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4章 初心者ダンジョン卒業、中級者ダンジョンへ

116話 【速報】ユズちゃん、謎の怒り爆発

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【何も見えない】
【岩しか見えない】
【悲しい】
【末裔はとても悲しい】
【末裔は悲しんでいるんだよ?】
【草】

【本当に何が起きてるんだ……】
【とりあえず、ユズちゃんが謎の怒り爆発させてることは確か】
【月岡を盛大にディスってるの……なんで……?】
【さぁ……?】

【もしかして:眠くてやつあたり】
【えぇ……】
【草】
【おこさまか!】
【おこさま以外に何があると?】
【そうだった……】
【いつもので草】

【ユズちゃんならあり得なくもないのが】
【むしろそれしかない】
【でも待って、なんでさっきズボンってワードが】
【あやちゃん! 唯一犠牲になってないっぽいあやちゃん!】
【「見ないで」!? 何を見せられたのあやちゃん!!】

ぺりぺりっとシートから外して、優さんのかわいいぱんつへ綺麗に貼り付けてあげる。

……もう、ちょっと赤くなっちゃってるし、なんなら上の方もシャツからにじんだ血で赤くなってる。

でも、女の子は生理の時期、これしてないと大変なんだってお母さんも理央ちゃんも言ってた。

だから、やっぱ貼り付けてあげないとね。

「んしょ……あ、つるつる」

「      」

「……え、えええっとですね! ……そうです、柚希さんは今! ……優さんの傷の手当てを!」

【あら優しい】
【でもなんでなんかいかがわしい雰囲気になってるの?】
【でもつるつるって?】
【男にしては体毛が薄いってことじゃ?】
【確かに……ヒゲもないしなぁ】

【というかさっきから月岡の声が】
【ユズちゃんからさっきみたいに、ひざまずかれて上目遣いで包帯とか……ずるいぞ月岡ぁ!】
【草】

【いや、さっきあんなにがんばってたんだ、それくらいいだろ】
【それはそれ、これはこれ】
【俺たちはユニコーンなんだ、繊細なんだ】

【推しが男と話してるだけで爆発四散するんだぞ、もっと優しくしろ!】
【なんなら目が合っただけで発狂するんだぞ!  今日なんか最初からユズちゃんおろろろろろ】
【草】
【ユニコーンの末裔がなんか言ってて草】
【厄介すぎて草】

【ダンジョン配信なんだから、そりゃあパーティーメンバーの男とも常識の範囲内で手くらいおろろろろろ】
【おろろろろろ】
【ダメだコイツら、メンタルが小学生並みだわ】
【完全に小中学生男子の豆腐メンタルで草】
【弱すぎて草】
【末裔だもん】

「ふぅ」

さっきからずっとずーっとしたかったのができて僕は満足だ。

ちゃんとぱんつも引き上げてあげて、つるつるのとこにぴったり合わせてあげて、ズボンも元に戻してあげた。

これでもう安心。

「……じゃ、おやすみぃ……」

「……え? 柚希……さん?」

下はごつごつしてるけども、今はとにかく眠くてしょうがないもん。

こういうときくらいは好き勝手して良いよね。

【えっ】
【草】
【悲報・ユズちゃん、おやすみ宣言】
【マジかよぉ!?】
【ここで!? このタイミングで!?】
【ま、魔族は倒したから……】
【モ、モンスターもいないから……】

【あ、通路の】
【お】
【救助が来たか】
【あ、結構有名な上位陣の顔ぶれが】
【ダンジョン協会もガチの援軍か】

【あ、でも、入って来た人たち、ユズちゃんたち見て立ちすくんでる】
【草】
【違うよ、どうしたらいいか分かんないんだよ】

【俺、あっちの配信も見てたけど、モンスターの大群倒してやっとのことで通路に到着、で、魔族に塞がれてた通路の岩を1個1個人力でどかすっていう人海戦術してたんよ】

【ああ、あのときの……】
【でも、がんばってようやくたどり着いたら……】
【これだったと】
【あ、あやちゃんがカメラ戻してくれた!!】
【助かる】

【草】
【えぇ……】
【ユズちゃん、普通に寝てて草】
【ユズちゃん……何でダンジョンの床で丸まって寝てるのぉ……?】
【ユズちゃんだからだよ……】
【もうそれでいいや……】

【あ、月岡、腹に包帯】
【あー】
【あれを、ユズちゃんに……おのれ月岡ぁ!】
【ハグか? ハグなのか??】
【ユズちゃんにぎゅって抱きつかれたのかこんちくょう!!】

【これが……NTR……!】
【でもなんだろう、ちょっと興奮する】
【待て、早まるな】
【だから医療行為っつってんだろ草】
【あ、月岡が再起動した】

【救助隊もようやく再起動してこっち来たな】
【あ、ユズちゃんが抱き上げられてる】
【俺たちに配慮して、女の子の救護班の子が……!】
【助かる】
【俺たちはうるさい分、恩義は忘れないよ】
【だからお前たちは何様なんだよ草】

【でも良かった……ユズちゃんたち、無事で……】
【ああ……】
【そういえばユズちゃんたち、結局普通にダンジョン攻略できなかったね……】
【ああ……】
【今回も盛大におかしなことになったね……】

【何なの? 何なのこの子??】
【わからん……】
【んにゃぴ……】
【毎回いろいろ起こるの、もうユズちゃんのせいで良いよね……】
【それ以外に何があるとでも?】

【でもなんで? ユズちゃん、ただのちょうちょしてるだけなのに】
【しいて言えば、ユニコーンもふってるだけなのに】

【もしかして:匂い】
【あー】
【え? マジで?】
【それ以外に何があるとでも?】
【モンスターとかダンジョン惹きつける何かがあるのは確実だな……】
【これまでのも、良すぎる香りで変なの引き起こしてたのか……】
【草】

【あ、夕方に入りかけってこともあるけど、同接、国内ダントツでトップになったわ】
【他の配信にトリプルスコアつけてるな!】
【そらそうよ……】
【これだけのことが起きたんだ、そうならない方が不思議だもんな!】

【ユズちゃんやったね、人気者だよ!】
【人気者(今日の切り抜きもちょうちょと魔族への精神攻撃がメイン】
【い、いちおうかっこいいところもあったから……】

【まーたユズちゃんが誤解しか生まない切り抜きが出回る】
【でも全部事実だよ?】
【そうだった……】

【これ、見た人が「ほんとはどんな配信だったんだろう」ってアーカイブ見に行って、全部本当でわけわかんなくなって頭抱えるやつだ】
【草】
【これから見る人たちかわいそう】

【大丈夫、リアルタイムで絶望からギャグ空間に放り込まれた俺たちのジェットコースターメンタルの方がかわいそうだから】
【草】
【ちょっと記憶の整理の時間が必要だな……】
【ああ……】

【そうだよ、魔王軍の本格侵攻始まってるんじゃん】
【あ、忘れてた】
【えぇ……】
【草】
【だって、尊死させたと思ったらユズちゃんのこれだし……】
【魔王軍幹部?を尊死させたとかいう不名誉すぎる称号がユズちゃんを襲う!】
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