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抗えないほど情熱的なキス
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部屋に駆け込むと、バタバタと足音を立ててバスルームに飛び込んだ。
バスタブに栓をして、水道の蛇口を捻る。
その途端。
「わっ……」
頭上のシャワーから勢いよく冷たい水が降ってきた。
慌ててシャワーコックを捻ろうとして、私は手をかけただけで行動を止めた。
そのまま、床にペタンと座り込む。
頭から被っているのは水なのに、冷たいと思ったのは最初だけだった。
そのくらい、全身を巡る血液が沸騰している。
身体中、どこもかしこも熱かった。
私はがっくりとこうべを垂れ、水が流れる床を見つめた。
シャワーコックから手を離し、両手を床に着いて固く握りしめる。
「私のバカ。なんで……」
油断した。完全に。
郡司さんに言われた通り、今日の私、隙だらけだった。
それを嫌でも自覚して、私は激しく自分を責めた。
電話の着信を見ても、LINEで一言しか返してくれない忍が不満で、虚しくてヤケになっていたからって。
なんで私、郡司さんと出かけたりしたの。
夕食まで一緒にとったりしたの。
どうして簡単に車で送ってもらったりしたの。
いつものオフィスと同じように、郡司さんの言うことにも耳を貸さないよう、受け流していたら、あんなことにはならなかったのに……。
「っ」
自分の思考に煽られて、不覚にも郡司さんとのキスを思い出してしまう。
すごい力で押さえつけられて、全然抵抗できなかった。
ただされるがまま、食い尽くされてしまいそうなほど獰猛なキス。
月曜日の朝、忍が最後に落としていった軽いキスの記憶が完全に上書きされてしまうくらい、深くて熱情的で……。
「あんな。あんな……」
髪も服も、もうすっかりびしょびしょなのに、カアッと身体が火照るのがわかる。
思い出すだけで、胸が早鐘のように打ち鳴り、私は慌てて手の甲でグイッと唇を拭った。
ゴシゴシと、痛くなるくらい強く擦りつける。
それでも、唇に刻みつけられた感触は怖いくらいリアルで、なかなか消え失せてくれない。
「最低……なんなの。なんなのよ、もうっ!」
最後は混乱して涙声になり、私はスコールのように降ってくるシャワーの下で、肩を震わせた。
遠距離恋愛にしがみつく私をバカにして、茶化してからかってるだけのくせに、ふざけないでよ。
郡司さんと浮気してみようかな、なんて、誰がそんなこと思うもんか。
なのに……。
「……忍……」
私はぐっしょりと濡れた髪を掻き上げ、両手で頭を抱え込みながら、忍を呼んだ。
「不安に、させないで……」
振り絞るように漏らした声は、せり上がってくる嗚咽で掻き消された。
この一年は遠距離になってしまったけど、それでも四年付き合っている恋人だ。
忍と私の間に、なんの絆もないとは思わない。
でも、この物理的な距離が私から自信を失わせる。
会えない時間が長すぎて、築いたはずの絆が信じられなくなる。
ちょっとしたことでも本当に繋がってる?と疑心を抱き、私は我儘に不満を募らせる。
そうやって、私の心は弱くなっていく。
そんな私を、郡司さんは鋭く見抜いている。
ほんの些末な心の綻びを暴いて、残酷にもこじ開けようとする。
剥き出しにされ、無防備になる私の心を、容赦なく攻め立ててくる。
危険だとわかってるのに、郡司さんの前で油断した私が悪い。
今日の私を、消し去ってしまいたい。
もう、後悔してもし切れない。
その後、温かいお風呂にゆっくり浸かって、私は、ようやく少し落ち着くことができた。
髪をタオルで拭いながら、玄関先に放り出したバッグを手に取り、部屋に戻る。
ベッドの上にドスンと勢いよく座ってから、バッグからスマホを取り出した。
画面に残っている着信表示は、友達からのLINEに、どうでもいいDM。
そこに、忍からの着信はない。
そりゃあそうだ。
今朝、忍からのLINEを既読にして、放置したのは私だもの、連絡が来るわけない。
私はLINEを起ち上げ、私を失望させた忍からのメッセージを見つめた。
今朝、ヤケにならずにちゃんと返事をしていたら。
ううん、あの時もう一度私から電話してみたら、郡司さんと出かけようなんて思わなかったかな。
ほんと、後悔先に立たず。
私は自嘲気味に小さな笑い声を漏らしてから、忍のメッセージに返事を入力し始めた。
けれど、すぐに思い直して、電話番号を表示させる。
昨夜は夜勤だって言ってたけど、今夜はどうだろう?
