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第一章 初戦
第一章 初戦 15
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世璋が口元に不敵な笑みを浮かべると、美那古は左足を1歩前に踏み込み、美嘉の腹目掛けて右中段前蹴りを繰り出した。
すると、美嘉は左腕で美那古の蹴りを右へ受け流し、両手で美那古の右上半身を掴みながら右中段膝蹴りを美那古の腹に食らわせる。
美那古の体がくの字に曲がると、さらに美嘉は両手で美那古の体を下へ引き込んだ。
美那古は仰向けに投げ倒されると、美嘉から間合いを取るように横転し、素早く上体を起こす。
(か、返された!?)
美那古が険しい表情を浮かべる中、守優と守善はその様子に目を向けていた。
「よし、美嘉の蹴りが決まった!」
「いつもの調子が出てきたみたいだね」
一方、清栄と幸允は額に冷や汗を浮かべている。
「美那古、相手を接近させるな!」
「なるべく離れた間合いで戦え!」
清栄と幸允がそう言うと、美那古は舌打ちしながら立ち上がった。
「チッ……わかってるわよ、そんなこと!」
美那古が素早く美嘉との間合いを詰めると、二人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
美那古は左足を一歩前に踏み込むと、美嘉の顔面目掛けて左正拳上段刻み突きを繰り出した。
すると、美嘉は右手で美那古の左拳を左へ受け流し、右下段回し蹴りを美那古の左大腿の外側に食らわせる。
さらに、美嘉が左中段回し蹴りを美那古の腹に食らわせると、美那古はよろめきながら後ろへ下がった。
「くっ……!」
美那古は左足を一歩前に踏み込み、美嘉の左側頭部目掛けて右上段回し蹴りを繰り出す。
その瞬間、美嘉は左腕で美那古の蹴りを受け流し、左下段横蹴りを美那古の左膝関節の内側に食らわせた。
美那古は仰向けに倒れると、すぐに上体を起こす。
(なんて速い反撃なの!? まるで、こっちの動きが読まれてるみたいに……)
美那古がハッとした表情を浮かべると、美嘉は左足を一歩前に踏み出して夫婦手に構えた。
「降参……は、まだしないですよね?」
「フン、もちろんよ。わたしは、そう簡単に勝負を諦めたりしないわ!」
美那古は素早く立ち上がりながら、美嘉の腹目掛けて右上段横蹴りを繰り出した。
美嘉が左手で美那古の蹴りを右へ受け流すと、2人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
守優と守善はその様子に目を向けながら、額に冷や汗を浮かべていた。
「すげぇ、攻撃がさっきより速くなってやがる!」
「勝負を決めるつもりかもしれないね」
すると、美嘉は左腕で美那古の蹴りを右へ受け流し、両手で美那古の右上半身を掴みながら右中段膝蹴りを美那古の腹に食らわせる。
美那古の体がくの字に曲がると、さらに美嘉は両手で美那古の体を下へ引き込んだ。
美那古は仰向けに投げ倒されると、美嘉から間合いを取るように横転し、素早く上体を起こす。
(か、返された!?)
美那古が険しい表情を浮かべる中、守優と守善はその様子に目を向けていた。
「よし、美嘉の蹴りが決まった!」
「いつもの調子が出てきたみたいだね」
一方、清栄と幸允は額に冷や汗を浮かべている。
「美那古、相手を接近させるな!」
「なるべく離れた間合いで戦え!」
清栄と幸允がそう言うと、美那古は舌打ちしながら立ち上がった。
「チッ……わかってるわよ、そんなこと!」
美那古が素早く美嘉との間合いを詰めると、二人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
美那古は左足を一歩前に踏み込むと、美嘉の顔面目掛けて左正拳上段刻み突きを繰り出した。
すると、美嘉は右手で美那古の左拳を左へ受け流し、右下段回し蹴りを美那古の左大腿の外側に食らわせる。
さらに、美嘉が左中段回し蹴りを美那古の腹に食らわせると、美那古はよろめきながら後ろへ下がった。
「くっ……!」
美那古は左足を一歩前に踏み込み、美嘉の左側頭部目掛けて右上段回し蹴りを繰り出す。
その瞬間、美嘉は左腕で美那古の蹴りを受け流し、左下段横蹴りを美那古の左膝関節の内側に食らわせた。
美那古は仰向けに倒れると、すぐに上体を起こす。
(なんて速い反撃なの!? まるで、こっちの動きが読まれてるみたいに……)
美那古がハッとした表情を浮かべると、美嘉は左足を一歩前に踏み出して夫婦手に構えた。
「降参……は、まだしないですよね?」
「フン、もちろんよ。わたしは、そう簡単に勝負を諦めたりしないわ!」
美那古は素早く立ち上がりながら、美嘉の腹目掛けて右上段横蹴りを繰り出した。
美嘉が左手で美那古の蹴りを右へ受け流すと、2人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
守優と守善はその様子に目を向けながら、額に冷や汗を浮かべていた。
「すげぇ、攻撃がさっきより速くなってやがる!」
「勝負を決めるつもりかもしれないね」
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