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第二章 真意 前篇
第二章 真意 前篇 18
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「よし、これで話は決まりだな。守央、俺たちは一旦事務所に戻るんだろ? あとでまた長嶺の旦那も呼びに行かなきゃいけねぇし、急いだ方がいいんじゃねぇか?」
「ああ、そうしよう。守善、家に帰って荷物を置いたら先に辻へ行っててくれ。さっきも言った通り、捜索するのは15歳の女流武術家だ」
守央は右手を懐に入れ、鎖付きの懐中時計を取り出して守善に手渡した。
「これを持っていけ。俺の懐中時計だ。夜の7時になったら、西武門で合流しよう」
「わかりました。父上と世璋さんも、どうかお気をつけて」
「ああ、ありがとう」
「じゃあ、またあとでな」
世璋と守央が道の彼方へと歩き去っていくと、守善と守優、美嘉の3人も再び歩き出す。
守優と美嘉は並んで歩きながら、嬉々とした表情を浮かべた。
「15歳ってことは、俺たちと同い年だよな? どんな奴か楽しみになってきたぜ」
「もし友達になれたら、一緒にティーの稽古とかもできそうじゃない?」
「それいいな!」
守優と美嘉が楽しげに会話している中、守善は2人の後ろをついて歩きながら懐中時計の文字盤に目を向けていた。
(夜の7時まで、あと4時間と40分……その間に、辻で女流武術家を見つけないと……相手はカキダミシの作法を守らないかもしれない。けど、これもある意味真剣勝負……ティーの修業になるなら、僕たちも手を抜くわけにはいかないな)
守善は懐中時計を懐に仕舞った。
「ああ、そうしよう。守善、家に帰って荷物を置いたら先に辻へ行っててくれ。さっきも言った通り、捜索するのは15歳の女流武術家だ」
守央は右手を懐に入れ、鎖付きの懐中時計を取り出して守善に手渡した。
「これを持っていけ。俺の懐中時計だ。夜の7時になったら、西武門で合流しよう」
「わかりました。父上と世璋さんも、どうかお気をつけて」
「ああ、ありがとう」
「じゃあ、またあとでな」
世璋と守央が道の彼方へと歩き去っていくと、守善と守優、美嘉の3人も再び歩き出す。
守優と美嘉は並んで歩きながら、嬉々とした表情を浮かべた。
「15歳ってことは、俺たちと同い年だよな? どんな奴か楽しみになってきたぜ」
「もし友達になれたら、一緒にティーの稽古とかもできそうじゃない?」
「それいいな!」
守優と美嘉が楽しげに会話している中、守善は2人の後ろをついて歩きながら懐中時計の文字盤に目を向けていた。
(夜の7時まで、あと4時間と40分……その間に、辻で女流武術家を見つけないと……相手はカキダミシの作法を守らないかもしれない。けど、これもある意味真剣勝負……ティーの修業になるなら、僕たちも手を抜くわけにはいかないな)
守善は懐中時計を懐に仕舞った。
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