忍のシフトが通常どうやって組まれるのか、イマイチその法則はわからない。
もしかしたら今日は休みかも知れないし、それなら今電話をかければ繋がる可能性もある。
なにを話すかは考えてもいなかった。
それでも忍の声が聞きたくて、私は躊躇うことなく発信ボタンをタップした。
私の勘はどうやら当たったようだ。
昨夜のように長い呼び出し音が続くことはなく、ほんの数回で『もしもし?』と忍の声が聞こえてくる。
「っ、忍っ!!」
いつもと変わらないちょっと低い忍の声。
耳馴染んだ声を聞いた途端、なぜだか妙に胸がいっぱいになり、私は呼びかけたっきり声を詰まらせてしまった。
『なに? お前、昨夜も随分かけてきてたな。急用?』
忍の方はどこか呆れた調子だ。
私はそれに、見えないとわかっているのにブンブンと首を横に振る。
「ごめ……。急用、ってことじゃ、ないんだけど」
私の返事は、少したどたどしくなってしまう。
なにを話そう、と考え、郡司さんを思い出して再び言葉をのみ込む。
慌てて頭から払い除けようと、勢いよく首を横に振る。
はあ、と声に出して息を吐き、自分を落ち着かせてから、目元を手の甲で擦った。
「ごめんね。なんか、声、聞きたくて」
泣き笑いみたいになったけど、私はなんとか言葉を続けた。
それにはやっぱり、『はあ?』と間延びした返事が返ってくる。
『先週行ったばかりだろ』
「それでも、聞きたかったの」
忍のつれない物言いに焦れて言い返した時、彼の周りがなにか騒がしいことに気付いた。
「あ……えっと。忍、今、外?」
電話には出てくれたけど、もしかしたらタイミング良くなかったのかもしれない。
そう感じて、私は遠慮がちに声を潜めた。
『ああ。職場の仲間と、飲み会』
「そ、そうだったの。ごめんね、そんな時に……」
『だから、急用じゃなきゃ切るぞ』
「あ……」
忍の素っ気ない受け答えが寂しい。
でも、周りに人がいるなら長々と話すこともできない。
私の方も郡司さんに隙を見せてしまったせいで、忍に言えない秘密を抱えてしまった。
それが罪悪感になり、もうちょっと繋ぎ止めたくても我儘は言えない。
だから、もう一度謝って電話を切ろうとした。
その時。
『忍~? ねえ、なにしてんの?』
彼を呼ぶ女性の声が、電波を伝って私にも聞こえた。
『えっ、あ、ああ』
それに返事をする忍の声が少しくぐもったのは、咄嗟にスマホに手を当てたせいだろう。
その後のやり取りは聞こえなかったけど、すぐに忍の『ごめん』という謝罪が聞こえてきた。
『これから二次会行くって言うから、切るぞ』
仲間から遅れをとっているのか、電話を終わらせようとして、忍は急いたような小声になる。
「あ、うん。突然ごめ……」
困惑しながら口にした言葉を最後まで言えないまま、電話は切れた。
私の鼓膜に、ツーツーという無機質な電子音が響く。
私は大きな溜め息をつきながら、役目を終えたスマホに視線を落とした。
電話を切って、なんとなくぼんやりと瞳を揺らす。
タイミング、悪かったんだろうけど。
仲間を追いかけるのに、気を取られてたんだろうけど。
そうやって、電話の忍の素っ気なさを、私は弁護しようとする。
だけど、どうしても胸にかかった靄が消せない。
いや、むしろ一層立ち込めていくようで、どんよりと重くなっていく。
『忍』って。
「女性の同僚が、名前で呼ぶもの……?」
あまりに腑に落ちない気分で、私は独り言を呟いた。
いや、勘繰りすぎかもしれない。
よほど仲がいいとか、同期同士とか。
そういう仲間だったら、名前で呼び合うこともあるだろう。
でも……。
「仲がいいだけ?」
誰にともなく、私はポツリと呟いていた。
バスタブに栓をして、水道の蛇口を捻る。
その途端。
「わっ……」
頭上のシャワーから勢いよく冷たい水が降ってきた。
慌ててシャワーコックを捻ろうとして、私は手をかけただけで行動を止めた。
そのまま、床にペタンと座り込む。
