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白月の下
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突き飛ばした女中の悲鳴も、派手に尻餅をつく姿も、確かに聞こえたし視界にも入ったが、気にすることなく土間へ飛び降り、勝手口を通せんぼする宵の肩を、強く押し退けた。
突き飛ばさなかったのは、それが宵だったからだろう。しかし、不意に押されたものだから踏ん張りがきかず、板戸に掛けてあった心張り棒を引っかけてしまった。
運が悪いことに、よろける足元に棒が絡まり「ああッ……!!」と、動転の声を上げた宵は、横にあった水甕と共に土間へ倒れ込んだ。
ゴッ! 鈍い音をたてたのは、倒れた水甕であった。一気に破片を飛び散らかす割れ方はせず、ガシャリ――と、フチ部分が欠けた程度で済んだのだが、当然ながら蓋がはずれ なみなみと満たしていた水は、無惨にも土間一面に広がり、尻餅をつく宵の着物をジワジワと濡らす。
宵は、叫んだ「坊ちゃま!」それは、強く叱責するものであり、なかなか聞けるものではなかったが、光留は躊躇することもなく
「下がりなさい!」と、一喝した。
怒気を孕む、一言に この屋敷で更に引き留める言葉を発せられる者がいるならば、子爵と夫人なのだから、必然的に宵も 見守る女中らも、黙り込むしかなかった。
今、光留の視界を遮る者は誰1人いない。じわじわと侵食する闇が、茜を呑み込んでから、随分と時が経ったようにも思える。
白月が、冷たい光を放つように見えるのは、瞳に映る人影によるものか、天然の街灯は、橙色の着物に織られた桐紋様まで、鮮やかに浮かび上がらせるのだが、足元は足袋のみであり、周辺に草履の影はない。
黒髪を飾る椿は、今にも滑り落ちそうで 惹かれて止まない細面は 色を失い、双眸から零れそうな涙と、それを必死に堪える唇は噛み締められ、血の気を失っていた。
「晃子さん……!!」
名を呼ぶのが先か、駆け出したのが先か、 光留は、腕を伸ばすと晃子を かき抱いた。
「光留様」こう呼ぶ、愛しい声と、まわされた細腕が 背中を撫で、強く締められることに、形容しがたい目眩を覚える。
まさか、こんな状況で晃子の鼓動と体温を感じる羽目になるとは思いもしなかったと。光留は、抱く腕に力を込め「よく……お越しくださいました」と、絞り出した。
「詳しい話は、後で伺います。大変なご無礼をした者は、強く言い聞かせましょう。ただ1つお尋ねします、ここまではどうやって?」
「俥で……私、すぐ帰るつもりで外に待たせて……」
光留は 頷き、後ろを振り返った。
先程、突き飛ばした女中と宵が、ジッと こちらを窺っている。そして、その背後に さっきは、居なかった顔を見つけた。
「奈緒!」
津多子付きの女中だ。主に命じられ、成り行きを眺めにきたのだろうが、まさか呼びつけられるとは思わなかったのだろう。
怒りが滲む声に ビクッ!と、肩を跳ねさせると、慌てて下駄を引っかけ駆け寄った。
「は、はい!何でございましょう!」
「……」
無言の光留は、足元を睨み付けた。
裸足の光留と晃子に並び、1人だけ下駄を履いていることに、ハッ!と我に返った奈緒は「大変、失礼を!」と慌てふためき、裸足で地面に立つと、脱いだ下駄を光留の足元へ揃えた。
「晃子さん、僕の肩に手を」
「え?」
光留は膝をつき、晃子の汚れた足袋を剥ぎ取ると、下駄を手ずから履かせた。まるで下僕のような所業に、奈緒の顔が強ばっていくのが横目で見てとれたが構わず、両足に下駄を履かせる。
「奈緒、晃子さんのお支度をよろしくと夫人にお伝えして。晃子さん、お話は後程。俥は僕にお任せ下さい」
晃子は頷き、奈緒に「よろしくお願いします」と頭を下げた。
「は、はぃぃ!!」
光留の剣幕から、些細なことでも叱責を受けかけないと、恐れおののく奈緒は、すっとんきょうな声をあげ、晃子を勝手口から邸内へ誘った。
2人の姿が見えなくなると、お勝手に立ち尽くす宵に、ヒラヒラと手を招く。
「不本意ながら!! 」
ぶっきらぼうに叫び、宵は土間に転がる下駄を手にし、光留の元へ向かった。
不機嫌な様子を隠しもせず、ぶつけるのは 光留の乳母として、子爵家で強い立場を持っているからだろう。
光留は、足元に差し出された下駄を引っ掛け「宵さん」と名を呼ぶ。返事もしない乳母が耳だけは、すましていることを知ることから、構わず続けた。
「車夫が待っているらしいのです。よくよく言い含めなさい。もし今後、今宵の件が車夫の口から外に漏れた場合、ただではおきませんよ」
「私がですか!? とんだ、とばっちりでございますね!」
なかなか嫌みったらしい口を利く。
宵は、鼻息荒く 言い募った。
「馬鹿デカイ声で叫んだのは、何処の誰です」
「ただじゃおかないとは? どうなるのでしょう。今度は、水甕を頭からひっくり返されるのでしょうかねぇ」
又しても、口答えをする宵に光留は、目を眇めた。
「そういえば、英国土産の毛染めを気に入ったようですが、アレって輸入されていないんですよね。結構、ツテが必要なのですが、もしかしたら、2度と手に入らないかもしれませんね。今までのように鉄漿で1日掛けてやりますか? ご苦労なことであらしゃいますなぁ」
「坊ちゃまッ!! 」
「ほら、早く! 僕は、おたあ様の所にいます。車夫に言い含めたら、風呂をお使いなさい。まったく、土間で水遊びなんて何を考えているんですか……ああ、そうそう。屋敷内にも箝口令ですよ」
「ああ!! もう……!」
宵は、怒りを下駄に込め、石ころを蹴飛ばし、裏木戸に駆け出した。
突き飛ばさなかったのは、それが宵だったからだろう。しかし、不意に押されたものだから踏ん張りがきかず、板戸に掛けてあった心張り棒を引っかけてしまった。
運が悪いことに、よろける足元に棒が絡まり「ああッ……!!」と、動転の声を上げた宵は、横にあった水甕と共に土間へ倒れ込んだ。
ゴッ! 鈍い音をたてたのは、倒れた水甕であった。一気に破片を飛び散らかす割れ方はせず、ガシャリ――と、フチ部分が欠けた程度で済んだのだが、当然ながら蓋がはずれ なみなみと満たしていた水は、無惨にも土間一面に広がり、尻餅をつく宵の着物をジワジワと濡らす。
宵は、叫んだ「坊ちゃま!」それは、強く叱責するものであり、なかなか聞けるものではなかったが、光留は躊躇することもなく
「下がりなさい!」と、一喝した。
怒気を孕む、一言に この屋敷で更に引き留める言葉を発せられる者がいるならば、子爵と夫人なのだから、必然的に宵も 見守る女中らも、黙り込むしかなかった。
今、光留の視界を遮る者は誰1人いない。じわじわと侵食する闇が、茜を呑み込んでから、随分と時が経ったようにも思える。
白月が、冷たい光を放つように見えるのは、瞳に映る人影によるものか、天然の街灯は、橙色の着物に織られた桐紋様まで、鮮やかに浮かび上がらせるのだが、足元は足袋のみであり、周辺に草履の影はない。
黒髪を飾る椿は、今にも滑り落ちそうで 惹かれて止まない細面は 色を失い、双眸から零れそうな涙と、それを必死に堪える唇は噛み締められ、血の気を失っていた。
「晃子さん……!!」
名を呼ぶのが先か、駆け出したのが先か、 光留は、腕を伸ばすと晃子を かき抱いた。
「光留様」こう呼ぶ、愛しい声と、まわされた細腕が 背中を撫で、強く締められることに、形容しがたい目眩を覚える。
まさか、こんな状況で晃子の鼓動と体温を感じる羽目になるとは思いもしなかったと。光留は、抱く腕に力を込め「よく……お越しくださいました」と、絞り出した。
「詳しい話は、後で伺います。大変なご無礼をした者は、強く言い聞かせましょう。ただ1つお尋ねします、ここまではどうやって?」
「俥で……私、すぐ帰るつもりで外に待たせて……」
光留は 頷き、後ろを振り返った。
先程、突き飛ばした女中と宵が、ジッと こちらを窺っている。そして、その背後に さっきは、居なかった顔を見つけた。
「奈緒!」
津多子付きの女中だ。主に命じられ、成り行きを眺めにきたのだろうが、まさか呼びつけられるとは思わなかったのだろう。
怒りが滲む声に ビクッ!と、肩を跳ねさせると、慌てて下駄を引っかけ駆け寄った。
「は、はい!何でございましょう!」
「……」
無言の光留は、足元を睨み付けた。
裸足の光留と晃子に並び、1人だけ下駄を履いていることに、ハッ!と我に返った奈緒は「大変、失礼を!」と慌てふためき、裸足で地面に立つと、脱いだ下駄を光留の足元へ揃えた。
「晃子さん、僕の肩に手を」
「え?」
光留は膝をつき、晃子の汚れた足袋を剥ぎ取ると、下駄を手ずから履かせた。まるで下僕のような所業に、奈緒の顔が強ばっていくのが横目で見てとれたが構わず、両足に下駄を履かせる。
「奈緒、晃子さんのお支度をよろしくと夫人にお伝えして。晃子さん、お話は後程。俥は僕にお任せ下さい」
晃子は頷き、奈緒に「よろしくお願いします」と頭を下げた。
「は、はぃぃ!!」
光留の剣幕から、些細なことでも叱責を受けかけないと、恐れおののく奈緒は、すっとんきょうな声をあげ、晃子を勝手口から邸内へ誘った。
2人の姿が見えなくなると、お勝手に立ち尽くす宵に、ヒラヒラと手を招く。
「不本意ながら!! 」
ぶっきらぼうに叫び、宵は土間に転がる下駄を手にし、光留の元へ向かった。
不機嫌な様子を隠しもせず、ぶつけるのは 光留の乳母として、子爵家で強い立場を持っているからだろう。
光留は、足元に差し出された下駄を引っ掛け「宵さん」と名を呼ぶ。返事もしない乳母が耳だけは、すましていることを知ることから、構わず続けた。
「車夫が待っているらしいのです。よくよく言い含めなさい。もし今後、今宵の件が車夫の口から外に漏れた場合、ただではおきませんよ」
「私がですか!? とんだ、とばっちりでございますね!」
なかなか嫌みったらしい口を利く。
宵は、鼻息荒く 言い募った。
「馬鹿デカイ声で叫んだのは、何処の誰です」
「ただじゃおかないとは? どうなるのでしょう。今度は、水甕を頭からひっくり返されるのでしょうかねぇ」
又しても、口答えをする宵に光留は、目を眇めた。
「そういえば、英国土産の毛染めを気に入ったようですが、アレって輸入されていないんですよね。結構、ツテが必要なのですが、もしかしたら、2度と手に入らないかもしれませんね。今までのように鉄漿で1日掛けてやりますか? ご苦労なことであらしゃいますなぁ」
「坊ちゃまッ!! 」
「ほら、早く! 僕は、おたあ様の所にいます。車夫に言い含めたら、風呂をお使いなさい。まったく、土間で水遊びなんて何を考えているんですか……ああ、そうそう。屋敷内にも箝口令ですよ」
「ああ!! もう……!」
宵は、怒りを下駄に込め、石ころを蹴飛ばし、裏木戸に駆け出した。
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