【草】
【草】
【なんかおやびんの様子が】
【酔っ払ってる?】
【あー、人間でもそうだけど、わりとカフェインって酔っ払うんだよなぁ、動物とか虫とかでも】
【ていうかおやびん、アルコールでもカフェインでも酔っ払うんだな……】
【しかも、体のサイズ的に弱いってレベルじゃ……?】
【え? もしかしてドラゴンとかワイバーンの弱点って酒とコーヒー?】
【お茶もか】
【もしかして:神話の酔わせて竜を討伐した話、過去に出現してたドラゴン退治】
【いやいや……あれ?】
【おやびんの配下達は……1合2合でダウンしてたな】
【お酒、2杯くらいだよね……】
【で、コーヒーもコップ1杯と】
【……これ、盛ればやれる?】
【無警戒で、今みたいに話できるのをおだてれば……?】
【数が少なければ、降伏したフリしてやれるな……】
【なまじ言葉が通じるからこそちょろいっていうね】
「僕たちはしょせん、小賢しく生きる生物ですからねぇ」
おやびんさんとのグチは続く。
「世知辛いよなぁ」
「世知辛いですよねぇ」
【世知辛いのじゃあ】
【人間もモンスターも、数が集まれば同じか】
【まぁむしろ知性が無くて暴力の世界の方がそういうのは厳しい印象だし】
【あー】
【まさに蛮族】
【それはどっちが?】
【魔力という暴力で蹂躙するモンスター、科学という暴力で蹂躙する人間 どっちもだよ】
【世知辛いのじゃー】
【「――――――誰ですかその人どうして私たちと親衛隊すり抜けて柚希先輩に接触してよくもまぁそんな戯れ言を抜かしたんですかていうかどうやって連絡ああ固定電話ですかこんな田舎だから未だに連絡網とかでクラス全員に電話先が乗ってるのいけないんですね明日学校に文句言いますそれはそれとしてよりにもよってずっと貧乏暮らしで有名だった柚希先輩にたかるとか恥知らずよくもまあぬけぬけとちょっと親衛隊のみなさん聞き取りをお願いしますすぐにお願いします場合によっては捕まっても良いので私自身で鉄けむむむむむ」】
【「りおちゃん酸欠になっちゃうー! きゅうごはんさーん!!」】
【今度は理央さんのメンタルが……】
【ひぇっ】
【おこおこ理央様】
【めっちゃ低い声で1分くらいかかる呪詛を放ち始めた理央様】
【ひぇぇ】
【もしかして:理央様、怖い】
【ユズちゃん関係は本気でマズそう】
【あ、親衛隊たちの顔つきがいきなり変わった】
【こわいよー】
【あの、全員の目からハイライトが】
【みーんな無表情になってるぅ……】
【いきなり数百人の学生たちが修羅になってモンスターを刈り始めてる……】
【攻略スピードが、ぐっと上がってるぅ……】
【もしかして:親衛隊もやばい】
【そのようだな……】
【ああ、ユズちゃんに汚染された人たちだからね……】
【どう見てもヤンキーなでかいやつまで、奇声上げながらモンスター倒してるし……】
【え? そいつ、見た目に反して後方支援組だったんだけど】
【ああ……武器も防具も装備していないな】
【なのに……】
【……素での拳で、中上級モンスターを……?】
【しかも、走る速度も初心者どころじゃ……】
【えぇ……】
【もしかして:ユズちゃんを利用しようとした愚か者への怒りでダンジョン適性ポップした】
【えぇ……】
【いやいや……】
【でも、ユズちゃんなら……】
【ありえる……?】
【ユズワールドがダンジョン全体に広がっているのなら……】
【草】
【あの、ダンジョン適性、後天的に生やす方法があるとしたら、それこそ大発見なんですけど……】
【まーた公務員さんたちの睡眠時間が】
【しょうがないよ、ユズちゃんとその仲間たちが動いてるんだもん】
【ユズワールドだからね】
【草】
「なんだよぉ、バカで悪いかよぉ……俺様は自然派なんだよぉ」
「分かりますぅ……ちょっとでもぼーっとしてるとからかわれますもん……」
【一方で、おやじんさんとグチの言い合いが止まらないユズちゃん】
【ユズちゃん……ストレス溜まってたんだね……】
【げんきだして】
【みんな、そんなユズちゃんが好きなんだよ】
「そうだよなぁ、ちょっと好き勝手してたらバカとかマヌケとか……」
「ひどいですよねぇ……」
【え?】
【??】
【ちょっと??】
【???】
【配信中、声かけられるとき以外はずっとふらふらちょろちょろぽんやりしてたユズちゃんが何だって???】
【年下のひなたちゃんにも心配されてたユズちゃんが何だって???】
【あやちゃんを保母さんみたいにさせてたユズちゃんが何だって????】
【理央様にちょうちょ具合まで完璧に把握されてるちょうちょが何だって?】
【物理的にちょうちょになってるちょうちょが何だって?】
【草】
【否定材料は見当たらないみたいだね】
【そらそうよ……】
【まぁでもユズちゃんの気持ちは分かるし、もうちょっとちょうちょ呼びは控えてあげよ?】
【え、でも今物理的にちょうちょになってるんだけど】
【草】
【ユズちゃんが傷つくからほどほどにな?】
【だな】
【ユズちゃんの気持ち、私は分かる 頭悪いと、ナチュラルに友達からもバカにされるんだよ】
【それくらいは分かるんだよね、バカでも】
【うん】
【みんなももうちょっと優しくね さすがにユズちゃんみたいに危なっかしいのはちゃんと声かけてあげなきゃダメだけど】
【だよね】
【私たちの中でも、いつも見ててあげなきゃいけない対象だもんね】
【いくら俺たちだって、守るべきものくらいは分かるもんな】
【草】
【お前たちはユズちゃんの仲間じゃなかったのかよ!?】
【え、だって、私から見てもユズちゃん、危なっかしい子供だし……】
【うん、俺たちの中でも、さらに保護しなきゃって対象だし……】
【知ってる? 子供だって動物はかわいいって思うんだよ?】
【草】
【ちなみに何歳?】
【え、来年中学生】
【5年生】
【8歳】
【草】
【ああ……同級生に同情されるもお世話しないと危険な子扱いされてるユズちゃん……】
「にしてもこれ、旨いな」
「コーヒーって言うんです。 お酒も無くなっちゃいましたしインスタントですけど」
「悪いなもらっちまって。 あれ? お前、なんか分裂してね?」
「やですねぇ、人間は分裂なんてしませんよ?」
【草】
【草】
【なんかおやびんの様子が】
【酔っ払ってる?】
【あー、人間でもそうだけど、わりとカフェインって酔っ払うんだよなぁ、動物とか虫とかでも】
【ていうかおやびん、アルコールでもカフェインでも酔っ払うんだな……】
【しかも、体のサイズ的に弱いってレベルじゃ……?】
【え? もしかしてドラゴンとかワイバーンの弱点って酒とコーヒー?】
【お茶もか】
【もしかして:神話の酔わせて竜を討伐した話、過去に出現してたドラゴン退治】
【いやいや……あれ?】
【おやびんの配下達は……1合2合でダウンしてたな】
【お酒、2杯くらいだよね……】
【で、コーヒーもコップ1杯と】
【……これ、盛ればやれる?】
【無警戒で、今みたいに話できるのをおだてれば……?】
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