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5章 戦いの前の休息
149話 みんなが乗っかってきた
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「わっ……な、なぁに……?」
【●REC】
【●REC】
「きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ」
「ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ」
【ちょっと偶蹄類たち邪魔】
【俺たちは濃厚な百合展開を楽しみに来ているのに】
【微妙に画面の隅で蠢いているからな……】
【絶妙に気が散るんだよなぁ……】
【草】
ぼふっと理央ちゃんが僕の胸に乗っかってきて、僕はそのまま後ろのクッションにぽふっと押し付けられる。
「りおちゃーん、ずるいぃー!」
「ぐぇっ」
【草】
【ユズちゃん】
【声草】
【ユズちゃんが潰れている】
そんな理央ちゃんの上に、どすっとひなたちゃんが。
……ひなたちゃんは軽いからたいしたことないけども、やっぱ重いよ?
女の子2人っていったって、いくら体重軽いっていったって、女の子に近い体重の僕じゃ重すぎるんだ。
「……柚希さん」
「あ、あやさん? 助け――――――!?」
頭の上から、あやさんの声。
だからてっきり助けてくれるって思ったら目の前が真っ暗になって、両目にはそれぞれ、あったかくて柔らかくてほどほどの重量と、ほっぺたをくすぐってくる髪の毛の感触。
【!?!?】
【でかい】
【あやちゃんが……あやちゃんがまさかの】
【あやちゃん、1歩リードか】
【ユズちゃんにぱふぱふとは……やるな】
【なぁ……あれ、ユズちゃんのお顔を完全に……】
【ああ……!】
【ユズちゃん、押し倒されて仰向けのとこにうつ伏せの理央ちゃんが全身当ててんのよ状態に】
【なにこれえっちすぎる】
【ついでにひなたちゃんも乗っかってるしな】
【なにこれえっちすぎる】
【マジか……マジか……!】
【そうだぞ 世にも珍しい、3対1の百合だぞ】
【4百合サンドイッチ……】
【すげぇ……】
【これ、もしかしなくてもやばいのでは?】
【大丈夫、配信が切断されるまでは健全だから】
【AIさんにお任せだな!】
【大丈夫? BANされない?】
【草】
頭に、顔に、体に、足に、手に――絡みついてくる体温。
それで、僕はもう何もできない。
「お、重っ……おまんじゅう! チョコ! 助けてぇ!」
「きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ」
「ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ」
「見えないけどどっかでひっくり返って震えてるでしょ! いつもみたいに! そんなことしてないで起きて! 助けてぇ!!」
【草】
【悲報・シルバースライムとユニコーン、死にそう】
【魔族との戦いでも無事だったのに、まさか百合で瀕死とは……】
【尊死しそう】
【まぁ人間よりは魔族に近い存在だしな……】
【もしかして:ユズちゃんの百合でモンスター駆除できる】
【草】
【これは現実だよな? 俺は今、幻の総受け百合を見てるんだよな?】
【おうよ】
【あるいは総攻めだな!】
【最高だな……】
【ああ……】
【しかも4人だぞ】
【美少女たちが組んずほぐれつ……】
【決めた 俺、どんなことがあってもユズちゃんたちのこと応援する】
【たとえ誰か1人でも男ろろろろろろ】
【草】
【ああ……一瞬でも、この百合を自然体でかました恩義には、報いねばならない】
【百合営業でない確実性のあるユズちゃんたち……】
【大丈夫、ユズちゃんだよ】
【ああ、演技なんかできるはずもない】
【草】
【負の方向に信頼があるからな!】
【全世界に百合WSSを放つ理央様も嘘つかないもんな】
【やだ、このコメント欄の結束具合、かっこいい】
【きゅんっ】
【あ、末裔仲間のは結構なんで】
【さすがにそこでひっくり返って見切れてる白いのの同類扱いはちょっと……】
【草】
「………………………………!!」
苦しい。
体を押し潰すように、あったかくて柔らかくて良い匂いで。
理央ちゃんの女の子らしい体が僕の体にべったりと張り付いて、凹凸がちょうど良く反発し合ってて。
その上からはひなたちゃんの子供らしい匂い。
顔にはあやさんのお胸。
気遣ってかたまたまか、1番柔らかいところが乗っかってきてる感じ。
お母さんよりもお母さんらしいそれらが、ずっしりと乗っかってて、あやさんのお酒混じりの吐息が僕の口元まで届いてきている。
「………………………………」
……あれ?
