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貴賓室にて
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◆◆◆◆◆
「まあ!素敵!! 」
「これは、なかなか準備万端ではないですか」
貴賓室に案内された泰臣の横で、目を輝かせるのは、大宮伯爵家の駒子であり、その瞳いっぱいに広がる光景は、ヨーロッパから取り寄せられた美しい絵画でもなく、スズランを思わせる卓上ランプに輝く菊の御紋でもないのは、明白だった。
駒子の視線は、給仕が次々と並べていく銀食器であり、ナイフで切り分けられる香しい七面鳥でもある。まあ!――と、両手を重ね、感嘆の声を上げる様子は とても可愛らしいのだが、小さな唇を引き結び、ゴクリと喉を鳴らすのは、少々いただけない。
「さあ、突っ立ってないで席につきましょう。この席には、我々3人以外 立ち入りませんので、お気楽に。改めまして、司法省奏任官の近衛と申します」
「尾井坂泰臣です。よろしくお願いします」
「大宮駒子です」
近衛は、右手を差し出し「お掛けください」と言うなり、隅に控える給仕に対して「勝手にやるので下がりなさい」と、早々に追い出してしまった。
切り分けられた七面鳥は、数切れだ。
残りは、誰が切り分けるのだろうか?そんな疑問が、顔に出たのだろう。シルクのベルベッドに深々と腰を掛ける近衛は、淡々と言ってのけた「こういうのは、自分勝手にやった方が楽なのですよ」と。
泰臣は、状況が飲み込めていなかった。
鹿鳴館に到着すると光留は姿を消し、入れ違いに近衛が現れたのだが、先程と同じように淡々と名乗ると、有無を言わさず案内されたのが、貴賓室だった。
鹿鳴館の貴賓室など、数年前だったら足も踏み入れられなかっただろう。
尻に敷く椅子張り地も、金糸銀糸が使われていることから、ただの紋ベルベットではない。金華山織りと呼ばれる、特殊技法で織られた代物だ。
国の威信を掛けた外交の拠点は、ハリボテに成り果てたが、質の良さは疑いようがない。
そんな貴賓室にて、慣れた様子でワインボトルを片手に持ち、駒子、泰臣の順に注ぐ近衛は、最後に自分のグラスへ、ボトルを傾けた。グラスから浮かし、注がれる葡萄色は底に沈むとクルリと跳ね上がる。
「綺麗ですね、踊っているみたい」
初めて見る美しい飲み物に、駒子は目を輝かせた。
「最近では、山梨でワインが作られていますが、蜂蜜などを加えているらしく、甘いらしい。これは、フランスから取り寄せられた物なので大丈夫かと。駒子さん、初めにコチラに慣れておきなさい。甘い偽物に慣れてしまうと、本場を味わえない。あと、作法など関係ありません。見ているのは私達だけ。普段通り、気兼ねなくお食事を楽しまれて下さい」
「ありがとうございます」
駒子が、フォークを取るのを見届けると、近衛の視線が泰臣を見定め、次に床へ落ちた。
「あ、ナプキンを落としてしまいました」
「え?」
見るが、何も落ちていない。不思議に思い、顔を上げると、既に立ち上がった近衛が、真横に膝を折っていた。
「光留さんからの言伝てです。普段の駒子さんを見ておきなさい――と」
声に動きがあるとすれば、近衛の放ったものは、俊敏と例える以外なかった。凄まじく早口のように思えたが、ハッキリと聞き取れるのは、普段からこういう話し方をしているのだろうか――と、思うほどだ。
何事もなかったように、ゆっくりと席についた近衛は、ボソボソと語りだした。
「まあ、独り言と思って聞いてください。冷やかしの参加者だったんですが、先程、鹿鳴館に到着した馬車を見るなり、宮内省の者が駆けてきましてね。こういうんです……」
近衛は、チラリと駒子を眺めるとフォークをおもむろに掴み取り、ブスッと七面鳥へ突き立てた。
―― !?
