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第二章 真意 前篇
第二章 真意 前篇 8
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「それよりも、君達には別の依頼を担当してもらいたい。今朝、郵便でうちに届いたこの手紙に依頼内容が書かれているが、まずは君達2人で依頼主から詳しい話を聞いてきてくれ」
光永が封筒を世璋に手渡すと、世璋と守央は封筒に書かれた差出人の住所に目を向けた。
「え~っと、何々……?住所は首里の山川村か。ここから歩いて50分ってところだな」
「世璋、中の手紙も見せてくれ。肝心の依頼内容も見ておかないと……」
「あいよ」
世璋は折り畳まれた手紙を封筒から取り出すと、折り目に沿って横長に開いた。
漢字仮名交じり文が縦書きされているその手紙を見ながら、世璋と守央は話を続ける。
「ほぉ~、人探しの依頼か。こいつはまた、骨の折れる地道な調査になりそうだぜ」
「この依頼主、弟子を取ってティーを教えることを生業にしてるのか……光永さん、私と世璋にこの依頼を任せたいというのは、もしかしてこれが理由で……?」
「それもある。君達も琉球の武術に精通しているとなれば、同じ武術家である依頼主からも信用してもらいやすいだろう。それに首里周辺の地理は、薩摩出身の本土人である私より、生まれも育ちも沖縄である君達の方が詳しいはずだ」
光永は机の引き出しから1枚の和罫紙を取り出し、小筆を手にする。
「もし何かあれば、いつも通り私も手伝う。困ったことがあれば、すぐに言ってくれ。ひとまず頼んだぞ」
光永は小筆に墨を浸け、和罫紙に走らせ始めた。
光永が封筒を世璋に手渡すと、世璋と守央は封筒に書かれた差出人の住所に目を向けた。
「え~っと、何々……?住所は首里の山川村か。ここから歩いて50分ってところだな」
「世璋、中の手紙も見せてくれ。肝心の依頼内容も見ておかないと……」
「あいよ」
世璋は折り畳まれた手紙を封筒から取り出すと、折り目に沿って横長に開いた。
漢字仮名交じり文が縦書きされているその手紙を見ながら、世璋と守央は話を続ける。
「ほぉ~、人探しの依頼か。こいつはまた、骨の折れる地道な調査になりそうだぜ」
「この依頼主、弟子を取ってティーを教えることを生業にしてるのか……光永さん、私と世璋にこの依頼を任せたいというのは、もしかしてこれが理由で……?」
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「もし何かあれば、いつも通り私も手伝う。困ったことがあれば、すぐに言ってくれ。ひとまず頼んだぞ」
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