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第四章 求道
第四章 求道 2
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首里・赤田村――
深夜、街には泡盛の製造所がいくつも建っており、煙突から煙を立ち昇らせていた。
そんな中、街の中心部から少し離れた人通りのない道では、馬方の男たちが様々な色の着物と細帯を身に着け、3頭の琉球馬と共に歩いている。
三頭の馬は代赭色の大きな甕をそれぞれ両脇に括り付けており、用心棒の男たちを随伴させていた。甕の表面には白文字で『時雨酒造』と縦書きされている。用心棒たちは一際屈強な体格をしており、様々な色の上衣と細帯、長ズボン状の琉球袴を身に着けていた。
馬方たちは疲労感に苛まれた様子で、明かりの点いた提灯を手にしている。
「はぁ~……なんで、わざわざこんな夜中に泡盛運ばせたりするんだよ?」
「なんでも、依頼主の1人息子が嫁をもらったらしくてな。祝宴が近いっつうんで、大量に泡盛を用意することになったんだとよ」
「それにしたって多過ぎだろ。こっちはそもそも酒を造るところからやってんだぞ。うちの事業規模と従業員数を考慮したら、普通こんなに注文してこねぇだろ」
「しかも明日の朝までに持って来いだなんて、無茶もいいとこだ。ホント、神様面した客ってのは扱いに困るぜ」
「こんなことなら手配師に頼んで、もう何人か馬方雇っておくんだったな。そうすれば多少楽に――」
馬方の1人がそう言い欠けると、突然薄暗い袋小路から若い盗賊の男が現れ、両手で六尺棒を振り上げながら馬方に向かって飛び掛かった。
「ハッハァ! 死ねや、おらぁ!!」
若い盗賊が不敵な笑みを浮かべながら馬方の頭に六尺棒を打ち込むと、馬方はその衝撃で後方へ弾き飛ばされた。
馬方が倒れると、他の馬方たちはそれに気づき、慌てて3頭の馬を止める。
「ど、どうした!?」
「おい、大丈夫か!?」
馬方たちが駆け付けると、倒れた馬方は顔をしかめて頭の傷から出血していた。
そこへ複数の人影が現れると、馬方たちはそれに気づいてハッとした表情を浮かべる。
「なっ……!?」
馬方たちの目の前に現れたのは、多数の盗賊の男たちだった。
盗賊たちは様々な色の着物と細帯を身に着け、打刀や六尺棒、薙刀、唐棹、鎌などの武器を手にしている。
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馬方たちは疲労感に苛まれた様子で、明かりの点いた提灯を手にしている。
「はぁ~……なんで、わざわざこんな夜中に泡盛運ばせたりするんだよ?」
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「それにしたって多過ぎだろ。こっちはそもそも酒を造るところからやってんだぞ。うちの事業規模と従業員数を考慮したら、普通こんなに注文してこねぇだろ」
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「ど、どうした!?」
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そこへ複数の人影が現れると、馬方たちはそれに気づいてハッとした表情を浮かべる。
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馬方たちの目の前に現れたのは、多数の盗賊の男たちだった。
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