泰臣は、ギョッと目を剥き、近衛と七面鳥を交互に見る。テーブルマナーを知らない訳がない、無論わざとだろう。肉を頬張る駒子と同じように、近衛まで給仕が切った状態の肉を咥え込むと、フォークで引っ張り、歯で食いちぎる。
「駒子さんを良く見て。後日どんな講師をつければ良いのか……あと出来るだけ同じように。私達が揃って、フォークとナイフを使えば要らぬ恥をかかせることになる」
近衛は、辛うじて噛みきった鶏肉を呑み込み、口を開いた。
目敏く、近衛を見つけた光留は こう言ったという「介添え人が必要なんです!信頼できる人じゃないと頼めません」と。
「何事かと思えば、貴方達の介添えと言うじゃないですか。大袈裟な――と、よくよく話を聞いてみたら、慣れない駒子さんを人目に触れさせたくない、その為に貴賓室を押さえてあると。しかし密室に2人にしては、後々マズイ噂を立てられるかもしれない。だからお願いしますと言うんですよ。あの人、なかなか気が回りますからね」
「すみません……ご迷惑をおかけして。それより、アイツが同席すれば良いのに」
「聞けば貴賓室には、食堂に並ばない物を用意させていると言うじゃないですか、それなら……と便乗したまで。気にしないで下さい。まさか、食いちぎることになるとは思いませんでしたが……駒子さん、お味はどうです?」
「こんなに美味しい物、初めて食べました!」
幸せそうに笑う駒子に、それは良かったと頷く近衛は、小さく囁いた。
「あの人なら平然と、恥ずかしいこと言ってのけそうですね」
「確かに……」
貴女の顔を見るだけで、お腹いっぱいだ――など、反応に困る言葉を囁くだろう。
「しかし今頃は、手が震えているかも知れません。見てみたい気もしますが、貸しを作るのも大事と……え、そうきましたか」
柔らかい七面鳥に舌鼓をうつ駒子は、スープ皿を両手で持ち上げ、煽り飲んでいた。
「泰臣様、近衛様、とても美味しいです!」
「それは良かった、ですよね?尾井坂さん」
近衛は、言うなり両手で皿を持ち上げた。
まさか!やるのか!? と 驚愕したが、まるで大盃を飲み干すように近衛は、やってのけた。
―― 司法省の奏任官……、この人は出世しそうだ。
泰臣は 躊躇う指先を叱咤し、菊の御紋入りの銀食器を掴み上げた。
「まあ!素敵!! 」
「これは、なかなか準備万端ではないですか」
貴賓室に案内された泰臣の横で、目を輝かせるのは、大宮伯爵家の駒子であり、その瞳いっぱいに広がる光景は、ヨーロッパから取り寄せられた美しい絵画でもなく、スズランを思わせる卓上ランプに輝く菊の御紋でもないのは、明白だった。
駒子の視線は、給仕が次々と並べていく銀食器であり、ナイフで切り分けられる香しい七面鳥でもある。まあ!――と、両手を重ね、感嘆の声を上げる様子は とても可愛らしいのだが、小さな唇を引き結び、ゴクリと喉を鳴らすのは、少々いただけない。
「さあ、突っ立ってないで席につきましょう。この席には、我々3人以外 立ち入りませんので、お気楽に。改めまして、司法省奏任官の近衛と申します」
「尾井坂泰臣です。よろしくお願いします」
「大宮駒子です」
近衛は、右手を差し出し「お掛けください」と言うなり、隅に控える給仕に対して「勝手にやるので下がりなさい」と、早々に追い出してしまった。
切り分けられた七面鳥は、数切れだ。
残りは、誰が切り分けるのだろうか?そんな疑問が、顔に出たのだろう。シルクのベルベッドに深々と腰を掛ける近衛は、淡々と言ってのけた「こういうのは、自分勝手にやった方が楽なのですよ」と。
泰臣は、状況が飲み込めていなかった。
鹿鳴館に到着すると光留は姿を消し、入れ違いに近衛が現れたのだが、先程と同じように淡々と名乗ると、有無を言わさず案内されたのが、貴賓室だった。
鹿鳴館の貴賓室など、数年前だったら足も踏み入れられなかっただろう。
尻に敷く椅子張り地も、金糸銀糸が使われていることから、ただの紋ベルベットではない。金華山織りと呼ばれる、特殊技法で織られた代物だ。
国の威信を掛けた外交の拠点は、ハリボテに成り果てたが、質の良さは疑いようがない。