頭から被っているのは水なのに、冷たいと思ったのは最初だけだった。
そのくらい、全身を巡る血液が沸騰している。
身体中、どこもかしこも熱かった。
私はがっくりとこうべを垂れ、水が流れる床を見つめた。
シャワーコックから手を離し、両手を床に着いて固く握りしめる。
「私のバカ。なんで……」
油断した。完全に。
郡司さんに言われた通り、今日の私、隙だらけだった。
それを嫌でも自覚して、私は激しく自分を責めた。
電話の着信を見ても、LINEで一言しか返してくれない忍が不満で、虚しくてヤケになっていたからって。
なんで私、郡司さんと出かけたりしたの。
夕食まで一緒にとったりしたの。
どうして簡単に車で送ってもらったりしたの。
いつものオフィスと同じように、郡司さんの言うことにも耳を貸さないよう、受け流していたら、あんなことにはならなかったのに……。
「っ」
自分の思考に煽られて、不覚にも郡司さんとのキスを思い出してしまう。
すごい力で押さえつけられて、全然抵抗できなかった。
ただされるがまま、食い尽くされてしまいそうなほど獰猛なキス。
月曜日の朝、忍が最後に落としていった軽いキスの記憶が完全に上書きされてしまうくらい、深くて熱情的で……。
「あんな。あんな……」
髪も服も、もうすっかりびしょびしょなのに、カアッと身体が火照るのがわかる。
思い出すだけで、胸が早鐘のように打ち鳴り、私は慌てて手の甲でグイッと唇を拭った。
ゴシゴシと、痛くなるくらい強く擦りつける。
それでも、唇に刻みつけられた感触は怖いくらいリアルで、なかなか消え失せてくれない。
「最低……なんなの。なんなのよ、もうっ!」
最後は混乱して涙声になり、私はスコールのように降ってくるシャワーの下で、肩を震わせた。
遠距離恋愛にしがみつく私をバカにして、茶化してからかってるだけのくせに、ふざけないでよ。
郡司さんと浮気してみようかな、なんて、誰がそんなこと思うもんか。
なのに……。
「……忍……」
私はぐっしょりと濡れた髪を掻き上げ、両手で頭を抱え込みながら、忍を呼んだ。
「不安に、させないで……」
振り絞るように漏らした声は、せり上がってくる嗚咽で掻き消された。
この一年は遠距離になってしまったけど、それでも四年付き合っている恋人だ。
忍と私の間に、なんの絆もないとは思わない。
でも、この物理的な距離が私から自信を失わせる。
会えない時間が長すぎて、築いたはずの絆が信じられなくなる。
ちょっとしたことでも本当に繋がってる?と疑心を抱き、私は我儘に不満を募らせる。
そうやって、私の心は弱くなっていく。
そんな私を、郡司さんは鋭く見抜いている。
ほんの些末な心の綻びを暴いて、残酷にもこじ開けようとする。
剥き出しにされ、無防備になる私の心を、容赦なく攻め立ててくる。
危険だとわかってるのに、郡司さんの前で油断した私が悪い。
今日の私を、消し去ってしまいたい。
もう、後悔してもし切れない。
その後、温かいお風呂にゆっくり浸かって、私は、ようやく少し落ち着くことができた。
髪をタオルで拭いながら、玄関先に放り出したバッグを手に取り、部屋に戻る。
ベッドの上にドスンと勢いよく座ってから、バッグからスマホを取り出した。
画面に残っている着信表示は、友達からのLINEに、どうでもいいDM。
そこに、忍からの着信はない。
そりゃあそうだ。
今朝、忍からのLINEを既読にして、放置したのは私だもの、連絡が来るわけない。
私はLINEを起ち上げ、私を失望させた忍からのメッセージを見つめた。
今朝、ヤケにならずにちゃんと返事をしていたら。
ううん、あの時もう一度私から電話してみたら、郡司さんと出かけようなんて思わなかったかな。
ほんと、後悔先に立たず。
私は自嘲気味に小さな笑い声を漏らしてから、忍のメッセージに返事を入力し始めた。
けれど、すぐに思い直して、電話番号を表示させる。
昨夜は夜勤だって言ってたけど、今夜はどうだろう?
