異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー

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26 お姐さんといっしょ 待望のお着替え

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未だにバーガーたちと格闘を続けているザックさんは放置し、

新キャラで同性でもあるジェニー姐さんに近寄っていくワタシ


「あの、ジェニー姐さん。ちょっとお時間よいです?」

「ん? なぁに?」

焼きとうもろこし片手に、笑顔を向けてくれるジェニー姐さん

「実は、お着替えをしたいんですが、どこか場所をお借りできませんでしょうか」

「着替えね? 分かったわ。地下の私の部屋で着替えましょう?」

「ありがとうございます。よろしくです」


そんなやり取りがあり、地下のジェニー姐さんの個室にオジャマしたワタシ

そして先程購入したワタシセレクトのお洋服をとりだし、ルンルン気分で(死語)
早速、念願のお着替え実行です


【5本指靴下】 グレー系で指のところだけ白くなってます
【ボクサーショーツ】 明るいベージュで浅めの作りです
【ナイトブラ】 ダークグレーで着心地がゆったり系です
【キャミソール】 明るめのグレー系 丈は短め、肩ひもは細目です
【7分袖フレアワンピ】 濃紺で、膝下まで隠れる夏向きな一着です
【ストレッチスキニー】 黒系の薄手で、超伸び縮みタイプ スキニーちゃんマストアイテムです


さすがにネットでも評価の高い商品なだけはあり、着心地もデザインも大満足です

ん?
ネットで評価?


いつもの疑問を軽くいなし

着替え終わった自身の服装をチェックします

(うふふっ、やっとカワイイお洋服に着替えられました)
(どうかな? 似合っているかな?)
(あっ、姿見でも買っておけばよかったかも?)


せっかくカワイイ容姿をしているのです

カワイイお洋服で着飾りたいと思うのは当然の願望というものです

嬉しくて嬉しくて

ついついはしゃぎがちになってしまいます


そしてついには、いろいろポージングをはじめてしまうワタシ

両腕をあげて、二頭筋のちからこぶを強調したフロントダブルバイセップス
(ちからこぶなどできませんが)

そのまま両腕をさげて、広背筋を意識したフロントラットスプレット
(ただ猫背になっただけに見えます)

両腕を下げたまま右手で左手首を掴んで体を左に捻ってサイドチェスト
(笑顔だけは忘れません)

後ろを向き、両腕をあげつつ広背筋をアピールしたバックダブルバイセップス
(ただのガッツポーズです)

・・・

アブドミナルアンドサイに至るころには、
(両腕を頭の後ろで組んだセクシーポーズ?)

「それはもはや、ジョ〇ョ立ちでは?」 とツッコまれそうな格好になって・・・


当の本人はパリコレのモデルになったつもり

ほっとけば、ひとり[ランウェイで爆笑って]いたワタシなのでした

(そういえばワタシ、あのモデルさんより、更に背が低いかも・・・)



筋肉が全く強調されていない(そもそも筋肉が皆無)ポージングは続き、

次はモストマスキュラーポーズというタイミングで、

ジェニー姐さんからお声がかけられました


「お楽しみ中に申し訳ないのだけれど、ちょっといいかしら?」

「へ?」

自分だけの世界に入り浸っていたため、変な声が出てしまうワタシ


「あなたが着ていたその服、柔らかそうで着心地がとても楽そうね?」

「えへへっ。これ、似合ってます?」

妙ちくりんなポージングから、右自然体に戻しつつ、お返事を返します

「ええ。ポーズはともかく、お洋服はとても可愛いわ」
「でも私が気になるのは、着ているそれじゃなくて、あなたが脱いだ方」

「? ・・・これですか?」

今着ているお洋服のことだと思ったら、脱いだジャージのことだったので、
ちょっとリアクションが遅れたワタシ


「ええ、その紺色の服。ゆったりしていて、着ていて楽だったんじゃない?」

「そうですね。通気性もよくて、ゆったり柔らか素材でできてます」
「これ、ジャージって言うんですよ?」

「へぇ、ジャージって言うのね? ちょっとそれ、試着してみてもいいかしら?」

「試着ですか? どうぞです」
「あっ・・・でもワタシが着ていたのでちょっとアレかもですが・・・」

「平気平気、そういうの全然気にしないから」

「えっ・・・と、そうですか?」

(いやいや、ワタシが気にするっちゅーねん!)

顔を赤らめ、戸惑いの表情を見せるワタシ

副音声(心の声)では、盛大にブーイング中です


基本、対人スキルは皆無同然だったワタシ

たとえ同姓相手でも、スキンシップ及びそれに類する行為には、

いささか、否、かなり初心な反応を示してしまうのです



人前でボディビルごっこするのは全然平気なのに・・・

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