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Ⅱ.未編集
第50夜
しおりを挟む(くそっ…完全に油断した!!)
爽の前で裸になるのは躊躇われたが、流石にクラスメイトが来ている時に襲われるとは思ってもみなかった。
少し前から彼の様子がおかしいのには気づいていたけれど、まさか、という思いが強い。
しかも完全無防備な状況で、魔の手から逃げようがなかった。
「…あぁ、……はぁ…んっ…」
クチュクチュとペニスからイヤラシイ音が響き渡り、俺の耳を犯す。
爽はわざとイイところは触れず、優しい手つきで刺激を与えた。
それがもどかしく、もっとグリグリとカリをいじって欲しい気持ちに駆られる。
「…んんっ…あ、もう……っ」
「だぁめ。まだイかせてあげない」
瞬間、ぎゅっとソレを強く握り締められ、せっかく高まった熱が塞き止められた。
「……く、そっ…はな、…せよ」
「もうちょっと我慢してね」
耳元で囁かれ、意図せずビクリと身体が反応する。
そんな俺の反応を面白がるように爽の右手が肌の上を滑り、流れるように双丘へと伸びた。
「……!?ああッ…!!」
いつのまに手にしたのか、ボディーソープを絡めた指が後孔へと突き刺さる。
「てめぇ…いっきに…んっ…いれる、なっ」
「怪我はさせたくないからちゃんとほぐすけど、これくらいはもう余裕だよね?」
2本の指が中で激しく掻き回され、ジワジワとあの快感を呼び起こされる。
「前も中出ししちゃったし、今日もナマでいいでしょ?」
「いいわけ…っぁ……あるかっ!」
「でも、ココは僕のモノで擦って欲しいって誘ってる。もっと大きくて熱いもので掻き混ぜて欲しいんじゃない?」
指が前立腺を掠め、トントンとノックするように攻められた。
自分でも分かるくらい俺の中は熱くなり、ヒクヒクと爽の指を喰む。
(だめ、だ。抵抗しないと…)
このままでは爽の思うツボだ。
今さら逃げられるわけがないが、それでも頭の中では必死に逃げ道を探していた。
「彗、こっち向いて」
爽の声に誘われるように、彼と向かい合う態勢になる。
片足を持ち上げられ、後孔には3本に増やされた指が待機したままだ。
「んっ……はぁ…ふぅっ…」
「もっと舌をだして?」
唇を貪られ、舌が絡み合い、水滴とは違う雫が口から溢れ落ちる。
身体が言うことを聞かない。
イヤなはずなのに、欲望は勝手に膨れ上がり快楽を求めてしまう。
自分が浅ましくて、情けなくて、泣きたくなる。
唇が離れて激しい呼吸音が響く。
爽は支えている俺の足に舌を這わせ、ちらりと挑発するような視線を投げた。
「どうして欲しい?」
「……っ…」
言えない、言えるわけがない!
自分から求めるなんて、そんな事はあってはいけないのだ。
「ほら、ずっとこのままがいいの?」
グチュグチュとさらに激しく中を刺激されるが、奥までは届かず、もどかしい。
イきたい。
けれど、自分でシゴこうにも生憎と手は塞がっている。
不安定な身体を支えるため、壁に手をつきバランスをとっているからだ。
爽の指が前立腺を撫でるたびに身体は波打ち、今は触れられていないムスコは腹につくほど反り返っている。
刺激が足りない…!!
知らず識らず腰が動き、爽を誘う。
「ホント、身体は正直だよね。彗も素直になればもっとキモチヨクなれるのに」
悪魔が囁く。
(ダメ…だっ!!こんなのは、普通じゃない!!)
俺がしっかりしないとーーまともな思考が塗り潰される。
「すーい?」
欲しい。
もっと強い刺激が、ナカに、欲しい。
唇を血が滲むほど噛み締め、理性を総動員してどうにか本能に抗った。
けれど…イイところを攻められ続け、ついに欲が溢れ出す。
「……れろ…」
「ん?なぁに?」
「もう、……いれろっ…!」
彗の台詞に爽の理性は吹き飛んだ。
濡れた髪をかきあげ、獲物を狙う雄の瞳が俺を射抜く。
その仕草が色っぽくて、カッコよくて、心臓がドキリと高鳴った。
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