KAKIDAMISHI -The Ultimate Karate Battle-

ジェド

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第四章 求道

第四章 求道 13

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辻村――

夜、街の中心部では多くの人々が通りを行き交い、賑わいを見せていた。

そんな中、守善と守優、美嘉の3人は、人通りの多い道を歩いている。

「今日も相変わらず人が多いね」

「これだけ人がいれば、カキダミシの相手にも困らねぇな!」

「どんな武術家と戦えるか楽しみね!」

美嘉たちが辺りを見回していると、突然道の遠く前方から若い女の悲鳴が聞こえてきた。

「きゃあぁああああっ!!」

それに気づいた守善と美嘉、守優の3人は、他の人々と共に歩みを止める。

「な、なんだ!?」

「あっちの方から悲鳴が……!」

「とにかく行ってみようぜ!」

守優たちは道の遠く前方の群衆目掛けて走り出し、人混みの中へと分け入った。

そして、守優たちは野次馬の最前列にたどり着くと、立ち止まってハッと目を見開く。

「なっ……!?」

守優たちの目の前では、泡盛の輸送隊が盗賊たちに包囲されて立ち往生していた。

盗賊たちは打刀や六尺棒、薙刀、唐棹、鎌などの武器を手にしている。

「ヘッヘッヘッヘッヘッヘッ、今日はツイてるぜ! また時雨酒造の泡盛だ! こいつは滅多にお目にかかれねぇ上物の酒だからな、今度こそ俺たちの物にしてやるぜ!」

「どうせどっかの店に卸す予定なんだろ!? やめとけやめとけ! この街の連中に、そんないい酒の価値なんかわかりゃしねぇよ! そんなつまんねぇことするぐらいなら、俺たちに寄越してくれた方がよっぽど有意義だぜ!?」

「まあ意地でも渡さねぇってんなら、こっちも力ずくでぶん取ってやるだけだがな! 痛い目に遭いたくなけりゃ、大人しくその酒寄越しな!」

盗賊たちが口元に不気味な笑みを浮かべる中、輸送隊の馬方たちは3頭の馬を背にして怯えた表情を見せていた。
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