忍のシフトが通常どうやって組まれるのか、イマイチその法則はわからない。
もしかしたら今日は休みかも知れないし、それなら今電話をかければ繋がる可能性もある。
なにを話すかは考えてもいなかった。
それでも忍の声が聞きたくて、私は躊躇うことなく発信ボタンをタップした。
私の勘はどうやら当たったようだ。
昨夜のように長い呼び出し音が続くことはなく、ほんの数回で『もしもし?』と忍の声が聞こえてくる。
「っ、忍っ!!」
いつもと変わらないちょっと低い忍の声。
耳馴染んだ声を聞いた途端、なぜだか妙に胸がいっぱいになり、私は呼びかけたっきり声を詰まらせてしまった。
『なに? お前、昨夜も随分かけてきてたな。急用?』
忍の方はどこか呆れた調子だ。
私はそれに、見えないとわかっているのにブンブンと首を横に振る。
「ごめ……。急用、ってことじゃ、ないんだけど」
私の返事は、少したどたどしくなってしまう。
なにを話そう、と考え、郡司さんを思い出して再び言葉をのみ込む。
慌てて頭から払い除けようと、勢いよく首を横に振る。
はあ、と声に出して息を吐き、自分を落ち着かせてから、目元を手の甲で擦った。
「ごめんね。なんか、声、聞きたくて」
泣き笑いみたいになったけど、私はなんとか言葉を続けた。
それにはやっぱり、『はあ?』と間延びした返事が返ってくる。
『先週行ったばかりだろ』
「それでも、聞きたかったの」
忍のつれない物言いに焦れて言い返した時、彼の周りがなにか騒がしいことに気付いた。
「あ……えっと。忍、今、外?」
電話には出てくれたけど、もしかしたらタイミング良くなかったのかもしれない。
そう感じて、私は遠慮がちに声を潜めた。
『ああ。職場の仲間と、飲み会』
「そ、そうだったの。ごめんね、そんな時に……」
『だから、急用じゃなきゃ切るぞ』
「あ……」
忍の素っ気ない受け答えが寂しい。
でも、周りに人がいるなら長々と話すこともできない。
私の方も郡司さんに隙を見せてしまったせいで、忍に言えない秘密を抱えてしまった。
それが罪悪感になり、もうちょっと繋ぎ止めたくても我儘は言えない。
だから、もう一度謝って電話を切ろうとした。
その時。
『忍~? ねえ、なにしてんの?』
彼を呼ぶ女性の声が、電波を伝って私にも聞こえた。
『えっ、あ、ああ』
それに返事をする忍の声が少しくぐもったのは、咄嗟にスマホに手を当てたせいだろう。
その後のやり取りは聞こえなかったけど、すぐに忍の『ごめん』という謝罪が聞こえてきた。
『これから二次会行くって言うから、切るぞ』
仲間から遅れをとっているのか、電話を終わらせようとして、忍は急いたような小声になる。
「あ、うん。突然ごめ……」
困惑しながら口にした言葉を最後まで言えないまま、電話は切れた。
私の鼓膜に、ツーツーという無機質な電子音が響く。
私は大きな溜め息をつきながら、役目を終えたスマホに視線を落とした。
電話を切って、なんとなくぼんやりと瞳を揺らす。
タイミング、悪かったんだろうけど。
仲間を追いかけるのに、気を取られてたんだろうけど。
そうやって、電話の忍の素っ気なさを、私は弁護しようとする。
だけど、どうしても胸にかかった靄が消せない。
いや、むしろ一層立ち込めていくようで、どんよりと重くなっていく。
『忍』って。
「女性の同僚が、名前で呼ぶもの……?」
あまりに腑に落ちない気分で、私は独り言を呟いた。
いや、勘繰りすぎかもしれない。
よほど仲がいいとか、同期同士とか。
そういう仲間だったら、名前で呼び合うこともあるだろう。
でも……。
「仲がいいだけ?」
誰にともなく、私はポツリと呟いていた。
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