これ……まずい?
え?
女の子たちに、全身を覆われてる?
え?
田中君のえっちな本にあったみたいな感じに?
あれが何をしてるのか分かんなかったし、教えてくれなかったけど……とにかくえっちなことされそうになってる?
いや、まだ大丈夫だ。
えっちな本だと、女の子はみんな裸になってるからまだ大丈夫。
あ、でも、男はズボンしか脱がないのとかあった気がする。
あ、でも、今の僕はスカートなわけで、実質ズボン脱いでる状況なわけで。
あれ?
やばい?
――おまんじゅうとチョコは、頼りにならない。
ここには、僕たち4人だけ。
うちの3人は酔っ払ってて理性が飛んでて、甘えんぼになってて。
残りの1人な僕は、その3人に押し倒されてて動けなくって。
「ゆず? こういう状況になったら……」って、お母さんがことあるごとに言ってくるような、あの状況なんじゃ……?
「柚希しぇんぱーい……んー、やわらかーい……」
「ひなただって成長してるもん! 重いもん!」
「柚希さん……あなた相手なら、私も……」
【朗報・ユズちゃん、ユズられる】
【草】
【ユズる=百合るで草】
【ユズ百合か……】
【ここが待ち望んでいた桃源郷か……】
【まさかこんな展開になるとは……】
困った。
僕は困っている。
僕の胴体には理央ちゃんが上からべったり張り付いてきてて、理央ちゃんの顔は僕の耳たぶをはむはむしてる。
や、それはしょっちゅうだから別に良いんだけども……理央ちゃんだけじゃないから、なんだかどきどきしちゃうんだ。
「きゅ……きゅひぃぃぃぃぃぃ……!!!」
その上にはひなたちゃんが乗ってて、横からなんか僕の体をまさぐってくる。
……なんで?
「ぴぴぴぴぴぴぴぴ……!!」
頭の上の方にはあやさんが……この匂いだと多分、脚を開いて僕の頭を挟む形でにじり寄ってて、さらにお胸を乗せてきてささやいてくる。
……理央ちゃんの鼻息がすごいのは多分、あやさんのふとももと僕の顔に理央ちゃんの顔が挟まってるっていうか、ぐいぐい潜り込んできてるっていうかだからだ。
「むー、むむむむむむー」
【これは……実に良いものだ……】
【ああ……】
【ユズちゃんが……ユズちゃんが3人から迫られている……】
【何かを主張したいらしいけど、ぱふぱふでしゃべれない……】
【何これ、素敵すぎない??】
【百合界の新星だな!】
【●REC】
【●REC】
「きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ」
「ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ」
【ちょっと偶蹄類たち邪魔】
【俺たちは濃厚な百合展開を楽しみに来ているのに】
【微妙に画面の隅で蠢いているからな……】
【絶妙に気が散るんだよなぁ……】
【草】
ぼふっと理央ちゃんが僕の胸に乗っかってきて、僕はそのまま後ろのクッションにぽふっと押し付けられる。
「りおちゃーん、ずるいぃー!」
「ぐぇっ」
【草】
【ユズちゃん】
【声草】
【ユズちゃんが潰れている】
そんな理央ちゃんの上に、どすっとひなたちゃんが。
……ひなたちゃんは軽いからたいしたことないけども、やっぱ重いよ?
