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爵位と金
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女の顔に興味などない。
吉原遊女でも、飯盛女でも同じ――。
そもそも、興味を持つ前に晃子と出逢ったことで、光留の厄介な一途さが出来上がってしまったのだから、羽倉崎に語ったことは、嘘ではなかった。
晃子でなければ、同じなのだから。
その後は、2人して当たり障りのない話に花を咲かせた。乳母が、英国土産の毛染めを気に入ったが、東京もしくは横浜で手に入れることが出来るか? といったような、他愛もない話だったが、いよいよデザートが目の前に置かれ、最後となりかけた時、待っていたかのように光留が切り出した。
「dessertのお時間ということで、一つ僕も お尋ねしてよろしいですか?」
「何なりと」
「羽倉崎さんは、何故、咲さんに手を出されたのですか?」
「は!? 」
お日柄がよろしいですね――と、でも言ったかのような優雅な微笑、唇から流れた言葉は、少々そぐわなかった。
眼鏡の奥にある怜悧な眼差しは鳴りを潜め、代わりに間の抜けた唇の開きと、聞き間違いの可能性を探る視線に光留は、継ぐ。
「失敬。聞き方が下世話過ぎましたか? それでは変えます。何故、咲さんをお側に寄せられたのですか?」
「それは、婚約者がある身で破廉恥だと?」
「まさか。ただ、口約束とはいえ、晃子さんの嫌がることをご結婚前にされたことに少々、驚いたもので」
「ああ、確かにそう思われるかもしれませんね。しかし、私がそうしたかったのです。私がしたいのですから、結婚前も後も関係ないのです」
今度は、光留の目が見開かれる番だった。言われてみれば、至極まっとうな言い分だ。愚問だったと妙に納得した。
「それでは質問を変えます。羽倉崎さんは晃子さんのお顔がお好きなのですか? それとも尾井坂家の資産?男爵令嬢の肩書きでしょうか? 」
「答え難いことを聞かれるのですね」
「申し訳ない。人様の考えを知るのは、考察に役に立つ」
ピアノのしらべを追う視線と、珈琲を含む光留の仕草は、そっぽを向くようで、尋ね返すことを拒否しているようだ。羽倉崎は、変わった人だと思いながらも少々、考え答えた。
「そうですね、正直に申し上げて全てです。全てで、晃子さんでしょう?」
「それは、晃子さんではないでしょう?」
「どういう意味で?」
「資産は親の物、令嬢の肩書きも。それでは、この2つが失くなったらどうでしょう?」
「は?」
何を言っているのだ?と言わんばかりに、羽倉崎は不快感を露にした。いくら興味があるといっても、思い付いた空想の世界を語られても時間の無駄だ。
わざと眉根を寄せてみるが、目の前の男は素知らぬ顔で笑みを浮かべている。からかわれているのか?そう思った時、低く落とされた声が驚くべきことを告げた。
「爵位の剥奪、これでどうです?」
「何を言っているんです!? 」
「シッ!聞いたことありませんか?噂。わざわざ僕を追っていただいたので、1つ世間話をと思いましてね……。宮内省は、勲功華族に目をつけている――と」
「……ありませんね」
羽倉崎は、取り繕った笑顔を見せると、動揺を隠すようにカップに指を掛けた。
「山寺さん、意外とお口が堅い」口笛を吹きそうな軽快な声音が、カップに落ちた視線を上げさせた。目にしたのは 優しげに弧を描く唇が「嘘つき」と笑った瞬間。
「何故、嘘と?」
「失礼、実は清浦さんから謝罪がありましてね、口が滑ったと」
「ああ……そうですか」
確かに、山寺から聞き及んでいた。
『宮内省は、勲功華族に目をつけている』
元々、華族とは明治以前の公家と大名だった。しかし、政府内で台頭著しいのは士族。伊藤博文や、山縣有朋、井上馨、全てがそれだ。
そこで当時の右大臣 岩倉具視は、華族を天皇と結びつけ公家・大名華族を特権階級にすることを思い付いた。このことで、宮中を取り仕切る宮内省と華族が強く結び付いたのだが、明治17年華族令の発布により、勲功ある者を華族とすることになった。
つまり、士族が爵位を持つことになったのだ。当初の目論みと違うことになったが、この頃 岩倉は、すでに世を去っていたのだから、どうすることも出来ない――が、宮内省が華族にとって、やかましい役所であることは変わりなかった。
山寺は言った。
『清浦様と先日、お会いしたのだがね。やたらと宮内省の話をされるのだよ。勲功華族は、少々身を引き締めた方が良いかもしれないねぇ~などと。変だろう?……だから、何か遠回しに告げておられると思っている』
何故、忙しい清浦と面会が叶ったのか?と、腑に落ちなかった。そして商人に華族の話をしたことも。
ただの世間話なのか? それとも勲功華族である官の大物との繋がりに警告を発したのか?
どちらにしても、羽倉崎にとって噂の段階では気になる物でもなく。
しかし、目の前の男は、尾井坂家の爵位について匂わせた。しかも、宮内省の役人がだ。羽倉崎は 固唾をのんで光留の言葉を待った。
「いえね、ただ興味があったのです。全てを無くしても慕う気持ちが変わらなければ、これ程素敵なことはないと。泰臣君が文無しになっても、駒子さんが『構いませんことよ』と笑い飛ばしたら、僕は嬉しい。現実は……難しいでしょうが。自分でも夢見がちと理解しております」
瞼を伏せ、語る光留は「可笑しなことを口走りました」と小さく笑った。
匂わせた言葉で保証のない未来に疑心を抱かせることに成功したのか、目の前の恋敵は、何やら考え込んでいる様子だ。
全てを真に受けるような馬鹿ではないだろが、引っ掛かりを覚えたら、調べること位は するだろう。人に吹き込まれる確証のない話よりは、自身で調べる過程で聞き及ぶ話が、信憑性があると思うのは人間の心理だ。
それが、例え 同じ話だとしても。
馬鹿な従五位の噂も、山寺から聞き及んだものと、自身で調べ上げたものならば、追及も段違いだった筈だ。少なくとも後者であれば、こんなにアッサリ納得はしなかっただろう。
曲が変わった。音楽学校の生徒が弾いているのか、鹿鳴館のものより だいぶ拙い。――が、初々しくもある音色に、自身の想いを重ね、一文を真似る。甘えるような呟きで。「愛しい人よ、僕のところへ」
勿論、羽倉崎には聞こえていない。
理想は、波風たてずに縁談をなかったことにすること。子爵家が泥を被っては元も子もない。光留は、遠回りすることを余儀なくされた
吉原遊女でも、飯盛女でも同じ――。
そもそも、興味を持つ前に晃子と出逢ったことで、光留の厄介な一途さが出来上がってしまったのだから、羽倉崎に語ったことは、嘘ではなかった。
晃子でなければ、同じなのだから。
その後は、2人して当たり障りのない話に花を咲かせた。乳母が、英国土産の毛染めを気に入ったが、東京もしくは横浜で手に入れることが出来るか? といったような、他愛もない話だったが、いよいよデザートが目の前に置かれ、最後となりかけた時、待っていたかのように光留が切り出した。
「dessertのお時間ということで、一つ僕も お尋ねしてよろしいですか?」
「何なりと」
「羽倉崎さんは、何故、咲さんに手を出されたのですか?」
「は!? 」
お日柄がよろしいですね――と、でも言ったかのような優雅な微笑、唇から流れた言葉は、少々そぐわなかった。
眼鏡の奥にある怜悧な眼差しは鳴りを潜め、代わりに間の抜けた唇の開きと、聞き間違いの可能性を探る視線に光留は、継ぐ。
「失敬。聞き方が下世話過ぎましたか? それでは変えます。何故、咲さんをお側に寄せられたのですか?」
「それは、婚約者がある身で破廉恥だと?」
「まさか。ただ、口約束とはいえ、晃子さんの嫌がることをご結婚前にされたことに少々、驚いたもので」
「ああ、確かにそう思われるかもしれませんね。しかし、私がそうしたかったのです。私がしたいのですから、結婚前も後も関係ないのです」
今度は、光留の目が見開かれる番だった。言われてみれば、至極まっとうな言い分だ。愚問だったと妙に納得した。
「それでは質問を変えます。羽倉崎さんは晃子さんのお顔がお好きなのですか? それとも尾井坂家の資産?男爵令嬢の肩書きでしょうか? 」
「答え難いことを聞かれるのですね」
「申し訳ない。人様の考えを知るのは、考察に役に立つ」
ピアノのしらべを追う視線と、珈琲を含む光留の仕草は、そっぽを向くようで、尋ね返すことを拒否しているようだ。羽倉崎は、変わった人だと思いながらも少々、考え答えた。
「そうですね、正直に申し上げて全てです。全てで、晃子さんでしょう?」
「それは、晃子さんではないでしょう?」
「どういう意味で?」
「資産は親の物、令嬢の肩書きも。それでは、この2つが失くなったらどうでしょう?」
「は?」
何を言っているのだ?と言わんばかりに、羽倉崎は不快感を露にした。いくら興味があるといっても、思い付いた空想の世界を語られても時間の無駄だ。
わざと眉根を寄せてみるが、目の前の男は素知らぬ顔で笑みを浮かべている。からかわれているのか?そう思った時、低く落とされた声が驚くべきことを告げた。
「爵位の剥奪、これでどうです?」
「何を言っているんです!? 」
「シッ!聞いたことありませんか?噂。わざわざ僕を追っていただいたので、1つ世間話をと思いましてね……。宮内省は、勲功華族に目をつけている――と」
「……ありませんね」
羽倉崎は、取り繕った笑顔を見せると、動揺を隠すようにカップに指を掛けた。
「山寺さん、意外とお口が堅い」口笛を吹きそうな軽快な声音が、カップに落ちた視線を上げさせた。目にしたのは 優しげに弧を描く唇が「嘘つき」と笑った瞬間。
「何故、嘘と?」
「失礼、実は清浦さんから謝罪がありましてね、口が滑ったと」
「ああ……そうですか」
確かに、山寺から聞き及んでいた。
『宮内省は、勲功華族に目をつけている』
元々、華族とは明治以前の公家と大名だった。しかし、政府内で台頭著しいのは士族。伊藤博文や、山縣有朋、井上馨、全てがそれだ。
そこで当時の右大臣 岩倉具視は、華族を天皇と結びつけ公家・大名華族を特権階級にすることを思い付いた。このことで、宮中を取り仕切る宮内省と華族が強く結び付いたのだが、明治17年華族令の発布により、勲功ある者を華族とすることになった。
つまり、士族が爵位を持つことになったのだ。当初の目論みと違うことになったが、この頃 岩倉は、すでに世を去っていたのだから、どうすることも出来ない――が、宮内省が華族にとって、やかましい役所であることは変わりなかった。
山寺は言った。
『清浦様と先日、お会いしたのだがね。やたらと宮内省の話をされるのだよ。勲功華族は、少々身を引き締めた方が良いかもしれないねぇ~などと。変だろう?……だから、何か遠回しに告げておられると思っている』
何故、忙しい清浦と面会が叶ったのか?と、腑に落ちなかった。そして商人に華族の話をしたことも。
ただの世間話なのか? それとも勲功華族である官の大物との繋がりに警告を発したのか?
どちらにしても、羽倉崎にとって噂の段階では気になる物でもなく。
しかし、目の前の男は、尾井坂家の爵位について匂わせた。しかも、宮内省の役人がだ。羽倉崎は 固唾をのんで光留の言葉を待った。
「いえね、ただ興味があったのです。全てを無くしても慕う気持ちが変わらなければ、これ程素敵なことはないと。泰臣君が文無しになっても、駒子さんが『構いませんことよ』と笑い飛ばしたら、僕は嬉しい。現実は……難しいでしょうが。自分でも夢見がちと理解しております」
瞼を伏せ、語る光留は「可笑しなことを口走りました」と小さく笑った。
匂わせた言葉で保証のない未来に疑心を抱かせることに成功したのか、目の前の恋敵は、何やら考え込んでいる様子だ。
全てを真に受けるような馬鹿ではないだろが、引っ掛かりを覚えたら、調べること位は するだろう。人に吹き込まれる確証のない話よりは、自身で調べる過程で聞き及ぶ話が、信憑性があると思うのは人間の心理だ。
それが、例え 同じ話だとしても。
馬鹿な従五位の噂も、山寺から聞き及んだものと、自身で調べ上げたものならば、追及も段違いだった筈だ。少なくとも後者であれば、こんなにアッサリ納得はしなかっただろう。
曲が変わった。音楽学校の生徒が弾いているのか、鹿鳴館のものより だいぶ拙い。――が、初々しくもある音色に、自身の想いを重ね、一文を真似る。甘えるような呟きで。「愛しい人よ、僕のところへ」
勿論、羽倉崎には聞こえていない。
理想は、波風たてずに縁談をなかったことにすること。子爵家が泥を被っては元も子もない。光留は、遠回りすることを余儀なくされた
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