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第5話 - 5
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(やっぱり葵が外出してる時に、ひとりで来ればよかった)
自宅アパートのオートロックドアを開け、陽夏は隣にいた人物の方を振り向いた。
「葵? どうしたの? 行かないの?」
どこか余所を見ている葵に声を掛ける。彼の視線を追ってみるも、とりたてて気になるものはなかった。
「何でもないよ、陽夏。行こう」
葵は笑顔を浮かべてそう答えるなり、陽夏の手を握って歩き出した。
郵便受けをチェックし、それから階段を使って一つ上の階に上がる。
一番奥にあった扉に鍵を差し込んだところで、陽夏はそっと葵の様子を窺った。
(何でもないようには、見えないんですけど)
先程と同じく、彼はあちこちに目を配っていた。
(もう、葵がわざわざ来る必要なんてなかったのに。だいたいの物は、この前一緒に来た時に持っていったんだし)
住み込みが決まり、葵の部屋に荷物を運び終えた際、陽夏は次回から付き添い不要の旨を彼に告げた。すると葵は、にっこりと微笑んで「あの家には、二度とひとりで行ったら駄目だからね」と返してきたのだった。
(だって、全然、釣り合ってないだもん……)
ふと葵がこっちに目を向けてくる。それと同時に陽夏は鍵を回した。
「陽夏、少し換気するね」
部屋に入るとすぐに、葵は自ら進んで室内の窓を開け始めた。
そんな彼の後ろ姿を見ながら、陽夏はふうっと息を漏らした。
(葵は眼鏡と前髪で顔がいいのを隠せてるつもりなのかもしれないけど、動きっていうか、オーラっていうか、とにかく顔以外のとこで目を引いちゃって、最終的にカッコいいのがバレちゃうんだよね)
陽夏がひとりで来たかった一番の理由はそこだった。
目を輝かせて彼を眺めていた人のほとんどが、手を繋いでいる相手――つまり自分を見た途端、怪訝な顔をするのだ。
(そりゃ、そうだよね……イケメンでオシャレで、そのうえ紳士的な男子の彼女がTシャツにジーパンって)
しかも、顔は平々凡々で化粧もしていないとなれば当然の反応だろう。
(なのに葵は、しっかり手を握ってて)
手さえ繋いでいなければ、自分の存在は注目されないハズ。そう考えた陽夏は、手を解くチャンスを探した。けれど彼は、駅の改札を通る時ですら手を離さなかったのだ。
(それで葵に、言おうとしたんだけど……)
いつ目を遣っても彼は嬉しそうに笑っていて、その笑顔を見る度に陽夏は自分の足元へと視線を落とすのだった。
(本当、葵はどこに惹かれたんだろうね)
これといった取柄もない自分。片や相手は豪邸を擁する一家の資産管理をこなしつつ、個人でも相当な額の投資を行っている。
(相変わらず数字は教えてもらってないけど、見せてもらえてる不動産の資料から、普通じゃないってことだけは分かるんだよね)
彼が所有する物件は部屋単位ではなく棟単位。それも都内にいくつもあるのだ。
(まぁでも、結婚するってわけじゃないし、葵の方はまだそこまで好きって感じじゃないみたいだから、あんまり深く考えなくていっか)
彼は軽いキスとハグこそしてくるものの、宣言した通り、それ以上のことはしてこなかった。
(あれ? じゃあなんで葵は、あんなに一緒のベッドで寝ることにこだわったんだろ?)
ベランダから外を眺めていた彼の背中を見ながら陽夏は首を傾げた。
とそこで、葵がゆっくりと振り返ってきた。
(な、何? なんか険しい顔してるけど……)
表情を維持したまま、葵は黙々と窓を閉めていく。そして、すべての窓を閉め終え、陽夏の前へとやってくると、すぐさま彼は口を開いた。
「陽夏、もうこの部屋引き払わない?」
「へ?」
素っ頓狂な声を上げた後、陽夏は目をぱちくりさせた。
(いくらなんでも、早すぎでしょ。葵の部屋に寝泊まりするようになって、三日しか経ってないんだよ?)