女の子2人っていったって、いくら体重軽いっていったって、女の子に近い体重の僕じゃ重すぎるんだ。
「……柚希さん」
「あ、あやさん? 助け――――――!?」
頭の上から、あやさんの声。
だからてっきり助けてくれるって思ったら目の前が真っ暗になって、両目にはそれぞれ、あったかくて柔らかくてほどほどの重量と、ほっぺたをくすぐってくる髪の毛の感触。
【!?!?】
【でかい】
【あやちゃんが……あやちゃんがまさかの】
【あやちゃん、1歩リードか】
【ユズちゃんにぱふぱふとは……やるな】
【なぁ……あれ、ユズちゃんのお顔を完全に……】
【ああ……!】
【ユズちゃん、押し倒されて仰向けのとこにうつ伏せの理央ちゃんが全身当ててんのよ状態に】
【なにこれえっちすぎる】
【ついでにひなたちゃんも乗っかってるしな】
【なにこれえっちすぎる】
【マジか……マジか……!】
【そうだぞ 世にも珍しい、3対1の百合だぞ】
【4百合サンドイッチ……】
【すげぇ……】
【これ、もしかしなくてもやばいのでは?】
【大丈夫、配信が切断されるまでは健全だから】
【AIさんにお任せだな!】
【大丈夫? BANされない?】
【草】
頭に、顔に、体に、足に、手に――絡みついてくる体温。
それで、僕はもう何もできない。
「お、重っ……おまんじゅう! チョコ! 助けてぇ!」
「きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ」
「ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ」
「見えないけどどっかでひっくり返って震えてるでしょ! いつもみたいに! そんなことしてないで起きて! 助けてぇ!!」
【草】
【悲報・シルバースライムとユニコーン、死にそう】
【魔族との戦いでも無事だったのに、まさか百合で瀕死とは……】
【尊死しそう】
【まぁ人間よりは魔族に近い存在だしな……】
【もしかして:ユズちゃんの百合でモンスター駆除できる】
【草】
【これは現実だよな? 俺は今、幻の総受け百合を見てるんだよな?】
【おうよ】
【あるいは総攻めだな!】
【最高だな……】
【ああ……】
【しかも4人だぞ】
【美少女たちが組んずほぐれつ……】
【決めた 俺、どんなことがあってもユズちゃんたちのこと応援する】
【たとえ誰か1人でも男ろろろろろろ】
【草】
【ああ……一瞬でも、この百合を自然体でかました恩義には、報いねばならない】
【百合営業でない確実性のあるユズちゃんたち……】
【大丈夫、ユズちゃんだよ】
【ああ、演技なんかできるはずもない】
【草】
【負の方向に信頼があるからな!】
【全世界に百合WSSを放つ理央様も嘘つかないもんな】
【やだ、このコメント欄の結束具合、かっこいい】
【きゅんっ】
【あ、末裔仲間のは結構なんで】
【さすがにそこでひっくり返って見切れてる白いのの同類扱いはちょっと……】
【草】
「………………………………!!」
苦しい。
体を押し潰すように、あったかくて柔らかくて良い匂いで。
理央ちゃんの女の子らしい体が僕の体にべったりと張り付いて、凹凸がちょうど良く反発し合ってて。
その上からはひなたちゃんの子供らしい匂い。
顔にはあやさんのお胸。
気遣ってかたまたまか、1番柔らかいところが乗っかってきてる感じ。
お母さんよりもお母さんらしいそれらが、ずっしりと乗っかってて、あやさんのお酒混じりの吐息が僕の口元まで届いてきている。
「………………………………」
……あれ?
これ……まずい?
え?
女の子たちに、全身を覆われてる?
え?
田中君のえっちな本にあったみたいな感じに?
あれが何をしてるのか分かんなかったし、教えてくれなかったけど……とにかくえっちなことされそうになってる?
いや、まだ大丈夫だ。
えっちな本だと、女の子はみんな裸になってるからまだ大丈夫。
あ、でも、男はズボンしか脱がないのとかあった気がする。
あ、でも、今の僕はスカートなわけで、実質ズボン脱いでる状況なわけで。
あれ?
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残りの1人な僕は、その3人に押し倒されてて動けなくって。
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【草】
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「きゅ……きゅひぃぃぃぃぃぃ……!!!」
その上にはひなたちゃんが乗ってて、横からなんか僕の体をまさぐってくる。
……なんで?
「ぴぴぴぴぴぴぴぴ……!!」
頭の上の方にはあやさんが……この匂いだと多分、脚を開いて僕の頭を挟む形でにじり寄ってて、さらにお胸を乗せてきてささやいてくる。
……理央ちゃんの鼻息がすごいのは多分、あやさんのふとももと僕の顔に理央ちゃんの顔が挟まってるっていうか、ぐいぐい潜り込んできてるっていうかだからだ。
「むー、むむむむむむー」
【これは……実に良いものだ……】
【ああ……】
【ユズちゃんが……ユズちゃんが3人から迫られている……】
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