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77 戦略会議とジェニー姐さんの出番

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「とりあえず、朝から今まで、みなさんのご感想はどうです?」

クロエ「凄いよ~、楽しいよ~♪」

ケイト「お芋ととうもろこし? 甘いものは売れると思いまっす!」

プリシラ「朝食にいただいたモノも美味しかったですわ」

「これなら、商売できるでしょ?」

お姉ちゃんズ「「「もちろん(ですわ)!」」」


今日1日で、ワタシの持ち物が商売になるか判断してもらう予定でしたが、

すでにお姉ちゃんズ3人からは高評価をいただきました

お目付け役のジェニー姐さんはどうでしょうか

「ジェニー姐さんはどう思いますです?」

ジェニー「う~ん、食べ物も、遊びも、見たことがないモノばかりで」
ジェニー「女性をターゲットにしているのも目新しくて」
ジェニー「商品も方向性もとてもいいと思うのだけど・・・」

「だけど?」

ジェニー「結局のところ、何屋さんを目指すつもりなのかしら?」

「何屋さん?」

ジェニー「何を売るところなのか、はっきりしないというか・・・」
ジェニー「今のままでは、宣伝が難しいのではなくて?」

「言われてみればそうかもですね~・・・」

ジェニー「それに町中で此処みたいに広い土地を確保するのは大変よ?」
ジェニー「お金的にもね?」
ジェニー「だからもう少し的を絞った商売をした方がいいのではないのかしら?」
ジェニー「まずは知名度アップから、そんな感じかしらね?」

「たしかにそうですね~・・・」


ジェニー姐さんの言う通り、いろいろ手を出し過ぎると、

お客さんにアピールし辛いかもしれません

最初は手堅く商売をして知名度を上げていった方がいいかもしれません

(それに、街中での土地の確保か~)
(ワタシのお家、広い所がないと取り出せいないしな~)
(土地を借りるにしても、お金がかかるんだろうな~)


そんなことを考えていると、

ジェニー「そもそも、あなたはお手伝いじゃなかったかしら?」
ジェニー「だから、あの子たち3人に決めさせればいいのよ?」

ジェニー姐さんからの鋭い指摘です


「! そういえばそうでした」
「ワタシはあくまで裏方でした」
「あははは、うっかりうっかり」
「ということで、お姉ちゃんたちは何がしたいです?」

早速お姉ちゃんズ3人に振ります

プリシラ「わたくし、あの色鮮やかな姿絵を商売にしたいですわ」

「姿絵? もしかして、写真です?」

プリシラ「そうです、シャシンですわ」

ケイト「私は甘いものを、甘い食べ物を取り扱いたいです」

クロエ「アタイは楽しければ何でもいいかな~」


(う~ん、意見が割れてしまいましたですね~)
(でも、一緒にしちゃえばいいのかな?)

「それじゃあ、写真館、なんてどうです?」

お姉ちゃんズ「「「シャシンカン?」」」

「ですです」
「写真を撮りながら、喫茶やおやつも楽しめる感じのお店なのです」
「多少なら、お遊戯スペースも作れるでしょうし」

クロエ「イイじゃんそれ、楽しそう!」

ケイト「喫茶、おやつ、甘いもの、いいですね!」

プリシラ「シャシンカン、いいですわね」

ジェニー「他のお店とかぶらないから、いいかもしれないわね?」
ジェニー「業種が違えば、妨害や嫌がらせが少ないでしょうし」
ジェニー「ちなみに、女性向けなのは変わりないのよね?」

「もちろんなのです!」

「それじゃあ、女性向けの喫茶写真館を目指す方向で、いいです?」

クロエ「おー!」

ケイト「はい!」

プリシラ「ええ!」


(う~ん、写真がメインなら、インスタントカメラだけだと、弱いよね~)
(もっといいカメラとか印刷とか、いろいろ考えないと・・・)
(そうだ! いっその事、諸々ハイテク化しちゃおう!)

写真館を目指すのならと、ついでにいろいろ考えるワタシ


「ジェニー姐さん、ちょっと難しいお願いがあるのです」

ジェニー「ん? お願い? 難しいの?」

「ですです」
「まずはこれを見てほしいのです」

そういって【買い物履歴】から購入したのは、



【ノートパソコン 15.4インチ WindowsEXp オフィスソフト込み 79,800円】


これはアレです。以前、中古で買ったノートパソコンです

オフィスソフトも必要最低限のヤツしか入っていない安物のヤツです

もちろん、ウィルス対策ソフトはインストールされていませんし、

性能的にも大したことがないタイプのヤツです

でも、ワタシ的には全然問題なし

なぜなら、このPCはオフラインでワープロ的な使い方しかしなかったからです

(ネットもUSBも使わなかったので、古くても全然問題なかったのよね~)
(ウィルス対策ソフトが入っていない分、逆にサクサク動いたんだよね~)


こんな文明の利器をいきなり出してきたワタシ

ジェニー姐さんも困惑気味です

ジェニー「な、なにかしら、この黒い板?」

「これは、パソコンという、便利なお助け道具です」

ノートパソコンを開いて、ディスプレイとキーボードを見えるようにします

ジェニー「ぱそこん?」

「ですです」
「まずはですね、ジェニー姐さんにはこいつの使い方を習得してほしいのです」
「そしてですね、こちらの言葉が扱えるように、フォントを修正してほしいのです」

ジェニー「ふぉんと?」

「フォントとは文字の形のことなのです」
「これ、このキーボード、見たことがない文字でしょ?」
「これ、他国の文字が使えるようになっているのです」
「それをですね、最終的には、この国の文字に書き換えてほしいのです」

ジェニー「・・・」

「まずはパソコン自体の理解」
「その後は、OSとかソフトウェアの理解」
「そして、フォントを修正して、ここで使えるようにして欲しいのです」
「どうですか? 難しいですけど、お願いできます?」

ジェニー「難しいかすら分からないわね」
ジェニー「う~ん、とにかく見てみるわ。時間が必要ね」

「しばらくジェニー姐さんはコレにかかりっきりでいいので、試してみて欲しいのです」

ジェニー「わかったわ。とにかくやってみるわね」

「あ、コレ、電気が必要なので、コンセントに繋いでから使ってくださいね?」
「電源入れると自動ログインされるようになってますんで」

ジェニー「ろぐいん?」
ジェニー「よくわからない単語ばかりだわね・・・」

「大丈夫、大丈~夫。ジェニー姐さんの不思議解析パワーがあれば、きっと大丈夫です」
「ジェニー姐さんにかかれば、PCのフォントの編集なんて、チュチュンがチュンですよ!」

ん?
またもやベンジャミン?



そんな感じで、ジェニー姐さんに無茶苦茶無茶ぶりしちゃったワタシ

(何でもできちゃうジェニー姐さんには、その能力を遺憾なく発揮してもらいましょう!)

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