上 下
31 / 213

14話 春→夏 2/3

しおりを挟む
自慢じゃないけど僕は人の顔と名前を覚えるのが苦手。

だから小説でも漫画でもドラマでも映画でも主人公くらいしか分からない。
好きなので2回3回って楽しんでようやくって感じ。

だからってわけじゃないけどせっかくだしってことでスマホのメモに知り合った人のことをすいすいと、思いついたことを箇条書きのようにして覚え書きを作っていく僕。

こうして突発的に何かするのってすぐに飽きるけど……まぁヒマだし。

だけど……。

「うーん……」

疲れた両手を休めながら僕は何年もののスマホを眺める。

何度か思ったけど、スマホ、ちっちゃいやつが欲しいなぁ。
画面は大きすぎて操作がしづらいし重いし片手に収まらないしで良いところがひとつもない。

大人と子供、男と女のかけ算で大局的な生物になっちゃったからしょうがないんだけど。

ずっと持ってるだけで手首が痛くなるしなぁ…………しかたない、下に置こう。
こんなんで手首痛めるとか軟弱にもほどがあるし、さすがに困る。

「今ってスマホはネットで買えるんだっけ?」とか思いながら、ことんと置いてするすると思いついた順に文字を並べていく。

「………………………………」

おっぱいもとい下条さん自身が年齢と体のことを気にしているせいか「私中学生なのよ?」って言うのに合わせて「僕も同い年だけど子供扱い止めてくれる?」って伝えてもちょっとだけ驚いてすぐに納得していたのには僕が驚いたっけ。

なんとなく話し方で見た目よりは上だと分かってくれていたらしい。
僕の言葉づかいもときどき気になっていたらしいし。

最初の頃は僕自身のキャラを作るのもおぼつかなかったからだろうけど「いつもだから」ってことにしておいた。

便利だよな、「いつもだから」って。
どんどん使っていこう。

けど話している最中によく「それってどう言う意味?」って聞き返されるし……僕じゃ分からないけどやっぱり世代間、干支1周分くらいな時の流れっていうのはちょっとした表現にも表れているみたい。

そりゃあそうだ、あの子たちが生まれた頃僕は中学生だもん。
なるべく違和感が出ないように意識しているんだけど難しい。

「ふむ……」

めんどくさくなって疎遠になるなら良いんだけど嘘がばれてじくじくしたお別れになるのは嫌だ。

……「じいやとおはなしするの大好きだから……」とかいう設定も作っておくべき?

じいや、じいや。

大きな家にいる執事さん的な存在。

じいやって言うからにはおじいさん。
ならそれに合わせたエピソードも必要だ。

だけど将棋とか囲碁とかルールもふんわりとしか分からないし興味あまりないからなぁ。

興味は無いわけじゃないけどそこまでストラテジックに何手先まで読むとかできないし、それよりも楽しめる娯楽がありすぎるっていうのも大いにあるし。

このありあまる時間をちょっとは使って、せめて初心者レベルまでは試してみるべき……?

今はアプリでもできる時代だ、ひとりぼっちでもなんとかなる素敵な時代なんだ。

勉強に飽きたらやってみるか。
覚えていたらな。
意欲が残っていたらな。

……ん、何の話だっけ。

ああそうだ、着せ替え人形にしてきたあの子の特徴を書くんだった。

下条さんとの会話は正直苦手。

だってほとんどが学校とか部活とかテレビとか雑誌とか漫画……もちろん少女漫画的なものとかのはなしをほとんど一方的にされるという感じだし。

だいたいいつもファッション雑誌とかネットの記事とかを見せてくるし。

いちばん楽しそうに話すのが芸能界とか学校の友だちとかの恋愛話とかいう、僕にとってはいちばんつまらない話題なあたりいまいち話が噛み合いづらいんだ。

生きている世界が完全に違う。
例え同世代でも話なんて合わなかったって思う。

脳みそゆるゆるだもんな。

けどそういうのがいわゆる今どきのJK……じゃなかったJCっていう存在らしいからちょっとがんばって付き合ってみてるんだ。

あんな中学生の女の子に我慢して付き合っているんだ、僕は偉い。
つまりニートは偉いんだ。

がんばった甲斐あって会話のテンポとかもある程度コントロールできるようになったし、最初のころみたいに下条さんが息継ぎ以外はずーっと口が回り続けるのに付き合うっていうのはなくなっているから僕としてはありがたいところ。

服のボタンがズレているっていうか、そもそもこちらにボタンを通すための穴を探すところからはじめないといけない感じで大変だったけど。

……いや、ちょっとだけ良くなってるだけで根本的には何一つ良くなってないんだけども。

ボタンの穴を探したとしても今度はそのサイズが合っているかの確認が必要な感じ。

違うかな?

それに、会うたびに「誰それがくっついた」とか「離れた」とかいう報告と、そのついでに僕にまで「好きな人ができたか」とか聞いてくるからどうにかして話題をそらすまでがあいさつだ。

「ニートだからいないよ?」って言えたら手っ取り早くて楽なのにな。
フリーターさんと違って人と接する機会がゼロだから出会いがゼロなんだってさ。

……いや、そうしたらいきなり同級生を引っ張ってきたりしそうだからやっぱりごまかしておこう。

とにかく彼女いない歴=年齢っていう最近はマジョリティになりつつもさりげなくやばい状況の僕としてはいい加減にしてほしいところ。

でもそれが生きがいなら僕は否定しない。
代わりに僕も適当に相手するだけだ。

そもそも20超えるっていう良い年して好きになるっていうことが僕はよく分からないし。
親愛の情ならまだ分からなくもないけど恋とか愛とかなぁ。

人間って言う猿よりちょっと話が得意になっただけの生物に備わっているただの繁殖行動のための機構なのに、それがどうして世の中の人を……特に女性を惹きつけるのかさっぱりだ。

あ、文学的表現としては好きだしエンタメでも嫌いじゃないけど。

そんなどうでもいい話題がほとんどだからメッセージもよく流し見するしどんなことを話したのかもよく覚えていない。

会ってへとへとになったという結果だけが残る。
あと話を合わせたことによる経験値も少しだけ。

……けど。

「れんあい、ねぇ――……?」

丸っこい声が僕の口から出る。

微妙に舌っ足らずなのが要改善な幼女な僕の声。
意識しないと自然と本来の見た目らしい声と話し方になるちっちゃい口。

そもそも将来女性とくっつけるかどうかすらも怪しくなっているもんな。
もともとの体だったとしてそういう関係になれたかどうかはまた別の問題だし。

やっぱり予定通りに死ぬまでひとり身のままかもな。

独り身のおじいさんと独り身のおばあさん。
……しわくちゃになっちゃえば性別なんて関係なくなるだろうな。





続いては関澤ゆりか……さん。
ちっちゃいほうのJCさん。

けど1回覚えたJKさんとJSさんのうちのJSさんでも良い。
JSとかJCとかJKとかも普段使わないから使いたいだけの言葉だしな。

で、彼女は僕と同じ側の人間だ。
僕よりは数段マシではあるけどやっぱり外見が中身よりも数段幼い気がする。

まぁ僕には負けるけど。
威張ることじゃないけど。

そう言えばあのときの「同志」呼びはなにかのゲームで出てきたもので、あのときにハマっていたからつい出てきたとのこと。
今はとっくに別のものに興味が移っているらしくってあれ以降変な呼び方はあまりされない。

たまにはされる。
別にどうでもいいけど。

同志ちっちゃいのとは意見が合う。

主にちっちゃいのがコンプレックスって面で。
事あるごとに「小さい体あるあるを」メッセージでつぶやいてきて結構同意できるくらいには。

気持ちは分かる。
高いところじゃないものでも取れないとかな。
僕はさらに踏み台必須だしなぁ……。

こうしてふつうのサイズのスマホが大きすぎるって感じるくらいだし。

彼女は髪型はぱっつんに近い感じのきれいに整えてある感じで肩に軽く触れるくらいの長さ。
彼女の学校の校則的には長めらしくって、顔も体もどうにか中学生という口を閉ざしていれば地味に溶け込む感じだ。

マジメな顔して黙っていれば本当にどこにいるのか分かんないくらい。

言ったら怒るだろうけども、それをはねのける喜怒哀楽とテンポの良さっていうのが個性だから良いじゃない。

制服が新入生のようにぶかぶかだっていうのにはなんだか哀愁を誘われる。

そんな感じなもんだから、待ち合わせのときだと同じ制服の子たちに紛れられると身長以外では見つけづらい。

そもそも周りの人遮られるもんなぁ……。
低身長の宿命だ。

この件で何回うなずき合ったことか。

しかし関澤さんは外見に合わず何でもできるタイプらしい。

勉強もスポーツも人並みよりひとつ抜けてできるらしいけどモチベーションが遊ぶことに向いているからそこまで目立った成績ではないっていう、才能と意欲とがズレているパターンの印象を受ける。

まぁその逆で全部人並み以下だけど真面目にこなしてるから先生の評価で平均より少し高めだった僕と比べたら、きっと何十倍も快適な学生生活だろう。

僕は早生まれとかじゃないけど飲み込みがものすっごく遅い方だから、きっと2年くらい遅いくらいでちょうど良かったんだろうな。

そんな思い出も卒業しちゃえばなんだか良いものに思えてくるから時間って不思議。

「ねぇねぇねぇ、昨日の5話もう見た?」
「すっごい展開だったよねー」
「夜中なのに私感動しちゃって!」
「あ、私徹夜とかできるタイプなんだけどさぁ! 今度一緒に」
「そっか、響はできないんだー残念ー」

「話はところで変わるけどちょっと前に出た」
「ってゲーム知ってる? あやっぱり! よかった!」
「あれ友だちから借りたから今度一緒にしたいんだけど!」
「え、ダメ? 隣で見てるだけでいいからさー」
「……えー、ダメ。 ケチ。 ケチな響。 ケびき」

なんだケびきって。

どうやら独特の言語センスがあるらしいちっちゃいの。
ゲームからアニメから映画からあらゆるものに対する興味は強い。

おもしろそうなものはひととおり経験し終える前の、見たことがないからこそまだ飽きていなくてなんでも楽しめるっていう……ある意味大人になる境界をまだ過ぎていない状態の彼女にとってはこの世界は新鮮で、寝る時間も惜しいくらいに何でも楽しめるらしい。

そんな話をこの前聞かされた。
一方的なメッセージで。

渋い古典から最新のゲームから昨日のアニメまでと話題がとにかく広いから話があっちから合って、僕的にはとっても楽。

その代わりにメッセージの量はときとしてスパムと見間違うくらい。
その熱意がうらやましい。

「それだけ引き出しがあるんだったらたくさんいるらしい学校の友だちとでも話せばいいんじゃない?」って思ったしそう言ってみたけど、ぱっつんさんに言わせるに「奴らは知識が浅いから深い話ができないのだ……」とか言ってた。

特に彼女の大好きだというシミュレーションゲームなんかはもはやレトロゲーの分類らしいしな。

どうやら彼女はかなり早熟らしい。
おっきいのと比べるとそれがよーく分かる。

けど中毒で有名なあのゲームとか……あんな時間を食べる遊び、よく睡眠時間とそこそこの成績を確保しながら学生生活の傍らにできるなぁって感心する。

よっぽど要領がいいんだろうな。
もともとのスペックも高そうだし。

睡眠不足は肌が荒れるからってきちんと寝てもいるようだし。

中学2年にしてまさに万能。
うらやましい限りだ。

できたらその要領を少しは大きいのにあげてあげて代わりにあふれんばかりの胸と交換してもらったら良いのにね。
あ、女の子だったらお尻も大きい方がモテるからもらったら良いのにね。

けどそんなことはできない。
人って産まれながらにして平等じゃないんだ。

けどメロンさんとの会話でうんざりしたあとで会ったときに懐かしい作品の話を振られたせいで、ちょっとだけ嬉しくなって話し込んじゃったせいで……僕がそういうのにもそれなりについて行けると知られてからはとにかくメッセージが来るわ来るわ。

1対10以上なのに気にせずに昼夜問わずスマホが光るのはちょっと怖い。

その作品とかも僕からしてみると「ちょっと古い」程度だけどちっちゃいのにとっては「物心つくどころか生まれる前」な作品について話してきたりもするから「確かにこれじゃ話し相手が見つからないんだろうなぁ……」とも思う。

マニアックというか何と言うかマニアって言うか。

そういうのを語れるのがネット上の、顔も知らない不特定多数な相手。
つまりは本来の僕よりも上の世代がほとんどだとか黄昏れていたあたり相当に飢えていたみたいで、僕がその聞き役になった訳だ。

まぁメッセージを送ってくるだけなら許そう。
僕も話していてノスタルジーに浸れるしな。

「メッセージは良いけど電話は嫌いだからかけないで」って言っておいたの、守っているうちは友だちごっこに付き合おう。





主観的には事案だけど客観的には正常な僕たちの関係。

彼女たちと会話をするときには気をつけなければならないことがある。

彼女たち今の中学生は、僕が中学生くらいのとき……つまりは今の彼女たちと同じくらいのときに生まれたっていうとても悲しい事実だ。

干支がひとまわりしているってのはそういうこと。
なんだか急に老けたような感覚にとらわれるけど頭の隅に置き続けないと困ったことになる。

「昔」と「つい最近」がごちゃごちゃになって話がかみ合わなくなることがあるくらいだし。

まだ「ちょっとズレてる」程度にしか思われていないだろうけど、これがずっと続けば「やっぱり変」って思われるだろう。

つまり距離は近いんだけど接する感覚としては……親戚の子どもを相手にするようにずっと気を遣い続けておいて、話しているあいだはずっと時間の違いを意識していなければならない。

そういう親戚がいたならまだちょっとは慣れていたのかもな?
いや、いたとしてもそもそも話さないか?

僕の親戚……居はするけど飛行機の距離だしなぁ、みんな。
おかげで滅多に口を出されないでニートできているんだし。

なんとなく働いているってぼかせるおかげだ。

離れてるって便利だよね。

親から仕送りもらって遠いところで生活してる感覚で、年に何回かそれっぽく報告すれば後は好き勝手にできる感じで。

僕に親はもういないけど。

にしてもジェネレーションギャップというものを社会に入らないうちから僕のほうが経験するだなんて……人生ってば分からないもの。

洋物の幼女にもなったしな。

本当に何があるか分からないもんだ。

僕にとってはほんの少し前に見たつもりのものが彼女たちにとっては幼いころのものだったりして何度も冷や汗をかいたものだ。

ミステリー小説とかの犯人サイドのキャラクターたちの気持ちがよく分かる。
ひと言ひと言には気をつけていても、ついぽろっと出てきちゃうんだよなぁ……。
そしてそれを補うためにどんどんとがんじがらめになっていくっていう。

口走るっていうのは怖い。
今度からああいうのを見るときは犯人サイドに同情しかできない気がする。

あ、あとちっちゃい関澤さんと話しているときにはでっかい下条さんとはまた違って、ときどきよく分からない言い回しでなにかを聞いてくるんだけどいまいちよく分からない。

「分からなければいいよ」なんて予防線も張ってくるし。

まぁそこまで頻繁じゃないしメロンさんとは違ってレモンさんは年下の少年とでも話しているような感覚でいられるから気分は楽だ。

外国語と同じで理解できないことを話されても僕が認識できないんだからなぁ……。
その辺がたぶん男と女の感性の違いなんだろうし、こればっかりはうまくごまかすしかない。

「…………………………………………」

こんな感想が出る内は、僕はまだまだ男で居られるようだ。





連絡先をいただいてしまった以上には芸能関係な萩村さんと、萩村さん経由の悪魔もとい今井さんとの連絡も一応は取っている。

「あんまり返せませんよ?」って念を押したおかげか萩村さんのほうとしかやりとりしないおかげで激しい勧誘はされないで済んでいるから今のところ無害。

とはいっても1、2週間に1回くらいってわりと多いんだけど「ライブとか撮影とか見に来ませんか?」っていうお誘いも来る。

当然ながらお断りしている。

誰が人混みにいくもんか。
僕は元引きこもりのニートだぞ?

行ったら最後、子役の契約書にサインでもしなければ帰してもらえなさそうだし。

だけどいざとなったら親戚以外でこの状況をどうにかできる……可能性のあるところ。
まさに駆け込み寺だな。

対価は僕のアイドル化だけど……今の僕が拉致監禁虐待の末の孤児経由の養子になって前の僕が悪逆非道な行いをした男ってことになるよりかはずっとマシだ。

こういうコネクションは大事だから忘れられないようにって返事はしておいているけど最近はちょっと面倒になってきた。

だけど毎回おんなじように返していたら完全に興味ないってバレるしなぁ……なんともしがたいところ。

たぶん、うっかりでいちどでも返事を忘れてそのままっていう感じになるんだろうけど。

「む……」

届いたメールにはいつも通りに添付でチケットが添えられている。

関係者席らしい。
バーコードと一緒にそう書いてあるし。

っていうか今ってすごいよね。
スマホを見せるだけで良いんだから。

あ、飛行機とかもおんなじか。
昔とは違って便利だよなぁ。

でも添付のチケットはきっと今井さんの仕業。
毎回わざわざそういう席を取っておくってことはそうに違いないんだ。

……これって毎回お金かかっているんだよな……?

いや、それも織り込み済みっていうのは知っているけどさ。

ちょっとは悪い気がするし……やっぱり1回くらいは行っておくべき……?

そういうものなの……?

社会経験が無いからなんにも分からない……。

「…………………………………………」

ぶんぶんって頭を振ると髪の毛がぶわっとひろがって良い匂いが充満する。
シャンプーとコンディショナーと甘い体臭の混ざった匂い。

いやいや……行ったら最後で絶対にそのまま引きずられるって。
人前に出るなんて何があってもごめんなんだ。

僕が頼りにするとか、ほんっとうにどうしようもなくなったときしかありえないもん。

そうでもないと職歴皆無なニートなんて続けていられやしないんだから。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル

諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします! 6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします! 間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。 グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。 グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。 書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。 一例 チーム『スペクター』       ↓    チーム『マサムネ』 ※イラスト頂きました。夕凪様より。 http://15452.mitemin.net/i192768/

処理中です...