11 / 74
幽冥竜宮
禍患
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
檜扇を口許に寄せ、何と――と感嘆の声を漏らすのは菅公だった。両拳を膝に置くと恭しく太郎へ頭を下げる、関白に至っては、空洞の眼を向けるのみ、目の前に座る者が正体不明の村人であろうとも、地蔵菩薩であろうとも関係ないといった風情だ。
「で?おむすび地蔵、そなた芳乃から毎日花を貰ったことで、わざわざ救いに参ったのか?」
「朧殿、違う。握り飯地蔵だ」
「黙っておれ、菩薩」
相手が朧であったら、太郎も響も慌てて目を逸らすだろうが、害がない眼差しなど怖くもなんともないとばかりに、お互い睨み合う。
このままでは話が進まぬ――と、間に割って入ったのは菅公。
無言で、腕に打ち付けた檜扇からは、バリバリ……と雷鳴が轟く。響は、小さく肩をすくめると形の良い唇を微かに震わせた。何やら呪いを唱えるようなボソボソとした動きの為、何を口にしたのかは分からないが、それ以上は言い争うこともなかったので菅公は、仕切り直しとばかりに太郎に目配せをした。
「太郎地蔵様、先を……」
「まともな奴が常世に居て、助かるのぅ~」
まともじゃない菩薩顔の響を一瞥すると、芳乃の前に男が現れた――と言葉を継いだ。
芳乃より、十は年嵩に見えた男は、平礼烏帽子に水干を身に付けていた。他の者達と違うのは、附け物と呼ばれる飾り物を衣に付けていることだ。
これは、放免という役職の姿であった。男は下級役人で、市中取り締まりなどを行う者であったという。
「成る程、だから毎日芳乃が地蔵さまを参ることも知っておったのだな」
菅公が、言う。
「しかし、ずっと見ているというのも気味が悪い……男は芳乃殿を見初めたのか?そして、太郎どんは何故芳乃殿に構う?」
関白は、男が芳乃を眺めていた理由に言及すると共に、太郎が芳乃に心を砕く理由も知りたいと尋ねた。
その言葉に響と朧は、顔を見合せ
「石の分際で、人に恋をしおったか馬鹿地蔵」
「道端で女子を物色しておったのか、色欲地蔵」
などと言い放つ、地蔵菩薩に向かって何という口を利くものだ――と菅公は呆れたのだが、呆れたのは太郎も同じのようで、はぁ~と深く溜め息をつくと、男は毎日現れた――と話を進めた。
「無視だ、朧殿」
「無視したぞ、響殿」
二人の笑いを含む声音を無視し、太郎は語る。
男は、やはり下級役人であった。十五の芳乃よりも、十二支を一周多く回った歳だという。つまり、当時の男は二十七歳。
本来ならば妻子がいて然るべきなのだが、縁がなく今も独り身であると云う。
「芳乃は、午年である」
「うま?」
太郎の言葉に、響が眉を上げた。不機嫌極まりないと歪む顔も麗しい。太郎は力強く再度、言い放った、午である!と。
むぅ~っと膨れっ面をする響を他所に、読経のような太郎の声は若き芳乃の近況を語った。
「男は、下級役人であったが平家一門に連なる役人のようでな、なかなか羽振りが良かった。芳乃の母が病と聞きつけ、ツテを頼ったらしく薬を手に入れ、また精のつく物を届けたりもした」
太郎は、肉付きの良い両掌を板間につくと何やらゴニョゴニョと呟いた。すると、どうしたことか円を囲む中央に盥程の大きさの鏡が現れた。背面は板間に付いている為、見えないが縁には細やかな細工の彫り物が施され、物を映す鏡は水晶のようだった。
「これは……背面の細工を見てみたい!」
菅公は、見えるはずがない背面を覗こうと板間に這いつくばる。普段、月を見上げては歌を詠み、蝶が舞うと春を喜ぶ、風流人なのだが今は、カエルのようだ。
「菅公好みの雅な古さよのぅ。私には地味に見えるが……」
