KAKIDAMISHI -The Ultimate Karate Battle-

第四章 求道

第四章 求道 19

盗賊が頭を仰け反らせると、さらに康正は盗賊の背後に回り込み、両手で盗賊の頭を掴んで体を後方へ捌く。

盗賊が仰向けに投げ倒されると、康正はすかさず盗賊の顔面に右正拳下段突きを食らわせた。

もう1人別の盗賊は右足を1歩前に踏み込むと、右手に握った鎌を康正目掛けて袈裟に振り下ろす。

康正は左手で盗賊の右手を右へ受け流すと、右正拳上段逆突きを盗賊の顔面に食らわせ、両手で盗賊の右手を逆手に掴みながら左へ振り回した。

盗賊が仰向けに投げ倒されると、康正は両手で盗賊の右手首の関節を極め、すかさず右正拳下段突きを盗賊の顔面に食らわせる。

盗賊の1人は右足を1歩前に踏み込むと、康正の左側頭部目掛けて六尺棒を右から横一線に振り回した。

康正は後ろへ飛び退いて盗賊の攻撃を躱すと、両手を地面についてしゃがむように着地する。

盗賊は左足を1歩前に踏み込むと、康正目掛けて六尺棒を裏袈裟に振り下ろした。

その瞬間、康正は立ち上がりながら両腕で盗賊の左手を受け止め、右中段縦突きを盗賊の腹に食らわせる。

盗賊の体がくの字に曲がると、さらに康正は右手で盗賊の左襟を掴み、体を右に捌きながらしゃがんだ。

盗賊が仰向けに投げ倒されると、康正はすかさず左正拳下段突きを盗賊の顔面に食らわせる。

「へへっ！　どうだ、悪党共！　ざまぁ見やがれ！」

康正が口元に不敵な笑みを浮かべると、倒れていた盗賊の1人は立ち上がり、打刀を手にして康正の後ろ姿を睨み付けた。

康正がそれに気づかない中、別の盗賊は右足を1歩前に踏み込み、守優の左側頭部目掛けて唐棹を右から横一線に振り回す。