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第一章 初戦
第一章 初戦 12
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(すごい力だ。おまけに動きも俊敏で隙がない。正攻法で戦っても勝ち目はないだろうし、もっと戦術を工夫しないと……)
守善が素早く幸允との間合いを詰めると、二人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
守善は左足を1歩前に踏み込むと、幸允の顔面目掛けて右正拳上段逆突きを繰り出した。
すると、幸允は左手で守善の右拳を左へ受け流しながら掴み、右腕を守善の左脇の下に通して大腰を繰り出した。
守善が仰向けに投げ倒されると、幸允はすかさず守善の顔面目掛けて右正拳下段突きを放つ。
その瞬間、守善は倒れたまま左手で幸允の右拳を右へ受け流し、右前蹴りを幸允の顔面に食らわせた。
幸允が怯むと、守善は幸允から間合いを取るように横転し、素早く立ち上がる。
美嘉と守優、清栄、美那古の四人は、その様子に目を向けていた。
「あ、あの守善様が苦戦してる!?」
「どんだけ強ぇんだよ、あの幸允ってあんちゃん!?」
「ハッハッハッ、そりゃそうさ! なんたって、幸允は取手(組技)の達人だからな!」
「加えて幸允は身の丈6尺4寸、体重191斤10両の大男……よっぽど力がない限り、まともに組み合っても投げ飛ばされるだけだわ」
美那古が口元に不敵な笑みを浮かべると、守善は左足を1歩前に踏み出して夫婦手に構える。
(確かにあの投げ技には驚いたけど、ようやく幸允さんの動きも読めてきた。あとは、僕が幸允さんの攻撃に合わせて技を仕掛けるだけだ)
一方、幸允も左足を一歩前に踏み出し、夫婦手に構えた。
「フン、なかなかやるじゃねぇか。だが、そろそろ終わりにしてやるぜ。最後に勝つのは、この俺だ!」
幸允が素早く守善との間合いを詰めると、二人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
幸允は左足を一歩前に踏み込むと、守善の顔面目掛けて右正拳上段逆突きを繰り出した。
その瞬間、守善は両手で幸允の右拳を右へ受け流しながら逆手に掴み、大きく左へ振り回した。
幸允が仰向けに投げ倒されると、守善はすかさず右膝で幸允の体を地面に押さえつけながら、両手で幸允の右手首の関節を極める。
幸允は激痛に顔をしかめると、左手で守善の腕を掴んで抵抗し始めた。
「くっ……て、手首の関節が……!」
幸允は守善の両手から右腕を引き離すと、倒れたまま守善の右側頭部目掛けて左回し蹴りを放った。
守善が素早く幸允との間合いを詰めると、二人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
守善は左足を1歩前に踏み込むと、幸允の顔面目掛けて右正拳上段逆突きを繰り出した。
すると、幸允は左手で守善の右拳を左へ受け流しながら掴み、右腕を守善の左脇の下に通して大腰を繰り出した。
守善が仰向けに投げ倒されると、幸允はすかさず守善の顔面目掛けて右正拳下段突きを放つ。
その瞬間、守善は倒れたまま左手で幸允の右拳を右へ受け流し、右前蹴りを幸允の顔面に食らわせた。
幸允が怯むと、守善は幸允から間合いを取るように横転し、素早く立ち上がる。
美嘉と守優、清栄、美那古の四人は、その様子に目を向けていた。
「あ、あの守善様が苦戦してる!?」
「どんだけ強ぇんだよ、あの幸允ってあんちゃん!?」
「ハッハッハッ、そりゃそうさ! なんたって、幸允は取手(組技)の達人だからな!」
「加えて幸允は身の丈6尺4寸、体重191斤10両の大男……よっぽど力がない限り、まともに組み合っても投げ飛ばされるだけだわ」
美那古が口元に不敵な笑みを浮かべると、守善は左足を1歩前に踏み出して夫婦手に構える。
(確かにあの投げ技には驚いたけど、ようやく幸允さんの動きも読めてきた。あとは、僕が幸允さんの攻撃に合わせて技を仕掛けるだけだ)
一方、幸允も左足を一歩前に踏み出し、夫婦手に構えた。
「フン、なかなかやるじゃねぇか。だが、そろそろ終わりにしてやるぜ。最後に勝つのは、この俺だ!」
幸允が素早く守善との間合いを詰めると、二人は様々な軌道の突きや蹴りを繰り出し合いながら、互いの攻撃をそれぞれ腕や脚で受け流し、あるいは躱し合う。
幸允は左足を一歩前に踏み込むと、守善の顔面目掛けて右正拳上段逆突きを繰り出した。
その瞬間、守善は両手で幸允の右拳を右へ受け流しながら逆手に掴み、大きく左へ振り回した。
幸允が仰向けに投げ倒されると、守善はすかさず右膝で幸允の体を地面に押さえつけながら、両手で幸允の右手首の関節を極める。
幸允は激痛に顔をしかめると、左手で守善の腕を掴んで抵抗し始めた。
「くっ……て、手首の関節が……!」
幸允は守善の両手から右腕を引き離すと、倒れたまま守善の右側頭部目掛けて左回し蹴りを放った。
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