派手好きの関白には、地味に映る鏡は何処が良いのか、わからない。ただ菅公が興味を示す物だから良いのだろうとは思う。
「……あ!」
関白が声を上げた、透き通る鏡が、もやもやと燻る煙のように揺れうごめき、徐々に晴れてくるとぼんやりと人影が現れた。何事か?と皆で覗き込む。
そこには、仲睦まじい男女が畦道で話し込んでいた。楽しげに笑うのは、横で眠る芳乃より、少しばかり年若い芳乃だ。
空木の花が、見事に咲く山の畦道に佇む地蔵と若い二人に響が身を乗り出す――と、指先で男の顔を撫でた。
何か意味があるのか?と菅公と関白は、腕釧輝く手首から伸びる、しなやかな指先を辿った。
「佐伯山、卯の花持ちし、愛しきが、手をし取りてば、花は散るとも……?」
「何じゃ、それは?」
関白が問うた。
「いや、男がそう言った」
「そうではない、その歌だ」
関白の二度目の問いには、菅公が答えた。万葉集じゃと。
そう告げる菅公の口元には、含みのある笑みが浮かぶ。関白は首をひねり、その万葉が何じゃと三度目を問うた。
「卯の花を持つ、愛しい貴女の手を取ることが出来たら花なんて散っても構わない……まぁ、こんなところだ」
「ほぅ!」
にゃりと関白の頬が緩む――と、その時、目にする風景が、ぐにゃり――と曲がった。柱も、御簾も。
ただ、朧や響といった人は、揺れ動くことがなかった。
「地蔵、悪さはよせ」
響の一言で、蜃気楼のように屈折した風景は、ピタリと収まった。菅公は、気を取り直す――
「ようは、恋歌じゃな。この男は芳……」
「「 ぎゃぁ――ッ!! 」」
「な、何じゃ!? 」
言葉を継いだ菅公の声を、打ち消すように朧と響が、悲鳴を上げた。二人して袖で両耳を押さえ麗しい顔は、苦痛に歪む――。驚いたのは関白と菅公だ。
別に耳を押さえるほどの物音は、していないのだから……。
「「 地蔵ッ!! 甲高い音をたてるな!! 」」
「すまぬ、すまぬ、さて続きを話そうかの」
どうやら、二人にしか聞こえない物音がしたらしい。不思議にも思うが、話の続きも気になると菅公と関白は、太郎地蔵に向き直った。
納得がいかないのは朧と響だ。眉根を寄せる麗しい目元は、二人揃って太郎を睨み付けるのだが、そんな非難の眼差しなど太郎は、意に介さない。
「ごほん!母御は……、少しは持ち直したが次は夏の暑さが祟ってなぁ、二人が夫婦になったのを見届けると息を引き取ったのだ」
皆が、鏡を覗き込んだ。少し刻が進んだようだ。
芳乃は赤子を抱き、隣の夫は板間に広げた懐紙から美しい彩りの唐菓子を摘まむと、芳乃の口に入れる。
見ている方が恥ずかしくなる程の睦まじさだ。太郎は継いだ――。
「幸せは続かなかったのじゃ」
静かに落ちる声音に、寄せる水音が混ざり合う。鏡に映る夜空は、まさに常世の空と同じであった。
鈍く輝く平家星は、年若い芳乃を。又、常世の芳乃を見下ろしていた。
檜扇を口許に寄せ、何と――と感嘆の声を漏らすのは菅公だった。両拳を膝に置くと恭しく太郎へ頭を下げる、関白に至っては、空洞の眼を向けるのみ、目の前に座る者が正体不明の村人であろうとも、地蔵菩薩であろうとも関係ないといった風情だ。
「で?おむすび地蔵、そなた芳乃から毎日花を貰ったことで、わざわざ救いに参ったのか?」
「朧殿、違う。握り飯地蔵だ」
「黙っておれ、菩薩」
相手が朧であったら、太郎も響も慌てて目を逸らすだろうが、害がない眼差しなど怖くもなんともないとばかりに、お互い睨み合う。
このままでは話が進まぬ――と、間に割って入ったのは菅公。
無言で、腕に打ち付けた檜扇からは、バリバリ……と雷鳴が轟く。響は、小さく肩をすくめると形の良い唇を微かに震わせた。何やら呪いを唱えるようなボソボソとした動きの為、何を口にしたのかは分からないが、それ以上は言い争うこともなかったので菅公は、仕切り直しとばかりに太郎に目配せをした。
「太郎地蔵様、先を……」
「まともな奴が常世に居て、助かるのぅ~」
まともじゃない菩薩顔の響を一瞥すると、芳乃の前に男が現れた――と言葉を継いだ。
芳乃より、十は年嵩に見えた男は、平礼烏帽子に水干を身に付けていた。他の者達と違うのは、附け物と呼ばれる飾り物を衣に付けていることだ。
これは、放免という役職の姿であった。男は下級役人で、市中取り締まりなどを行う者であったという。
「成る程、だから毎日芳乃が地蔵さまを参ることも知っておったのだな」
菅公が、言う。
「しかし、ずっと見ているというのも気味が悪い……男は芳乃殿を見初めたのか?そして、太郎どんは何故芳乃殿に構う?」
関白は、男が芳乃を眺めていた理由に言及すると共に、太郎が芳乃に心を砕く理由も知りたいと尋ねた。
その言葉に響と朧は、顔を見合せ
「石の分際で、人に恋をしおったか馬鹿地蔵」
「道端で女子を物色しておったのか、色欲地蔵」
などと言い放つ、地蔵菩薩に向かって何という口を利くものだ――と菅公は呆れたのだが、呆れたのは太郎も同じのようで、はぁ~と深く溜め息をつくと、男は毎日現れた――と話を進めた。
「無視だ、朧殿」
「無視したぞ、響殿」
二人の笑いを含む声音を無視し、太郎は語る。
男は、やはり下級役人であった。十五の芳乃よりも、十二支を一周多く回った歳だという。つまり、当時の男は二十七歳。
本来ならば妻子がいて然るべきなのだが、縁がなく今も独り身であると云う。
「芳乃は、午年である」
「うま?」
太郎の言葉に、響が眉を上げた。不機嫌極まりないと歪む顔も麗しい。太郎は力強く再度、言い放った、午である!と。
むぅ~っと膨れっ面をする響を他所に、読経のような太郎の声は若き芳乃の近況を語った。
「男は、下級役人であったが平家一門に連なる役人のようでな、なかなか羽振りが良かった。芳乃の母が病と聞きつけ、ツテを頼ったらしく薬を手に入れ、また精のつく物を届けたりもした」
太郎は、肉付きの良い両掌を板間につくと何やらゴニョゴニョと呟いた。すると、どうしたことか円を囲む中央に盥程の大きさの鏡が現れた。背面は板間に付いている為、見えないが縁には細やかな細工の彫り物が施され、物を映す鏡は水晶のようだった。
「これは……背面の細工を見てみたい!」
菅公は、見えるはずがない背面を覗こうと板間に這いつくばる。普段、月を見上げては歌を詠み、蝶が舞うと春を喜ぶ、風流人なのだが今は、カエルのようだ。
「菅公好みの雅な古さよのぅ。私には地味に見えるが……」
派手好きの関白には、地味に映る鏡は何処が良いのか、わからない。ただ菅公が興味を示す物だから良いのだろうとは思う。
「……あ!」
関白が声を上げた、透き通る鏡が、もやもやと燻る煙のように揺れうごめき、徐々に晴れてくるとぼんやりと人影が現れた。何事か?と皆で覗き込む。
そこには、仲睦まじい男女が畦道で話し込んでいた。楽しげに笑うのは、横で眠る芳乃より、少しばかり年若い芳乃だ。
空木の花が、見事に咲く山の畦道に佇む地蔵と若い二人に響が身を乗り出す――と、指先で男の顔を撫でた。
何か意味があるのか?と菅公と関白は、腕釧輝く手首から伸びる、しなやかな指先を辿った。
「佐伯山、卯の花持ちし、愛しきが、手をし取りてば、花は散るとも……?」
「何じゃ、それは?」
関白が問うた。
「いや、男がそう言った」
「そうではない、その歌だ」
関白の二度目の問いには、菅公が答えた。万葉集じゃと。
そう告げる菅公の口元には、含みのある笑みが浮かぶ。関白は首をひねり、その万葉が何じゃと三度目を問うた。
「卯の花を持つ、愛しい貴女の手を取ることが出来たら花なんて散っても構わない……まぁ、こんなところだ」
