非凡な平凡

空風

文字の大きさ
上 下
1 / 5
~~プロローグ~~

平凡が非凡へ

しおりを挟む
この街に住んでいる大学生、神楽誠也は特に秀でた才能がないどこにでもいる青年だ。
この青年はそのように自分を評価している。
事実、勉強や運動が凄くできるなど記憶力などの能力が高いということはない。
しかし、かなりのお人好しであり異常と思えるほど動物に好かれる体質であった。
さらに幼い頃の体験により大体のことはでき、人を頼ることが苦手であった。
そんなこともあり友達と言える人は多くない。
誠也自身、
自分は人に好かれるはずはなくみんな仕方なく構ってくれているのだという考えを持っているくらいだ。
なのでそんな彼は中学、高校とイジメを受けていた。
そんな彼は今・・・







(・・・ここ、どこだ?)
真っ白な空間?のようなところにいた。



「さっきまで自分の部屋にいた筈なんだけどなぁ…」

周りを見渡すが真っ白、ほんと、真っ白
それ以外感想が出てこないくらい何もなかった。体を確認するが特に自分の体に変化はなく体調も良い。
体を確認したあと改めて周りを見渡す。
しかし近くにあるものといえば目の前に立っている金髪の髪のイケメンくらいだった。



「・・・ん?」

よし、落ち着いてもう一度確認だ。
周りは真っ白、遠くには何も見えず見えるものはパツキンのイケメン…





『v(^_^v)』(イケメン)





『ぐはっ!』







とりあえずムカついたので殴ってみた。
そして金髪(イケメンというのが嫌になった)はいいリアクションをして、足元にうずくまっている。
よし、これで金髪は現実にいるということがわかった。いや~、ほんとよかったー。
周りが白すぎて頭がおかしくなりそうだった。
その点では感謝しないとな、
とか色々考えていると金髪が起き上がってきた。

『ううっ、まさかいきなり殴られるとは…
       神である僕でもそれは予想できなかったよ』

・・・神?

こいつ自分で自分を神とか言い出したぞ、やべぇ関わりたくねぇ

『…今かなりひどいことを考えてるようだけど本当に僕はゴッドで神様なんです。そしてこの前怪我をしていたとこを君に助けられた猫でもあります。』




「はぁー、なんか今回の夢は不思議な設定がおおいな、まさか俺にこんな妄想をする才能があるとはなぁ」

と自分の隠れた才能を見つけて感動していると、

『だから、これは夢でなく現実。そしてこれから君に語ることもすべて。時間はもうないから早々に話したいんだけど、…あの、話聞いてます?』

と、軽く首を傾げる金髪

「ん?あぁ、聞いてる聞いてる。それでこの夢はいつ覚めるんだ?そろそろ起きないとバイトに遅れるんだが。」


店長こわいんだよなー、本当に。
この前遅刻してきたバイトに散々説教した後店内だけでなく地区の掃除までさせてたし、
まぁそのバイトは俺なんだが。
その体験を思い出しながら金髪に尋ねると、

『残念ながら、あの世界からもうすでに君たちという存在は消えているよ。だからあっちには戻れない。』
金髪はここに至るまでのことを話し始めた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

異世界で生きていく。

モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。 素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。 魔法と調合スキルを使って成長していく。 小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。 旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。 3/8申し訳ありません。 章の編集をしました。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

家庭菜園物語

コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。 その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。 異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

異界の国に召喚されたら、いきなり魔王に攻め滅ぼされた

ふぉ
ファンタジー
突然の異世界召喚、ところが俺を召喚した奴はいつまで経っても姿を見せない。 召喚地点を誤爆でもしたのだろうか? ここは剣と魔法のファンタジー世界。 俺は剣も魔法も使えない、言葉だって分からない。 特技は数学とテレキネシス。 小さくて軽い物限定で、一度触れた物を動かすことが出来るだけの能力だ。 俺は能力を使って日銭を稼ぎ細々と生活するはずが、皇女を救い魔族と戦う英雄に。 そして皇女は死に戻りの能力者だった。 俺は魔神ギスケと呼ばれ、周辺諸国の陰謀に対処しながら魔族と戦うことになる。 気が付くと魔族よりヤバそうな敵が現れて、迎えるとんでもない事態。 元の世界に残してきた俺のソースコードがえらい事態を引き起こしているし、もう滅茶苦茶だ。 そんな最中、元の世界の知人と出会う。 一人は魔王の娘、そしてもう一人は先代魔王の息子だった。 どうなってるんだ、この世界は? --------- 同じ世界の魔王の息子側の話はこちらです。 《魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された》 http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/414067046/

処理中です...