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7章 ダンジョン化と異界と、テイム

200話 【ユズショックを癒やそう】2

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【もうユズちゃんの言うことがなにひとつ信用できなくなっちゃった……】
【この傷は癒やせないよ……】
【草】

【ひどいけど、実際ちょうちょっぷりがやばいからなぁ】
【ユズちゃんは相対的にはマシになったから……】
【絶対評価では?】
【言う必要ある?】
【草】

【ユズちゃんとユズママふたり揃うと、お互いに足元にたくさん落ちてるボールを拾ってはあさっての方向に投げ合うお遊戯始めちゃうからな!】

【さんざんの評価よ】
【何か問題でも?】
【それ言うならむしろ、たったの数時間で地に堕ちたユズパパの評価よ】

【ユズパパ! ユズちゃんをください!】
【ユズママをください!】
【でもまずは自首してください! できるだけすみやかに】
【娑婆に出て来たらユズママ攻略本を書いてください!】
【草】

【ユズちゃんがしゃべりたがらない理由、ユズママもユズパパのことをユズちゃん相手だけでもほとんどしゃべらない理由……貧乏病弱シンママなのに子供のユズちゃんが働く闇……】

【繋がっちゃったねぇ……】
【ああ……】
【これは繋がらないでほしかったんだがなぁ……】
【もう遅い、ユズパパの罪状は多分もうお巡りさんも把握してるだろうよ】

【ああ、なにしろユズちゃんの配信は今やダンジョン化攻略の最前線だからな】
【お偉いさんたちとかダンジョン協会の人とか、多分24時間体制で追ってるよね】
【だろうな】

【幸いにしてド田舎が発信の中心点なもんだからおすすめに載りにくいらしく、かの女神が地上にポップしてたときに比べると視聴者は多くはないが】

【一応はローカル配信なんだよなぁ……】
【それでも充分過ぎるくらいの注目だもんね】
【そらそうよ……】
【でも大丈夫? 監視してる人たち、頭おかしくならない?】
【発狂しないかな……大丈夫かな……】

【初期から見てたら少しずつだけど耐性ついてなんとかなるけど、これが最近見始めたら……あまりの理不尽さの暴力に脳が……】

【草】
【ユズちゃんは耐性無い人が見ると精神を崩壊させる可能性があるからね……】
【しかもユズママとコラボしちゃったからねぇ……】
【これが……コラボ配信の威力……!】
【多分それ間違った認識だと思うよ】

【海外勢はとっくに発狂してない?】
【してる】
【「女神に続いてエルフとかシルフとかがあの国に出没してる!」って大騒ぎしてる】
【草】
【ああ……座敷童とか言ってきゃっきゃしてたのが懐かしい……】

【あのさ、テイマーの人に聞きたいんだけど】
【何? もう廃業するんだけど?】
【草】
【だからユズちゃん関係は例外だって言ってるだろうが草】
【だって……】

【ねぇ  モンスターって、ビンタしたらテイムできるの?】
【逆に聞くけど、ビンタしてテイムできると思う?】
【できないと思う】
【奇遇だな、5匹テイムしてもそう思うよ】

【俺は初めてテイムできるまで2年かかったのに……】
【うぅ……ビンタで良いならとっくにやってたよ……】
【草】
【かわいそう】

【普通、テイムってそのモンスターとの相性もあるから、すごく幸運で数ヶ月に1匹テイムできたら御の字って言われてるしねぇ……】

【だからユズちゃんたちのはテイムじゃなくって、固有能力だって言ってるだろ】

【そうだぞ、間違ってもお試しで、倒してもいないモンスターをビンタして仲間にしようとなんて思うんじゃないぞ】

【ただの無謀だからな】
【ヤケになる前に相談する窓口があるのを忘れないでください】
【あなたの命はたくさんの人に支えられています  まずは電話してください】
【草】

【さらに言えば、一気に数匹どころか50匹もテイムなんて普通はできないからな!】
【仮にできたとしても、一瞬で魔力吸い尽くされてダウンよねぇ】

【ああ、倒されたモンスターが魔力を消失して結晶になる直前にテイムされると、人間から魔力のパスが繋がってその魔力で生きていけるのがテイムモンスターって話だからな】

【ユズちゃんまでならその説明でギリなんとかなったんだけどねぇ】
【ユズママ、あるいはユズ姉の方が強い固有能力とか?】
【ありえる】
【なるほど】

【ユズワールドの展開も、ユズママの方が強力だったからな!】
【ユズママのほうが上位種なんじゃないかな!】
【上位種で草】
【ユズママ、あるいはユズ姉……上位種だったのか……】

【なるほど、ユズママが妊娠出産をせずにユズちゃんを生み出したんだとすれば、あの見た目と年齢でユズちゃんのママポジにいるのも不思議じゃない……】

【ああ、どうやら父親の遺伝子が欠片もないくらいには似すぎているからな……】
【本当にな……】

【まーた繋がっちゃったね☆】
【これならユズパパの罪が軽くなるな!】
【ユズママに手ぇ出してないならセーフ……?】
【え、じゃあユズママ、やっぱ中学生くらい?】
【高校生って言い張ってるユズちゃんより年上で高校生未満だと思うよ】
【草】

【でも、ユズちゃんにパパって認識されてる時点で、ユズママと夫婦関係には……】
【おのれ許せん! うらやまけしからん!】
【とりあえずお巡りさんとこに情報提供しとかねば】
【草】

【で、問題は数時間後の攻略か】
【ユズちゃん救出隊と、ユズちゃんと愉快な仲間たちが上と下から動き出すからな】
【草】

【救助隊の方の数階層までのモンスターの難易度は、中級者ダンジョンからちょい上級に踏み入れた程度】
【広さはかなりあるらしいな】

【まぁユズちゃんの周り、すごいことになってたし】
【あそこが上級者ダンジョンのボスクラス×万単位だとすると、何十階層かはありそうだよな……】
【1週間……で会えるかなぁ】
【ユズちゃんたちが下からどのくらいのスピードで上がって来られるかでも変わりそうだ】
【確かに】

【理央様たちの方は、最寄りのダンジョン協会から物資の優先供給受けてるし、救護班も十数人居てくれてるし】

【バックアップまで含めて600人くらいに膨れ上がる予定だから、教官さんとか月岡パーティーが手こずるようになるまではかなりスムーズに行くはず】

【あとはユズちゃんたち次第か】
【ユズちゃんならユニコーンでなぎはらえーできて、ユズママなら50匹を使役して……あれ? これ、普通に強いんじゃね?】

【強いよ?】
【強いけど、ふたりの魔力って問題が】
【水も食料も……特に水がペットボトル数本だからなぁ】
【あー】
【水フロアがあればなんとか……?】

【魔力は睡眠時に多く回復するから、やっば時間かける形になるかもな】
【あれだけの戦力でも、その中心はたった2人だからなぁ】

【まぁ大丈夫じゃない?  ユズちゃん、固有能力でなんでもギャグにしちゃうでしょ?】
【今は覚醒したユズママ……ユズねぇも居るし、2倍だぞ2倍!】
【かけ算なら2倍だね!】
【草】

【ダメだ、ユズちゃんたちの安全と引き換えに視聴者が壊される未来しか見えない……】


◆◆◆


とうとう200話&連載開始から半年です。

最初から応援してくださっている方、最近ユズちゃんを気に入ってくださった方。
いつも皆様の応援に感謝しています。
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