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第一章 初戦
第一章 初戦 16
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一方、清栄と幸允は嬉々とした表情を浮かべている。
「いいぞ、美那古! さすがは俺の妹だぜ!」
「そのまま押し切れ、美那古!」
清栄と幸允がそう言うと、美那古は左足を1歩前に踏み込み、美嘉の左側頭部目掛けて右上段回し蹴りを繰り出した。
すると、美嘉は左腕で美那古の蹴りを受け流し、両手で美那古の体を掴みながら右中段膝蹴りを美那古の腹に食らわせる。
美那古の体がくの字に曲がると、さらに美嘉は左腕を美那古の右脇の下に通し、両手で美那古の体を引き込んだ。
美那古が仰向けに投げ倒されると、美嘉はすかさず右正拳下段突きを美那古の顔面に寸止めで放ち、すぐに右拳を引いて残心する。
美那古はしばらく呆気にとられたまま美嘉を見上げていたが、やがて潔く自らの敗北を認めた。
「ま、参りました……」
2人の戦いに決着がつくと、そこへ守央がやって来る。
「よし、それまで。2人共、いいカキダミシだったぞ」
守央が口元に小さく笑みを浮かべると、守優と守善は嬉しそうな笑みを見せた。
「よっしゃあ! 兄上に続いて美嘉も勝ったぜ!」
「美嘉も技が上達して、ますます強くなったね。これも、普段から世璋さんや英典さんと稽古してるおかげかな」
一方、幸允と清栄は感心した様子を見せる。
「惜しかったな。美那古にも勝機はあったと思うんだが、あの美嘉って小娘も大したもんだぜ」
「ああ。俺たちも見たことがないような技を、相当多く身に付けてるな。勝敗はどうあれ、美那古はよく戦ったぜ。次は俺の番だ。ここはせめて俺一人ぐらいは勝っておかねぇと、格好がつかねぇよなぁ?」
清栄は口元に不敵な笑みを浮かべた。
「いいぞ、美那古! さすがは俺の妹だぜ!」
「そのまま押し切れ、美那古!」
清栄と幸允がそう言うと、美那古は左足を1歩前に踏み込み、美嘉の左側頭部目掛けて右上段回し蹴りを繰り出した。
すると、美嘉は左腕で美那古の蹴りを受け流し、両手で美那古の体を掴みながら右中段膝蹴りを美那古の腹に食らわせる。
美那古の体がくの字に曲がると、さらに美嘉は左腕を美那古の右脇の下に通し、両手で美那古の体を引き込んだ。
美那古が仰向けに投げ倒されると、美嘉はすかさず右正拳下段突きを美那古の顔面に寸止めで放ち、すぐに右拳を引いて残心する。
美那古はしばらく呆気にとられたまま美嘉を見上げていたが、やがて潔く自らの敗北を認めた。
「ま、参りました……」
2人の戦いに決着がつくと、そこへ守央がやって来る。
「よし、それまで。2人共、いいカキダミシだったぞ」
守央が口元に小さく笑みを浮かべると、守優と守善は嬉しそうな笑みを見せた。
「よっしゃあ! 兄上に続いて美嘉も勝ったぜ!」
「美嘉も技が上達して、ますます強くなったね。これも、普段から世璋さんや英典さんと稽古してるおかげかな」
一方、幸允と清栄は感心した様子を見せる。
「惜しかったな。美那古にも勝機はあったと思うんだが、あの美嘉って小娘も大したもんだぜ」
「ああ。俺たちも見たことがないような技を、相当多く身に付けてるな。勝敗はどうあれ、美那古はよく戦ったぜ。次は俺の番だ。ここはせめて俺一人ぐらいは勝っておかねぇと、格好がつかねぇよなぁ?」
清栄は口元に不敵な笑みを浮かべた。
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