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6章 庭のダンジョンと衝撃
192話 またまた配信事故してた
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「……これ、もしかしてテイム……してる?」
「どうなのかしらねぇ。 特に何も感じないけど。 ゆずは、分かったんでしょ?」
「うん……テイムしたときから、なんとなく……」
「私、特になにも感じないわぁ」
「いや、でも、どう見てもさぁ」
庭の周囲、何十匹のモンスターたち。
それらが――お腹を向けて降参のポーズをしている。
「ハッハッハッハッ」
「ゴロニャン、ゴロニャン」
まるで、犬とか猫みたいに。
ただちょっと、お母さんが最前列のをぺちって怒っただけで。
ライオンさん、チーターさん、狼さんに頭がいくつもあるわんこ――直接叩かれてないのまで。
まるで、怒られたペットが「もう怒らないで」って、本気を出せばケガさせられるのに本気を出さないで、ただただ人間に許しを請うためにしているように。
その周りにもぎゅうきゅうにモンスターたちは居るけども、その個体たちを押しのけてまでは来なくって、ただ、さっきまでみたいに唸ってる。
……今の、テイムかどうか分からないけども……半径10、20メートルくらいに効果が……?
【テイム……してるだろ……】
【ああ……】
【モンスターが……モンスターが、人間に対して……】
【どう見ても降伏の意思表示……だよな……?】
【そうだと思うけど脳が拒否してる】
【テイムされる前のモンスターに意思はないって私の学説、撤回しないとな もう、大学に居られなくなるけど】
【ぶわっ】
【学者さん……】
【おいたわしい……】
【おいたわしすぎて草も生えない】
【おお、もう……】
【学者さん! 多分ユズママが特殊なだけだと思うよ学者さん!】
【ユズちゃんとユズママ以外には間違いなく通用する学説だと思います!】
【この2人が……バグなんです! ギャグ空間にしちゃう能力持ちなんです!】
【きっとこう……モンスターもバグらせて自我獲得させたんです!!】
【草】
【もうユズちゃんたちだけ完全に別の存在で草】
「……えっと、これぇ……」
「あらゆず、あなたにも生えてるわよ?」
「お母さん、僕には元から……生えてるぅ!?」
「お揃いね!」
お母さんの命が危険だと思って、気が付いたらお母さんのそばにいて。
目の前の光景を受け入れがたくって、けどもお母さんが安全だって分かって、ほっとして。
そうして指摘されてみれば、確かにお母さんみたいにふよふよと浮いてるし、背中には鱗粉をまき散らしてる羽が付いてる。
【草】
【朗報・ユズちゃん、生えた】
【ユズちゃんに生えただって!?】
【ガタタッ】
【理央様歓喜】
【理央様は百合の御方ですわ!!! 不浄なものなど切り落としなさい!】
【ひぇっ】
【あれ? でも、この前みたくおっきくなってない……】
【絶壁だ……】
【草】
【お前らひどくね?】
【それは我らを敵に回す言動と捉えて良いか?】
【絶壁教が怖すぎて草】
ふよふよ、ひらひら。
くるくると回ってみるけども、思ったとおりに動く羽。
「……これ……なに?」
「さぁ?」
「きゅ……? きゅ…………?」
「ぴ゛゜」
「きゅーん、きゅーん」
「なーご、なーご」
ダンジョン化した空間、僕の家っていうセーフゾーン、そのお庭。
そこでは……何だかよく分からないことになっていた。
◇
2人そろって羽が生えちゃって、けども今回は特段おっぱいが出現するとかはなくって。
あと、なぜかおまんじゅうがおめめとお口を全開にするのをやってて、チョコはなんか変形途中で変形失敗したみたいに変な形になったままで。
【おまんじゅうちゃんたちかわいそう】
【ごらんよ、チョコちゃんなんて変形途中で……】
【この2匹が固まるレベルか……】
【よっぽどだったんだろうねぇ】
【モンスター的にもびっくりすることだったんだろうなぁ……】
それでどうしよって雰囲気だったところに、お母さんが配信カメラを指差す。
「そういえばゆず? この機械って配信で使うもの?」
「あ。 配信してたんだ」
自然すぎて忘れてたけども、そういえばこのカメラさん、さっきからずっと僕たちを映すように浮いてたね。
……いやいや、さすがに気が付かなかったわけじゃないんだ、ただちょっといろいろありすぎて意識から抜けてたっていうか、本当にそれどころじゃなかっただけで。
さすがの僕も、そこまでバカでもないしアホでもない。
そうだと信じたい。
「いつから配信してたんだろ……また配信事故かなぁ。 理央ちゃんに怒られちゃうかなぁ。 理央ちゃん、怒っても怖くないけど申し訳なくなるからなぁ。 泣かれるのだけは困るからなぁ」
【草】
【なにこのかわいいいきもの】
【ユズちゃんっていうの、大切に見守ってあげてね】
【草】
【結局いつもの流れで草】
【でもマジでユズちゃん、気づいてなかった……?】
【だってユズちゃんだぞ?】
【ユズちゃんだし……】
【ユズちゃんなら絶対そうだと思ってた】
【親衛隊もそう思います】
【草】
【親衛隊まで出て来ちゃったよ!!】
【だって俺たち、今攻略の休憩中だし】
【あ、親衛隊は親衛隊メンバーとして固定上位メンバーだから】
【こういうとこでアピっとかないとね】
【さりげなく優位アピしてて草】
【ああ、こういうとこはユズちゃんの関係者だわな……】
【草】
「どうなのかしらねぇ。 特に何も感じないけど。 ゆずは、分かったんでしょ?」
「うん……テイムしたときから、なんとなく……」
「私、特になにも感じないわぁ」
「いや、でも、どう見てもさぁ」
庭の周囲、何十匹のモンスターたち。
それらが――お腹を向けて降参のポーズをしている。
「ハッハッハッハッ」
「ゴロニャン、ゴロニャン」
まるで、犬とか猫みたいに。
ただちょっと、お母さんが最前列のをぺちって怒っただけで。
ライオンさん、チーターさん、狼さんに頭がいくつもあるわんこ――直接叩かれてないのまで。
まるで、怒られたペットが「もう怒らないで」って、本気を出せばケガさせられるのに本気を出さないで、ただただ人間に許しを請うためにしているように。
その周りにもぎゅうきゅうにモンスターたちは居るけども、その個体たちを押しのけてまでは来なくって、ただ、さっきまでみたいに唸ってる。
……今の、テイムかどうか分からないけども……半径10、20メートルくらいに効果が……?
