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第四章 求道
第四章 求道 36
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康裕はそれに気づくと、刀でトンファーを受け止めながら後ろへ飛び退く。
世璋は康裕に向かって突進すると、様々な軌道を描くようにトンファーを振り回した。
康裕は世璋の攻撃を刀で防ぎ、あるいはかわしながら徐々に後ろへ下がっていく。
世璋は右足を1歩前に踏み込むと、右手に握ったトンファーを康裕目掛けて裏袈裟に振り下ろした。
その瞬間、康裕は刀でトンファーを受け止めると、左手で世璋の右手を逆手に掴み、大きく左へ振り回す。
世璋が仰向けに投げ倒されると、康裕は世璋を見下ろしながら刀を頭上に振り上げた。
世璋は康裕を見上げながら、ハッとした表情を浮かべる。
(しまった!)
世璋が額に冷や汗を滲ませると、守央はそれに気づいて立ち上がり、右手に握った釵を康裕に向かって投げつけた。
釵は縦回転しながら、康裕の背中目掛けて飛翔する。
康裕はそれに気づくと、背後を振り返りながら後ろへ飛び退き、刀で釵を弾き落とした。
康裕が着地して刀を正眼に構え直すと、守央は世璋の側に立ち、右手で腰の後ろから3本目の釵を引き抜く。
「大丈夫か、世璋!?」
「おう、助かったぜ!」
世璋は立ち上がると、左右のトンファーを回転させて物打ちを握った。
「くそっ、このままじゃ埒が明かねぇ。守央、作戦変更だ。俺があいつを引き付ける。その隙に奴の懐へ飛び込め」
「わかった」
守央が左右の釵を回転させて物打ちの根元を握ると、康裕は眉をひそめる。
(ほう、まだやるつもりか。ならば、こちらも本気で行かせてもらおう)
康裕は左足を1歩前に踏み出すと、刀の切っ先を天に向けて頭の右側に構えた。
八相の構えにも似たそれは、蜻蛉と呼ばれる示現流独特の構えである。
世璋は康裕に向かって突進すると、様々な軌道を描くようにトンファーを振り回した。
康裕は世璋の攻撃を刀で防ぎ、あるいはかわしながら徐々に後ろへ下がっていく。
世璋は右足を1歩前に踏み込むと、右手に握ったトンファーを康裕目掛けて裏袈裟に振り下ろした。
その瞬間、康裕は刀でトンファーを受け止めると、左手で世璋の右手を逆手に掴み、大きく左へ振り回す。
世璋が仰向けに投げ倒されると、康裕は世璋を見下ろしながら刀を頭上に振り上げた。
世璋は康裕を見上げながら、ハッとした表情を浮かべる。
(しまった!)
世璋が額に冷や汗を滲ませると、守央はそれに気づいて立ち上がり、右手に握った釵を康裕に向かって投げつけた。
釵は縦回転しながら、康裕の背中目掛けて飛翔する。
康裕はそれに気づくと、背後を振り返りながら後ろへ飛び退き、刀で釵を弾き落とした。
康裕が着地して刀を正眼に構え直すと、守央は世璋の側に立ち、右手で腰の後ろから3本目の釵を引き抜く。
「大丈夫か、世璋!?」
「おう、助かったぜ!」
世璋は立ち上がると、左右のトンファーを回転させて物打ちを握った。
「くそっ、このままじゃ埒が明かねぇ。守央、作戦変更だ。俺があいつを引き付ける。その隙に奴の懐へ飛び込め」
「わかった」
守央が左右の釵を回転させて物打ちの根元を握ると、康裕は眉をひそめる。
(ほう、まだやるつもりか。ならば、こちらも本気で行かせてもらおう)
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