77 / 84
77 戦略会議とジェニー姐さんの出番
しおりを挟む「とりあえず、朝から今まで、みなさんのご感想はどうです?」
クロエ「凄いよ~、楽しいよ~♪」
ケイト「お芋ととうもろこし? 甘いものは売れると思いまっす!」
プリシラ「朝食にいただいたモノも美味しかったですわ」
「これなら、商売できるでしょ?」
お姉ちゃんズ「「「もちろん(ですわ)!」」」
今日1日で、ワタシの持ち物が商売になるか判断してもらう予定でしたが、
すでにお姉ちゃんズ3人からは高評価をいただきました
お目付け役のジェニー姐さんはどうでしょうか
「ジェニー姐さんはどう思いますです?」
ジェニー「う~ん、食べ物も、遊びも、見たことがないモノばかりで」
ジェニー「女性をターゲットにしているのも目新しくて」
ジェニー「商品も方向性もとてもいいと思うのだけど・・・」
「だけど?」
ジェニー「結局のところ、何屋さんを目指すつもりなのかしら?」
「何屋さん?」
ジェニー「何を売るところなのか、はっきりしないというか・・・」
ジェニー「今のままでは、宣伝が難しいのではなくて?」
「言われてみればそうかもですね~・・・」
ジェニー「それに町中で此処みたいに広い土地を確保するのは大変よ?」
ジェニー「お金的にもね?」
ジェニー「だからもう少し的を絞った商売をした方がいいのではないのかしら?」
ジェニー「まずは知名度アップから、そんな感じかしらね?」
「たしかにそうですね~・・・」
ジェニー姐さんの言う通り、いろいろ手を出し過ぎると、
お客さんにアピールし辛いかもしれません
最初は手堅く商売をして知名度を上げていった方がいいかもしれません
(それに、街中での土地の確保か~)
(ワタシのお家、広い所がないと取り出せいないしな~)
(土地を借りるにしても、お金がかかるんだろうな~)
そんなことを考えていると、
ジェニー「そもそも、あなたはお手伝いじゃなかったかしら?」
ジェニー「だから、あの子たち3人に決めさせればいいのよ?」
ジェニー姐さんからの鋭い指摘です
「! そういえばそうでした」
「ワタシはあくまで裏方でした」
「あははは、うっかりうっかり」
「ということで、お姉ちゃんたちは何がしたいです?」
早速お姉ちゃんズ3人に振ります
プリシラ「わたくし、あの色鮮やかな姿絵を商売にしたいですわ」
「姿絵? もしかして、写真です?」
プリシラ「そうです、シャシンですわ」
ケイト「私は甘いものを、甘い食べ物を取り扱いたいです」
クロエ「アタイは楽しければ何でもいいかな~」
(う~ん、意見が割れてしまいましたですね~)
(でも、一緒にしちゃえばいいのかな?)
「それじゃあ、写真館、なんてどうです?」
お姉ちゃんズ「「「シャシンカン?」」」
「ですです」
「写真を撮りながら、喫茶やおやつも楽しめる感じのお店なのです」
「多少なら、お遊戯スペースも作れるでしょうし」
クロエ「イイじゃんそれ、楽しそう!」
ケイト「喫茶、おやつ、甘いもの、いいですね!」
プリシラ「シャシンカン、いいですわね」
ジェニー「他のお店とかぶらないから、いいかもしれないわね?」
ジェニー「業種が違えば、妨害や嫌がらせが少ないでしょうし」
ジェニー「ちなみに、女性向けなのは変わりないのよね?」
「もちろんなのです!」
「それじゃあ、女性向けの喫茶写真館を目指す方向で、いいです?」
クロエ「おー!」
ケイト「はい!」
プリシラ「ええ!」
(う~ん、写真がメインなら、インスタントカメラだけだと、弱いよね~)
(もっといいカメラとか印刷とか、いろいろ考えないと・・・)
(そうだ! いっその事、諸々ハイテク化しちゃおう!)
写真館を目指すのならと、ついでにいろいろ考えるワタシ
「ジェニー姐さん、ちょっと難しいお願いがあるのです」
ジェニー「ん? お願い? 難しいの?」
「ですです」
「まずはこれを見てほしいのです」
そういって【買い物履歴】から購入したのは、
【ノートパソコン 15.4インチ WindowsEXp オフィスソフト込み 79,800円】
これはアレです。以前、中古で買ったノートパソコンです
オフィスソフトも必要最低限のヤツしか入っていない安物のヤツです
もちろん、ウィルス対策ソフトはインストールされていませんし、
性能的にも大したことがないタイプのヤツです
でも、ワタシ的には全然問題なし
なぜなら、このPCはオフラインでワープロ的な使い方しかしなかったからです
(ネットもUSBも使わなかったので、古くても全然問題なかったのよね~)
(ウィルス対策ソフトが入っていない分、逆にサクサク動いたんだよね~)
こんな文明の利器をいきなり出してきたワタシ
ジェニー姐さんも困惑気味です
ジェニー「な、なにかしら、この黒い板?」
「これは、パソコンという、便利なお助け道具です」
ノートパソコンを開いて、ディスプレイとキーボードを見えるようにします
ジェニー「ぱそこん?」
「ですです」
「まずはですね、ジェニー姐さんにはこいつの使い方を習得してほしいのです」
「そしてですね、こちらの言葉が扱えるように、フォントを修正してほしいのです」
ジェニー「ふぉんと?」
「フォントとは文字の形のことなのです」
「これ、このキーボード、見たことがない文字でしょ?」
「これ、他国の文字が使えるようになっているのです」
「それをですね、最終的には、この国の文字に書き換えてほしいのです」
ジェニー「・・・」
「まずはパソコン自体の理解」
「その後は、OSとかソフトウェアの理解」
「そして、フォントを修正して、ここで使えるようにして欲しいのです」
「どうですか? 難しいですけど、お願いできます?」
ジェニー「難しいかすら分からないわね」
ジェニー「う~ん、とにかく見てみるわ。時間が必要ね」
「しばらくジェニー姐さんはコレにかかりっきりでいいので、試してみて欲しいのです」
ジェニー「わかったわ。とにかくやってみるわね」
「あ、コレ、電気が必要なので、コンセントに繋いでから使ってくださいね?」
「電源入れると自動ログインされるようになってますんで」
ジェニー「ろぐいん?」
ジェニー「よくわからない単語ばかりだわね・・・」
「大丈夫、大丈~夫。ジェニー姐さんの不思議解析パワーがあれば、きっと大丈夫です」
「ジェニー姐さんにかかれば、PCのフォントの編集なんて、チュチュンがチュンですよ!」
ん?
またもやベンジャミン?
そんな感じで、ジェニー姐さんに無茶苦茶無茶ぶりしちゃったワタシ
(何でもできちゃうジェニー姐さんには、その能力を遺憾なく発揮してもらいましょう!)
12
お気に入りに追加
1,784
あなたにおすすめの小説
みんなで転生〜チートな従魔と普通の私でほのぼの異世界生活〜
ノデミチ
ファンタジー
西門 愛衣楽、19歳。花の短大生。
年明けの誕生日も近いのに、未だ就活中。
そんな彼女の癒しは3匹のペット達。
シベリアンハスキーのコロ。
カナリアのカナ。
キバラガメのキィ。
犬と小鳥は、元は父のペットだったけど、母が出て行ってから父は変わってしまった…。
ペットの世話もせず、それどころか働く意欲も失い酒に溺れて…。
挙句に無理心中しようとして家に火を付けて焼け死んで。
アイラもペット達も焼け死んでしまう。
それを不憫に思った異世界の神が、自らの世界へ招き入れる。せっかくだからとペット達も一緒に。
何故かペット達がチートな力を持って…。
アイラは只の幼女になって…。
そんな彼女達のほのぼの異世界生活。
テイマー物 第3弾。
カクヨムでも公開中。
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~
ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ
以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ
唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活
かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~
細波
ファンタジー
(3月27日変更)
仕事中に異世界転移へ巻き込まれたオッサン。神様からチートもらってやりたいように生きる…
と思ってたけど、人から頼まれる。神から頼まれる。自分から首をつっこむ!
「前の世界より黒くないし、社畜感無いから余裕っすね」
周りの人も神も黒い!
「人なんてそんなもんでしょ? 俺だって黒い方だと思うし」
そんな元オッサンは今日も行く!
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる