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第四章 求道
第四章 求道 22
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盗賊が倒れると、別の盗賊は康正の父の頭目掛けて真上から打刀を振り下ろす。
康正の父は刀の棟に左手を添えて盗賊の斬撃を受け止めると、刃で盗賊の刀を下へ押さえつけ、刀の切先を盗賊の腹に突き刺した。
康正の父が刀の切先を引き抜くと、盗賊は膝から崩れ落ちてうつ伏せに倒れる。
「くっ……!」
盗賊は腹の刺傷から血を流しながら、辛うじて息をしていた。
康正の父の周りには、他にも斬られた盗賊達が倒れている。
残りの盗賊達はその様子に目を向け、再び康正の父に怖気づいて後退りし始めた。
「ひぃっ……! だ、駄目だ! やっぱりこいつには勝てねぇ!」
「お……おい、逃げるぞ! このままじゃ全員殺されちまう!」
「く、くそっ! 覚えとけよ、てめぇら! つ、次はタダじゃおかねぇからなぁ!」
盗賊達が康正の父に背中を向けて逃げ出すと、康正の父は刀を下ろす。
「フン、雑魚共が……」
一方、光永と世璋、守央の3人は、いまだざわめきが収まらぬ群衆の中へと分け入っていた。
「失礼、通してくれ!」
「はぇ~、すっげぇ人だかりだな」
「あれが泡盛の輸送隊か。見たところ、特に被害はないみたいだが……」
守央達が野次馬の最前列にたどり着くと、用心棒達は盗賊達をうつ伏せで地面に押さえつけていた。
「よし、これで全員だな!?」
「ふぅ~、なんとか制圧できたぜ」
用心棒たちが盗賊たちを取り押さえると、用心棒の1人である若い男は守優と美嘉、守善の3人に礼を述べる。
「3人共、手を貸してくれてありがとう。本当に助かったよ」
「ヘヘッ、俺たちにかかればこんなの余裕だぜ!」
「こちらこそ、差し出がましいことしてすみませんでした。けど、お役に立てたならよかったです」
康正の父は刀の棟に左手を添えて盗賊の斬撃を受け止めると、刃で盗賊の刀を下へ押さえつけ、刀の切先を盗賊の腹に突き刺した。
康正の父が刀の切先を引き抜くと、盗賊は膝から崩れ落ちてうつ伏せに倒れる。
「くっ……!」
盗賊は腹の刺傷から血を流しながら、辛うじて息をしていた。
康正の父の周りには、他にも斬られた盗賊達が倒れている。
残りの盗賊達はその様子に目を向け、再び康正の父に怖気づいて後退りし始めた。
「ひぃっ……! だ、駄目だ! やっぱりこいつには勝てねぇ!」
「お……おい、逃げるぞ! このままじゃ全員殺されちまう!」
「く、くそっ! 覚えとけよ、てめぇら! つ、次はタダじゃおかねぇからなぁ!」
盗賊達が康正の父に背中を向けて逃げ出すと、康正の父は刀を下ろす。
「フン、雑魚共が……」
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