今のところ不快に感じるようなことは起こってない。むしろ、よく眠れるようになったし、彼の健康的な生活態度にはただただ感心するばかりだった。
(だから、なおさら心配なんだよね。葵にすぐ飽きられちゃうんじゃないかなって。そうなった時のために、この家はとっておいたほうがいいよ。実家には、絶対、戻りたくないんだから――)
「ねぇ、陽夏。オレが何でそんな提案をしたのか、理由を話してもいい?」
まるで心の中を読んでいたかのようなタイミングで、葵が頬に手を添え、優しく聞いてくる。
「……理由」
陽夏がそう呟くなり、葵は落ち着いた口調で語り始めた。
「ここのアパート、特にこの部屋は、簡単に侵入出来てしまうんだよ」
「う、嘘だぁ……だって、オートロックがあるじゃん」
「陽夏。オレは、嘘つかないよ」
珍しく葵がムッとしたような顔をした。しかしすぐに、彼はふっと息を吐き、表情を和らげた。
「分かった。じゃあ、詳しく説明するから、こっち来て」
葵に手を引かれ、陽夏はベランダへと移動する。
「まずはここ。さっき、そこの通りを含め、あたりを観察してたんだけど、人気が全くない。つまり、人の目がないってこと。そうなると、誰かが何かしていても気付かれにくいんだ。で、ここのベランダのすぐ横に、雨どいが壁に露出してあるのが見える? それを使えば、例えオートロックがあったとしても、ベランダから易々と入れちゃうんだよ。陽夏が信じないようなら、オレが実際にやって見せてあげる」
葵の口元に笑みが浮かんだ。陽夏は慌てて言葉を返した。
「で、でも、女の子の一人暮らしだって分からないように工夫してあるし」
「それはパッと見た時でしょ」
「パッと見た時?」
「玄関の方に、公園があるよね」
「う、うん。それが?」
「公園って、まわりを観察するのにすごく適してるんだよ。ベンチに座って休んでるフリをして、住人や在宅状況を怪しまれずにチェック出来る。参考までに聞くけど、陽夏は公園のベンチに座ってる人のこと、気にしてみたことある?」
「う……」
「ちなみに、まだ他にもあるんだけど、聞く?」
葵が目を細めて尋ねてきた。陽夏はふるふると首を横に振った。
(……やっぱり、この部屋、ダメだったんだ)
彼の資料には、図面や写真だけでなく、防犯面に関するメモもたくさんあった。そして、その内容を今住んでいる家に当てはめれば当てはめるほど、陽夏の不安は募っていったのだった。
(それが原因で、ますます夜眠れなくなっていったんだよね。普通に考えたら、葵の家の方が危なそうだけど、ちゃんと対策してあるから、きっと安全なんだろうなぁ……でも)
「陽夏?」
よほど酷い顔をしていたのだろうか。葵が心配そうに顔を覗き込んできた。
「ごめん、怖がらせるつもりじゃなかったんだけど……」
「ううん、平気。葵は、私のことを思って、言ってくれてるんだって分かってるから。だけど……もし、葵にフラれたら、私……帰るとこがなくなっちゃうなって……葵が、すごすぎて……私なんか、すぐに飽きられちゃうんじゃないかなとか思ったら……あ、はは。なに言ってんだろうね。私ってば……」
葵のことを信じていないと、そう告げているようなものではないか。自分の自信のなさを彼のせいにするなんて最低だ。
「……葵、ごめんねっ」
鼻の奥がツンとし、陽夏は咄嗟に顔を伏せた。
すると葵は、ひとつに結ってある陽夏の髪を指で梳くように撫で、それからおもむろに言葉を返してきたのだった。
「大丈夫だよ、陽夏。陽夏に振られることはあっても、オレが陽夏を振ることはないよ……。だって、僕はもう――」
背中に両腕を回し、葵がぎゅっと抱きしめてくる。しばらく耳を澄ましていたが、彼が続きを言ってくることはなかった。
ゆっくりと顔を上げてみる。目が合った瞬間、葵は苦しげに微笑んだ。
傷つけてしまったのだろうか。陽夏は口を開け、聞こうとした。けれど、彼の表情を見ていたら、もっと別の良い言葉が胸に浮かんだ。
陽夏はおずおずと視線を落としていき、そして声を発した。
「葵は……嘘、つかないんだよね?」
そう口にした直後、陽夏の胸が詰まった。しかし、葵が「そうだよ」と囁いた途端、つかえていた言葉がするりと喉を通っていったのだった。
「私、この部屋、解約する」
自宅アパートのオートロックドアを開け、陽夏は隣にいた人物の方を振り向いた。
「葵? どうしたの? 行かないの?」
どこか余所を見ている葵に声を掛ける。彼の視線を追ってみるも、とりたてて気になるものはなかった。
「何でもないよ、陽夏。行こう」
葵は笑顔を浮かべてそう答えるなり、陽夏の手を握って歩き出した。
郵便受けをチェックし、それから階段を使って一つ上の階に上がる。
一番奥にあった扉に鍵を差し込んだところで、陽夏はそっと葵の様子を窺った。
(何でもないようには、見えないんですけど)
先程と同じく、彼はあちこちに目を配っていた。
(もう、葵がわざわざ来る必要なんてなかったのに。だいたいの物は、この前一緒に来た時に持っていったんだし)
住み込みが決まり、葵の部屋に荷物を運び終えた際、陽夏は次回から付き添い不要の旨を彼に告げた。すると葵は、にっこりと微笑んで「あの家には、二度とひとりで行ったら駄目だからね」と返してきたのだった。
(だって、全然、釣り合ってないだもん……)
ふと葵がこっちに目を向けてくる。それと同時に陽夏は鍵を回した。
「陽夏、少し換気するね」
部屋に入るとすぐに、葵は自ら進んで室内の窓を開け始めた。
そんな彼の後ろ姿を見ながら、陽夏はふうっと息を漏らした。
(葵は眼鏡と前髪で顔がいいのを隠せてるつもりなのかもしれないけど、動きっていうか、オーラっていうか、とにかく顔以外のとこで目を引いちゃって、最終的にカッコいいのがバレちゃうんだよね)
陽夏がひとりで来たかった一番の理由はそこだった。
目を輝かせて彼を眺めていた人のほとんどが、手を繋いでいる相手――つまり自分を見た途端、怪訝な顔をするのだ。
(そりゃ、そうだよね……イケメンでオシャレで、そのうえ紳士的な男子の彼女がTシャツにジーパンって)
しかも、顔は平々凡々で化粧もしていないとなれば当然の反応だろう。
(なのに葵は、しっかり手を握ってて)
手さえ繋いでいなければ、自分の存在は注目されないハズ。そう考えた陽夏は、手を解くチャンスを探した。けれど彼は、駅の改札を通る時ですら手を離さなかったのだ。
(それで葵に、言おうとしたんだけど……)
いつ目を遣っても彼は嬉しそうに笑っていて、その笑顔を見る度に陽夏は自分の足元へと視線を落とすのだった。
(本当、葵はどこに惹かれたんだろうね)
これといった取柄もない自分。片や相手は豪邸を擁する一家の資産管理をこなしつつ、個人でも相当な額の投資を行っている。
(相変わらず数字は教えてもらってないけど、見せてもらえてる不動産の資料から、普通じゃないってことだけは分かるんだよね)
彼が所有する物件は部屋単位ではなく棟単位。それも都内にいくつもあるのだ。
(まぁでも、結婚するってわけじゃないし、葵の方はまだそこまで好きって感じじゃないみたいだから、あんまり深く考えなくていっか)
彼は軽いキスとハグこそしてくるものの、宣言した通り、それ以上のことはしてこなかった。
(あれ? じゃあなんで葵は、あんなに一緒のベッドで寝ることにこだわったんだろ?)
ベランダから外を眺めていた彼の背中を見ながら陽夏は首を傾げた。
とそこで、葵がゆっくりと振り返ってきた。
(な、何? なんか険しい顔してるけど……)
表情を維持したまま、葵は黙々と窓を閉めていく。そして、すべての窓を閉め終え、陽夏の前へとやってくると、すぐさま彼は口を開いた。
「陽夏、もうこの部屋引き払わない?」
「へ?」
素っ頓狂な声を上げた後、陽夏は目をぱちくりさせた。
(いくらなんでも、早すぎでしょ。葵の部屋に寝泊まりするようになって、三日しか経ってないんだよ?)
今のところ不快に感じるようなことは起こってない。むしろ、よく眠れるようになったし、彼の健康的な生活態度にはただただ感心するばかりだった。
(だから、なおさら心配なんだよね。葵にすぐ飽きられちゃうんじゃないかなって。そうなった時のために、この家はとっておいたほうがいいよ。実家には、絶対、戻りたくないんだから――)
「ねぇ、陽夏。オレが何でそんな提案をしたのか、理由を話してもいい?」
まるで心の中を読んでいたかのようなタイミングで、葵が頬に手を添え、優しく聞いてくる。
「……理由」
陽夏がそう呟くなり、葵は落ち着いた口調で語り始めた。
「ここのアパート、特にこの部屋は、簡単に侵入出来てしまうんだよ」
「う、嘘だぁ……だって、オートロックがあるじゃん」
「陽夏。オレは、嘘つかないよ」
珍しく葵がムッとしたような顔をした。しかしすぐに、彼はふっと息を吐き、表情を和らげた。
「分かった。じゃあ、詳しく説明するから、こっち来て」
葵に手を引かれ、陽夏はベランダへと移動する。
「まずはここ。さっき、そこの通りを含め、あたりを観察してたんだけど、人気が全くない。つまり、人の目がないってこと。そうなると、誰かが何かしていても気付かれにくいんだ。で、ここのベランダのすぐ横に、雨どいが壁に露出してあるのが見える? それを使えば、例えオートロックがあったとしても、ベランダから易々と入れちゃうんだよ。陽夏が信じないようなら、オレが実際にやって見せてあげる」
葵の口元に笑みが浮かんだ。陽夏は慌てて言葉を返した。
「で、でも、女の子の一人暮らしだって分からないように工夫してあるし」
「それはパッと見た時でしょ」
「パッと見た時?」
「玄関の方に、公園があるよね」
「う、うん。それが?」
「公園って、まわりを観察するのにすごく適してるんだよ。ベンチに座って休んでるフリをして、住人や在宅状況を怪しまれずにチェック出来る。参考までに聞くけど、陽夏は公園のベンチに座ってる人のこと、気にしてみたことある?」
「う……」
「ちなみに、まだ他にもあるんだけど、聞く?」
葵が目を細めて尋ねてきた。陽夏はふるふると首を横に振った。
(……やっぱり、この部屋、ダメだったんだ)
彼の資料には、図面や写真だけでなく、防犯面に関するメモもたくさんあった。そして、その内容を今住んでいる家に当てはめれば当てはめるほど、陽夏の不安は募っていったのだった。
(それが原因で、ますます夜眠れなくなっていったんだよね。普通に考えたら、葵の家の方が危なそうだけど、ちゃんと対策してあるから、きっと安全なんだろうなぁ……でも)
「陽夏?」
よほど酷い顔をしていたのだろうか。葵が心配そうに顔を覗き込んできた。
「ごめん、怖がらせるつもりじゃなかったんだけど……」
「ううん、平気。葵は、私のことを思って、言ってくれてるんだって分かってるから。だけど……もし、葵にフラれたら、私……帰るとこがなくなっちゃうなって……葵が、すごすぎて……私なんか、すぐに飽きられちゃうんじゃないかなとか思ったら……あ、はは。なに言ってんだろうね。私ってば……」
葵のことを信じていないと、そう告げているようなものではないか。自分の自信のなさを彼のせいにするなんて最低だ。
「……葵、ごめんねっ」
鼻の奥がツンとし、陽夏は咄嗟に顔を伏せた。
すると葵は、ひとつに結ってある陽夏の髪を指で梳くように撫で、それからおもむろに言葉を返してきたのだった。
「大丈夫だよ、陽夏。陽夏に振られることはあっても、オレが陽夏を振ることはないよ……。だって、僕はもう――」
背中に両腕を回し、葵がぎゅっと抱きしめてくる。しばらく耳を澄ましていたが、彼が続きを言ってくることはなかった。
ゆっくりと顔を上げてみる。目が合った瞬間、葵は苦しげに微笑んだ。
傷つけてしまったのだろうか。陽夏は口を開け、聞こうとした。けれど、彼の表情を見ていたら、もっと別の良い言葉が胸に浮かんだ。
陽夏はおずおずと視線を落としていき、そして声を発した。
「葵は……嘘、つかないんだよね?」
そう口にした直後、陽夏の胸が詰まった。しかし、葵が「そうだよ」と囁いた途端、つかえていた言葉がするりと喉を通っていったのだった。
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