そんな貴賓室にて、慣れた様子でワインボトルを片手に持ち、駒子、泰臣の順に注ぐ近衛は、最後に自分のグラスへ、ボトルを傾けた。グラスから浮かし、注がれる葡萄色は底に沈むとクルリと跳ね上がる。
「綺麗ですね、踊っているみたい」
初めて見る美しい飲み物に、駒子は目を輝かせた。
「最近では、山梨でワインが作られていますが、蜂蜜などを加えているらしく、甘いらしい。これは、フランスから取り寄せられた物なので大丈夫かと。駒子さん、初めにコチラに慣れておきなさい。甘い偽物に慣れてしまうと、本場を味わえない。あと、作法など関係ありません。見ているのは私達だけ。普段通り、気兼ねなくお食事を楽しまれて下さい」
「ありがとうございます」
駒子が、フォークを取るのを見届けると、近衛の視線が泰臣を見定め、次に床へ落ちた。
「あ、ナプキンを落としてしまいました」
「え?」
見るが、何も落ちていない。不思議に思い、顔を上げると、既に立ち上がった近衛が、真横に膝を折っていた。
「光留さんからの言伝てです。普段の駒子さんを見ておきなさい――と」
声に動きがあるとすれば、近衛の放ったものは、俊敏と例える以外なかった。凄まじく早口のように思えたが、ハッキリと聞き取れるのは、普段からこういう話し方をしているのだろうか――と、思うほどだ。
何事もなかったように、ゆっくりと席についた近衛は、ボソボソと語りだした。
「まあ、独り言と思って聞いてください。冷やかしの参加者だったんですが、先程、鹿鳴館に到着した馬車を見るなり、宮内省の者が駆けてきましてね。こういうんです……」
近衛は、チラリと駒子を眺めるとフォークをおもむろに掴み取り、ブスッと七面鳥へ突き立てた。
―― !?
泰臣は、ギョッと目を剥き、近衛と七面鳥を交互に見る。テーブルマナーを知らない訳がない、無論わざとだろう。肉を頬張る駒子と同じように、近衛まで給仕が切った状態の肉を咥え込むと、フォークで引っ張り、歯で食いちぎる。
「駒子さんを良く見て。後日どんな講師をつければ良いのか……あと出来るだけ同じように。私達が揃って、フォークとナイフを使えば要らぬ恥をかかせることになる」
近衛は、辛うじて噛みきった鶏肉を呑み込み、口を開いた。
目敏く、近衛を見つけた光留は こう言ったという「介添え人が必要なんです!信頼できる人じゃないと頼めません」と。
「何事かと思えば、貴方達の介添えと言うじゃないですか。大袈裟な――と、よくよく話を聞いてみたら、慣れない駒子さんを人目に触れさせたくない、その為に貴賓室を押さえてあると。しかし密室に2人にしては、後々マズイ噂を立てられるかもしれない。だからお願いしますと言うんですよ。あの人、なかなか気が回りますからね」
「すみません……ご迷惑をおかけして。それより、アイツが同席すれば良いのに」
「聞けば貴賓室には、食堂に並ばない物を用意させていると言うじゃないですか、それなら……と便乗したまで。気にしないで下さい。まさか、食いちぎることになるとは思いませんでしたが……駒子さん、お味はどうです?」
「こんなに美味しい物、初めて食べました!」
幸せそうに笑う駒子に、それは良かったと頷く近衛は、小さく囁いた。
「あの人なら平然と、恥ずかしいこと言ってのけそうですね」
「確かに……」
貴女の顔を見るだけで、お腹いっぱいだ――など、反応に困る言葉を囁くだろう。
「しかし今頃は、手が震えているかも知れません。見てみたい気もしますが、貸しを作るのも大事と……え、そうきましたか」
柔らかい七面鳥に舌鼓をうつ駒子は、スープ皿を両手で持ち上げ、煽り飲んでいた。
「泰臣様、近衛様、とても美味しいです!」
「それは良かった、ですよね?尾井坂さん」
近衛は、言うなり両手で皿を持ち上げた。
まさか!やるのか!? と 驚愕したが、まるで大盃を飲み干すように近衛は、やってのけた。
―― 司法省の奏任官……、この人は出世しそうだ。
泰臣は 躊躇う指先を叱咤し、菊の御紋入りの銀食器を掴み上げた。
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