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6章 庭のダンジョンと衝撃
170話 あどけないひなたちゃん
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「ひなたね? こんやくしゃさん、っていう人が居たらしいの」
「へー」
ある日。
理央ちゃんとあやさんが「ちょっと話があるので、2人だけで出かけてきます」ってどっかに行った日。
ひなたちゃんが、僕の家に来て。
で、いきなりこんな話をし出した。
「おうちのね、古くからのお付き合いとかお家のかくとかで決まってたの」
「旧いお家はそういうのあるって聞くね」
ひなたちゃんのお家は、旧くてすごいお家。
それは、薄々気がついてた。
僕が貧乏だって言ったら、ぽんと百万単位を「おこづかい」でくれようとしたし、会話のすみずみからそういう雰囲気してたし。
……あと、配信のコメント欄見てたら「日向家か……」ってのが多かったし、気にしてみると「日向建設」とか「日向興業」とかあったし。
……あとあと、そもそも家のほうに通ってるローカルな私鉄……「日向電鉄」だしねぇ。
うん。
ま、そういうことだ。
でも、ひなたちゃんはひなたちゃん。
僕たちの友達で仲間。
だから、態度は変えないでいたんだけども……まあ、そんなお家なら当然に結婚の相手とか決まってるよね。
「でもね、昨日なんだけど、おばあ様が突然白紙になったって言ってたの」
「へー」
「で、ひなたは好きな人と結婚して良いって言ってたの」
「へー」
「だから、ひなたはゆずきちゃんと結婚するって言ったの」
「へー」
「ゆずきちゃんもそれで良い?」
「へー………………………………んん?」
あれ?
今、「だから」で文脈途切れてなかった?
それも、かなり壮大に。
「ゆずきちゃんは、や? ひなたと結婚するの」
「……えっと……ひなたちゃん、結婚って何するのか、知ってる?」
ものすごい笑顔で、うきうきしながら身を乗り出して来てるひなたちゃんをなんとか押しとどめて、まずは大前提を確認する。
「きゅ゜」
「ぴ゛゜」
おまんじゅうたちが変な声あげてるけども、今はそんなこと気にする余裕はない。
「うん! さいていでもおとこのことおんなのこをふたりずつ産むの! ゆずきちゃんは何人産む?」
「いや、そういうことじゃなくってぇ……」
さすがは旧いお家、最重要は子孫繁栄。
……いやいや、小学生でそれが真っ先に出てくるって……。
「あとは仲良くするの! お母様とお父様みたいに! おばあ様も、毎日おじい様のいはいに話しかけてるし!」
「う、うん、仲が良い夫婦たちなんだね……」
ひなたちゃんは、いつにも増して目が輝いているし、ツインテールも心なしか高い位置にある気がする。
「そのために、ほーあん、通したんだって! 本当は……会議所?を挙げて反対してたのを、ひなたのためにって」
「ほうあん……法案? うーん、僕はニュースもあんまり観ないからなぁ」
家が、やけにしんとしている気がする。
うん、分かってる。
この子に真っ正直な好意を浴びせられて、戸惑ってるんだって。
……結局言えてないから、女の子だって思われたままだけどね。
でも、女の子同士で結婚って……あと、お互いで産むって……。
「……その前に、僕なんかで良いの? だって僕は」
「ゆずきちゃん」
この話題になるまではベッドでごろごろしながら適当な会話をしてた僕たち。
だから、気が付くと――僕の上に、ひなたちゃんが乗っかっていた。
「ひなたちゃん……?」
「ひなたのこと、キライ?」
彼女の長いツインテールが僕のほっぺたにふぁさって降りてくる。
彼女の顔は、ちょうど部屋の電気の影になっていてよく分からない。
「………………………………」
……ひなたちゃんは、小学生。