【テイム……してるだろ……】
【ああ……】
【モンスターが……モンスターが、人間に対して……】
【どう見ても降伏の意思表示……だよな……?】
【そうだと思うけど脳が拒否してる】
【テイムされる前のモンスターに意思はないって私の学説、撤回しないとな もう、大学に居られなくなるけど】
【ぶわっ】
【学者さん……】
【おいたわしい……】
【おいたわしすぎて草も生えない】
【おお、もう……】
【学者さん! 多分ユズママが特殊なだけだと思うよ学者さん!】
【ユズちゃんとユズママ以外には間違いなく通用する学説だと思います!】
【この2人が……バグなんです! ギャグ空間にしちゃう能力持ちなんです!】
【きっとこう……モンスターもバグらせて自我獲得させたんです!!】
【草】
【もうユズちゃんたちだけ完全に別の存在で草】
「……えっと、これぇ……」
「あらゆず、あなたにも生えてるわよ?」
「お母さん、僕には元から……生えてるぅ!?」
「お揃いね!」
お母さんの命が危険だと思って、気が付いたらお母さんのそばにいて。
目の前の光景を受け入れがたくって、けどもお母さんが安全だって分かって、ほっとして。
そうして指摘されてみれば、確かにお母さんみたいにふよふよと浮いてるし、背中には鱗粉をまき散らしてる羽が付いてる。
【草】
【朗報・ユズちゃん、生えた】
【ユズちゃんに生えただって!?】
【ガタタッ】
【理央様歓喜】
【理央様は百合の御方ですわ!!! 不浄なものなど切り落としなさい!】
【ひぇっ】
【あれ? でも、この前みたくおっきくなってない……】
【絶壁だ……】
【草】
【お前らひどくね?】
【それは我らを敵に回す言動と捉えて良いか?】
【絶壁教が怖すぎて草】
ふよふよ、ひらひら。
くるくると回ってみるけども、思ったとおりに動く羽。
「……これ……なに?」
「さぁ?」
「きゅ……? きゅ…………?」
「ぴ゛゜」
「きゅーん、きゅーん」
「なーご、なーご」
ダンジョン化した空間、僕の家っていうセーフゾーン、そのお庭。
そこでは……何だかよく分からないことになっていた。
◇
2人そろって羽が生えちゃって、けども今回は特段おっぱいが出現するとかはなくって。
あと、なぜかおまんじゅうがおめめとお口を全開にするのをやってて、チョコはなんか変形途中で変形失敗したみたいに変な形になったままで。
【おまんじゅうちゃんたちかわいそう】
【ごらんよ、チョコちゃんなんて変形途中で……】
【この2匹が固まるレベルか……】
【よっぽどだったんだろうねぇ】
【モンスター的にもびっくりすることだったんだろうなぁ……】
それでどうしよって雰囲気だったところに、お母さんが配信カメラを指差す。
「そういえばゆず? この機械って配信で使うもの?」
「あ。 配信してたんだ」
自然すぎて忘れてたけども、そういえばこのカメラさん、さっきからずっと僕たちを映すように浮いてたね。
……いやいや、さすがに気が付かなかったわけじゃないんだ、ただちょっといろいろありすぎて意識から抜けてたっていうか、本当にそれどころじゃなかっただけで。
さすがの僕も、そこまでバカでもないしアホでもない。
そうだと信じたい。
「いつから配信してたんだろ……また配信事故かなぁ。 理央ちゃんに怒られちゃうかなぁ。 理央ちゃん、怒っても怖くないけど申し訳なくなるからなぁ。 泣かれるのだけは困るからなぁ」
【草】
【なにこのかわいいいきもの】
【ユズちゃんっていうの、大切に見守ってあげてね】
【草】
【結局いつもの流れで草】
【でもマジでユズちゃん、気づいてなかった……?】
【だってユズちゃんだぞ?】
【ユズちゃんだし……】
【ユズちゃんなら絶対そうだと思ってた】
【親衛隊もそう思います】
【草】
【親衛隊まで出て来ちゃったよ!!】
【だって俺たち、今攻略の休憩中だし】
【あ、親衛隊は親衛隊メンバーとして固定上位メンバーだから】
【こういうとこでアピっとかないとね】
【さりげなく優位アピしてて草】
【ああ、こういうとこはユズちゃんの関係者だわな……】
【草】
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