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18 情報収集
しおりを挟むボキャ〇ラ天国ばりの聞き間違いにより、場当たり的にお名前が決まってしまったワタシ、改め【スキニー】ちゃん
普通なら、聞き間違いだと訂正する場面だったのだろうが、
自分の名前が分からず、しかも自分では自分の名前を決めかねていたので、
これ幸いと、その流れに盛大に乗っかることにしたワタシ
むしろ、お名前決めてくれてありがとう、と感謝したいくらいだった
命名時に感動やときめき要素は皆無だったが、この際贅沢は言っていられないだろう・・・
(ザックさん善い人っぽいし、ついでにいろいろ教えてもらっちゃお!)
会話には流れというものがある
全力でその流れに身を任せることにしたワタシ
自身の命名主であるザックさんと、雑談という名の情報収集をすすめることにしたのでした
「ところでザックさん、この公共休息場では、お店というか、物販的なことはしていないんです?」
「ん? 商売か?」
「ハイです」
「それがな、以前は露天商が出入りして商売していたんだがな」
「今はやっていないと?」
「そうなんだよ」
「今までここで露天していたヤツが小金を稼いで出世しちまったらしくってよ、来なくなっちまったんだよ」
「まぁここは野営目的のところだろ? となると、日中客はいないわけで、商売的には効率悪いんだろうな」
「ここしばらく誰もここで店を開いていなくてよ、ちょっと困ってんだよ」
「へぇ~。それは何ともアレですね~」
「ところで、その露天商さんは、ここでどんなものを売っていたんです?」
「主に食いもん飲みもんだな、携帯食って感じの」
「一番の売れ筋は干し肉と乾燥パンだったな」
「ふむふむ。お値段はいかほどで?」
「ん? そーだなぁ、大体、大銅貨5枚前後、高いヤツで小銀貨1~2枚ぐらいじゃねぇかな」
「すいません、小銀貨1枚は大銅貨何枚分になります?」
「あ? 小銀貨は大銅貨10枚だろ? お前さん大丈夫か?」
「すいません、ワタシこの辺の者じゃないんですよ、だから、一応確認しておきたくて」
「あぁ、異邦人か、それじゃしょうがねぇのか?」
「ですです」
そんな感じで、ついでとばかりに通貨の価値を教えてもらう
どうやら
大金貨(100万円くらい?)
小金貨(10万円くらい?)
大銀貨(1万円くらい?)
小銀貨(千円くらい?)
大銅貨(百円くらい?)
小銅貨(十円くらい?)
鉄貨(1円くらい?)
と価値が10倍になっていくようだ
「ふむふむ、なるほど」
「嬢ちゃん、ホントに何も知らねぇんだな」
「ハイです」
「ついでといっちゃぁ何だが、ほかに聞きてぇことはあるか?」
「そうですねぇ・・・」
「それじゃぁ、ここで食べる夕食みたいなモノ、ファストフード的なモノは提供していなかったのです?」
「ん? ふぁすとふーど?」
「あぁ、すいません。えっと、お手軽に食べられるちょっとしたお料理の提供? みたいな?」
「ん? あぁ、簡易食堂か」
「ええ、そんな感じです」
「まあ、昔はやってたんだが、料理を作る手間暇を考えれば商売的においしくないって感じか? 最近はやめちまったよ」
「なるほど・・・」
(ふむふむ。これはワタシ的には商機って感じですかね?)
懸念であったこの世界での現金獲得手段が見えてきた、ワタシことスキニーちゃんであった
それより、ファストフードって何だっけ?
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