51 / 163
第二章 真意 前篇
第二章 真意 前篇 19
しおりを挟む
西村――
夕方、松浦たちが幽閉されている町屋には、畳敷の部屋がもう1つあった。
部屋の中では、数日前の夜に松浦たちを襲った少女が正座して黙想に耽っている。
すると、突然部屋の襖が開いて村上が現れた。
「おい、次の仕事だ」
村上がそう言うと、少女は無表情で正座したまま目を開け、瞳孔の開いた瞳を村上に向けた。
村上は特に少女の様子を気にすることもなく、言葉を続ける。
「これから俺たちは辻へ出て、松浦商会の連中を探し出す。もし奴等が俺たちの要求に従わなければ、ここへ連れて来る。またお前の力で存分に奴等を叩きのめしてやれ。行くぞ」
村上が顎をしゃくると、少女は立ち上がって部屋を出て行った。
夕方、松浦たちが幽閉されている町屋には、畳敷の部屋がもう1つあった。
部屋の中では、数日前の夜に松浦たちを襲った少女が正座して黙想に耽っている。
すると、突然部屋の襖が開いて村上が現れた。
「おい、次の仕事だ」
村上がそう言うと、少女は無表情で正座したまま目を開け、瞳孔の開いた瞳を村上に向けた。
村上は特に少女の様子を気にすることもなく、言葉を続ける。
「これから俺たちは辻へ出て、松浦商会の連中を探し出す。もし奴等が俺たちの要求に従わなければ、ここへ連れて来る。またお前の力で存分に奴等を叩きのめしてやれ。行くぞ」
村上が顎をしゃくると、少女は立ち上がって部屋を出て行った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる