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第三章 真意 後篇

第三章 真意 後篇 17

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一方、街の中心部から少し離れた砂浜では、真加が男達に追われながら全速力で走っていた。

男達は様々な色や模様の着物と細帯を身に着け、右手に短棒を握っている。

真加が走り続けていると、さらに砂浜の遠く前方や草地の斜面を登った先からも男達が現れ、真加に向かって走って来た。

真加がそれに気づいてハッとした表情を浮かべると、男達は真加を取り囲む。

「ヘッヘッヘッヘッヘッ、もう逃げらんねぇぜ?」

「堪忍しな、小娘。さすがのお前でも、俺達全員をたった1人で相手するのは無謀ってもんだ」

「この機会にたっぷり教えてやるぜ、世の中の恐ろしさってもんをなあぁああっ!!」

男達が一斉に真加へ襲い掛かって短棒を振り回すと、真加は男達の攻撃をかわしながら左右の廻し蹴りや前蹴り、後ろ廻し蹴り、飛び廻し蹴りを繰り出し、次々と男達を蹴り倒し始めた。

すると、小さな林の中から村上と男達が現れ、斜面を駆け下りていく。

「見つけたぞ、小娘! ここをお前の墓場にしてやる!」

村上と男達は砂浜を走り出し、真加に向かって襲い掛かった。

真加はその間も男達の攻撃をかわしながら、様々な軌道を描く突きや蹴りを繰り出し、次々と男達を打ち倒していく。

男の1人は真加の背後に立つと、右手に握った短棒を真加の右頬に打ち込んだ。

真加が倒れると、さらに男達は真加を足蹴にし始める。

真加は両腕で顔を守りながら、左右の足で男達の脚や腹を蹴りつけた。

男達が一瞬怯むと、真加はすかさず立ち上がり、再び様々な軌道を描く突きや蹴りを放って男達を打ち倒し始める。

一方、砂浜を走っていた守善と美嘉、守央、光永、世璋、守優の6人は、遠く前方に真加を見つけて立ち止まった。
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