多分あれだ、同級生同士とか学校の授業とかで「将来の相手は」ってのになって、最近仲良くしてる相手の僕が浮かんだだけなんだろう。
それはそれで嬉しいことなんだけども……いや、大丈夫か。
そもそも女の子同士で子供は……何とか細胞でできるしいけども、そんなことは考えてないんだろう。
ただただ、大好きだよって伝えたいだけなはず。
もちろん、友達として。
「嫌じゃないよ」
「!!」
「でも、僕はひなたちゃんに言ってないことがあるんだ」
「大丈夫! ひなたも隠しごとあるもん!」
「僕はひなたちゃんが思ってるような人間じゃないかもしれないよ」
「良いの! ゆずきちゃんにならうらぎられたとしたって笑えるの!」
「 」
「 」
「あらあら……」
あ、お母さん、まーた僕が誰かと話してるのを盗み聞きしてる。
「だからお願い!」
「……そうだね、ひなたちゃんが大人になっても僕のこと、好きで居てくれたら……かな」
幼稚園の子とか小学生の子って、仲の良い相手に「結婚する!」ってよく言うし、ひなたちゃんも多分そんな感じなんだろう。
僕はこれでも高校2年だからね、地元の子供の面倒見てるときとかに男女関係なくよく言われるから慣れてるんだ。
それがひなたちゃんってことでちょっとびっくりしたけども、大丈夫大丈夫。
本気で、男女として――いや、ひなたちゃんは僕のことを女子って思ってるだろうから、女子同士としての、「友達同士の好き」っていう告白なんだし。
そういうの、仲の良い子同士ならよくやるよね。
かくいう僕も、昔は田中君とかに、今でも理央ちゃんにはよく言われるし。
ちょっと気恥ずかしいけども、友達としての最高級の愛情表現。
そこで転がってるおまんじゅうとかチョコの振動してる姿みたいなものなんだ、気にすることは無いよね。
「……分かった。 『大人になっても』――だね」
「うん、大人になっても」
ひなたちゃんは、まだ小学生。
たとえ本当に好きって思ってくれてたとしても、大人ってのは20歳ってことで――最低でも7年くらいはかかる。
その頃には僕も……えっと、24歳くらい?だし、きっと好きな人が……できるんじゃないかなぁ。
そうしたらさすがに僕も「ごめんね」って言えるし、ひなたちゃんもその頃には同世代の男子が好きになってるはずだもん。
「――ね、ゆずきちゃん。 約束だよ」
「うん、約束」
逆光になってる彼女の表情は――なんだかちょっとだけ、大人びて見えた気がした。
「へー」
ある日。
理央ちゃんとあやさんが「ちょっと話があるので、2人だけで出かけてきます」ってどっかに行った日。
ひなたちゃんが、僕の家に来て。
で、いきなりこんな話をし出した。
「おうちのね、古くからのお付き合いとかお家のかくとかで決まってたの」
「旧いお家はそういうのあるって聞くね」
ひなたちゃんのお家は、旧くてすごいお家。
それは、薄々気がついてた。
僕が貧乏だって言ったら、ぽんと百万単位を「おこづかい」でくれようとしたし、会話のすみずみからそういう雰囲気してたし。
……あと、配信のコメント欄見てたら「日向家か……」ってのが多かったし、気にしてみると「日向建設」とか「日向興業」とかあったし。
……あとあと、そもそも家のほうに通ってるローカルな私鉄……「日向電鉄」だしねぇ。
うん。
ま、そういうことだ。
でも、ひなたちゃんはひなたちゃん。
僕たちの友達で仲間。
だから、態度は変えないでいたんだけども……まあ、そんなお家なら当然に結婚の相手とか決まってるよね。
「でもね、昨日なんだけど、おばあ様が突然白紙になったって言ってたの」
「へー」
「で、ひなたは好きな人と結婚して良いって言ってたの」
「へー」
「だから、ひなたはゆずきちゃんと結婚するって言ったの」
「へー」
「ゆずきちゃんもそれで良い?」
「へー………………………………んん?」
あれ?
今、「だから」で文脈途切れてなかった?
それも、かなり壮大に。
「ゆずきちゃんは、や? ひなたと結婚するの」
「……えっと……ひなたちゃん、結婚って何するのか、知ってる?」
ものすごい笑顔で、うきうきしながら身を乗り出して来てるひなたちゃんをなんとか押しとどめて、まずは大前提を確認する。
「きゅ゜」
「ぴ゛゜」
おまんじゅうたちが変な声あげてるけども、今はそんなこと気にする余裕はない。
「うん! さいていでもおとこのことおんなのこをふたりずつ産むの! ゆずきちゃんは何人産む?」
「いや、そういうことじゃなくってぇ……」
さすがは旧いお家、最重要は子孫繁栄。
……いやいや、小学生でそれが真っ先に出てくるって……。
「あとは仲良くするの! お母様とお父様みたいに! おばあ様も、毎日おじい様のいはいに話しかけてるし!」
「う、うん、仲が良い夫婦たちなんだね……」
ひなたちゃんは、いつにも増して目が輝いているし、ツインテールも心なしか高い位置にある気がする。
「そのために、ほーあん、通したんだって! 本当は……会議所?を挙げて反対してたのを、ひなたのためにって」
「ほうあん……法案? うーん、僕はニュースもあんまり観ないからなぁ」
家が、やけにしんとしている気がする。
うん、分かってる。
この子に真っ正直な好意を浴びせられて、戸惑ってるんだって。
……結局言えてないから、女の子だって思われたままだけどね。
でも、女の子同士で結婚って……あと、お互いで産むって……。
「……その前に、僕なんかで良いの? だって僕は」
「ゆずきちゃん」
この話題になるまではベッドでごろごろしながら適当な会話をしてた僕たち。
だから、気が付くと――僕の上に、ひなたちゃんが乗っかっていた。
「ひなたちゃん……?」
「ひなたのこと、キライ?」
彼女の長いツインテールが僕のほっぺたにふぁさって降りてくる。
彼女の顔は、ちょうど部屋の電気の影になっていてよく分からない。
「………………………………」
……ひなたちゃんは、小学生。
多分あれだ、同級生同士とか学校の授業とかで「将来の相手は」ってのになって、最近仲良くしてる相手の僕が浮かんだだけなんだろう。
それはそれで嬉しいことなんだけども……いや、大丈夫か。
そもそも女の子同士で子供は……何とか細胞でできるしいけども、そんなことは考えてないんだろう。
ただただ、大好きだよって伝えたいだけなはず。
もちろん、友達として。
「嫌じゃないよ」
「!!」
「でも、僕はひなたちゃんに言ってないことがあるんだ」
「大丈夫! ひなたも隠しごとあるもん!」
「僕はひなたちゃんが思ってるような人間じゃないかもしれないよ」
「良いの! ゆずきちゃんにならうらぎられたとしたって笑えるの!」
「 」
「 」
「あらあら……」
あ、お母さん、まーた僕が誰かと話してるのを盗み聞きしてる。
「だからお願い!」
「……そうだね、ひなたちゃんが大人になっても僕のこと、好きで居てくれたら……かな」
幼稚園の子とか小学生の子って、仲の良い相手に「結婚する!」ってよく言うし、ひなたちゃんも多分そんな感じなんだろう。
僕はこれでも高校2年だからね、地元の子供の面倒見てるときとかに男女関係なくよく言われるから慣れてるんだ。
それがひなたちゃんってことでちょっとびっくりしたけども、大丈夫大丈夫。
本気で、男女として――いや、ひなたちゃんは僕のことを女子って思ってるだろうから、女子同士としての、「友達同士の好き」っていう告白なんだし。
そういうの、仲の良い子同士ならよくやるよね。
かくいう僕も、昔は田中君とかに、今でも理央ちゃんにはよく言われるし。
ちょっと気恥ずかしいけども、友達としての最高級の愛情表現。
そこで転がってるおまんじゅうとかチョコの振動してる姿みたいなものなんだ、気にすることは無いよね。
「……分かった。 『大人になっても』――だね」
「うん、大人になっても」
ひなたちゃんは、まだ小学生。
たとえ本当に好きって思ってくれてたとしても、大人ってのは20歳ってことで――最低でも7年くらいはかかる。
その頃には僕も……えっと、24歳くらい?だし、きっと好きな人が……できるんじゃないかなぁ。
そうしたらさすがに僕も「ごめんね」って言えるし、ひなたちゃんもその頃には同世代の男子が好きになってるはずだもん。
「――ね、ゆずきちゃん。 約束だよ」
「うん、約束」
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