「ほぅ!」
にゃりと関白の頬が緩む――と、その時、目にする風景が、ぐにゃり――と曲がった。柱も、御簾も。
ただ、朧や響といった人は、揺れ動くことがなかった。
「地蔵、悪さはよせ」
響の一言で、蜃気楼のように屈折した風景は、ピタリと収まった。菅公は、気を取り直す――
「ようは、恋歌じゃな。この男は芳……」
「「 ぎゃぁ――ッ!! 」」
「な、何じゃ!? 」
言葉を継いだ菅公の声を、打ち消すように朧と響が、悲鳴を上げた。二人して袖で両耳を押さえ麗しい顔は、苦痛に歪む――。驚いたのは関白と菅公だ。
別に耳を押さえるほどの物音は、していないのだから……。
「「 地蔵ッ!! 甲高い音をたてるな!! 」」
「すまぬ、すまぬ、さて続きを話そうかの」
どうやら、二人にしか聞こえない物音がしたらしい。不思議にも思うが、話の続きも気になると菅公と関白は、太郎地蔵に向き直った。
納得がいかないのは朧と響だ。眉根を寄せる麗しい目元は、二人揃って太郎を睨み付けるのだが、そんな非難の眼差しなど太郎は、意に介さない。
「ごほん!母御は……、少しは持ち直したが次は夏の暑さが祟ってなぁ、二人が夫婦になったのを見届けると息を引き取ったのだ」
皆が、鏡を覗き込んだ。少し刻が進んだようだ。
芳乃は赤子を抱き、隣の夫は板間に広げた懐紙から美しい彩りの唐菓子を摘まむと、芳乃の口に入れる。
見ている方が恥ずかしくなる程の睦まじさだ。太郎は継いだ――。
「幸せは続かなかったのじゃ」
静かに落ちる声音に、寄せる水音が混ざり合う。鏡に映る夜空は、まさに常世の空と同じであった。
鈍く輝く平家星は、年若い芳乃を。又、常世の芳乃を見下ろしていた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
黒龍の神嫁は溺愛から逃げられない
めがねあざらし
BL
「神嫁は……お前です」
村の神嫁選びで神託が告げたのは、美しい娘ではなく青年・長(なが)だった。
戸惑いながらも黒龍の神・橡(つるばみ)に嫁ぐことになった長は、神域で不思議な日々を過ごしていく。
穏やかな橡との生活に次第に心を許し始める長だったが、ある日を境に彼の姿が消えてしまう――。
夢の中で響く声と、失われた記憶が導く、神と人の恋の物語。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
AV研は今日もハレンチ
楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo?
AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて――
薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!
八天閣奇談〜大正時代の異能デスゲーム
Tempp
キャラ文芸
大正8年秋の夜長。
常磐青嵐は気がつけば、高層展望塔八天閣の屋上にいた。突然声が響く。
ここには自らを『唯一人』と認識する者たちが集められ、これから新月のたびに相互に戦い、最後に残った1人が神へと至る。そのための力がそれぞれに与えられる。
翌朝目がさめ、夢かと思ったが、手の甲に奇妙な紋様が刻みつけられていた。
今6章の30話くらいまでできてるんだけど、修正しながらぽちぽちする。
そういえば表紙まだ書いてないな。去年の年賀状がこの話の浜比嘉アルネというキャラだったので、仮においておきます。プロローグに出てくるから丁度いい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる